34 / 151
二章 ご寵愛されてます
4.新しい家庭教師
しおりを挟む
初めて挑戦した造花が完成した。
淡いラベンダー色の造花を、わたくしは自分のコサージュとアレクサンテリ陛下のラペルピンに加工した。
「とてもよくできています。妃殿下、これならば、結婚式の花冠とブーケに取り掛かってもいいかもしれません」
「ありがとうございます。教えてもらったおかげです。これからもよろしくお願いします」
出来上がったコサージュをラペルピンを見て褒めてくれた仕立て職人さんに、わたくしはお礼を言って、次は結婚式の花冠とブーケに取り掛かれるかと思うとわくわくしていた。
結婚式の衣装も少しずつ手を付け始めている。
デザインを決めて、型紙を作っているのだが、布の型紙ができて立体的に縫えたら一度アレクサンテリ陛下に試着してもらわなければいけない。
アレクサンテリ陛下は背が高いのでテイルコートのような裾の長い衣装を考えている。中に切るシャツもベストも全部わたくしが作るのだ。
レナン殿と婚約していたときには、自分の結婚衣装を自分で縫えるだなんて考えられなかった。レナン殿はわたくしが自分で自分の衣装を縫うことを馬鹿にしていて、貧乏くさいと言っていた。仕立て職人さんに誂えさせた衣装こそが素晴らしくて、貴族が自分で縫物をするなんて、使用人のようで恥ずかしいと思っていたのだ。
わたくしは自分の技術に誇りを持っていたし、自分の腕は仕立て職人さんに負けていないと思っていた。
わたくしの作ったものを見ることなく、不当な評価を下すレナン殿のことが好きになれなかったし、レナン殿と結婚することに関して、諦めの感情しかなかった。
アレクサンテリ陛下は、わたくしの裁縫の腕を認めてくださっている。
わたくしの衣装だけではなく、アレクサンテリ陛下の衣装までわたくしに任せてくださる。
国の主である皇帝陛下の衣装なのだ。
威厳のあるものではなくてはいけないし、そのデザインも皇帝陛下という地位に合うようなものではなくてはいけないと分かってはいるのだが、アレクサンテリ陛下がわたくしにデザインまで全部任せてくださっていることが嬉しい。
自分の結婚式の衣装を作るのが夢だったので、それが叶って嬉しいのだが、皇帝陛下と皇后の結婚式なのである。手を抜くつもりはないが、デザインから縫製まで少しも気を抜けないと気を引き締めていた。
仕立て職人さんに意見を聞いてデザインだけでもかなり時間をかけている。
わたくしはこの結婚衣装にこれまで生きてきた一生分の情熱を注ぎこもうと思っていた。
もちろん、結婚式が終わった後からがわたくしの人生の本番なのだと分かっていたが、皇后になってまで裁縫にだけ集中する時間は持てなくなるに違いない。これはわたくしの人生の集大成であるし、一番力を入れたい作品であることは間違いなかった。
造花のコサージュとラペルピンをそれぞれ箱に入れて部屋に持ち帰りながら、アレクサンテリ陛下に仮縫いの時間を取ってもらうようにお願いしなければいけないと考えていた。
誕生日のお茶会から一か月近くが経っていた。
結婚式まで残り十か月を切ってしまった。
わたくしは仕立て職人さんたちの作業室に行くときには、汚れても構わないようにディアン子爵家から持ってきた服を着るようにしている。地味なワンピースは使用人が着ているものよりも質素なのだ。
皇帝宮の使用人ともなると、ほとんどが貴族で、着ている衣装は制服だがそれも作りがいいもので生地も上質だった。
ディアン子爵家にいたころは高い生地を買えなかったし、何より日常的に着るものは汚れても構わないものにしたかったので、華美にはしなかった。
部屋に戻ると、ラヴァル夫人が来ていた。
ラヴァル夫人とこの服を着て会うのは初めてではない。
最初はラヴァル夫人はこの服を着て髪を結んでいるわたくしを見てとても驚いていた。
「レイシー殿下、その服は着られないようにと言ったではありませんか」
「あの、作業室で造花の仕上げをしてきたので、汚れてもいいようにこれを着ていったのです」
「他の服でも汚れても構いません。レイシー殿下は皇后陛下になられるのですから、使用人よりも質素な格好をしていてはいけません」
「これもわたくしが縫って気に入っているのですが」
「レイシー殿下が作られたということは知っています。素晴らしい技術だとも思っております。ですが、レイシー殿下は皇后陛下になられるのです。自分の着るものが周囲に影響を与えるのだと御自覚ください」
珍しくラヴァル夫人に叱られてしまった。
この格好はそんなにいけなかっただろうか。
しょんぼりとしてしまうわたくしに、ラヴァル夫人がため息をついて、わたくしを椅子に座らせて、隣の椅子に腰かける。
「贅沢をなさらないお心は立派だと思います。国民の支持も高くなるでしょう。その服を着るのは、皇后陛下になられたらやめてくださいね」
「はい。それまでは作業のときは着ていいですか?」
「作業のときだけですよ」
妥協してくれたラヴァル夫人にわたくしは胸を撫で下ろす。皇帝宮に来て新しい服を大量に仕立ててもらったのだが、その中にも動きやすい服や作業しやすそうな服もあるのだが、どれもあまりにも上質な生地で作られていて、汚すことに躊躇いを持ってしまうのだ。
「家庭菜園の世話をするときだけでも……」
「レイシー殿下はその服がそんなに気に入っておられるのですね。それでは本当に作業のときだけにしてくださいね。皇后陛下としての威厳が保たれませんからね」
「はい、気を付けます」
生地も使用人の制服よりも安いもので、こんなみすぼらしい恰好を妃候補がしているのは本当はラヴァル夫人にとっては許せないのだろう。それでも、わたくしの裁縫の腕は褒めてくれるし、馬鹿にしないし、ラヴァル夫人は理解がある方なのだろう。
「今日は新しい家庭教師を紹介いたします」
ラヴァル夫人が言ったときに、部屋のドアが叩かれた。ラヴァル夫人が椅子から立ち上がってドアを開けに行く。こういうときには、わたくしは妃候補なのだから自分でしてはいけないのだと習っている。
挨拶のために椅子から立ち上がると、部屋の中にラヴァル夫人と同年代の四十代半ばくらいの女性が入ってきた。
「モンレイユ伯爵家のマルティダでございます。お初にお目にかかります、妃殿下」
「レイシー・ディアンです。どうぞよろしくお願いいたします」
挨拶をすませると、ラヴァル夫人がモンレイユ夫人を紹介してくれる。
「モンレイユ夫人は皇族の家庭教師をしていた経歴もあります。わたくしの専門外のことも詳しくて、わたくしとモンレイユ夫人が交代でレイシー殿下の教育に当たらせていただきます」
「モンレイユ夫人、わたくし、しっかりと学びたいと思いますので、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いいたします、妃殿下」
薄茶色の髪を編み上げた薄茶色の目のモンレイユ夫人は厳格そうだが、どのような授業をしてくれるのかとわたくしは楽しみですらあった。
学園に通っていたときも、わたくしは学ぶことが大好きだった。学ぶことは自分のためになるし、何より、知識が増えることが純粋に楽しい。
「わたくしは語学と音楽を中心に教えていきます。妃殿下、得意な楽器はありますか?」
「わたくし、学園では声楽を専攻しておりました。得意な楽器は特にありませんが、ピアノが少しだけ弾けます」
ソフィアには教養をつけるためにピアノを習わせていたのだが、わたくしはレッスン代がもったいなくて、ピアノも自己流でしか弾いたことがない。一応楽譜は読めるのだが、ピアノが得意かといえばそうではない。
「皇后陛下になられますと、楽器や歌を披露することもあります。これから練習していきましょうね」
「はい、お願いします」
頭を下げるわたくしに、モンレイユ夫人とラヴァル夫人はこれからのわたくしの教育計画について話し合っていたようだった。
淡いラベンダー色の造花を、わたくしは自分のコサージュとアレクサンテリ陛下のラペルピンに加工した。
「とてもよくできています。妃殿下、これならば、結婚式の花冠とブーケに取り掛かってもいいかもしれません」
「ありがとうございます。教えてもらったおかげです。これからもよろしくお願いします」
出来上がったコサージュをラペルピンを見て褒めてくれた仕立て職人さんに、わたくしはお礼を言って、次は結婚式の花冠とブーケに取り掛かれるかと思うとわくわくしていた。
結婚式の衣装も少しずつ手を付け始めている。
デザインを決めて、型紙を作っているのだが、布の型紙ができて立体的に縫えたら一度アレクサンテリ陛下に試着してもらわなければいけない。
アレクサンテリ陛下は背が高いのでテイルコートのような裾の長い衣装を考えている。中に切るシャツもベストも全部わたくしが作るのだ。
レナン殿と婚約していたときには、自分の結婚衣装を自分で縫えるだなんて考えられなかった。レナン殿はわたくしが自分で自分の衣装を縫うことを馬鹿にしていて、貧乏くさいと言っていた。仕立て職人さんに誂えさせた衣装こそが素晴らしくて、貴族が自分で縫物をするなんて、使用人のようで恥ずかしいと思っていたのだ。
わたくしは自分の技術に誇りを持っていたし、自分の腕は仕立て職人さんに負けていないと思っていた。
わたくしの作ったものを見ることなく、不当な評価を下すレナン殿のことが好きになれなかったし、レナン殿と結婚することに関して、諦めの感情しかなかった。
アレクサンテリ陛下は、わたくしの裁縫の腕を認めてくださっている。
わたくしの衣装だけではなく、アレクサンテリ陛下の衣装までわたくしに任せてくださる。
国の主である皇帝陛下の衣装なのだ。
威厳のあるものではなくてはいけないし、そのデザインも皇帝陛下という地位に合うようなものではなくてはいけないと分かってはいるのだが、アレクサンテリ陛下がわたくしにデザインまで全部任せてくださっていることが嬉しい。
自分の結婚式の衣装を作るのが夢だったので、それが叶って嬉しいのだが、皇帝陛下と皇后の結婚式なのである。手を抜くつもりはないが、デザインから縫製まで少しも気を抜けないと気を引き締めていた。
仕立て職人さんに意見を聞いてデザインだけでもかなり時間をかけている。
わたくしはこの結婚衣装にこれまで生きてきた一生分の情熱を注ぎこもうと思っていた。
もちろん、結婚式が終わった後からがわたくしの人生の本番なのだと分かっていたが、皇后になってまで裁縫にだけ集中する時間は持てなくなるに違いない。これはわたくしの人生の集大成であるし、一番力を入れたい作品であることは間違いなかった。
造花のコサージュとラペルピンをそれぞれ箱に入れて部屋に持ち帰りながら、アレクサンテリ陛下に仮縫いの時間を取ってもらうようにお願いしなければいけないと考えていた。
誕生日のお茶会から一か月近くが経っていた。
結婚式まで残り十か月を切ってしまった。
わたくしは仕立て職人さんたちの作業室に行くときには、汚れても構わないようにディアン子爵家から持ってきた服を着るようにしている。地味なワンピースは使用人が着ているものよりも質素なのだ。
皇帝宮の使用人ともなると、ほとんどが貴族で、着ている衣装は制服だがそれも作りがいいもので生地も上質だった。
ディアン子爵家にいたころは高い生地を買えなかったし、何より日常的に着るものは汚れても構わないものにしたかったので、華美にはしなかった。
部屋に戻ると、ラヴァル夫人が来ていた。
ラヴァル夫人とこの服を着て会うのは初めてではない。
最初はラヴァル夫人はこの服を着て髪を結んでいるわたくしを見てとても驚いていた。
「レイシー殿下、その服は着られないようにと言ったではありませんか」
「あの、作業室で造花の仕上げをしてきたので、汚れてもいいようにこれを着ていったのです」
「他の服でも汚れても構いません。レイシー殿下は皇后陛下になられるのですから、使用人よりも質素な格好をしていてはいけません」
「これもわたくしが縫って気に入っているのですが」
「レイシー殿下が作られたということは知っています。素晴らしい技術だとも思っております。ですが、レイシー殿下は皇后陛下になられるのです。自分の着るものが周囲に影響を与えるのだと御自覚ください」
珍しくラヴァル夫人に叱られてしまった。
この格好はそんなにいけなかっただろうか。
しょんぼりとしてしまうわたくしに、ラヴァル夫人がため息をついて、わたくしを椅子に座らせて、隣の椅子に腰かける。
「贅沢をなさらないお心は立派だと思います。国民の支持も高くなるでしょう。その服を着るのは、皇后陛下になられたらやめてくださいね」
「はい。それまでは作業のときは着ていいですか?」
「作業のときだけですよ」
妥協してくれたラヴァル夫人にわたくしは胸を撫で下ろす。皇帝宮に来て新しい服を大量に仕立ててもらったのだが、その中にも動きやすい服や作業しやすそうな服もあるのだが、どれもあまりにも上質な生地で作られていて、汚すことに躊躇いを持ってしまうのだ。
「家庭菜園の世話をするときだけでも……」
「レイシー殿下はその服がそんなに気に入っておられるのですね。それでは本当に作業のときだけにしてくださいね。皇后陛下としての威厳が保たれませんからね」
「はい、気を付けます」
生地も使用人の制服よりも安いもので、こんなみすぼらしい恰好を妃候補がしているのは本当はラヴァル夫人にとっては許せないのだろう。それでも、わたくしの裁縫の腕は褒めてくれるし、馬鹿にしないし、ラヴァル夫人は理解がある方なのだろう。
「今日は新しい家庭教師を紹介いたします」
ラヴァル夫人が言ったときに、部屋のドアが叩かれた。ラヴァル夫人が椅子から立ち上がってドアを開けに行く。こういうときには、わたくしは妃候補なのだから自分でしてはいけないのだと習っている。
挨拶のために椅子から立ち上がると、部屋の中にラヴァル夫人と同年代の四十代半ばくらいの女性が入ってきた。
「モンレイユ伯爵家のマルティダでございます。お初にお目にかかります、妃殿下」
「レイシー・ディアンです。どうぞよろしくお願いいたします」
挨拶をすませると、ラヴァル夫人がモンレイユ夫人を紹介してくれる。
「モンレイユ夫人は皇族の家庭教師をしていた経歴もあります。わたくしの専門外のことも詳しくて、わたくしとモンレイユ夫人が交代でレイシー殿下の教育に当たらせていただきます」
「モンレイユ夫人、わたくし、しっかりと学びたいと思いますので、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いいたします、妃殿下」
薄茶色の髪を編み上げた薄茶色の目のモンレイユ夫人は厳格そうだが、どのような授業をしてくれるのかとわたくしは楽しみですらあった。
学園に通っていたときも、わたくしは学ぶことが大好きだった。学ぶことは自分のためになるし、何より、知識が増えることが純粋に楽しい。
「わたくしは語学と音楽を中心に教えていきます。妃殿下、得意な楽器はありますか?」
「わたくし、学園では声楽を専攻しておりました。得意な楽器は特にありませんが、ピアノが少しだけ弾けます」
ソフィアには教養をつけるためにピアノを習わせていたのだが、わたくしはレッスン代がもったいなくて、ピアノも自己流でしか弾いたことがない。一応楽譜は読めるのだが、ピアノが得意かといえばそうではない。
「皇后陛下になられますと、楽器や歌を披露することもあります。これから練習していきましょうね」
「はい、お願いします」
頭を下げるわたくしに、モンレイユ夫人とラヴァル夫人はこれからのわたくしの教育計画について話し合っていたようだった。
214
あなたにおすすめの小説
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
悪役令嬢なので最初から愛されないことはわかっていましたが、これはさすがに想定外でした。
ふまさ
恋愛
──こうなることがわかっていれば、はじめから好きになんてならなかったのに。
彩香だったときの思いが、ふと蘇り、フェリシアはくすりと笑ってしまった。
ありがとう、前世の記憶。おかげでわたしは、クライブ殿下を好きにならずにすんだわ。
だからあるのは、呆れと、怒りだけだった。
※『乙女ゲームのヒロインの顔が、わたしから好きな人を奪い続けた幼なじみとそっくりでした』の、ifストーリーです。重なる文章があるため、前作は非公開とさせていただきました。読んでくれたみなさま、ありがとうございました。
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
見た目は子供、頭脳は大人。 公爵令嬢セリカ
しおしお
恋愛
四歳で婚約破棄された“天才幼女”――
今や、彼女を妻にしたいと王子が三人。
そして隣国の国王まで参戦!?
史上最大の婿取り争奪戦が始まる。
リュミエール王国の公爵令嬢セリカ・ディオールは、幼い頃に王家から婚約破棄された。
理由はただひとつ。
> 「幼すぎて才能がない」
――だが、それは歴史に残る大失策となる。
成長したセリカは、領地を空前の繁栄へ導いた“天才”として王国中から称賛される存在に。
灌漑改革、交易路の再建、魔物被害の根絶……
彼女の功績は、王族すら遠く及ばないほど。
その名声を聞きつけ、王家はざわついた。
「セリカに婿を取らせる」
父であるディオール公爵がそう発表した瞬間――
なんと、三人の王子が同時に立候補。
・冷静沈着な第一王子アコード
・誠実温和な第二王子セドリック
・策略家で負けず嫌いの第三王子シビック
王宮は“セリカ争奪戦”の様相を呈し、
王子たちは互いの足を引っ張り合う始末。
しかし、混乱は国内だけでは終わらなかった。
セリカの名声は国境を越え、
ついには隣国の――
国王まで本人と結婚したいと求婚してくる。
「天才で可愛くて領地ごと嫁げる?
そんな逸材、逃す手はない!」
国家の威信を賭けた婿争奪戦は、ついに“国VS国”の大騒動へ。
当の本人であるセリカはというと――
「わたし、お嫁に行くより……お昼寝のほうが好きなんですの」
王家が焦り、隣国がざわめき、世界が動く。
しかしセリカだけはマイペースにスイーツを作り、お昼寝し、領地を救い続ける。
これは――
婚約破棄された天才令嬢が、
王国どころか国家間の争奪戦を巻き起こしながら
自由奔放に世界を変えてしまう物語。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる