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後日談
王の妊娠
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乾いた風の吹くこの国は、一年中を通して昼間は暑く、夜は気温が下がる。農地に囲まれた城壁の中はまだいいのだが、荒れた荒野を家畜を連れて遊牧するものなどは、かなり厳しい思いをしているようだ。
定住を選んだ民と、未だ遊牧を続ける民と、どちらも国の民には変わりなく、王が治めて守るべき対象だった。
厳しい乾いた夏が過ぎ、雨が多少は降るようになる秋がやってきた。
ルカとジャファルが出会った春からおよそ三か月、ジャファルは二度目の発情期を前にしていた。
約三か月ごとに来る発情期は年に四回。それくらいは幼い頃から王として立派に国を治めているジャファルに休みが必要だと、周囲も認めてくれている。
「私の発情期が近くなると、周囲のアルファに勘付かれるのではないかと恐れていたが、フェロモンが薄いのか、誰も勘繰りもしなかった」
発情期の周期で休んでいるのに王が立派な体躯に精悍な顔立ち、優秀な頭脳と、あまりにもアルファらしいので、周囲はジャファルがオメガであることを考えもしていない。しかも正妃となったルカが小柄で華奢で、少女のような愛らしい顔立ちなので、オメガとして疑われてもいない。
「僕には誘うような濃厚な強い甘い香りがしました」
「『運命の番』であったからだろうか?」
「僕だけに、香っていたということですか?」
とろりと欲望に蕩けてくるジャファルの目は、明らかにルカを誘っている。普段は理知的で穏やかなだけに、食い尽くされてしまいそうなその目にルカは期待感が高まっていた。
部屋の中は甘い香りで満ちてくる。
視察の一件以来、ジャファルはルカの顔を隠させて、表舞台に出すことを厭わなかった。ルカはジャファルの政務の場にも同席して、静かに隣りに座っているが、意見を求められればはっきりと答えた。
「遊牧の民の水場争いの件、ルカはよく考えてくれた」
「どの部族も水場を汚したくないから、距離を置くのだと聞きました。そのために水場を使う時期が被ると争いになることも」
その解決策として、地下水路を作った技術で、荒野に幾つか井戸を掘ることをルカはその政務の場で提案したのだ。井戸があれば荒野を渡るものも水を使えるし、数少ない水場を取り合うことがなくなる。井戸はオアシスの川と違って汲み上げるので、水場を汚すので近くに住まないという遊牧の民の掟にも背かなかった。
「誰もが私のルカに一目置いている。最高の正妃だと、誰もが認めてくれている」
「それは、ジャファル様が僕を連れ出してくれるおかげです」
「ルカが評価されて、私は本当に鼻が高い。可愛いルカには褒美を与えねば」
顎を掬われて口付けられて、濃厚になったフェロモンの香りに、ルカも目を潤ませる。反応した中心が、巻かれた布の下で張り詰めて痛いくらいになっている。
「ごほうび、ください……」
甘えるように言えば、ジャファルがルカを抱き上げて寝台の上に横たえた。肩のブローチさえ取ってしまえば、ルカの身体はすぐに露わになってしまう。与えられてから履くようになった下着だけの姿になったルカを、ジャファルが下着の上からはむりと中心を食んだ。
「ふぇ!? やぁっ!?」
「布が持ち上がって、はみ出しそうになっておる。本当にルカのここは、立派だな」
「ひぁっ! いきがっ!」
息がかかって飛び出そうになっている先端を刺激して、ルカの中心がますます逞しく形を持つ。バース性が分からない時期は、その場所も体格に合ったごく普通の大きさだった気がするが、運命の番のフェロモンに当てられたのか、精通が来たからか、アルファだと発覚してからジャファルに触れられるとそこは逞しくそそり立つようになってしまった。
下着の上から頬ずりされて、じゅっと吸われるのがじれったくて堪らない。
「くちじゃ、なくてぇ……」
「ここ、ルカが触れて入るようにしてくれるか?」
顔をルカの中心に寄せて、尻をルカの顔に向けたジャファルは既に衣を脱ぎ捨てて全裸だった。褐色の鍛え上げられた丸い形のいい大殿筋を割れば、濡れた後孔が露わになる。
指を差し込みながら、ルカは初めてジャファルの痴態を見た日を思い出していた。誰かと交わっているのかと思えば、ジャファルは一人でこの寝台の上で、後孔に自らの指を深く咥えさせて抜き差しし、自分を慰めていた。
ルカを見つけて布を剥いで、「これが欲しい」と中心に頬を寄せたジャファルが、10年もの間発情期の苦しみを一人で耐え、自分で慰めていたことを、ルカはもう知っている。それと同時に後宮にいるオメガも、同じく発情期を一人で耐えなければいけないことも分かっている。
ぐちぐちと後孔を指で掻きまわしていると、ジャファルが欲望に濡れた目で振り向き、ちろりと唇を舐めた。
「何を考えていた? 私と一緒にいるのに、上の空か?」
「ジャファル様を、孕ませることを考えておりました」
嘘ではない。
ジャファルとルカの間に子どもが産まれれば、後継者として受け入れられて、後宮は閉じられ、オメガたちは解放される。今ですらジャファルはルカ以外要らないと宣言しているのだ。子どもができれば、周囲は正妃一人だけにすることを認めてくれるだろう。
「可愛いことを言う」
「僕だって、ジャファル様を独占したいのですよ」
余裕を持って言えたのはそこまでだった。ルカの指を引き抜いて、ジャファルがルカの下着を脱がせてしまう。大きくそそり立つ中心に後孔を宛がい、ずぶずぶと飲み込まれて、ルカは快感に腰を跳ねさせた。
下から突き上げる形になって、それが悦かったのか、ジャファルがうっとりとルカに胸を押し付けて腰を動かす。押し付けられた胸を揉み、乳首を舐め、摘まみながらも、ルカはジャファルの動きに高められていく。
「ひぁぅっ! ひっ、ひぁっ! あぁっ!」
短い喘ぎ声しか上げられないルカを搾り取るように、ジャファルの内壁がぐにぐにと蠢く。たまらず中で達すると、ジャファルも喉を反らして中で達しているのが分かった。
初めの頃はジャファルの中心も達していたが、今は萎えたままでとろとろと力なく雫を零すだけになっている。
「ジャファル、さまぁ!」
「あぁっ! ルカ、もっとっ!」
達した余韻に耐えながらも立て続けに責められるのが好きと知っているので、下から突き上げるルカに、ジャファルも胸を押し付けながら快感に悶えていた。
激しい交わりの後には、ルカの方が腰が立たなくなる。暗殺の危険性も考えて鍛え上げているジャファルの方は、体力があるのか交わりで逆に艶々と満たされた顔をしているから不思議だ。立てないルカを、抱き上げて湯浴みさせてくれるのも毎度のこと。最初は恐れ多かったが、今は安心して全てを任せられる。
「女の子だったら、どうしましょうね」
「女性の王がいけないという法はない」
アルファでも女性だからと退けられた姉たちの中には、悔しい思いをしたものもいるだろう。性別も、アルファもオメガもベータも関係なく、全ての国民が尊重される国を作るには、上が変わらねばならない。王が女性でも、オメガでも構わない。そういう国をジャファルの代では無理かもしれないが作りたいのだとジャファルは話してくれた。
夢見心地で湯船の中でルカはそれを聞いていた。
冬までにジャファルの妊娠が分かった。
周囲には妊娠したのはルカということにされていて、正妃の妊娠に国は沸き立った。数少ないジャファルがオメガだと知っている主治医は、これからのことに共に考えを巡らせてくれた。
ジャファルがオメガだということを知っていて、幼い頃から支えてくれる宰相もまた、その場に同席してくれていた。
「妊娠中期からの半年ほどは、青葉の君に臥せってもらいましょう」
「僕が臥せっているのですか?」
「我が君は、臥せった正妃が心配でそばを離れることができず、一時、宰相に政治をお任せするという形で、お二人で後宮に籠るのです」
それで乗り切ることになって、宰相もその半年間はどうしてもジャファルでないと判断できないことは後宮に文を出して、それ以外は全部請け負ってくれる約束をした。
産まれてくる赤ん坊の性別もバース性も、神様しか分からない。
「健康に生まれてきますように」
ルカの祈りが通じたのか。
長身で逞しいジャファルは妊娠中期になってもお腹がほとんど目立たなくて、大きめの衣を纏うだけで隠せてしまった。宰相の判断のつかないことにだけ顔を出すようにして、妊娠後期には、ジャファルは完全に後宮の部屋に篭った。
正妃が臥せっていて赤ん坊は危ないのではないかという噂が流れ、国民は心配したが、ジャファルは翌年の春に元気な男の子と女の子の双子を産み落とした。
双子であったことも驚いたが、あまりに安産で、主治医は呆気にとられていた。
褐色の肌に黒い髪に緑の目の女の子と、褐色の肌に金髪に黒い目の男の子。どう見てもルカとジャファルの子に違いなかった。
小さな双子の赤ん坊を抱いて、ルカは安堵に涙を流した。
「頑張ってくださってありがとうございます」
「物凄く痛かったが、一瞬だった気がする……ルカが傍にいてくれたおかげだな」
無事に生まれた二人の赤ん坊。
その報が流れて、その年、後宮は正式に閉じられて妃たちは故郷に戻されることになった。戻される妃たちが迫害されることのないように、ジャファルとルカは妃たちだけで暮らせるように存分に慰謝料を持たせた。
こうして、青葉の国の正妃は、王の唯一の妃となったのだった。
定住を選んだ民と、未だ遊牧を続ける民と、どちらも国の民には変わりなく、王が治めて守るべき対象だった。
厳しい乾いた夏が過ぎ、雨が多少は降るようになる秋がやってきた。
ルカとジャファルが出会った春からおよそ三か月、ジャファルは二度目の発情期を前にしていた。
約三か月ごとに来る発情期は年に四回。それくらいは幼い頃から王として立派に国を治めているジャファルに休みが必要だと、周囲も認めてくれている。
「私の発情期が近くなると、周囲のアルファに勘付かれるのではないかと恐れていたが、フェロモンが薄いのか、誰も勘繰りもしなかった」
発情期の周期で休んでいるのに王が立派な体躯に精悍な顔立ち、優秀な頭脳と、あまりにもアルファらしいので、周囲はジャファルがオメガであることを考えもしていない。しかも正妃となったルカが小柄で華奢で、少女のような愛らしい顔立ちなので、オメガとして疑われてもいない。
「僕には誘うような濃厚な強い甘い香りがしました」
「『運命の番』であったからだろうか?」
「僕だけに、香っていたということですか?」
とろりと欲望に蕩けてくるジャファルの目は、明らかにルカを誘っている。普段は理知的で穏やかなだけに、食い尽くされてしまいそうなその目にルカは期待感が高まっていた。
部屋の中は甘い香りで満ちてくる。
視察の一件以来、ジャファルはルカの顔を隠させて、表舞台に出すことを厭わなかった。ルカはジャファルの政務の場にも同席して、静かに隣りに座っているが、意見を求められればはっきりと答えた。
「遊牧の民の水場争いの件、ルカはよく考えてくれた」
「どの部族も水場を汚したくないから、距離を置くのだと聞きました。そのために水場を使う時期が被ると争いになることも」
その解決策として、地下水路を作った技術で、荒野に幾つか井戸を掘ることをルカはその政務の場で提案したのだ。井戸があれば荒野を渡るものも水を使えるし、数少ない水場を取り合うことがなくなる。井戸はオアシスの川と違って汲み上げるので、水場を汚すので近くに住まないという遊牧の民の掟にも背かなかった。
「誰もが私のルカに一目置いている。最高の正妃だと、誰もが認めてくれている」
「それは、ジャファル様が僕を連れ出してくれるおかげです」
「ルカが評価されて、私は本当に鼻が高い。可愛いルカには褒美を与えねば」
顎を掬われて口付けられて、濃厚になったフェロモンの香りに、ルカも目を潤ませる。反応した中心が、巻かれた布の下で張り詰めて痛いくらいになっている。
「ごほうび、ください……」
甘えるように言えば、ジャファルがルカを抱き上げて寝台の上に横たえた。肩のブローチさえ取ってしまえば、ルカの身体はすぐに露わになってしまう。与えられてから履くようになった下着だけの姿になったルカを、ジャファルが下着の上からはむりと中心を食んだ。
「ふぇ!? やぁっ!?」
「布が持ち上がって、はみ出しそうになっておる。本当にルカのここは、立派だな」
「ひぁっ! いきがっ!」
息がかかって飛び出そうになっている先端を刺激して、ルカの中心がますます逞しく形を持つ。バース性が分からない時期は、その場所も体格に合ったごく普通の大きさだった気がするが、運命の番のフェロモンに当てられたのか、精通が来たからか、アルファだと発覚してからジャファルに触れられるとそこは逞しくそそり立つようになってしまった。
下着の上から頬ずりされて、じゅっと吸われるのがじれったくて堪らない。
「くちじゃ、なくてぇ……」
「ここ、ルカが触れて入るようにしてくれるか?」
顔をルカの中心に寄せて、尻をルカの顔に向けたジャファルは既に衣を脱ぎ捨てて全裸だった。褐色の鍛え上げられた丸い形のいい大殿筋を割れば、濡れた後孔が露わになる。
指を差し込みながら、ルカは初めてジャファルの痴態を見た日を思い出していた。誰かと交わっているのかと思えば、ジャファルは一人でこの寝台の上で、後孔に自らの指を深く咥えさせて抜き差しし、自分を慰めていた。
ルカを見つけて布を剥いで、「これが欲しい」と中心に頬を寄せたジャファルが、10年もの間発情期の苦しみを一人で耐え、自分で慰めていたことを、ルカはもう知っている。それと同時に後宮にいるオメガも、同じく発情期を一人で耐えなければいけないことも分かっている。
ぐちぐちと後孔を指で掻きまわしていると、ジャファルが欲望に濡れた目で振り向き、ちろりと唇を舐めた。
「何を考えていた? 私と一緒にいるのに、上の空か?」
「ジャファル様を、孕ませることを考えておりました」
嘘ではない。
ジャファルとルカの間に子どもが産まれれば、後継者として受け入れられて、後宮は閉じられ、オメガたちは解放される。今ですらジャファルはルカ以外要らないと宣言しているのだ。子どもができれば、周囲は正妃一人だけにすることを認めてくれるだろう。
「可愛いことを言う」
「僕だって、ジャファル様を独占したいのですよ」
余裕を持って言えたのはそこまでだった。ルカの指を引き抜いて、ジャファルがルカの下着を脱がせてしまう。大きくそそり立つ中心に後孔を宛がい、ずぶずぶと飲み込まれて、ルカは快感に腰を跳ねさせた。
下から突き上げる形になって、それが悦かったのか、ジャファルがうっとりとルカに胸を押し付けて腰を動かす。押し付けられた胸を揉み、乳首を舐め、摘まみながらも、ルカはジャファルの動きに高められていく。
「ひぁぅっ! ひっ、ひぁっ! あぁっ!」
短い喘ぎ声しか上げられないルカを搾り取るように、ジャファルの内壁がぐにぐにと蠢く。たまらず中で達すると、ジャファルも喉を反らして中で達しているのが分かった。
初めの頃はジャファルの中心も達していたが、今は萎えたままでとろとろと力なく雫を零すだけになっている。
「ジャファル、さまぁ!」
「あぁっ! ルカ、もっとっ!」
達した余韻に耐えながらも立て続けに責められるのが好きと知っているので、下から突き上げるルカに、ジャファルも胸を押し付けながら快感に悶えていた。
激しい交わりの後には、ルカの方が腰が立たなくなる。暗殺の危険性も考えて鍛え上げているジャファルの方は、体力があるのか交わりで逆に艶々と満たされた顔をしているから不思議だ。立てないルカを、抱き上げて湯浴みさせてくれるのも毎度のこと。最初は恐れ多かったが、今は安心して全てを任せられる。
「女の子だったら、どうしましょうね」
「女性の王がいけないという法はない」
アルファでも女性だからと退けられた姉たちの中には、悔しい思いをしたものもいるだろう。性別も、アルファもオメガもベータも関係なく、全ての国民が尊重される国を作るには、上が変わらねばならない。王が女性でも、オメガでも構わない。そういう国をジャファルの代では無理かもしれないが作りたいのだとジャファルは話してくれた。
夢見心地で湯船の中でルカはそれを聞いていた。
冬までにジャファルの妊娠が分かった。
周囲には妊娠したのはルカということにされていて、正妃の妊娠に国は沸き立った。数少ないジャファルがオメガだと知っている主治医は、これからのことに共に考えを巡らせてくれた。
ジャファルがオメガだということを知っていて、幼い頃から支えてくれる宰相もまた、その場に同席してくれていた。
「妊娠中期からの半年ほどは、青葉の君に臥せってもらいましょう」
「僕が臥せっているのですか?」
「我が君は、臥せった正妃が心配でそばを離れることができず、一時、宰相に政治をお任せするという形で、お二人で後宮に籠るのです」
それで乗り切ることになって、宰相もその半年間はどうしてもジャファルでないと判断できないことは後宮に文を出して、それ以外は全部請け負ってくれる約束をした。
産まれてくる赤ん坊の性別もバース性も、神様しか分からない。
「健康に生まれてきますように」
ルカの祈りが通じたのか。
長身で逞しいジャファルは妊娠中期になってもお腹がほとんど目立たなくて、大きめの衣を纏うだけで隠せてしまった。宰相の判断のつかないことにだけ顔を出すようにして、妊娠後期には、ジャファルは完全に後宮の部屋に篭った。
正妃が臥せっていて赤ん坊は危ないのではないかという噂が流れ、国民は心配したが、ジャファルは翌年の春に元気な男の子と女の子の双子を産み落とした。
双子であったことも驚いたが、あまりに安産で、主治医は呆気にとられていた。
褐色の肌に黒い髪に緑の目の女の子と、褐色の肌に金髪に黒い目の男の子。どう見てもルカとジャファルの子に違いなかった。
小さな双子の赤ん坊を抱いて、ルカは安堵に涙を流した。
「頑張ってくださってありがとうございます」
「物凄く痛かったが、一瞬だった気がする……ルカが傍にいてくれたおかげだな」
無事に生まれた二人の赤ん坊。
その報が流れて、その年、後宮は正式に閉じられて妃たちは故郷に戻されることになった。戻される妃たちが迫害されることのないように、ジャファルとルカは妃たちだけで暮らせるように存分に慰謝料を持たせた。
こうして、青葉の国の正妃は、王の唯一の妃となったのだった。
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