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お二方には、今日は辺境伯邸の客室に泊まって頂き、明日モーニュ草を手渡してから王都に帰途してもらう予定となった。
(あ、そういえば結界穴を塞いでおくの忘れてた)
防壁は頑丈で数年は心配いらないが、穴は塞いでおくのが1番。本来なら聖なる力に目覚めるヒロインが、国中の結界を新たに貼り直すんだけど待ってられない。
モブなのに何故か聖なる力も使えるミーシャは、夜中にこっそり屋敷を抜け出し、結界穴の所まできて、聖なる力を使って穴の部分を塞いだ。穴があった前には防壁がある為、実は穴が塞がっているとは誰も気づかないだろう。そしてこの力があるから瘴気も効かないのだ。
「これで安心っと♪ 我ながらチートだわ♪」
鼻歌交じりで気分良く帰途に着くミーシャの様子を、こっそり見ていた者がいたことにミーシャは気づかなかった。
「ご機嫌ようミーシャ。領地はいかがでしたか?」
「ご機嫌ようティナ。あなたもどう過ごされていたの?」
学友のティナと学園前の馬車乗り場で出会い、一緒に教室に向かう。長かった夏期休暇も終わり、今日から2学年後期授業の始まりだ。
(あと半年後には攻略対象が決まり、婚約破棄からの断罪でヒロインはめでたくハッピーエンド。その前に聖なる力に目覚めるイベントがあって、高位貴族の養女になって、教会から聖女に認定されるんだっけ?今は何処まで攻略対象者と関係を築いてるんだろう?)
本格的に始まった乙女ゲームの世界。ミーシャの婚約破棄騒動を皮切りに、この夏期休暇で、他の攻略対象者とのイベントもこなしていたのだろうか。
遠くから、ヒロインを中心に教室に向かって歩く集団を横目に、攻略対象の人達とヒロインとの距離感を確認しながら、自分もヒロインとは別の教室に向かった。
ちなみに、その集団の中にミーシャの元婚約者のダラオの姿は見当たらなかった。
(あ、そういえば結界穴を塞いでおくの忘れてた)
防壁は頑丈で数年は心配いらないが、穴は塞いでおくのが1番。本来なら聖なる力に目覚めるヒロインが、国中の結界を新たに貼り直すんだけど待ってられない。
モブなのに何故か聖なる力も使えるミーシャは、夜中にこっそり屋敷を抜け出し、結界穴の所まできて、聖なる力を使って穴の部分を塞いだ。穴があった前には防壁がある為、実は穴が塞がっているとは誰も気づかないだろう。そしてこの力があるから瘴気も効かないのだ。
「これで安心っと♪ 我ながらチートだわ♪」
鼻歌交じりで気分良く帰途に着くミーシャの様子を、こっそり見ていた者がいたことにミーシャは気づかなかった。
「ご機嫌ようミーシャ。領地はいかがでしたか?」
「ご機嫌ようティナ。あなたもどう過ごされていたの?」
学友のティナと学園前の馬車乗り場で出会い、一緒に教室に向かう。長かった夏期休暇も終わり、今日から2学年後期授業の始まりだ。
(あと半年後には攻略対象が決まり、婚約破棄からの断罪でヒロインはめでたくハッピーエンド。その前に聖なる力に目覚めるイベントがあって、高位貴族の養女になって、教会から聖女に認定されるんだっけ?今は何処まで攻略対象者と関係を築いてるんだろう?)
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遠くから、ヒロインを中心に教室に向かって歩く集団を横目に、攻略対象の人達とヒロインとの距離感を確認しながら、自分もヒロインとは別の教室に向かった。
ちなみに、その集団の中にミーシャの元婚約者のダラオの姿は見当たらなかった。
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