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第七話
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そんなある日、友人のお茶会に参加した私は、そこでまたフェリス侯爵令嬢に出会ってしまった。
「あら、ハミルトン伯爵令嬢。よくお会いしますわね」
「ごきげんよう、フェリス侯爵令嬢。ええ、そうですわね」
「今日は、さすがにアルベルト殿下はいらっしゃらないのでしょう? あなたったら、いつも殿下の陰に隠れて、ご自分の意見は何も言わないのだもの。本当にズルい人」
今日はいつになく挑戦的だ。
特に言う事がないから言わないだけなんだけど、何でそうなるのかな?
「別に隠れているつもりはありませんけれど、何をお聞きになりたいのです?」
私が尋ねると、フェリス侯爵令嬢は鋭い目で私を突き刺すように見る。
「あなた、本当にアルベルト殿下と釣り合いが取れているとお思いですの? こう言ってはなんですが、容姿もそこそこですし、学業や芸術にも、特段秀でているようにも思いませんし。
そんな貴方が何故殿下の婚約者なのかしら。辞退なさらないのが、わたくしには理解出来ませんわ」
うん、それは私も聞きたい。
でも、伯爵家から王家に婚約を辞退なんて、出来るわけないでしょう。
考えたらすぐ分かるわよね?
貴方も学業は苦手なのですか?
心の中で悪態をつきながら、
「わたくしから辞退など、有り得ないことですわ。アルベルト様が婚約破棄を申し出されるのならば別ですが」
と、冷静に返答する。
その態度が気に入らなかったんだろう。
近くにあった、ぶどうジュースを手に取って、フェリス侯爵令嬢は、私に向かって勢いよくかけた。
「あら、ごめんあそばせ。手が滑りましたわ。早くお着替えにならないと、シミになりますわよ」
クスクス笑いながらフェリス侯爵令嬢がそう言うと、急に真顔になり小声で言った。
「貴方なんて、わたくしは絶対認めませんわ」と。
仕方がないので、接待役の友人に挨拶をしてその場を辞する事にした。
乗ってきた馬車に乗り込み、伯爵家の屋敷に向かっていると、突然外が騒がしくなり、馬車が止まる。
何事?
不思議に思って、馬車の窓から外を見ようとした時、扉が勢いよくこじ開けられた。
驚きと恐怖で、声が出ない。
「こっちへ来い!」
黒の覆面をした男が私を引き摺りだそうとする。
私は抵抗したが、顔を殴られ、そのまま気を失ってしまった。
「申し上げます! ハミルトン伯爵令嬢の乗った馬車が何者かに襲われました!」
騎士団長が国王陛下を始め、僕達にそう報告する。
ジルに付けていた影から報告があったようだ。
僕はすぐに立ち上がり、
「父上! 僕が行きます! 騎士団長、案内してくれ!」
僕の叫びに、
「騎士団長、頼んだぞ」
と、陛下も了承する。
騎士団長の案内にて、馬で現場に駆け付ける途中で、それまでの経緯を教えてもらう。
どうやら、ドレスを汚された為にお茶会を途中退出し、早めに帰る途中の人通りの少ない路地で、急に現れた黒ずくめの男たち7~8人に襲われたようだ。
そいつらは、ジルを馬車から引き摺り下ろして、何処かに連れ去ろうとしたらしい。
護衛騎士も1人ついており、影と共に応戦しているらしく、まだ連れ去られずにその場にいるとの報告だった。
このまま駆けつければ助け出せる!
そう思った僕は、必死で馬を走らせた。
「あら、ハミルトン伯爵令嬢。よくお会いしますわね」
「ごきげんよう、フェリス侯爵令嬢。ええ、そうですわね」
「今日は、さすがにアルベルト殿下はいらっしゃらないのでしょう? あなたったら、いつも殿下の陰に隠れて、ご自分の意見は何も言わないのだもの。本当にズルい人」
今日はいつになく挑戦的だ。
特に言う事がないから言わないだけなんだけど、何でそうなるのかな?
「別に隠れているつもりはありませんけれど、何をお聞きになりたいのです?」
私が尋ねると、フェリス侯爵令嬢は鋭い目で私を突き刺すように見る。
「あなた、本当にアルベルト殿下と釣り合いが取れているとお思いですの? こう言ってはなんですが、容姿もそこそこですし、学業や芸術にも、特段秀でているようにも思いませんし。
そんな貴方が何故殿下の婚約者なのかしら。辞退なさらないのが、わたくしには理解出来ませんわ」
うん、それは私も聞きたい。
でも、伯爵家から王家に婚約を辞退なんて、出来るわけないでしょう。
考えたらすぐ分かるわよね?
貴方も学業は苦手なのですか?
心の中で悪態をつきながら、
「わたくしから辞退など、有り得ないことですわ。アルベルト様が婚約破棄を申し出されるのならば別ですが」
と、冷静に返答する。
その態度が気に入らなかったんだろう。
近くにあった、ぶどうジュースを手に取って、フェリス侯爵令嬢は、私に向かって勢いよくかけた。
「あら、ごめんあそばせ。手が滑りましたわ。早くお着替えにならないと、シミになりますわよ」
クスクス笑いながらフェリス侯爵令嬢がそう言うと、急に真顔になり小声で言った。
「貴方なんて、わたくしは絶対認めませんわ」と。
仕方がないので、接待役の友人に挨拶をしてその場を辞する事にした。
乗ってきた馬車に乗り込み、伯爵家の屋敷に向かっていると、突然外が騒がしくなり、馬車が止まる。
何事?
不思議に思って、馬車の窓から外を見ようとした時、扉が勢いよくこじ開けられた。
驚きと恐怖で、声が出ない。
「こっちへ来い!」
黒の覆面をした男が私を引き摺りだそうとする。
私は抵抗したが、顔を殴られ、そのまま気を失ってしまった。
「申し上げます! ハミルトン伯爵令嬢の乗った馬車が何者かに襲われました!」
騎士団長が国王陛下を始め、僕達にそう報告する。
ジルに付けていた影から報告があったようだ。
僕はすぐに立ち上がり、
「父上! 僕が行きます! 騎士団長、案内してくれ!」
僕の叫びに、
「騎士団長、頼んだぞ」
と、陛下も了承する。
騎士団長の案内にて、馬で現場に駆け付ける途中で、それまでの経緯を教えてもらう。
どうやら、ドレスを汚された為にお茶会を途中退出し、早めに帰る途中の人通りの少ない路地で、急に現れた黒ずくめの男たち7~8人に襲われたようだ。
そいつらは、ジルを馬車から引き摺り下ろして、何処かに連れ去ろうとしたらしい。
護衛騎士も1人ついており、影と共に応戦しているらしく、まだ連れ去られずにその場にいるとの報告だった。
このまま駆けつければ助け出せる!
そう思った僕は、必死で馬を走らせた。
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