【完結】義妹に全て奪われた私。だけど公爵様と幸せを掴みます!

朝日みらい

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第36章: 二人の共闘

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その日の朝、アルノーが急に私を呼び出してきた。

何か大事なことだろうと、少しドキドキしながら彼のオフィスに向かうと、アルノーはいつも通り冷静な表情で座っていた。

でも、目はちょっとだけ輝いていて、何かワクワクしているように見えた。

「リリアナ、君に協力してほしいことがある。」

彼の声には、いつになく頼もしさが漂っていた。

「うん、もちろん!何でも言って!」

私はちょっと勢いよく答える。

アルノーが頼んでくることって、いつも大事なことだし、今回は何だか特別な気がして、胸が高鳴っていた。

「商談だ。前回失敗した相手だ。」

アルノーは真剣な顔で言う。

「相手は一筋縄ではいかない相手だが、君の柔らかい物腰と人懐っこさが大きな武器になるはずだ。」

彼は少し自信満々に言ったけど、その目がどこか頼りにしているようにも見えて、私はついニヤっとしてしまった。

「なるほど、私がアルノーの秘密兵器ってわけね。」

私は冗談っぽく言うと、アルノーは少し顔を赤くして、

「そうだ」

と素直に答えてくれた。

商談が始まると、アルノーの提案は冷静で計算し尽くされていたけれど、相手の商人はどうも警戒心が強いらしく、なかなかうまく話が進まない。

そんな時、私が軽く笑いながら話を振ると、商人は少しだけ警戒を解いてくれた。

「ええ、実は私も以前、あなた様と同じように悩んだことがありまして…」

私は、あえて自分のちょっとした失敗談を交えながら、相手の肩の力を抜かせようと試みる。

商人の顔が少し緩んだ。

アルノーがさりげなく私に微笑んだのがわかった。

やっぱり、私が笑顔で話すと、場の空気が和むんだろうな、と思う。

「おっしゃる通りですね。あんまり肩肘張らずに、少しリラックスして進めてみましょう。」

商人も少し軽い調子で答えてくれ、私たちは次第に円滑に商談を進めていった。

商談が終わる頃、商人はしっかりと手を差し出してきた。

「契約成立だ。あなたたちの誠実な対応に、感謝する。」

その言葉に、私はホッと胸を撫で下ろし、アルノーも少し微笑んでいた。

「よかった!」

私はアルノーに駆け寄ると、少しだけふざけて肩をポンと叩いた。

「あんた、結構頼りにしてるじゃん。」

アルノーは軽くふん、と鼻を鳴らすと、

「君がいなければ、どうなっていたか分からないだろ。」

と、ちょっと照れくさそうに言った。

その言葉に、私は思わずドキっとしてしまう。

その日の夜、商談が成功したことを祝って、アルノーと一緒にディナーをとることになった。

キャンドルの明かりが揺れる静かな食事室で、ワインを一杯飲みながら、アルノーがふっと私を見つめて言った。

「君がいてくれて、本当に助かった。」

その言葉が、私の心に染み渡った。

いつも冷静で理論的な彼が、こんなにも素直に感謝してくれるなんて、ちょっと予想外だった。

「アルノー…」

私は少し照れながら、目を合わせる。

すると、彼はちょっとした笑みを浮かべて、

「君がいてくれるだけで、俺は心強い。」

と、言葉の裏にある温かな気持ちを伝えてくれた。

その瞬間、私は本当に幸せだと感じた。

アルノーと一緒にいると、どんな困難でも乗り越えられる気がしてきた。

そして、彼も同じように私を大切に思ってくれているんだと、心から感じられた。

「じゃあ、これからもずっと一緒に頑張ろうね。」

私は少し恥ずかしそうに言うと、アルノーは穏やかな顔でうなずいてくれた。

「もちろんだ。」

彼の言葉に、私の胸が温かくなった。

「それじゃあ、私の誠意を込めて…」

私はグラスを掲げて、ふざけて言ってみる。

「アルノー、これからもよろしくね。」

「うん、よろしく。」

彼は少し照れくさい笑顔を見せて、グラスを合わせてくれた。

その後も、二人で楽しくディナーを続け、また少しだけ距離が縮まったように感じた。
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