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第四部一章 大天使達
やっとの思いで
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強い、ありえないほどに強かった。でも、私は全てを思い出した。
キッカケはなんの変哲もない言葉だった。
『貴女は魔王の嫁、女王です』
という、王の言葉だった。その王は現在、大天使サムエルによって、瀕死の状況に陥っている。とても悲しいが、私が大天使サムエルを討つ。
私は魔王の嫁で魔界の女王。
そして、プランスの嫁でもある。つまり魔王は、プランスであった。
どうして忘れていたのか、それはプランスのお父上が私の全ての記憶を操り、私は人間ということになってしまった(催眠術で)。
だから私はいまの今まで、自分が何か知らなかったらしい。
とても無惨だ。
そしてプランスは、私の記憶を取り戻すため八千回、人間となっている私と旅をした。けれど、道中プランスが死んでしまって私は自害し、プランスは気づいたら蘇っていて同時に私も生き返っていたらしい。
それは、今のように蘇生術を使われたかららしいが、それを誰がやったかは分からない。私の予想ではシルバーや王とかだと思う。
そしてその度に私は、人間のような肌で赤子に生まれ変わったらしい。そしてそんな赤子を、毎回人間が拾い自分の子のように育て上げたらしい。
それから、プランスが私を連れ去り、名をミア・アネリアと名付けたとのことだ(アネリアはプランスと結婚する前の名前)。
そうすると記憶を少し思い出す場合があったがほとんど毎回失敗に終わっていたとのことだ。
記憶を思い出したら次に起きるのは私の死かプランスの死かどちらかの死だった。プランスが死ぬ要因はプランスの父上であった。
私も同時に死んでしまうこともあったらしい。だけど、今回はプランスは私を連れ去る前にお父上を自分の手で討ったのだ。
どうしてそのことを知っているのかというと、そう勘が言ってるからだ!
それに何より驚いたのは、アンは私の妹だったということだ。そして本名は『リン・アネリア』らしい。
どうして記憶を失っているのかはわからなかった。それは多分、リン自身が徹底的に隠しているらしい。
そして、私は大天使サムエルの額に指を当てた。すると、大天使サムエルは消滅し始めた。チリチリに灰になっていく大天使サムエルはまるで弱いように見える。
いやそんなことを考える前に、王に治癒の魔法を。
私は王の元へと突撃する。治癒の魔法を使い王は無事回復した。
「やはり、ミアは強いですね・・・・・?」
「ミア、アンはどこだ?」
王の言葉に頷き、シルバーの言葉には
「アンは大丈夫よ、今は私の結界の中で安らいでいるわ」
っと返した。そうするとシルバーは安堵したように微笑んだ。すると、私の手元に巻き物が降りてきて生き返りの巻き物。読むべし。
その時大事なのが誰を蘇らせたいかだ。複数同時にできる。そして、何回も使える。
私はプランスのお父上以外の死んだ魔族を思い浮かべた。そしてもちろんプランスも頭に思い浮かべた。
とても綺麗な顔を思い浮かべると頬が蕩けそうだ。
でもプランスが魔王になるなんてと今疑った。確かに魔王になれるほどの器はある。
だけど、プランスのような脳たりが魔界を制することができるのか私は不安であった。
けれど、プランスは歴代一強く優しい魔王である。
「プランスいや死んだ魔族が蘇るよ!」
「そうか、同期が蘇るのか。それに歴代の英雄も蘇るのか・・・・・とても嬉しいです」
王は微笑みながら涙を流していた。これは感動の涙と共に信じられないという涙だ。まるで随喜の涙という涙だった。
今までに見たことないほどの流星が魔界の空を優雅に流れていく。それが、魔界の英雄達が蘇るような感じだった。
それに、今まで人間側に殺されてしまった魔族が蘇る証拠になっていた。
「私の望みはまだ終わってないけどね・・・・・?」
私の望みは、人間界も救うということだ。
私も、人間界に長くいて気づいた。
確かに悪い人間もいる、だけど良い人もいるから、無視するのは流石にダメだ。
「やっぱり人間を助けるのですね?」王は反対するような顔をするも、なんとか納得したように頷く。「まあミアがそういうのならば、私もしたがいましょうぞ」
王は立ち上がった。そして空を眺めるとプランスとルドラが落ちてきていることが分かった。
やっとあの声が聞こえるのか・・・・・。
感動だな、いつも聞いていたい声が聞けるなんて感動のほかない。
いつも願っていた声で私のことを褒めてほしい。
私の欲望はそれで果たされる。
そんなことを考えていたらプランスが目の前にいた。
「プランス」
「ミア」
私の名前を呼ばれると涙が流れてきた。そして、プランスは私のことを抱きしめてくれた。
そして優しく撫でてくれて私は本気で泣いちゃう。
「ミア、ありがとう。愛しているよ・・・」
「知ってる・・・」
「やっぱり記憶蘇ったんだね?」
彼の胸は暖かい。感動してしまう。
しかも肌と肌で感じるプランスの体はいつもよりも暖かく感じる。
ああ、ずっとこのままでいたい。
人間界を助けるのはこの幸せを堪能した後で十分足りる。
私にも休憩は必要だ。
それにまだ、プランスも鈍っていると思うし戦う方も一から叩き直さないと・・・・・。
「記憶は戻ったよ。どうして教えてくれなかったの?」
「だって、愛が有れば記憶だって蘇るでしょ?」
キッカケはなんの変哲もない言葉だった。
『貴女は魔王の嫁、女王です』
という、王の言葉だった。その王は現在、大天使サムエルによって、瀕死の状況に陥っている。とても悲しいが、私が大天使サムエルを討つ。
私は魔王の嫁で魔界の女王。
そして、プランスの嫁でもある。つまり魔王は、プランスであった。
どうして忘れていたのか、それはプランスのお父上が私の全ての記憶を操り、私は人間ということになってしまった(催眠術で)。
だから私はいまの今まで、自分が何か知らなかったらしい。
とても無惨だ。
そしてプランスは、私の記憶を取り戻すため八千回、人間となっている私と旅をした。けれど、道中プランスが死んでしまって私は自害し、プランスは気づいたら蘇っていて同時に私も生き返っていたらしい。
それは、今のように蘇生術を使われたかららしいが、それを誰がやったかは分からない。私の予想ではシルバーや王とかだと思う。
そしてその度に私は、人間のような肌で赤子に生まれ変わったらしい。そしてそんな赤子を、毎回人間が拾い自分の子のように育て上げたらしい。
それから、プランスが私を連れ去り、名をミア・アネリアと名付けたとのことだ(アネリアはプランスと結婚する前の名前)。
そうすると記憶を少し思い出す場合があったがほとんど毎回失敗に終わっていたとのことだ。
記憶を思い出したら次に起きるのは私の死かプランスの死かどちらかの死だった。プランスが死ぬ要因はプランスの父上であった。
私も同時に死んでしまうこともあったらしい。だけど、今回はプランスは私を連れ去る前にお父上を自分の手で討ったのだ。
どうしてそのことを知っているのかというと、そう勘が言ってるからだ!
それに何より驚いたのは、アンは私の妹だったということだ。そして本名は『リン・アネリア』らしい。
どうして記憶を失っているのかはわからなかった。それは多分、リン自身が徹底的に隠しているらしい。
そして、私は大天使サムエルの額に指を当てた。すると、大天使サムエルは消滅し始めた。チリチリに灰になっていく大天使サムエルはまるで弱いように見える。
いやそんなことを考える前に、王に治癒の魔法を。
私は王の元へと突撃する。治癒の魔法を使い王は無事回復した。
「やはり、ミアは強いですね・・・・・?」
「ミア、アンはどこだ?」
王の言葉に頷き、シルバーの言葉には
「アンは大丈夫よ、今は私の結界の中で安らいでいるわ」
っと返した。そうするとシルバーは安堵したように微笑んだ。すると、私の手元に巻き物が降りてきて生き返りの巻き物。読むべし。
その時大事なのが誰を蘇らせたいかだ。複数同時にできる。そして、何回も使える。
私はプランスのお父上以外の死んだ魔族を思い浮かべた。そしてもちろんプランスも頭に思い浮かべた。
とても綺麗な顔を思い浮かべると頬が蕩けそうだ。
でもプランスが魔王になるなんてと今疑った。確かに魔王になれるほどの器はある。
だけど、プランスのような脳たりが魔界を制することができるのか私は不安であった。
けれど、プランスは歴代一強く優しい魔王である。
「プランスいや死んだ魔族が蘇るよ!」
「そうか、同期が蘇るのか。それに歴代の英雄も蘇るのか・・・・・とても嬉しいです」
王は微笑みながら涙を流していた。これは感動の涙と共に信じられないという涙だ。まるで随喜の涙という涙だった。
今までに見たことないほどの流星が魔界の空を優雅に流れていく。それが、魔界の英雄達が蘇るような感じだった。
それに、今まで人間側に殺されてしまった魔族が蘇る証拠になっていた。
「私の望みはまだ終わってないけどね・・・・・?」
私の望みは、人間界も救うということだ。
私も、人間界に長くいて気づいた。
確かに悪い人間もいる、だけど良い人もいるから、無視するのは流石にダメだ。
「やっぱり人間を助けるのですね?」王は反対するような顔をするも、なんとか納得したように頷く。「まあミアがそういうのならば、私もしたがいましょうぞ」
王は立ち上がった。そして空を眺めるとプランスとルドラが落ちてきていることが分かった。
やっとあの声が聞こえるのか・・・・・。
感動だな、いつも聞いていたい声が聞けるなんて感動のほかない。
いつも願っていた声で私のことを褒めてほしい。
私の欲望はそれで果たされる。
そんなことを考えていたらプランスが目の前にいた。
「プランス」
「ミア」
私の名前を呼ばれると涙が流れてきた。そして、プランスは私のことを抱きしめてくれた。
そして優しく撫でてくれて私は本気で泣いちゃう。
「ミア、ありがとう。愛しているよ・・・」
「知ってる・・・」
「やっぱり記憶蘇ったんだね?」
彼の胸は暖かい。感動してしまう。
しかも肌と肌で感じるプランスの体はいつもよりも暖かく感じる。
ああ、ずっとこのままでいたい。
人間界を助けるのはこの幸せを堪能した後で十分足りる。
私にも休憩は必要だ。
それにまだ、プランスも鈍っていると思うし戦う方も一から叩き直さないと・・・・・。
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