結婚してるのに、屋敷を出たら幸せでした。

恋愛系

文字の大きさ
92 / 170
第四部二章 会議

パーティー!

しおりを挟む
 プランスが蘇ったことにより、第魔法使いユドシエルが魔界から去った。
 そして、他の強敵も去り魔界は平和になった、これでお酒が飲めるとみんな喜んでいた。
 危険な状況の時にお酒を飲むのは禁止されているし、安全んな状態でもお酒を飲まない者が護衛隊となり、魔界を死守する役目に没頭する。
 私はエールが好きだけど量を飲むには好きではないので嗜む程度に飲んでそれ以降は、プランスと共に魔界を歩く。

 それが今だ。アンはお酒を飲むのが好きらしく、男性以上にお酒を飲んでいる。
 それでアンは人間に恋をしたと言っていたが、今は記憶が戻りそのことを覚えているのだろうか? さては魔界に好きな人がいたりして・・・?

 真実はいつも闇の中。よく分からないまま、プランスの手を握って赤く光る湖を眺めた。

 人間界では透き通るような水で飲みたくまでなってしまうが魔界の水は赤くて、人間が飲もうと思える水じゃない。
 でもたまに透き通る水があって、魔界に来る聖騎士達はそういう水を異世界袋に入れてストックするのだ私もダンジョンで行った。

 結果あんなにも水は必要ではなかった。いや水を飲む暇すらなかったら、私の実力不足である。
 とても不甲斐ない気持ちで満たされるが今は前を向こう。
 それだけで未来が輝いて見えて、プランスの手が暖かい。
 
「プランス?」

「何?」

「この手を離さないのだから?」

 プランスはさすがというべきなのか、美しい顔立ちだ。今まで見たことないほどのイケメンいや美しい顔つき。
 私のタイプだからかもしれないけど、本当に美しい。
 まるで動く芸術のようだ。さすが言い過ぎかな? でも私の目に映り込む彼はそのような姿なので嘘をついていない。
 鮮やかで美しく金が彼を覆っているような美しさ。

 この美しさを一言で表すのならば、神に勝る美しい顔立ち、という感じであろう。確かに一言では何も通じない。だけど、控えめに言って金輪際出会うことのない美貌の持ち主で、お優しい人物であるこちだけだ。

「じゃあ、そうなるためにもルカを殺さなくてはならない。俺の手で」

 プランスは拳を握った。そして魔力が込み上げてきているのがよくわかった。
 いつもはプランス自身魔力を隠しているから少し魔力を感じるだけで怖がってしまう。まさに背筋が凍る。

「何を言っているの? ルカは私達の手で殺すやるのよ・・・・・。確かに私が弱いことも知っているけれど、プランスが戦っている時くらい背中は任せてよね?」

 この言葉に彼は微笑みながら「なら安心だ」普通ならば、こう言うと思っていた。『ダメだ家で待ってろ』と。まあそれでも言うことを聞かないのが私なんだけど。
 多分プランスもそのこちを理解しているのだろう。だから、無駄な話をしなくてただ私の望む通りにやっていいと言わんばかりの顔をしているのだろう。
 本当に心強い旦那だ。
 今までに感じたことのないほどの良い旦那と思ったことだろう。
 
「じゃあ、私も未来が安心」

「未来が安心ね、確かに。」私は静かにそうつぶやく。プランスの手は驚くほど温かく、私の心の中にじわりと染み込んでくるようだ。彼の手を握るたび、私はどんな困難でも共に乗り越えられるという確信を得ていた。

 目の前には、赤く光る湖が静かに広がっている。魔界の湖はどこか不気味で神秘的だが、今はそれすらも安心感をもたらしているかのように感じる。私たちの未来はこの湖面に映し出され、時折揺らめく。それはまるで、今後待ち受ける困難と不確実さを暗示しているかのようだった。

「ルカね……」私は再びその名を口にする。

 ルカ——私たちにとっての最後の試練。彼を倒さなければ、真の平和は訪れない。それは私たち二人にとっても、そしてこの魔界にとっても運命的な闘いになるだろう。私たちがこれまで共に歩んできた道が、この瞬間に繋がっていると考えると、重圧と共にある種の達成感さえも感じる。

 プランスの横顔を見る。彼はただ前を見据えている。その表情からは、どこか悲しげなものが見え隠れしているように思えた。彼もまた、この先に待ち受ける運命を恐れているのかもしれない。しかし、その恐れを表に出すことはない。いつもそうだ。彼は自分の内に抱えるものを、私に悟らせることなく受け止める。そして、その強さが彼の魅力の一つでもあった。

「あなたの言う通りよ、プランス。ルカを倒して、全てを終わらせましょう。」私は決意を込めて言う。

 プランスは力強く頷き、彼の瞳が私を見つめた。その瞳は、どこか冷たい輝きを放ちながらも、私に向けられた時だけは温かさを帯びている。そこに迷いはない。彼は自らの使命に対して完全に確信を持っている。

「君と共に戦う。それが俺の使命だ、そして誓いでもある。」プランスの声は、いつも通り静かで落ち着いている。しかし、その中には深い感情が隠されているように感じた。彼の決意、覚悟、そして私に対する想い。

 私は少し笑い、彼の手を強く握り返す。「さあ、行きましょう。この旅を終わらせるために。」

 私たちはそのまま赤く光る湖を背にして歩き出した。湖の輝きが背後で静かに揺らめき続ける。その光景は、どこか未来への道筋を暗示しているようだった。私たちはこれまで数々の試練を乗り越えてきた。それでも、最後の闘いが私たちを待っている。そして、それが終われば——

「プランス、これが終わったら……どうするの?」私は少しおどけた口調で彼に尋ねた。

 プランスは少し考え込むようにしてから、ふと笑みを浮かべた。「どうするか……まずは、君とゆっくり過ごしたいな。」

 その言葉に私は驚き、そして少し頬を赤らめた。彼のそんな軽口を聞くのは久しぶりだった。戦いばかりの日々の中で、そんな未来を考える余裕などなかったからだ。

「ゆっくり過ごす、か。確かに、いいかもしれないわね。」私は少し恥ずかしそうに答える。

「それに、魔界の平和を守るのも悪くないかもしれない。誰もが自由に過ごせる世界を作るために。」プランスは再び湖に目を向け、そこに何かを思い描いているようだった。

「そうね。私たちの手で、平和な世界を築くのもいいかもしれない。」私は彼の言葉に同意しながら、心の中で未来を思い描く。もしかしたら、これから先、もっと穏やかで幸せな日々が待っているのかもしれない。

 だが、そのためにはまず——ルカを倒さなければならない。

 彼との戦いが終わり、全てが決着するその時まで、私たちは決して立ち止まらないだろう。未来のため、そして互いのために。

 私たちは再び歩き出す。その先にはまだ見えない運命が待ち受けているが、今はただ、プランスの温かい手が私に勇気を与えてくれる。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

三年の想いは小瓶の中に

月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。 ※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...