Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

文字の大きさ
63 / 258
転生〜統治(仮題)

ローデンシアの今後

しおりを挟む
その日の夜、事情を説明してもらう為にリリエルと城へ転移した。事に及んでしまったが、オレも事情を知らない。泥酔して、朝起きたら知らない女性が寝ていたのとは訳が違う。言い訳出来る要素が無いのだ。ちなみに、嫁さん達に叱られた時のセリフなら用意してある。『切腹致す。介錯して下され』だ。本当に迫られたら、ジャンピング土下座だろう。この2段構えならば、きっと乗り切れると信じている。

案の定、怒り担当のスフィアの雷が落ちたので、オレは床に正座し対策を実行に移す。

「切腹致す。介錯して下され!」
「・・・わかりました。クレアさん、お願いします。」
「わかりました。・・・いつでもどうぞ!」

クレアさん・・・それって、オレがプレゼントした剣ですよね?自分で作ったから良くわかるけど、そんなので切ったら首なんてあっさり切れちゃいますよ?このままではマズイので、次の策を実行に・・・移せな~い!!正座してるからジャンプ出来なかったぁ!?

ど、どうしよう!?全力の魔力強化で屁でもこいたら飛べるだろうか!?しかし!下っ腹に力を入れてみるが、そんなに都合よく出る訳がない!!むしろ実が出て終わりだ!オレの人生も終わる。何も出なくても終わる。それならいっそ、実でも出してこの件から目を逸らしてもらえば・・・オレ自身から目を逸らされるのがオチだ!!

人は、気が動転していると良い案が出ないものである。結局オレは、そのまま土下座しまくった。その間に、リリエルが事情を説明してくれたようだった。

「全く・・・今回は世界の危機でしたので大目に見ますが、私達の心は無限の広さではありませんからね?」
「は、ははぁ!お代官様、ありがとうごぜぇます!ん?世界の危機って何?」

この後、皆からローデンシア天空王国とリリエル達の説明を聞いた。そして思った。どうして責められた!?だがしかし、駄菓子菓子、そんな事は言えないのである。開き直るのも、オヤジギャグを飛ばすのも禁止だ。オレの評価が下がってしまう。元々地面にくっ付いている評価が、地下まで行ってしまうのは避けたい。

夜遅くに解放されたオレは、風呂に入って休むように言われた。当分の間、オレは犬だ。主人の言いつけは忠実に守る。そしてメスを見つけては腰を・・・これじゃ駄目じゃん!
風呂の打たせ湯で修業しよう。ニンニン!・・・さっさと行こう。

「ルークは行ったみたいですね・・・。さてリリエルさん、今後どうされるおつもりですか?」
「ん~とねぇ、私達もダーリンの近くに住むよ?」
「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」

スフィアの問い掛けにリリエルが答えたが、内容は理解出来なかったようだ。

「皆で話して、島をこの城の上空に移動する事にしたの!皆ダーリンの近くがいいって言うからさぁ!」
「そ、そうですか・・・それから、もう学園にも通う必要はありませんよね?夜の行為も時々で問題無いと言うお話でしたよね?」
「ん?通うよ?ダーリンと一緒に居たいし。あっちの方も、出来れば毎日がいいかなぁ!」
「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇ!?」」」」」」」」」
「ど、どうしてですか!?」
「スフィアちゃん、質問多過ぎぃ!私達全員、病みつきになっちゃったからに決まってんじゃん!」
「(やはりこうなりましたか・・・。頼んだのは私ですから、間に入って調整するのは当然でしょうね・・・。)」

この後、カレンの説得の甲斐あって不満の出ないローテーションが決められたが、知らないのはルークだけであった。

ちなみに有翼人の名前は

リリエル
ミリエル
シシエル
ネムエル
ラクエル
イルエル
キリエル
レルエル
ロムエル
ノルエル

である。(順不同)

実際は王国と呼べる代物ではないのだが、ローデンシアの内情を知るのはルーク達のみである為、今後も情報が訂正される事は無い。ルーク達以外には不干渉の姿勢を崩すつもりが無い為である。

常に全員が島に居る必要は無い為、数人が順番にルークと行動を共にするが、それは完全に力を取り戻してからのお話。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

ハーレムキング

チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。  効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。  日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。    青年は今日も女の子を口説き回る。 「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」 「変な人!」 ※2025/6/6 完結。

リヴァイヴ・ヒーロー ~異世界転生に侵略された世界に、英雄は再び現れる~

灰色キャット
ファンタジー
「君に今の時代に生まれ変わって欲しいんだ」 魔物の王を討伐した古き英雄グレリア・ファルトは死後、突然白い世界に呼び出され、神にそう言われてしまった。 彼は生まれ変わるという言葉に孫の言葉を思い出し、新しい人生を生きることを決意した。 遥か昔に生きていた世界がどう変わっているか、発展しているか期待をしながら700年後の時代に転生した彼を待ち受けていたのは……『英雄召喚』と呼ばれる魔法でやってきた異世界人の手によって破壊され発展した――変貌した世界だった。 歴史すら捻じ曲げられた世界で、グレリアは何を求め、知り……世界を生きるのだろうか? 己の心のままに生き、今を知るために、彼は再び歴史を紡ぐ。 そして……主人公はもう一人――『勇者』、『英雄』の定義すら薄くなった世界でそれらに憧れ、近づきたいと願う少年、セイル・シルドニアは学園での入学試験で一人の男と出会う。 そのことをきっかけにしてセイルは本当の意味で『勇者』というものを考え、『英雄』と呼ばれる存在になるためにもがき、苦しむことになるだろう。 例えどんな困難な道であっても、光が照らす道へと……己の力で進むと誓った、その限りを尽くして。 過去の英雄と現代の英雄(の卵)が交差し、歴史を作る! 異世界転生型アンチ異世界転生ファンタジー、ここに開幕! ――なろう・カクヨムでも連載中――

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

異世界亜人熟女ハーレム製作者

†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です 【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。

転生したら神だった。どうすんの?

埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの? 人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

あの子を甘やかして幸せにスローライフする為の、はずれスキル7回の使い方

tea
ファンタジー
はずれスキル持ちなので、十八になったら田舎でスローライフしようと都落ちの日を心待ちにしていた。 しかし、何故かギルマスのゴリ押しで問答無用とばかりに女勇者のパーティーに組み込まれてしまった。 追放(解放)してもらうため、はずれスキルの無駄遣いをしながら過去に心の傷を負っていた女勇者を無責任に甘やかしていたら、女勇者から慕われ懐かれ、かえって放してもらえなくなってしまったのだが? どうなる俺の田舎でのスローライフ???

処理中です...