Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

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転生〜統治(仮題)

家庭科の授業と

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結局、クレアも城で生活する事となり、今朝はクレアを加えた4人で登校した。いよいよ学園長にも呆れられたので、今後は自重・・・拒否する事としよう。嫁さんの心が広いといっても、限度はあるはずだ。

本日の授業は家庭科のようなもの。裁縫や料理である。この世界では、貴族以外は出来て当然なので、授業として存在する。特待生クラスにも一般の生徒がいるので、貴族組が合わせる形となる。文句があるなら授業に出るなという方針には関心する。

さて、肝心の授業であるが、1人でも良し、複数人でも良しという形態だったので、オレ達は4人で一緒に授業を受けるつもりだった。少なくとも、オレはそのつもりだった。しかし、3人からのお願いにより、オレはローデンシア天空王国のリリエルと一緒に授業を受ける事になった。1人きりで可哀想との事だ。カグラという子も1人だったのだが、ちょっと近寄り難いから今回はリリエルと2人で、という注文をつけられた。何か企んでいるような気もするが、オレもカグラには近付きたくないので了承したのだ。彼女の視線によって、オレの体には、もうすぐ穴が開くだろう。

「リリエルさん、もし良ければ・・・オレと一緒に授業を受けませんか?」
「え?ホント?良かったぁ!アタシ、裁縫とか料理とか全然ダメでさぁ、どうしようかと思ってたんだよね~。マジ助かるわぁ!!あ、アタシの事は呼び捨てでいいからね?」

軽っ!この子軽っ!!頼んだら1発・・・何でもありません。リリエルは特に特徴的な所もない、至って普通の女の子である。美人でも不美人でもない。しかし、あまりにも普通過ぎて違和感を覚える。その違和感がどうしても払拭出来ず、オレはリリエルを良く観察する事にした。

オレは裁縫も得意である。前世の神崎家の家訓に『たった1人でも困らぬよう、何でも人並みに習得する事』というものがあったからだ。この世界でも、染みついた習慣は抜けていなかった為、幼少の頃から練習していたお陰だろう。リリエルに教えながら、裁縫の授業は問題無く終わる。

続く料理の授業も、オレは当然問題無い。リリエルは苦手というより、初心者の手つきであった。丁寧に説明しながら進めていたのだが、どうにも調子を崩されてしまう。

「野菜の皮って、なかなか上手くむけないよね~。それに比べて、ルークって本当に料理上手だわ~。いいお嫁さんになれるよ、うん!」
「・・・それを言うならお婿さんじゃないかな?」
「え~?・・・まぁ、どっちでも良くない?じゃあ、今からダーリンって呼ぶね!」
「・・・なんでオレがリリエルのダーリンになるんだよ。」
「今さら何人増えても構わないでしょ?」
「いや、構うでしょ。」

そんな他愛無い会話をしながら、オレとリリエルは課題の野菜炒めとスープを作り終える。これだけだと寂しいので、デザートに特製のお手軽プリンを添えて。嫁さん達の視線が痛かったので、クラス全員とフレイヤ先生の分も作った。もっと本格的な物を作りたいのだが、まだ調味料や材料の確保が出来ていない。ナディアが頑張ってくれているのだが、彼女は集めるだけである。オレが味見して初めて用途が判明する。最近忙しくて全く進展していないのだ。そちらは追々進める予定である。

いよいよ実食となり、各組の料理をフレイヤ先生が1口ずつ食べている。味見した後に色々な表情をしているのが面白い。とりあえず、先生は放置して生徒全員も自分達の料理を食べる。

嫁さん達の方は、エミリアがいるので問題無さそうだ。オレ達の方は、ほとんどオレが調理したので、当然美味い。リリエルも美味しそうに食べている。

「ダーリンの作った料理、本当に美味しいね~!毎日の家事は任せるよ!!」
「そうですねぇ・・・って何でオレが!?」
「あ、こっちのお菓子も美味しそう!いっただっきま~す!!っ!?」
「人の話を聞けよ・・・」
「うまぁ!何これ!?」

お手軽だが、味には自信がある。クラスの全員が驚いている。見たか!?コレがオレの実力よ!!ドヤ顔をしていると、フレイヤ先生が迫って来た。いや、くっ付いて来た。先生!先生の大玉スイカが潰れています!!零れ落ちそうなので、支えていいですか?

「ルーク君!コレは一体何!?ねぇ!」
「先生、口調が変わってますよ?」
「貴方の奥さんになると、毎日食べられるのね!?」
「え?えぇ。毎日はどうかと思いますが、食べたいと言われれば作りますね・・・。」
「そう・・・。」

先生、何を考えているんですか?良く見ると、クラス全員がプリンを見ながら真剣な表情をしている。一応言っておくが、オレは男に興味は無い。そこの野郎2人!そんな真剣な表情をするんじゃない!!

オレがスプーンを持ったままクラスメイトに意識を向けていた隙をついて、リリエルがスプーン上のプリンに食いついた。間接キスというヤツかな?それを見た嫁さん達が悲鳴を上げる。

「「「あぁぁぁぁぁ!!」」」
「隙あり~!・・・あ~ん!!や、やばっ!」

オレのプリンを食べたリリエルが、悩まし気な声を上げたと思ったら何処かへと走り去ってしまった。毒は入っていないはずだが?気になったオレは、食べかけのプリンを先生に渡して、リリエルの後を追う。

ほぼ全力に近い速度で追い掛けても追い付けず、学園の外れにある林の中まで来た所でリリエルが立ち止った。一体何者なんだろう?と考えていると、彼女の体が輝き出す。それは一瞬で収まったが、リリエルが居たはずの場所には、背中から白い翼の生えた超美少女が立っていた。

「だ、誰?」
「あ~あ!ダーリンの体液を摂取したせいで、変身解けちゃった~。・・・責任とってね?」
「え?じゃあ・・・リリエル?体液って・・・唾液?」
「そうだよ~?唾液だけでこんなに気持ちいいとは思わなくて、吃驚しちゃった。てへっ!」
「っ!?」

背中から翼の生えた・・・文字通り天使の様な美少女のテヘぺロに、オレの美人耐性が機能を停止した。ついでにオレも停止した。その隙をついて、リリエルと名乗る美少女がオレに口づけしてくる。

「ん、んん~!・・・はぁ。すごい・・・私、もう我慢出来ないよ・・・。」
「・・・・・ちょ、ちょっと!いきなり何するのさ!?」

暫く呆けていたが、我に返ったオレが文句を言うと、リリエルと名乗る・・・もうリリエルでいいや。リリエルが叫ぶ。

「カレンちゃ~ん!お願~い!!」
「わかりました。夜までには帰して下さいね?」
「おっけぇ~!」
「え?は?カレン?」

突然現れたカレンに事情説明を求めるより早く、カレンの転移魔法で飛ばされてしまう。気が付くと、オレは見知らぬ部屋にいた。そこには、特大サイズのベッドとリリエル並みの美少女が9人。

夢でも見ているのかと思う程の光景に、我を忘れたオレは、空中を飛んだ美少女達にベッドまで運ばれ・・・日が沈むまで乱れまくったのは言うまでもないだろう。

・・・あそこは色んな意味で天国だった。
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