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スラム編
強化スキルの存在
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「それで本当にアイリィはどうするの?俺と一緒じゃないと魔力も補給できないんじゃないの?」
「補給以前にお金も住むところもありませんからね……しばらくの間はお世話になります」
「……よろしく」
新たにスケルトン少女(元)のアイリィを仲間に加え、レナ達はスラム街を離れて人気の多い場所に移動する。途中で非常に興奮した様子の男性が面倒そうな顔を浮かべる警備兵を無理やり引き連れて「本当に見たんだ」などと叫びながらスラム街に移動する姿を見かけたが、敢えて無視して3人は黒猫亭に向かう。
「だけどどう説明しよう……コトミンだけでも一緒に暮らしているのにからかわれるのにもう1人追加したらなんて言われるか……」
「それならお金だけ渡してくれれば別の部屋を取りますよ?私としても1人の方が気楽ですし……あっ、ちょっと図々しいですかね」
「いや、別にいいよ。はいお金」
レナは懐から銀貨を幾つか取り出し、アイリィに手渡す。彼女は黙って受け取ると、不思議そうに彼に視線を向ける。
「……自分で言っておいてなんですけど、本当にいいんですか?こんなにあっさり私を信用してお金を渡すなんて……もしも私が逃げ出したらどうするんですか?」
「それはないと信じてるよ。だってアイリィの声には「嘘」とは感じなかったから」
「……?」
アイリィの言葉にレナは意味深に返答を行い、人の声を聴くだけで善意や悪意を見抜ける能力を持つ彼だからこそ彼女の言葉には嘘が無い事を確信する。彼女は不思議な表情を抱きながらも銀貨を受け取り、何かを思い出したように掌を叩く。
「あ、そうだ。それならお金の代わりに面白いスキルの習得方法を教えてあげますよ。レナさんのような魔術師の方に人気なスキルです」
「へえ……どんなの?」
「魔力の回復速度を上昇させるスキルです。名前は「魔力回復速度上昇」という文字通りのスキルなんですけど……習得方法は何回か根こそぎ魔力を消費した状態になる事です」
「それ持ってるよ」
「あららっ……」
この世界に訪れてから3日程でレナが習得していたスキルであり、既に習得していたスキルだった。
「だったら魔力容量を拡張化させる「魔力増加」のスキルは……」
「それも持ってる」
先ほどの魔力回復速度上昇と同じく何時の間にか習得していたスキルであり、どちらも熟練度の項目が存在するが何か特別な事をしていたわけでもないのにどちらも「5」を迎えていた。レナはこの際に熟練度の限界値を伸ばす方法が無いのかを尋ねる。
「魔法やスキルの熟練度の限界値を伸ばす事は出来る?」
「無理ですね。熟練度は10段階までしか存在しませんよ。だけど、魔法を強化するスキルならあるそうですけど……」
「そうなの?」
「でも修得条件がとんでもなく難しいんですよ。竜種クラスの魔物を倒したり、あるいは伝説の魔道具を使用しないと覚えられないとか……そもそも伝説のような存在として取り扱われていますからね」
「そうなのか……」
アイリィの話によるとスキルの中には魔物を打ち倒す事で修得したり、あるいは危機的な困難を乗り越える事で芽生える事もある。レナの場合は先ほど彼女が説明していた「魔力回復速度上昇」や「魔力増加」も連日の付与魔法の連続使用によって覚えたと考えられ、実際に何度か魔法の使い過ぎで気絶した事はあったが、それらの苦難を乗り越えたからこそ習得できたスキルの可能性が高い。
「コトミンのお蔭か……いい子いい子」
「……?」
唐突に頭を撫でられたコトミンは不思議そうな表情を浮かべるが、実際に彼女のお蔭でレナは色々なスキルを身に付けられたのは事実である。彼女に聖属性の付与魔法を施す事で熟練度の向上や新たなスキルの修得したのは間違いなく、最初の日に木箱に閉じ込められた彼女を救い出せた事は正にレナの「幸運」だった。
「いちゃついている所を悪いんですけど、これからどうします?外に出向いて魔物狩りでも行いますか?」
「それが出来たらね……この帝都は身分証が無いと出られないんだよ」
「身分証……?」
アイリィに帝都を抜け出す際は身分証が必要な事を説明すると、彼女は不思議そうに首を傾げる。
「そんな制度があったんですか……ですけど、それなら外壁を乗り越えればいいんじゃないですか?」
「いや、あの壁をどうやって乗り越えるのさ……」
帝都の周囲は20メートルを超える壁が囲んでおり、魔物の侵入を考慮して非常に頑丈な素材で築き上げられており、兵士の目を盗んで壁をよじ登る事は難しい。それに外壁の周囲には大きな堀も存在し、上手く外壁に移動出来たとしても脱出は難しい。これらの情報はレナはホノカから聞いており、更に現在では何故か帝都の出入り検問が強化されており、噂では帝都を抜け出した勇者が関係していると言われている。
「補給以前にお金も住むところもありませんからね……しばらくの間はお世話になります」
「……よろしく」
新たにスケルトン少女(元)のアイリィを仲間に加え、レナ達はスラム街を離れて人気の多い場所に移動する。途中で非常に興奮した様子の男性が面倒そうな顔を浮かべる警備兵を無理やり引き連れて「本当に見たんだ」などと叫びながらスラム街に移動する姿を見かけたが、敢えて無視して3人は黒猫亭に向かう。
「だけどどう説明しよう……コトミンだけでも一緒に暮らしているのにからかわれるのにもう1人追加したらなんて言われるか……」
「それならお金だけ渡してくれれば別の部屋を取りますよ?私としても1人の方が気楽ですし……あっ、ちょっと図々しいですかね」
「いや、別にいいよ。はいお金」
レナは懐から銀貨を幾つか取り出し、アイリィに手渡す。彼女は黙って受け取ると、不思議そうに彼に視線を向ける。
「……自分で言っておいてなんですけど、本当にいいんですか?こんなにあっさり私を信用してお金を渡すなんて……もしも私が逃げ出したらどうするんですか?」
「それはないと信じてるよ。だってアイリィの声には「嘘」とは感じなかったから」
「……?」
アイリィの言葉にレナは意味深に返答を行い、人の声を聴くだけで善意や悪意を見抜ける能力を持つ彼だからこそ彼女の言葉には嘘が無い事を確信する。彼女は不思議な表情を抱きながらも銀貨を受け取り、何かを思い出したように掌を叩く。
「あ、そうだ。それならお金の代わりに面白いスキルの習得方法を教えてあげますよ。レナさんのような魔術師の方に人気なスキルです」
「へえ……どんなの?」
「魔力の回復速度を上昇させるスキルです。名前は「魔力回復速度上昇」という文字通りのスキルなんですけど……習得方法は何回か根こそぎ魔力を消費した状態になる事です」
「それ持ってるよ」
「あららっ……」
この世界に訪れてから3日程でレナが習得していたスキルであり、既に習得していたスキルだった。
「だったら魔力容量を拡張化させる「魔力増加」のスキルは……」
「それも持ってる」
先ほどの魔力回復速度上昇と同じく何時の間にか習得していたスキルであり、どちらも熟練度の項目が存在するが何か特別な事をしていたわけでもないのにどちらも「5」を迎えていた。レナはこの際に熟練度の限界値を伸ばす方法が無いのかを尋ねる。
「魔法やスキルの熟練度の限界値を伸ばす事は出来る?」
「無理ですね。熟練度は10段階までしか存在しませんよ。だけど、魔法を強化するスキルならあるそうですけど……」
「そうなの?」
「でも修得条件がとんでもなく難しいんですよ。竜種クラスの魔物を倒したり、あるいは伝説の魔道具を使用しないと覚えられないとか……そもそも伝説のような存在として取り扱われていますからね」
「そうなのか……」
アイリィの話によるとスキルの中には魔物を打ち倒す事で修得したり、あるいは危機的な困難を乗り越える事で芽生える事もある。レナの場合は先ほど彼女が説明していた「魔力回復速度上昇」や「魔力増加」も連日の付与魔法の連続使用によって覚えたと考えられ、実際に何度か魔法の使い過ぎで気絶した事はあったが、それらの苦難を乗り越えたからこそ習得できたスキルの可能性が高い。
「コトミンのお蔭か……いい子いい子」
「……?」
唐突に頭を撫でられたコトミンは不思議そうな表情を浮かべるが、実際に彼女のお蔭でレナは色々なスキルを身に付けられたのは事実である。彼女に聖属性の付与魔法を施す事で熟練度の向上や新たなスキルの修得したのは間違いなく、最初の日に木箱に閉じ込められた彼女を救い出せた事は正にレナの「幸運」だった。
「いちゃついている所を悪いんですけど、これからどうします?外に出向いて魔物狩りでも行いますか?」
「それが出来たらね……この帝都は身分証が無いと出られないんだよ」
「身分証……?」
アイリィに帝都を抜け出す際は身分証が必要な事を説明すると、彼女は不思議そうに首を傾げる。
「そんな制度があったんですか……ですけど、それなら外壁を乗り越えればいいんじゃないですか?」
「いや、あの壁をどうやって乗り越えるのさ……」
帝都の周囲は20メートルを超える壁が囲んでおり、魔物の侵入を考慮して非常に頑丈な素材で築き上げられており、兵士の目を盗んで壁をよじ登る事は難しい。それに外壁の周囲には大きな堀も存在し、上手く外壁に移動出来たとしても脱出は難しい。これらの情報はレナはホノカから聞いており、更に現在では何故か帝都の出入り検問が強化されており、噂では帝都を抜け出した勇者が関係していると言われている。
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