113 / 207
ゴブリンキング編
格闘家のスキル
しおりを挟む
「よっこいしょっと……」
「あ、駄目だよ!!まだ休んでなくちゃ……」
「平気だよ。それより、アイリィとコトミンは?」
「御二人は隣の部屋で寝ていますよ。大分遅くまで起きていたので……」
「そうか……2人には無理させた……おわっ!?」
「きゃっ!?」
「わぅっ!?」
レナは自分に無理に付き合わせた2人にも謝罪する事を決め、ベッドから身体を起き上げようとする。身体の痛みは回復魔法で治ったが、それでも2日も眠っていた影響なのか身体が上手く動かず、そのままヨウカの元に倒れこむ。コトミンには劣るが十分に大きな胸元に顔を埋め、更に押し倒す形で倒れこむ。
「あ、柔らかい……」
「ふぇえっ……だ、駄目だよこんなぁっ……あんっ」
「だ、大丈夫ですか!?」
胸に顔を埋めたレナにヨウカは頬を赤くして困惑した表情を浮かべ、すぐにポチ子が2人を起き上がらせる。起きたばかりで脳も完全には覚醒していないのかレナは頭を抑え、ベッドに座り込む。
「ご、ごめん……何かまだ身体の調子が悪くて……」
「大丈夫?回復魔法使う?」
「さっき自分で使ったから大丈夫……そう言えばお腹も空いたな。ポチ子、ちょっとオークを狩ってきて」
「わうっ!?」
「あ、それならこれ食べようよ」
ヨウカが果物の籠を差し出し、レナは次々と果物を口にする。2日も眠っていたので何時もよりも大量の栄養補給を身体が求めており、すぐに果物を喰い尽くす。
「ふうっ……まだお腹空いたな」
「あ、ならご飯持ってくるね」
「それなら私が運んできます!!」
「わっ!?ポチ子ちゃん待って!!私もお菓子を……」
ヨウカとポチ子が病室から抜け出し、その間にレナは自分のステータスを確認する。脱出寸前に覚えたスキルを確認するためステータス画面を開き、現時点のSPも確認する。
「大分スキルも増えてきたな……おっ、新しいスキルも覚えてる」
レナは格闘家の職業スキルを覚えた時に習得したスキルも追加されており、耐久力を上昇させる「頑丈」と打撃を与える際に自信の身体の負担を軽減させる「打撃」を覚えており、この際に他の格闘家の専用スキルを確認すると「脚力強化」と「加速」と呼ばれるスキルが習得可能の状態になっていた。
脚力強化は腕力強化と同様に身体能力を上昇させるスキルであり、こちらの場合は脚力方面を強化させる。一方で加速のスキルは「速度を強化させる」という説明文が存在し、具体的な強化の倍率は表示されていないが、今後の事を考えてレナはSPを消費して覚える事にする。
「これでよし……SPも残りは10か」
レベルの上昇でしかSPは獲得しないため、あまり無闇に新しいスキルを覚えるのは得策ではなく、レナはステータス画面を閉じようとした時、自分の既に覚えているスキルの中で気になる文章が表示されていた。
「複合?」
2日前に覚えた「腕力強化」と「剛力」の隣に「複合」という文章が表示されており、調べて見ると2つのスキルを合体させる事でより高い効果を生みだせるようになり、この複合を実行すると2度と元のスキルには戻らないが、今以上に身体能力を上昇させる事が出来るならば迷いなくレナは複合を実行する。
『腕力強化と剛力を複合します。複合スキル「剛力強化」を習得しました』
『剛力強化――腕力を最大で4倍まで上昇させる』
2つのスキルを併せた事で誕生したスキルの効果は以前よりも効果が高まり、試しにレナは拳を握りしめてベッドから起き上がり、その場で「弾撃」の戦技を発動した。
「はあっ!!」
拳を突き出した瞬間、何時もよりも速度が増したように感じられ、しかも格闘家と脚力強化のスキルの効果も重なったお蔭か拳を打つときは足腰を少し痛めていたが、今回は身体に負担は感じられず、彼は感心したように頷く。
「よし……でもいい加減に他の戦技も覚えないとな」
これまでは弾撃だけで危機を乗り越えてきたが、他の戦技を覚えて置いた方が有利であり、レナは現時点で覚えられる戦技を確認し、足技を増やしたいと考えた彼は名前の響きからそれらしいスキルを発見した。
『蹴撃――回し蹴りの要領で相手に攻撃を加える』
他にも覚えられる戦技はあったが、レナは最も扱いやすそうな「蹴撃」を習得し、試しに発動させる。
「蹴撃!!うわっ!?」
右足を前方に繰り出した瞬間、身体がバランスを崩して転んでしまう。慌ててレナは起き上がり、もう一度今度はしっかりと足元を気を付けて発動する。
「蹴撃……おっとっと」
今度は転ぶことはなかったが、それでも身体がふらついてしまい、蹴り込もうとするたびに片足だけで支えるのでバランスが崩れてしまう。戦闘に扱うには練習が必要であり、現段階では実戦では使用できない。
「身体鍛えるか……」
レナ自身も鍛錬を積み重ねる必要があり、魔法だけではなく身体を鍛える事を決める。
「あ、駄目だよ!!まだ休んでなくちゃ……」
「平気だよ。それより、アイリィとコトミンは?」
「御二人は隣の部屋で寝ていますよ。大分遅くまで起きていたので……」
「そうか……2人には無理させた……おわっ!?」
「きゃっ!?」
「わぅっ!?」
レナは自分に無理に付き合わせた2人にも謝罪する事を決め、ベッドから身体を起き上げようとする。身体の痛みは回復魔法で治ったが、それでも2日も眠っていた影響なのか身体が上手く動かず、そのままヨウカの元に倒れこむ。コトミンには劣るが十分に大きな胸元に顔を埋め、更に押し倒す形で倒れこむ。
「あ、柔らかい……」
「ふぇえっ……だ、駄目だよこんなぁっ……あんっ」
「だ、大丈夫ですか!?」
胸に顔を埋めたレナにヨウカは頬を赤くして困惑した表情を浮かべ、すぐにポチ子が2人を起き上がらせる。起きたばかりで脳も完全には覚醒していないのかレナは頭を抑え、ベッドに座り込む。
「ご、ごめん……何かまだ身体の調子が悪くて……」
「大丈夫?回復魔法使う?」
「さっき自分で使ったから大丈夫……そう言えばお腹も空いたな。ポチ子、ちょっとオークを狩ってきて」
「わうっ!?」
「あ、それならこれ食べようよ」
ヨウカが果物の籠を差し出し、レナは次々と果物を口にする。2日も眠っていたので何時もよりも大量の栄養補給を身体が求めており、すぐに果物を喰い尽くす。
「ふうっ……まだお腹空いたな」
「あ、ならご飯持ってくるね」
「それなら私が運んできます!!」
「わっ!?ポチ子ちゃん待って!!私もお菓子を……」
ヨウカとポチ子が病室から抜け出し、その間にレナは自分のステータスを確認する。脱出寸前に覚えたスキルを確認するためステータス画面を開き、現時点のSPも確認する。
「大分スキルも増えてきたな……おっ、新しいスキルも覚えてる」
レナは格闘家の職業スキルを覚えた時に習得したスキルも追加されており、耐久力を上昇させる「頑丈」と打撃を与える際に自信の身体の負担を軽減させる「打撃」を覚えており、この際に他の格闘家の専用スキルを確認すると「脚力強化」と「加速」と呼ばれるスキルが習得可能の状態になっていた。
脚力強化は腕力強化と同様に身体能力を上昇させるスキルであり、こちらの場合は脚力方面を強化させる。一方で加速のスキルは「速度を強化させる」という説明文が存在し、具体的な強化の倍率は表示されていないが、今後の事を考えてレナはSPを消費して覚える事にする。
「これでよし……SPも残りは10か」
レベルの上昇でしかSPは獲得しないため、あまり無闇に新しいスキルを覚えるのは得策ではなく、レナはステータス画面を閉じようとした時、自分の既に覚えているスキルの中で気になる文章が表示されていた。
「複合?」
2日前に覚えた「腕力強化」と「剛力」の隣に「複合」という文章が表示されており、調べて見ると2つのスキルを合体させる事でより高い効果を生みだせるようになり、この複合を実行すると2度と元のスキルには戻らないが、今以上に身体能力を上昇させる事が出来るならば迷いなくレナは複合を実行する。
『腕力強化と剛力を複合します。複合スキル「剛力強化」を習得しました』
『剛力強化――腕力を最大で4倍まで上昇させる』
2つのスキルを併せた事で誕生したスキルの効果は以前よりも効果が高まり、試しにレナは拳を握りしめてベッドから起き上がり、その場で「弾撃」の戦技を発動した。
「はあっ!!」
拳を突き出した瞬間、何時もよりも速度が増したように感じられ、しかも格闘家と脚力強化のスキルの効果も重なったお蔭か拳を打つときは足腰を少し痛めていたが、今回は身体に負担は感じられず、彼は感心したように頷く。
「よし……でもいい加減に他の戦技も覚えないとな」
これまでは弾撃だけで危機を乗り越えてきたが、他の戦技を覚えて置いた方が有利であり、レナは現時点で覚えられる戦技を確認し、足技を増やしたいと考えた彼は名前の響きからそれらしいスキルを発見した。
『蹴撃――回し蹴りの要領で相手に攻撃を加える』
他にも覚えられる戦技はあったが、レナは最も扱いやすそうな「蹴撃」を習得し、試しに発動させる。
「蹴撃!!うわっ!?」
右足を前方に繰り出した瞬間、身体がバランスを崩して転んでしまう。慌ててレナは起き上がり、もう一度今度はしっかりと足元を気を付けて発動する。
「蹴撃……おっとっと」
今度は転ぶことはなかったが、それでも身体がふらついてしまい、蹴り込もうとするたびに片足だけで支えるのでバランスが崩れてしまう。戦闘に扱うには練習が必要であり、現段階では実戦では使用できない。
「身体鍛えるか……」
レナ自身も鍛錬を積み重ねる必要があり、魔法だけではなく身体を鍛える事を決める。
5
あなたにおすすめの小説
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる