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ゴブリンキング編
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「王城の方からゴブリンが沸き出していると聞いてましたけど、この人の話を聞く限りでは城の方は案外大丈夫そうですね」
「問題は城下町のゴブリン達か……あいつらがあちこちで暴れ回るから警備兵が分散されてる。それに外壁の方も心配だし……教会には助けを求められない」
「どうする?」
「う~んっ……王城は気になるけど、やっぱり北門の方も気になるな……」
王城には兵士が配備されており、更に戦姫と呼ばれる王女が存在するため、レナは北門の防壁に向かう事を決める。先ほどのアイリィの予測が正しければゴブリンキングとゴブリンナイトが迫っている可能性があり、城下町に現れたゴブリンの対処のために防壁の兵士達が街に出回っている可能性があり、警備が低下している可能性が高い。
「よし……北門に行こう。ここからどれぐらい掛かるかな?」
「ゴンゾウさんが一緒だとちょっと時間が掛かるかも知れませんね。それに道中でゴブリンと遭遇するでしょうし……」
「レナ、この子はどうする?」
「見逃してぇっ」
コトミンが地面にへたり込んでいるカトレアを指差し、彼女は降参とばかりに両手を上げており、現在はアイリィがハンカチで目隠しを行ってサキュバスの「魅了の瞳」の能力を封じている。聖水の効果が続く限りは厄介な存在ではないが、自分たちを何度も殺そうとした相手を流石に簡単には見逃せず、それでもこの状況下では貴重な戦力になり得る存在にである事は間違いなく、レナは取引を行う。
「カトレア……お前はまだ魅了の能力は使えるか?」
「相手の目を見れば勝手に発動するよぉっ」
「その能力は魔物に通じる?」
「普通に通じるよんっ。私はゴブリンを魅了して拘束具を解除して貰ったからぁっ」
「それは……格上の敵にも通じる?」
「う~ん……多分?」
「レナさん?まさかこの人を連れて行くんですか?」
レナとカトレアの会話にアイリィが驚くが、彼が気になるのはサキュバスの能力であり、彼女の「魅了」ならばゴブリンキングにも通用するのではないかと考え、彼女の同行できないのか皆に問いかける。
「こいつを利用してゴブリンキングを操れないかな?瞳さえ見れば能力が発動するんでしょ?」
「確かに通じるかも知れませんけど……でも、この人はレナさんとコトミンさんを殺そうとしたんですよ?」
「今は大して強くないでしょ」
「聖水の効果は続いている限りはですけどね」
アイリィはカトレアの同行には反対らしく、聖水の効果を失えば彼女が反抗すると考えており、実際にカトレアがレナ達に味方をする理由がなく、恩人であるレナはサキュバスの掟で手出しは出来ないようだが、他の人間はカトレアが手を出さない理由がない。
「アイリィ……この子を連れて行く」
「正気ですか?真っ先に狙われるのはコトミンさんですよ?」
「大丈夫……逆らえないように調教する」
「どきぃっ……調教されちゃうのぉっ?」
「この人なんか可笑しくなってませんか?ちょっと性格が変わったような……何か新しい性癖に目覚めたような気がします」
「まあ、この様子なら裏切らないんじゃない?」
色々と不安はあるが、カトレアを同行させる事を決め、まずは彼女の両目の目隠しを外す。魅了の瞳は厄介な能力だが、魅了耐性を習得しているレナには効果は薄く、ゴンゾウも直接瞳を合わせなければ問題はないと判断し、彼女を連れてレナ達は北門の方角に移動を行う。
「大分時間が掛かっちゃいましたね。まだ防壁が無事だといいですけど……」
「ゴブリンはどれくらい残っているかな……」
「さっきよりも聞こえてくる悲鳴が減った……きっと、冒険者や兵士がゴブリン共を倒しているんだろう」
「もしくは住民の方の避難が始まっているのかも知れません。どちらにしろ、この人を連れていると私達まで犯罪者と勘違いされるかも知れませんから気を付けないと……」
「ああん、辛辣ぅっ……」
現在のカトレアは両手を鎖で拘束された状態で移動を行い、彼女の存在を警備兵に知られると非常に不味く、決して気付かれないように注意しなければならない。
「あ、見えてきましたよ!!あそこです!!」
「……ここから見る限りは平気そうだな」
レナ達の視界に防壁が移り、遠目から見る分には特に異常はない様に見えたが、門の方角から唐突に轟音が響き渡った。
「問題は城下町のゴブリン達か……あいつらがあちこちで暴れ回るから警備兵が分散されてる。それに外壁の方も心配だし……教会には助けを求められない」
「どうする?」
「う~んっ……王城は気になるけど、やっぱり北門の方も気になるな……」
王城には兵士が配備されており、更に戦姫と呼ばれる王女が存在するため、レナは北門の防壁に向かう事を決める。先ほどのアイリィの予測が正しければゴブリンキングとゴブリンナイトが迫っている可能性があり、城下町に現れたゴブリンの対処のために防壁の兵士達が街に出回っている可能性があり、警備が低下している可能性が高い。
「よし……北門に行こう。ここからどれぐらい掛かるかな?」
「ゴンゾウさんが一緒だとちょっと時間が掛かるかも知れませんね。それに道中でゴブリンと遭遇するでしょうし……」
「レナ、この子はどうする?」
「見逃してぇっ」
コトミンが地面にへたり込んでいるカトレアを指差し、彼女は降参とばかりに両手を上げており、現在はアイリィがハンカチで目隠しを行ってサキュバスの「魅了の瞳」の能力を封じている。聖水の効果が続く限りは厄介な存在ではないが、自分たちを何度も殺そうとした相手を流石に簡単には見逃せず、それでもこの状況下では貴重な戦力になり得る存在にである事は間違いなく、レナは取引を行う。
「カトレア……お前はまだ魅了の能力は使えるか?」
「相手の目を見れば勝手に発動するよぉっ」
「その能力は魔物に通じる?」
「普通に通じるよんっ。私はゴブリンを魅了して拘束具を解除して貰ったからぁっ」
「それは……格上の敵にも通じる?」
「う~ん……多分?」
「レナさん?まさかこの人を連れて行くんですか?」
レナとカトレアの会話にアイリィが驚くが、彼が気になるのはサキュバスの能力であり、彼女の「魅了」ならばゴブリンキングにも通用するのではないかと考え、彼女の同行できないのか皆に問いかける。
「こいつを利用してゴブリンキングを操れないかな?瞳さえ見れば能力が発動するんでしょ?」
「確かに通じるかも知れませんけど……でも、この人はレナさんとコトミンさんを殺そうとしたんですよ?」
「今は大して強くないでしょ」
「聖水の効果は続いている限りはですけどね」
アイリィはカトレアの同行には反対らしく、聖水の効果を失えば彼女が反抗すると考えており、実際にカトレアがレナ達に味方をする理由がなく、恩人であるレナはサキュバスの掟で手出しは出来ないようだが、他の人間はカトレアが手を出さない理由がない。
「アイリィ……この子を連れて行く」
「正気ですか?真っ先に狙われるのはコトミンさんですよ?」
「大丈夫……逆らえないように調教する」
「どきぃっ……調教されちゃうのぉっ?」
「この人なんか可笑しくなってませんか?ちょっと性格が変わったような……何か新しい性癖に目覚めたような気がします」
「まあ、この様子なら裏切らないんじゃない?」
色々と不安はあるが、カトレアを同行させる事を決め、まずは彼女の両目の目隠しを外す。魅了の瞳は厄介な能力だが、魅了耐性を習得しているレナには効果は薄く、ゴンゾウも直接瞳を合わせなければ問題はないと判断し、彼女を連れてレナ達は北門の方角に移動を行う。
「大分時間が掛かっちゃいましたね。まだ防壁が無事だといいですけど……」
「ゴブリンはどれくらい残っているかな……」
「さっきよりも聞こえてくる悲鳴が減った……きっと、冒険者や兵士がゴブリン共を倒しているんだろう」
「もしくは住民の方の避難が始まっているのかも知れません。どちらにしろ、この人を連れていると私達まで犯罪者と勘違いされるかも知れませんから気を付けないと……」
「ああん、辛辣ぅっ……」
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「あ、見えてきましたよ!!あそこです!!」
「……ここから見る限りは平気そうだな」
レナ達の視界に防壁が移り、遠目から見る分には特に異常はない様に見えたが、門の方角から唐突に轟音が響き渡った。
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