136 / 207
ゴブリンキング編
コトミン対カトレア
しおりを挟む
「やっぱりこうなるのか!!」
「コトミンさん不味いですよ!!ぷるぷる震えている場合じゃありません!!」
「むうっ……別にふざけている訳じゃない」
「行っくよぅっ!!」
「来るぞっ!?」
カトレアがコトミンに向けて両手を構えて接近し、鍵爪のように伸ばした爪をコトミンに突き刺そうとするが、咄嗟にレナとゴンゾウが彼女を止めようとするが、カトレアは空中に跳躍して回転を行いながら2人を乗り越え、コトミンの前に移動する。
「とりあえず、死んでっ!!」
「のうっ!!」
「おおっ!?」
コトミンは突き出された彼女の両腕を耐性を屈めて回避を行い、左腕をレナの装備している白銀拳の形状に変化させ、起き上がる勢いを利用して拳を突き上げる。ボクシングのアッパーカットに近い動作であり、彼女の顎目掛けてコトミンの左拳が放たれるが、寸前でカトレアは背後に身を反らして回避に成功する。
「何度も同じ手は食わないかなぁっ!!」
「今だ!!えいっ!!」
「はうっ!?」
だが、カトレアの背後にはアイリィが待ち構えており、彼女は両手に瓶を握りしめてカトレアの頭部の角を掴み取り、瓶の中身を降り注ぐ。中身はレナが生成した「聖水」らしく、カトレアの身体から煙が吹き上がる。
「やぁっ!?ちょっ……これ聖水!?止めてぇっ……!!」
「ふっふっふっ!!サキュバスの弱点はこの角ですよね。これに聖水を浴びせれば力を失う事は知ってますよ!!」
「ど、どうしてサキュバスの弱点を……あ、まさか貴女もぉっ!?」
「違いますよ。自分でもなんでこんな事を知っているのか疑問ですけど、これでフィニッシュです!!コトミンさん!!」
「了解」
アイリィは後からカトレアを拘束し、その隙にコトミンがコークスクリューのように左手に回転を加えてカトレアの腹部に叩き込む。
「弾撃ぃっ」
「それ、俺の……」
「あふぅんっ!?」
彼女の攻撃によって奇怪な悲鳴を上げながらカトレアの肉体に衝撃が走り、彼女を支えていたアイリィが手放すと何故か恍惚の表情を浮かべたカトレアが地面に倒れ込み、レナとゴンゾウは慌てて駆け寄る。
「だ、大丈夫?」
「んっ、問題ない」
「倒したのか?」
「いえ、まだ生きてますね。だけど聖水の効果で力は弱まっているはずです」
「どうする?止めを刺す?」
「……待って」
カトレアを仕留めるなら絶好の好機だが、コトミンは彼女の元に駆け寄り、揺り起こす。
「起きて……」
「う、う~んっ……はっ!?」
コトミンに起こされたカトレアは慌てて離れようとするが、聖水の効果で力を失ったのか彼女の動作は鈍く、思うように動けない様子だった。
「あ、あれ?身体が……そっか、そこのお姉さんのせいだったね」
「睨み付けても怖くないですよ。今の貴女じゃ私達には勝てませんよ」
「きぃ~!!」
少女漫画の悪役のように何処からかハンカチを取り出して口で噛み締めながら両手で引っ張り、この状況でも緊張感のない彼女に全員が呆れるが、コトミンは質問を行う。
「貴女はどうやって抜け出したの?」
「地下牢の事ぉっ?本当は何時でも抜け出せたんだけど、あの城の中に怖い人が居たから逃げられなかっただけだよぉ」
「怖い人?」
「ならどうして今は逃げ出せたんですか?あの城から来たんですよね?」
「お兄さん達が抜け出した通路からゴブリンがいっぱい現れて、城の兵士と喧嘩を始めちゃった。だから私はその隙に抜け出しただけぇっ」
カトレアの言葉にレナ達は自分達の予想通り、王城の抜け道からゴブリン達が侵入した事に気付き、どうしてゴブリン達が地下水路の隠し通路の存在を知ったのかは不明だが、王城からゴブリンが出現した隙に抜け出したカトレアに王城の様子を尋ねる。
「さっき、ゴブリンと兵士が喧嘩を始めていたと言っていたけど、王城は今はどうなってる?」
「えっとねぇっ……私が見たのは地下牢から現れたゴブリンに兵士達が襲われてたかな。だけど、あそこのお城の御姫様と従者が現れて、戦斧みたいな武器でゴブリン達を薙ぎ払っていたよぉっ?」
「戦斧?」
「もしかして……噂に聞く戦姫ですか?あまりに強すぎて王女なのに将軍の1人として活躍しているお姫様がいると聞いたことがありますけど……」
「俺も噂で聞いたことがある。だが、今は病で療養中だと聞いていたが……」
「どんな人だよ……ん?お姫様……?」
アイリィとゴンゾウの言葉にレナは呆れるが、王女という単語に彼の脳裏にこの異世界に召喚された時に自分を庇ってくれた美しき王女を思い出す。
「コトミンさん不味いですよ!!ぷるぷる震えている場合じゃありません!!」
「むうっ……別にふざけている訳じゃない」
「行っくよぅっ!!」
「来るぞっ!?」
カトレアがコトミンに向けて両手を構えて接近し、鍵爪のように伸ばした爪をコトミンに突き刺そうとするが、咄嗟にレナとゴンゾウが彼女を止めようとするが、カトレアは空中に跳躍して回転を行いながら2人を乗り越え、コトミンの前に移動する。
「とりあえず、死んでっ!!」
「のうっ!!」
「おおっ!?」
コトミンは突き出された彼女の両腕を耐性を屈めて回避を行い、左腕をレナの装備している白銀拳の形状に変化させ、起き上がる勢いを利用して拳を突き上げる。ボクシングのアッパーカットに近い動作であり、彼女の顎目掛けてコトミンの左拳が放たれるが、寸前でカトレアは背後に身を反らして回避に成功する。
「何度も同じ手は食わないかなぁっ!!」
「今だ!!えいっ!!」
「はうっ!?」
だが、カトレアの背後にはアイリィが待ち構えており、彼女は両手に瓶を握りしめてカトレアの頭部の角を掴み取り、瓶の中身を降り注ぐ。中身はレナが生成した「聖水」らしく、カトレアの身体から煙が吹き上がる。
「やぁっ!?ちょっ……これ聖水!?止めてぇっ……!!」
「ふっふっふっ!!サキュバスの弱点はこの角ですよね。これに聖水を浴びせれば力を失う事は知ってますよ!!」
「ど、どうしてサキュバスの弱点を……あ、まさか貴女もぉっ!?」
「違いますよ。自分でもなんでこんな事を知っているのか疑問ですけど、これでフィニッシュです!!コトミンさん!!」
「了解」
アイリィは後からカトレアを拘束し、その隙にコトミンがコークスクリューのように左手に回転を加えてカトレアの腹部に叩き込む。
「弾撃ぃっ」
「それ、俺の……」
「あふぅんっ!?」
彼女の攻撃によって奇怪な悲鳴を上げながらカトレアの肉体に衝撃が走り、彼女を支えていたアイリィが手放すと何故か恍惚の表情を浮かべたカトレアが地面に倒れ込み、レナとゴンゾウは慌てて駆け寄る。
「だ、大丈夫?」
「んっ、問題ない」
「倒したのか?」
「いえ、まだ生きてますね。だけど聖水の効果で力は弱まっているはずです」
「どうする?止めを刺す?」
「……待って」
カトレアを仕留めるなら絶好の好機だが、コトミンは彼女の元に駆け寄り、揺り起こす。
「起きて……」
「う、う~んっ……はっ!?」
コトミンに起こされたカトレアは慌てて離れようとするが、聖水の効果で力を失ったのか彼女の動作は鈍く、思うように動けない様子だった。
「あ、あれ?身体が……そっか、そこのお姉さんのせいだったね」
「睨み付けても怖くないですよ。今の貴女じゃ私達には勝てませんよ」
「きぃ~!!」
少女漫画の悪役のように何処からかハンカチを取り出して口で噛み締めながら両手で引っ張り、この状況でも緊張感のない彼女に全員が呆れるが、コトミンは質問を行う。
「貴女はどうやって抜け出したの?」
「地下牢の事ぉっ?本当は何時でも抜け出せたんだけど、あの城の中に怖い人が居たから逃げられなかっただけだよぉ」
「怖い人?」
「ならどうして今は逃げ出せたんですか?あの城から来たんですよね?」
「お兄さん達が抜け出した通路からゴブリンがいっぱい現れて、城の兵士と喧嘩を始めちゃった。だから私はその隙に抜け出しただけぇっ」
カトレアの言葉にレナ達は自分達の予想通り、王城の抜け道からゴブリン達が侵入した事に気付き、どうしてゴブリン達が地下水路の隠し通路の存在を知ったのかは不明だが、王城からゴブリンが出現した隙に抜け出したカトレアに王城の様子を尋ねる。
「さっき、ゴブリンと兵士が喧嘩を始めていたと言っていたけど、王城は今はどうなってる?」
「えっとねぇっ……私が見たのは地下牢から現れたゴブリンに兵士達が襲われてたかな。だけど、あそこのお城の御姫様と従者が現れて、戦斧みたいな武器でゴブリン達を薙ぎ払っていたよぉっ?」
「戦斧?」
「もしかして……噂に聞く戦姫ですか?あまりに強すぎて王女なのに将軍の1人として活躍しているお姫様がいると聞いたことがありますけど……」
「俺も噂で聞いたことがある。だが、今は病で療養中だと聞いていたが……」
「どんな人だよ……ん?お姫様……?」
アイリィとゴンゾウの言葉にレナは呆れるが、王女という単語に彼の脳裏にこの異世界に召喚された時に自分を庇ってくれた美しき王女を思い出す。
2
あなたにおすすめの小説
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる