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第6話 「キスなんてしてるわけないだろ!?まだ、手も握ったことないのに!?」
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千歳と”友達”になることに成功した夏樹は、その翌日から時間の許す限りは、千歳の練習を見に行く様にしていた。そして、練習が終わったら一緒に駅まで歩く。それが夏樹の新しい日課となった。加えて、時々昼食やお茶も出来る日々。
千歳は口数が多い方ではないため、ほとんど夏樹が話している様な状態だったが、幸い邪見にされている感じはない。何より、一緒にいられるだけで夏樹は幸せだった。
そんな生活が1ヶ月程続いたある日の放課後。バンドの練習を終え、片づけをしていると奏がニヤニヤしながら絡んで来た。
「ねーねー、なっちゃんー?矢崎選手とはどこまで行ったのー?」
「は?」
奏の問い掛けにポカンする夏樹だったが、奏は追及を緩めない。
”夏樹と千歳の恋路”と言えば、現在大学における最大のトレンド。浮ついた噂の一切なかった”矢崎千歳”にようやく春が来たかと思えば、その選ばれたお相手がまさかの”加原夏樹”。これで騒がれない方が無理と言うもの。誰もがその経過を知りたがった。
それは、夏樹のバンドメンバーも同じことだ。
「もー、カマトトぶっちゃってー。矢崎選手と『××』出来たのー?」
「なっ!?」
奏から飛び出した衝撃的な単語に、夏樹の顔が熱を帯びる。
「あぁ、ダメだな、こりゃ。ゼッテー、そこまで行ってねぇぞ、コイツ」
夏樹の様子から、事情を悟った竜二が首を振った。
「だねー。で?実際、どこまでやったの?アルファとオメガが一月も一緒にいて、何にもないなんてことはないよねー?キスくらいはしてるんでしょー?ねーねー、教えてよー」
完全に楽しんでいる奏が、ぐいぐい迫って来る。しかし、残念なことに、夏樹は奏を満足させられるような答えを持ち合わせていなかった。
「……てない」
「へ?」
「キスなんてしてるわけないだろ!?まだ、手も握ったことないのに!?」
夏樹は、半ば自棄になって叫んだ。顔は茹蛸の如く、真っ赤だ。
「うわー、マジかー。あんな綺麗なオメガと一緒にいて、何にもないとかー!」
「すげぇな、お前。我慢強いってか……いや、単に童貞だからか?」
奏は大笑い、竜二はにやけ顔。夏樹にとっては不本意だが、人の恋路は格好の”からかいネタ”なのだ。
「『アルファ×オメガ』って、『突発ヒート』から縺れ込んで、そのままゴールインじゃないのー?」
「奏、お前、ドラマの見過ぎだぞ?でも、『運命の番』の場合、出会ってから『番契約』まで早いって言うな?オレの先輩に聞いた話じゃ、1ヶ月経つ頃にはヤることヤって、3ヶ月くらいで『番契約』したとか聞いたぞ?」
「(えっ、そんなに早いの!?)」
友人達から飛び出した言葉に、夏樹は愕然とする。何せ、『運命』に憧れるばかりで、実際の恋愛経験値は皆無の夏樹だ。千歳のペースに合わせて事を進めようと考えていたが、そう言う話を聞かされると揺らいでしまうのは致し方ないと言えよう。
「2人共、加原君に変なプレッシャーを与えないでください。それだけ、加原君は矢崎さんを大切に思っていると言うことじゃないですか」
そんな夏樹に助け舟を出してくれたのは、乙也だ。乙也の論理的な言葉は、頼もしかった。
「そもそも、現在は抑制剤が進化していますから、飲み忘れたとかでもない限り、『突発ヒート』なんて起こりませんよ」
「なーんだ、つまんないのー」
「面白がるところじゃありませんよ。『突発ヒート』は、大事故に繋がることもあるんですから」
乙也の言うことは正しい。町中で『突発ヒート』が起きた日には、強姦事件一直線。最悪、どこの誰ともわからない相手と番ってしまうと言うことになりかねないのだ。そうなってしまえば、ヒートを起こしたオメガはもちろんのこと、フェロモンに惹かれて襲ってしまったアルファにとっても悲惨だ。
故に、ヒートを管理する『オメガ用抑制剤』の運用は必至。オメガなら保険適用で安価で手に入る上に、他者が悪意を持って細工等しようものなら厳罰が下ると言う徹底ぶりだった。
「そっかー。アスリートならヒート管理は徹底してるだろうしねー」
「そう言や、オメガは1回しか番えないんだったか……」
納得した2人は大人しく引き下がった。
「しかし、すごいですね。あの矢崎さんを相手に何度も下校デートが出来るとは……」
「うん。自分でもここまでやれるとは思ってなかった」
乙也の言葉に、夏樹は恥ずかしそうに頬を掻いた。
夏樹が千歳と一緒に下校し始めた頃、先輩から聞かされた話によると、矢崎千歳は有名な競泳選手であるのと同時に、これまで数多のアルファの求愛を撥ね退けて来た”難攻不落オメガ”としても名高いらしい。求愛者の内訳は、有名アスリートや企業の重役、果ては名家御曹司、と層々たる面々だったと言うのに、皆、ものの見事に玉砕したんだとか。それを初めて覆したのが、夏樹の様な”庶民的”、身も蓋もなく言えば”パッとしない”アルファだったのだから、世の中はわからない。
「だけどさー、そろそろ先に進みたいとか思わないわけー?」
「それは……思ってるよ。だから、その……今度の日曜日にどっか誘ってみようと思って……」
鷹見大学の競泳部は、日曜日が完全休養日として定められている。千歳とはある程度のデーティングを熟せたこともあり、このタイミングでどこかへ誘ってみようと思ったのだ。
「おおー!ついにデートかー!」
「デートじゃなくて、”友達同士で遊び”に行くんだよ!」
「ああ、そう言う体裁なんですね……」
まだ、夏樹と千歳の関係はあくまでも”友達”だった。恋人になるには、まだ足りない。夏樹としては、この機会にその距離を詰めたいと言う算段もあった。
「で?どこに連れてくつもりなんだ?」
「それがまだ決めてなくて……よかったら、皆、相談に乗ってくれる?」
夏樹は、仲間達を控えめに見回した。
「オッケー!面白そうだしー」
「構わないぜ」
「僕に出来ることであれば、微力ながら協力致します」
全員が頷いた。普段は面白がっていても、友人の相談とあれば協力はやぶさかでもない。皆、なんやかんや言いつつも、夏樹の恋を応援しているのだ。
「やはり、ここは矢崎さんの好みに合わせるのが吉でしょうね。何か、好きな物とか聞いていませんか?」
「ああ、それに関しては、色々情報集めてるよ」
夏樹は、リュックから一冊のノートを取り出した。
「これは?」
「千歳の『攻略ノート』」
「「「攻略ノート?」」」
3人は首を傾げながら、ノートをめくった。中身は、千歳の過去のインタビュー記事や、大会のデータ、更にはメディア上に挙げられていた好きな食べ物や趣味等の数々。夏樹が千歳と”友達”になってから、地道に集めた情報がびっしりと書かれていたのだ。……正直、隙間なく綴られた文字の羅列が怖い。夏樹もまた『アルファ』と言うことか。
「おま……ガチだな……なんか、変な迫力あるぞ?」
「下手したら、これストーカーじゃんかー……」
奏と竜二は、夏樹の執念に狂気を感じ、ちょっと引いた。
「だって、知りたいじゃんか!千歳のことなら、何でも!」
「はいはい、わかりましたよ、わかりましたから。でも、今は話すべきは”遊び先”です」
乙也は突っ込んでいたら埒が明かないと判断し、ノートをめくりながら、話を強引に推し進める。
「ここなんかいいんじゃないですか?」
しばらく、ノートをめくっていた乙也が手を止めた。千歳がオリンピックに出た頃の記事で、彼の”してみたいこと”をインタビューした部分だった。
「矢崎さんは”海の生き物が好きで、いつかイルカと泳いだり、ホエールウォッチング等をしてみたい”そうです」
「”海の生き物”に”イルカ”か。なら、水族館じゃね?」
「あー、いいねー。友達同士で行っても、恋人同士で行っても楽しめるしー」
確かに、無難と言えば無難だが、鷹見水族館なら大学からも近いし、学割が効くから安く入れる。大学生のデートもとい、『友人との遊び場』としてはふさわしいように思えた。
「そっかー、そうだな!じゃあ、誘ってみる!」
夏樹は、早速今夜『水族館』へ誘ってみることを決めた。
「頑張ってねー。どこまで行けたか教えてよー?」
茶化した奏のせいで、少々残念なことになってしまったが……。
千歳は口数が多い方ではないため、ほとんど夏樹が話している様な状態だったが、幸い邪見にされている感じはない。何より、一緒にいられるだけで夏樹は幸せだった。
そんな生活が1ヶ月程続いたある日の放課後。バンドの練習を終え、片づけをしていると奏がニヤニヤしながら絡んで来た。
「ねーねー、なっちゃんー?矢崎選手とはどこまで行ったのー?」
「は?」
奏の問い掛けにポカンする夏樹だったが、奏は追及を緩めない。
”夏樹と千歳の恋路”と言えば、現在大学における最大のトレンド。浮ついた噂の一切なかった”矢崎千歳”にようやく春が来たかと思えば、その選ばれたお相手がまさかの”加原夏樹”。これで騒がれない方が無理と言うもの。誰もがその経過を知りたがった。
それは、夏樹のバンドメンバーも同じことだ。
「もー、カマトトぶっちゃってー。矢崎選手と『××』出来たのー?」
「なっ!?」
奏から飛び出した衝撃的な単語に、夏樹の顔が熱を帯びる。
「あぁ、ダメだな、こりゃ。ゼッテー、そこまで行ってねぇぞ、コイツ」
夏樹の様子から、事情を悟った竜二が首を振った。
「だねー。で?実際、どこまでやったの?アルファとオメガが一月も一緒にいて、何にもないなんてことはないよねー?キスくらいはしてるんでしょー?ねーねー、教えてよー」
完全に楽しんでいる奏が、ぐいぐい迫って来る。しかし、残念なことに、夏樹は奏を満足させられるような答えを持ち合わせていなかった。
「……てない」
「へ?」
「キスなんてしてるわけないだろ!?まだ、手も握ったことないのに!?」
夏樹は、半ば自棄になって叫んだ。顔は茹蛸の如く、真っ赤だ。
「うわー、マジかー。あんな綺麗なオメガと一緒にいて、何にもないとかー!」
「すげぇな、お前。我慢強いってか……いや、単に童貞だからか?」
奏は大笑い、竜二はにやけ顔。夏樹にとっては不本意だが、人の恋路は格好の”からかいネタ”なのだ。
「『アルファ×オメガ』って、『突発ヒート』から縺れ込んで、そのままゴールインじゃないのー?」
「奏、お前、ドラマの見過ぎだぞ?でも、『運命の番』の場合、出会ってから『番契約』まで早いって言うな?オレの先輩に聞いた話じゃ、1ヶ月経つ頃にはヤることヤって、3ヶ月くらいで『番契約』したとか聞いたぞ?」
「(えっ、そんなに早いの!?)」
友人達から飛び出した言葉に、夏樹は愕然とする。何せ、『運命』に憧れるばかりで、実際の恋愛経験値は皆無の夏樹だ。千歳のペースに合わせて事を進めようと考えていたが、そう言う話を聞かされると揺らいでしまうのは致し方ないと言えよう。
「2人共、加原君に変なプレッシャーを与えないでください。それだけ、加原君は矢崎さんを大切に思っていると言うことじゃないですか」
そんな夏樹に助け舟を出してくれたのは、乙也だ。乙也の論理的な言葉は、頼もしかった。
「そもそも、現在は抑制剤が進化していますから、飲み忘れたとかでもない限り、『突発ヒート』なんて起こりませんよ」
「なーんだ、つまんないのー」
「面白がるところじゃありませんよ。『突発ヒート』は、大事故に繋がることもあるんですから」
乙也の言うことは正しい。町中で『突発ヒート』が起きた日には、強姦事件一直線。最悪、どこの誰ともわからない相手と番ってしまうと言うことになりかねないのだ。そうなってしまえば、ヒートを起こしたオメガはもちろんのこと、フェロモンに惹かれて襲ってしまったアルファにとっても悲惨だ。
故に、ヒートを管理する『オメガ用抑制剤』の運用は必至。オメガなら保険適用で安価で手に入る上に、他者が悪意を持って細工等しようものなら厳罰が下ると言う徹底ぶりだった。
「そっかー。アスリートならヒート管理は徹底してるだろうしねー」
「そう言や、オメガは1回しか番えないんだったか……」
納得した2人は大人しく引き下がった。
「しかし、すごいですね。あの矢崎さんを相手に何度も下校デートが出来るとは……」
「うん。自分でもここまでやれるとは思ってなかった」
乙也の言葉に、夏樹は恥ずかしそうに頬を掻いた。
夏樹が千歳と一緒に下校し始めた頃、先輩から聞かされた話によると、矢崎千歳は有名な競泳選手であるのと同時に、これまで数多のアルファの求愛を撥ね退けて来た”難攻不落オメガ”としても名高いらしい。求愛者の内訳は、有名アスリートや企業の重役、果ては名家御曹司、と層々たる面々だったと言うのに、皆、ものの見事に玉砕したんだとか。それを初めて覆したのが、夏樹の様な”庶民的”、身も蓋もなく言えば”パッとしない”アルファだったのだから、世の中はわからない。
「だけどさー、そろそろ先に進みたいとか思わないわけー?」
「それは……思ってるよ。だから、その……今度の日曜日にどっか誘ってみようと思って……」
鷹見大学の競泳部は、日曜日が完全休養日として定められている。千歳とはある程度のデーティングを熟せたこともあり、このタイミングでどこかへ誘ってみようと思ったのだ。
「おおー!ついにデートかー!」
「デートじゃなくて、”友達同士で遊び”に行くんだよ!」
「ああ、そう言う体裁なんですね……」
まだ、夏樹と千歳の関係はあくまでも”友達”だった。恋人になるには、まだ足りない。夏樹としては、この機会にその距離を詰めたいと言う算段もあった。
「で?どこに連れてくつもりなんだ?」
「それがまだ決めてなくて……よかったら、皆、相談に乗ってくれる?」
夏樹は、仲間達を控えめに見回した。
「オッケー!面白そうだしー」
「構わないぜ」
「僕に出来ることであれば、微力ながら協力致します」
全員が頷いた。普段は面白がっていても、友人の相談とあれば協力はやぶさかでもない。皆、なんやかんや言いつつも、夏樹の恋を応援しているのだ。
「やはり、ここは矢崎さんの好みに合わせるのが吉でしょうね。何か、好きな物とか聞いていませんか?」
「ああ、それに関しては、色々情報集めてるよ」
夏樹は、リュックから一冊のノートを取り出した。
「これは?」
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3人は首を傾げながら、ノートをめくった。中身は、千歳の過去のインタビュー記事や、大会のデータ、更にはメディア上に挙げられていた好きな食べ物や趣味等の数々。夏樹が千歳と”友達”になってから、地道に集めた情報がびっしりと書かれていたのだ。……正直、隙間なく綴られた文字の羅列が怖い。夏樹もまた『アルファ』と言うことか。
「おま……ガチだな……なんか、変な迫力あるぞ?」
「下手したら、これストーカーじゃんかー……」
奏と竜二は、夏樹の執念に狂気を感じ、ちょっと引いた。
「だって、知りたいじゃんか!千歳のことなら、何でも!」
「はいはい、わかりましたよ、わかりましたから。でも、今は話すべきは”遊び先”です」
乙也は突っ込んでいたら埒が明かないと判断し、ノートをめくりながら、話を強引に推し進める。
「ここなんかいいんじゃないですか?」
しばらく、ノートをめくっていた乙也が手を止めた。千歳がオリンピックに出た頃の記事で、彼の”してみたいこと”をインタビューした部分だった。
「矢崎さんは”海の生き物が好きで、いつかイルカと泳いだり、ホエールウォッチング等をしてみたい”そうです」
「”海の生き物”に”イルカ”か。なら、水族館じゃね?」
「あー、いいねー。友達同士で行っても、恋人同士で行っても楽しめるしー」
確かに、無難と言えば無難だが、鷹見水族館なら大学からも近いし、学割が効くから安く入れる。大学生のデートもとい、『友人との遊び場』としてはふさわしいように思えた。
「そっかー、そうだな!じゃあ、誘ってみる!」
夏樹は、早速今夜『水族館』へ誘ってみることを決めた。
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