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Episode1・ゼロス誕生
王妃の外遊10
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「よく頑張りましたね、イスラ」
「うん、オレがんばったぞ。みんなをみつけて、どうくつのかいぶつも、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、えっと……」
「十二体です。イスラ様は十二体のトロールをお一人で討伐されました。その間に私どもは人々を保護した次第です」
「そうでしたか。あのトロールを十二体も……」
「オレ、つよい?」
イスラが瞳を輝かせて聞いてきます。
勇者の強さを手放しで称えることはできないけれど、今はその本音を心の奥底にそっと隠す。
「強いですね。あなたは、とても強い」
人間を守ってくれたのですね。
あなたは人間の王を冠するに相応しい。
いい子いい子と頭を撫でると、あどけない顔でイスラがはにかみました。
そして私が保護していた女の子も松明を持った人々のなかに母親を見つけます。
「お母さんだ! うわあああんっ、おかあさーん!!」
泣きながら駆け出した女の子を一人の女性が抱きしめました。
あの女の子はようやく母親に会えたのです。
「コレット、この山に潜むトロールはイスラが倒した十二体で全部ですか?」
「いえ、残り三体ほど山のどこかに潜んでいる模様です。遭難した人間も五名残っております」
「そうですか。では、このまま引き続き捜索とトロール討伐を」
「――――その心配には及びません。それは私の役目」
ふいに聞き覚えのある声が割って入りました。
振り向き、その姿に目を丸めます。
「あなたは、チェルダ王……」
そう、そこにいたのはチェルダでした。
多くの兵士を引き連れたチェルダは私の前までくると跪く。
「遅くなって大変申し訳ありませんでした。民からの手紙、たしかに受け取りました」
「よく来ましたね」
「領地の治安を守るのは領主の役目。領主はそれを放棄した咎により、領地を没収して謹慎を言い渡しています」
「よくそこまで決断しました。少し驚きましたよ」
目を丸めた私にチェルダは苦笑します。
「……正直、迷いました。貴族達もこのまま黙ってはいないでしょう。ですが」
チェルダは女の子のつたない手紙を握り締めていました。
その手紙を見た女の子は嬉しそうに「私の手紙だ!」と声を上げ、母親や貧民街の人々は信じがたいものでも見るような顔になる。
「手紙を届けてくれてありがとう!」
「感謝されるようなことは何もしていません。チェルダ王の判断です」
そう言って笑いかけると女の子は嬉しそうな笑顔を浮かべます。
可愛らしい笑顔です。ずっと泣いていた女の子に笑顔が戻って良かった。
「王に子どもの手紙を?」
「しかも貧民街の子どもの……」
「あのヴェールの人は何者なんだ?」
「一緒にいるのは魔族だろう」
女の子の手紙が王に届いたことに人々がざわめきだす。
俄かに騒がしくなり、コレットが私を隠すように立ってくれます。
魔族に守られる私に人々はまさかと息を飲む。
「今この国には魔界の王妃様が来てるって聞いてるぞ」
「そ、それじゃあ、あれがっ……」
人々が気付きだし、私はヴェールを深く被ります。
そして私の周囲を女官や侍女が囲み、護衛兵が壁のように立って人々と距離を作りました。
チェルダに同行していた士官が人々に向かって声を張り上げます。
「控えよっ、この御方は名を口にするのも畏れ多い尊い御方である! 今夜のことは緘口令を敷き、これを破った者は厳しく処罰する! 皆、心得よ!」
士官の命令に人々は慌てて跪く。
名を伏せられましたが誰もが気付いてしまったのです。
そんな中、女の子の母親が驚愕した顔で私を凝視していました。
「……あなたは、あの薬師のっ」
王妃になる前の、薬師だった私を覚えている人がいる。
たったそれだけの事なのに、どうしてでしょうね、熱いものが胸に込み上げてきました。
ヴェール越しに微笑みかけると、母親と女の子が手を繋いで深々と頭を下げます。
私もお辞儀して返礼しました。
「チェルダ王、山にはまだ遭難者が五人、トロールが三体残っています。お任せできますね?」
「承知しています。ここは私の国、遭難しているのは私の民です。必ずトロールを討伐し、五人の遭難者も見つけ出します」
力強く言い放ったチェルダに私も頷く。
頼りない風格は残したままですが、それでも強くあろうとする姿を信じます。
「お願いします。では、ここにいる方々は私の護衛兵達が街に送り届けましょう。コレット、お願いします」
「それは構いませんが、ブレイラ様は」
「今、私が戻れば騒ぎになります」
私の答えにコレットは分かりやすく顔を顰めてしまう。
嫌な予感を覚えているのでしょう。正解です。
「大丈夫、ここは私が暮らしていた山です。ここには私の家があるのです。イスラとゼロスも一緒に連れていきます」
「…………それは、ブレイラ様が行きたかった場所、ということでよろしいでしょうか」
「はい」
「………………分かりました。その件については魔王様からも大目に見るように仰せつかっております。それにイスラ様もご一緒されるなら」
渋々ながらも納得してくれました。
コレットにはたくさん心配をかけてしまいますが、どうか許してくださいね。
こうしてチェルダ率いる軍隊が山へ捜索とトロール討伐に赴き、コレットや護衛兵たちが貧民街の人々を街に送り届けてくれる。
そして私はイスラとゼロスを連れて、かつて暮らしていた山奥の家へ向かうことになりました。
「ブレイラ、こっちだ! はやく!」
イスラが緩やかな山道を駆け上っていきます。
夜の暗闇に覆われた山道ですが、さすが勇者ですね。その足元は危なげない。
光魔法で私の足元を照らしながらも、待ちきれないとばかりに走っていくのです。
「あんまり走ると転びますよ?」
「だいじょうぶだ! オレはつよい!」
「強くても転ぶ時は転ぶものです」
呆れながらも笑ってしまう。
うきうきした様子のイスラに私も嬉しくなるのです。
そしてしばらく山道を歩き、ぽっかりと空いた空間にでる。
月明かりの差し込むそこには小さな小屋がありました。
今にも崩れ落ちそうな寂れた小屋です。長く放置したせいもあって廃墟のようにも見えてしまう。
でも、込み上げるのは懐かしさ。私の家です。
「ついたぞ!」
「つきましたね」
木戸の前で私とイスラは立ち止まりました。
以前より寂れているけれど、以前と何も変わっていません。
家の前に作った小さな花壇には雑草が生えていましたが、移し替えた野山の花もちゃんと咲いている。元々この山に咲いていた花なので世話をする者がいなくなっても強く花を咲かせたのです。
「開けてみましょうか」
「うん」
緊張しながらも木戸をゆっくりと開けます。
キィ、木の軋む音がしました。
家の中はがらんとして、何も変わっていない。
イスラが光魔法で家内を照らすと、埃をかぶったテーブルと椅子、一人用のベッド。土間には鍋や食器がそのまま置かれている。すべてここを出た時のままで何も変わっていない光景が広がります。
「……懐かしいですね」
胸に、思い出が押し寄せる。
ここで一人で暮らしていた私のところへハウストとイスラが加わって、また一人になって、魔界へ行って、またイスラとともに戻ってきた家です。
ひょんな事から家を飛び出し、そのまま魔界へ身を置いて今に至ります。
私にとって思い出とはハウストとイスラとともに作られるもので、一人で暮らした家にはなんの未練もないと思っていました。でも、違うのですね。たった一人でいた時の記憶も鮮明に浮かんでくるのですから。
「ブレイラ、はいろう」
「はい、入りましょう」
私は眠るゼロスを抱いて家に入りました。
放置したせいで埃臭いけれど懐かしい匂いも感じます。
「うん、オレがんばったぞ。みんなをみつけて、どうくつのかいぶつも、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、えっと……」
「十二体です。イスラ様は十二体のトロールをお一人で討伐されました。その間に私どもは人々を保護した次第です」
「そうでしたか。あのトロールを十二体も……」
「オレ、つよい?」
イスラが瞳を輝かせて聞いてきます。
勇者の強さを手放しで称えることはできないけれど、今はその本音を心の奥底にそっと隠す。
「強いですね。あなたは、とても強い」
人間を守ってくれたのですね。
あなたは人間の王を冠するに相応しい。
いい子いい子と頭を撫でると、あどけない顔でイスラがはにかみました。
そして私が保護していた女の子も松明を持った人々のなかに母親を見つけます。
「お母さんだ! うわあああんっ、おかあさーん!!」
泣きながら駆け出した女の子を一人の女性が抱きしめました。
あの女の子はようやく母親に会えたのです。
「コレット、この山に潜むトロールはイスラが倒した十二体で全部ですか?」
「いえ、残り三体ほど山のどこかに潜んでいる模様です。遭難した人間も五名残っております」
「そうですか。では、このまま引き続き捜索とトロール討伐を」
「――――その心配には及びません。それは私の役目」
ふいに聞き覚えのある声が割って入りました。
振り向き、その姿に目を丸めます。
「あなたは、チェルダ王……」
そう、そこにいたのはチェルダでした。
多くの兵士を引き連れたチェルダは私の前までくると跪く。
「遅くなって大変申し訳ありませんでした。民からの手紙、たしかに受け取りました」
「よく来ましたね」
「領地の治安を守るのは領主の役目。領主はそれを放棄した咎により、領地を没収して謹慎を言い渡しています」
「よくそこまで決断しました。少し驚きましたよ」
目を丸めた私にチェルダは苦笑します。
「……正直、迷いました。貴族達もこのまま黙ってはいないでしょう。ですが」
チェルダは女の子のつたない手紙を握り締めていました。
その手紙を見た女の子は嬉しそうに「私の手紙だ!」と声を上げ、母親や貧民街の人々は信じがたいものでも見るような顔になる。
「手紙を届けてくれてありがとう!」
「感謝されるようなことは何もしていません。チェルダ王の判断です」
そう言って笑いかけると女の子は嬉しそうな笑顔を浮かべます。
可愛らしい笑顔です。ずっと泣いていた女の子に笑顔が戻って良かった。
「王に子どもの手紙を?」
「しかも貧民街の子どもの……」
「あのヴェールの人は何者なんだ?」
「一緒にいるのは魔族だろう」
女の子の手紙が王に届いたことに人々がざわめきだす。
俄かに騒がしくなり、コレットが私を隠すように立ってくれます。
魔族に守られる私に人々はまさかと息を飲む。
「今この国には魔界の王妃様が来てるって聞いてるぞ」
「そ、それじゃあ、あれがっ……」
人々が気付きだし、私はヴェールを深く被ります。
そして私の周囲を女官や侍女が囲み、護衛兵が壁のように立って人々と距離を作りました。
チェルダに同行していた士官が人々に向かって声を張り上げます。
「控えよっ、この御方は名を口にするのも畏れ多い尊い御方である! 今夜のことは緘口令を敷き、これを破った者は厳しく処罰する! 皆、心得よ!」
士官の命令に人々は慌てて跪く。
名を伏せられましたが誰もが気付いてしまったのです。
そんな中、女の子の母親が驚愕した顔で私を凝視していました。
「……あなたは、あの薬師のっ」
王妃になる前の、薬師だった私を覚えている人がいる。
たったそれだけの事なのに、どうしてでしょうね、熱いものが胸に込み上げてきました。
ヴェール越しに微笑みかけると、母親と女の子が手を繋いで深々と頭を下げます。
私もお辞儀して返礼しました。
「チェルダ王、山にはまだ遭難者が五人、トロールが三体残っています。お任せできますね?」
「承知しています。ここは私の国、遭難しているのは私の民です。必ずトロールを討伐し、五人の遭難者も見つけ出します」
力強く言い放ったチェルダに私も頷く。
頼りない風格は残したままですが、それでも強くあろうとする姿を信じます。
「お願いします。では、ここにいる方々は私の護衛兵達が街に送り届けましょう。コレット、お願いします」
「それは構いませんが、ブレイラ様は」
「今、私が戻れば騒ぎになります」
私の答えにコレットは分かりやすく顔を顰めてしまう。
嫌な予感を覚えているのでしょう。正解です。
「大丈夫、ここは私が暮らしていた山です。ここには私の家があるのです。イスラとゼロスも一緒に連れていきます」
「…………それは、ブレイラ様が行きたかった場所、ということでよろしいでしょうか」
「はい」
「………………分かりました。その件については魔王様からも大目に見るように仰せつかっております。それにイスラ様もご一緒されるなら」
渋々ながらも納得してくれました。
コレットにはたくさん心配をかけてしまいますが、どうか許してくださいね。
こうしてチェルダ率いる軍隊が山へ捜索とトロール討伐に赴き、コレットや護衛兵たちが貧民街の人々を街に送り届けてくれる。
そして私はイスラとゼロスを連れて、かつて暮らしていた山奥の家へ向かうことになりました。
「ブレイラ、こっちだ! はやく!」
イスラが緩やかな山道を駆け上っていきます。
夜の暗闇に覆われた山道ですが、さすが勇者ですね。その足元は危なげない。
光魔法で私の足元を照らしながらも、待ちきれないとばかりに走っていくのです。
「あんまり走ると転びますよ?」
「だいじょうぶだ! オレはつよい!」
「強くても転ぶ時は転ぶものです」
呆れながらも笑ってしまう。
うきうきした様子のイスラに私も嬉しくなるのです。
そしてしばらく山道を歩き、ぽっかりと空いた空間にでる。
月明かりの差し込むそこには小さな小屋がありました。
今にも崩れ落ちそうな寂れた小屋です。長く放置したせいもあって廃墟のようにも見えてしまう。
でも、込み上げるのは懐かしさ。私の家です。
「ついたぞ!」
「つきましたね」
木戸の前で私とイスラは立ち止まりました。
以前より寂れているけれど、以前と何も変わっていません。
家の前に作った小さな花壇には雑草が生えていましたが、移し替えた野山の花もちゃんと咲いている。元々この山に咲いていた花なので世話をする者がいなくなっても強く花を咲かせたのです。
「開けてみましょうか」
「うん」
緊張しながらも木戸をゆっくりと開けます。
キィ、木の軋む音がしました。
家の中はがらんとして、何も変わっていない。
イスラが光魔法で家内を照らすと、埃をかぶったテーブルと椅子、一人用のベッド。土間には鍋や食器がそのまま置かれている。すべてここを出た時のままで何も変わっていない光景が広がります。
「……懐かしいですね」
胸に、思い出が押し寄せる。
ここで一人で暮らしていた私のところへハウストとイスラが加わって、また一人になって、魔界へ行って、またイスラとともに戻ってきた家です。
ひょんな事から家を飛び出し、そのまま魔界へ身を置いて今に至ります。
私にとって思い出とはハウストとイスラとともに作られるもので、一人で暮らした家にはなんの未練もないと思っていました。でも、違うのですね。たった一人でいた時の記憶も鮮明に浮かんでくるのですから。
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