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腕の中に納まっている課長は少しの沈黙の後、大きなため息を吐くと、俺の背中にそっと腕を回してくれた。
「……キミって時々考えられないくらい大胆だな。自分で仕掛けておいてなんだけど、恥ずかしいよ」
本気で照れているらしく、ほんのりと耳を赤くして俺の肩に凭れている課長が可愛い。
「営業は腰は低くても押しが強くないとやっていけませんから。課長こそこんなことくらいで恥ずかしがるなんて案外純情なんですね……。
──痛ッ!」
つい調子に乗ってしまった俺は、途端に文字通り手痛い反撃を受けてしまった。
少しバスローブがはだけた状態にされた俺の肩には、課長の咬み跡がくっきりとついている。
「会社であんなことしてるオナニー好きの変態には羞恥心がないと思ってんのか?
いい歳した男がコンビニとはいえバレンタインデーにチョコとか買って渡してるんだぞ。これを恥ずかしいと思わずにいられるかっての。
キミ相手じゃなきゃ誰がこんな真似するか」
もしかしてこれって……。
また痛い目にあうかなと思いつつも、聞かずにはいられない。
「ということは?」
「俺もキミが好きだってことだよ!」
課長は告白とは思えないような調子で声を荒げると、勢い良く俺にのし掛かりベッドへと押し倒した。
その時バスローブの袷から課長の最奥がチラリと覗く。
「課長……」
「こんな時にそんな呼び方するな。萎える」
「え?でも、ここしっかり反応してますよね?」
袷目から手を這わせ、わざと焦らすように内腿を撫でてから中心に触れると、そこは思っていた以上に顕著な反応をみせていた。
「そういうキミだって……」
ちょうど課長の座っている下辺りに俺のモノがくるような位置取りとなっているため、欲情してるのが丸わかりだったらしい。
「『キミ』じゃなくて、『高晴』って呼んでください。好きです。清雪さん」
「高晴……」
俺の名前を呼びながら清雪さんがバスローブを脱ぎ捨て、俺の眼前に全てを晒け出す。
いつも見ているだけだったその部分に触れることが出来るのだと思っただけで、俺のムスコは完全に勃ちあがってしまっていた。
「スゴいな……」
「すみません……。いつも我慢してたんで」
正直にそう告げると、清雪さんは少しだけ驚いたような表情をした後、クスリと笑った。
「俺もずっと我慢してた。見られながらするのも好きだけど、高晴のモノを挿れたらもっと気持ちいいんだろうな、っていつも思ってたから……」
清雪さんはいつものように後孔に指を差し入れると、そのままゆっくり中をかき混ぜる。
「──さっきバスルームで準備してきたから、すぐ挿れて」
その言葉に、俺の理性は一気に弾けとんだ。
「……キミって時々考えられないくらい大胆だな。自分で仕掛けておいてなんだけど、恥ずかしいよ」
本気で照れているらしく、ほんのりと耳を赤くして俺の肩に凭れている課長が可愛い。
「営業は腰は低くても押しが強くないとやっていけませんから。課長こそこんなことくらいで恥ずかしがるなんて案外純情なんですね……。
──痛ッ!」
つい調子に乗ってしまった俺は、途端に文字通り手痛い反撃を受けてしまった。
少しバスローブがはだけた状態にされた俺の肩には、課長の咬み跡がくっきりとついている。
「会社であんなことしてるオナニー好きの変態には羞恥心がないと思ってんのか?
いい歳した男がコンビニとはいえバレンタインデーにチョコとか買って渡してるんだぞ。これを恥ずかしいと思わずにいられるかっての。
キミ相手じゃなきゃ誰がこんな真似するか」
もしかしてこれって……。
また痛い目にあうかなと思いつつも、聞かずにはいられない。
「ということは?」
「俺もキミが好きだってことだよ!」
課長は告白とは思えないような調子で声を荒げると、勢い良く俺にのし掛かりベッドへと押し倒した。
その時バスローブの袷から課長の最奥がチラリと覗く。
「課長……」
「こんな時にそんな呼び方するな。萎える」
「え?でも、ここしっかり反応してますよね?」
袷目から手を這わせ、わざと焦らすように内腿を撫でてから中心に触れると、そこは思っていた以上に顕著な反応をみせていた。
「そういうキミだって……」
ちょうど課長の座っている下辺りに俺のモノがくるような位置取りとなっているため、欲情してるのが丸わかりだったらしい。
「『キミ』じゃなくて、『高晴』って呼んでください。好きです。清雪さん」
「高晴……」
俺の名前を呼びながら清雪さんがバスローブを脱ぎ捨て、俺の眼前に全てを晒け出す。
いつも見ているだけだったその部分に触れることが出来るのだと思っただけで、俺のムスコは完全に勃ちあがってしまっていた。
「スゴいな……」
「すみません……。いつも我慢してたんで」
正直にそう告げると、清雪さんは少しだけ驚いたような表情をした後、クスリと笑った。
「俺もずっと我慢してた。見られながらするのも好きだけど、高晴のモノを挿れたらもっと気持ちいいんだろうな、っていつも思ってたから……」
清雪さんはいつものように後孔に指を差し入れると、そのままゆっくり中をかき混ぜる。
「──さっきバスルームで準備してきたから、すぐ挿れて」
その言葉に、俺の理性は一気に弾けとんだ。
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