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35.義理の兄弟
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「エリーム、どうかしたのかい?」
「……考えてみれば、カルディアスはお兄様やお姉様の義理の弟ということなんだなと思って」
「え?」
私が笑っているのをおかしく思ったのか、カルディアスが質問をしてきた。
その答えに対して、彼は目を丸めている。どうやら、その事実を把握していなかったようだ。
「俺が……アルベルドやイルファリナの弟?」
「うん、そうなるよね?」
「それは……」
「ふむ……確かに、そのようなことになるのか」
カルディアスは、かなり動揺していた。
その顔は、信じられないという感情を表している。余程、二人の義弟になるという事実に、混乱しているのだろう。
アルベルドお兄様も、結構驚いているように見える。
「カルディアス、そんなに動揺することはないだろう。エリームと結ばれるというのは、そういうことだ」
「いや……だが、俺がお前達の弟なんて、変な話だろう」
「まあ、それはそうだが……」
アルベルドお兄様とカルディアスは、そのようにぎこちない会話を交わした。
恐らく、二人とも違和感があるのだろう。長年連れ添った親友が、兄弟になるということに。
「でも、二人は昔から本当の兄弟みたいに仲が良いんだし、そこまで気にする必要はないんじゃない? そもそも、義理の兄弟なんて形式的なものだろうし」
「もちろん、アルベルドのことは無二の友だと思っている。だが、それでも義理の兄弟というと、なんだか変な感じがするんだ」
「そういうものなの?」
「そういうものなんだ」
私の言葉に対しても、カルディアスはそんな反応だった。
よくわからないが、彼の中では色々と割り切ることができないようだ。
それは、お兄様も同じなのだろう。先程から、微妙な表情をしているので、それは間違いない。
「というか、イルファリナの義弟になるのか……それも、厳しいな」
「……そもそもの話、あいつはお前に怒っていると思うぞ?」
「え?」
「大事な妹を任せられるのか? そういう質問を手紙でされたことがある」
「なんだって? それは、滅茶苦茶恐ろしいことじゃないか」
お兄様の言葉に、カルディアスは驚いていた。
過去の経験から、お兄様もカルディアスもイルファリナお姉様には、畏怖の念を覚えている。そんなお姉様が怒っていると聞いて、心穏やかではないのだろう。
実の所、それは私も同じである。お姉様に何も知らせなかったことを、きっと彼女は怒っているだろう。そのことで何を言われるか、私は今恐怖しているのだ。
お姉様は、基本的には優しい方だ。だが、怒るととても怖い。それは、私達にとって周知の事実なのである。
「……考えてみれば、カルディアスはお兄様やお姉様の義理の弟ということなんだなと思って」
「え?」
私が笑っているのをおかしく思ったのか、カルディアスが質問をしてきた。
その答えに対して、彼は目を丸めている。どうやら、その事実を把握していなかったようだ。
「俺が……アルベルドやイルファリナの弟?」
「うん、そうなるよね?」
「それは……」
「ふむ……確かに、そのようなことになるのか」
カルディアスは、かなり動揺していた。
その顔は、信じられないという感情を表している。余程、二人の義弟になるという事実に、混乱しているのだろう。
アルベルドお兄様も、結構驚いているように見える。
「カルディアス、そんなに動揺することはないだろう。エリームと結ばれるというのは、そういうことだ」
「いや……だが、俺がお前達の弟なんて、変な話だろう」
「まあ、それはそうだが……」
アルベルドお兄様とカルディアスは、そのようにぎこちない会話を交わした。
恐らく、二人とも違和感があるのだろう。長年連れ添った親友が、兄弟になるということに。
「でも、二人は昔から本当の兄弟みたいに仲が良いんだし、そこまで気にする必要はないんじゃない? そもそも、義理の兄弟なんて形式的なものだろうし」
「もちろん、アルベルドのことは無二の友だと思っている。だが、それでも義理の兄弟というと、なんだか変な感じがするんだ」
「そういうものなの?」
「そういうものなんだ」
私の言葉に対しても、カルディアスはそんな反応だった。
よくわからないが、彼の中では色々と割り切ることができないようだ。
それは、お兄様も同じなのだろう。先程から、微妙な表情をしているので、それは間違いない。
「というか、イルファリナの義弟になるのか……それも、厳しいな」
「……そもそもの話、あいつはお前に怒っていると思うぞ?」
「え?」
「大事な妹を任せられるのか? そういう質問を手紙でされたことがある」
「なんだって? それは、滅茶苦茶恐ろしいことじゃないか」
お兄様の言葉に、カルディアスは驚いていた。
過去の経験から、お兄様もカルディアスもイルファリナお姉様には、畏怖の念を覚えている。そんなお姉様が怒っていると聞いて、心穏やかではないのだろう。
実の所、それは私も同じである。お姉様に何も知らせなかったことを、きっと彼女は怒っているだろう。そのことで何を言われるか、私は今恐怖しているのだ。
お姉様は、基本的には優しい方だ。だが、怒るととても怖い。それは、私達にとって周知の事実なのである。
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