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私とお姉様は、フェルムーナ・エルキアードとかいう変な人と一緒に、ある人と対面しています。
第三王子であるウェルクード様は、快く私の要請を受け入れてくれました。本当に、すぐに話し合いの場を設けてくれたので、少し怖いくらいです。
「という訳で、聖女の仕事はおかしいと思うんです」
「なるほど、わかりました。僕が父に掛け合ってみましょう」
「いいんですか? わざわざ?」
「ええ、言うだけならただですから」
ウェルクード様は、すごく話がわかる人でした。
話がわかり過ぎて、怖いです。なんで、こんなにすぐに受け入れてくれるのでしょうか?
もしかして、裏があるんですかね。まあ、どうでもいいことですか。掛け合ってくれるなら、話も終わりますし、私にとってはそれでいいです。
「さて、そちらの話は終わりましたか? もし終わったなら、僕の話をさせてもらっていいでしょうか?」
「え? 何か話があるんですか?」
「ええ、少し大事な話をしたいのです」
「む?」
なんだか、嫌な予感がしてきました。
まさか、また聖女に戻るように言うつもりなのでしょうか? その話は、面倒ですね。
というか、現聖女が隣にいるんですよ? そんな中でそんな話をするなんて、普通に失礼じゃないですか?
「シャルリナ様……僕の婚約者になってくれませんか?」
「……ぱ?」
「率直に言わせてもらいます。僕は、あなたのことが好きなんです。だから、あなたに、婚約者になってもらいたいのです」
「びょ?」
ウェルクード様の言葉に、私は震えあがりました。
この人、何を言っているのでしょうか? やばい人です、絶対に。
「冗談ですか?」
「冗談ではありません」
「正気ですか?」
「正気です」
「ええっ……? あなた、私のことが好きなんですか? 趣味が悪いですよ?」
「おや、おや……」
私の言葉に、ウェルクード様は笑っていた。
この人、滅茶苦茶趣味が悪いです。普通の神経をしていたら、私を好きになんて、絶対になりませんよ。
まあ、猫を被っていましたから、その外面に惚れたというのはわからない訳ではありません。だとしても、人を見える目はありませんね。
「シャルリナ、そんなことないよ。シャルリナは素敵な人だよ」
「お姉様、論点はそこではありません」
「そうですよ。王子に思われているなんて、素敵なことではありませんか」
「あなたは黙っていてください」
お姉様は優しいので、私を褒めてくれました。
でも、私は自分でわかっています。私の本質を知っていて好きになる人がまともではないと。
この王子も、絶対にまともな人間ではありません。多分、猫を被っているんでしょうね。
「僕は、あなたのような人が好きですよ? 一緒にいて、楽しそうですから」
「……やっぱり、あなたやばい人ですね?」
「さて、どうでしょうか?」
私の問いかけに対して笑っている第三王子を見て、私は確信しました。
この人は、絶対にやばい人です。人がいいように見えますが、性格が悪いはずです。
これは、まずい。非常にまずい。まさか、聖女のことを交換条件に、婚約を迫ったりしてきませんよね?
「ああ、ご安心ください。これは、今回の件には関係ありません。ただ、婚約のことについては、ラーファン家に掛け合わせてもらいますね」
「はあっ? 何を言っているんですか?」
「まあ、その辺りは家同士が決めることでもあります。返事については、また今度お願いしましょうか」
ラーファン家に掛け合われたら、滅茶苦茶やばいですね。
王族との婚約なんて提案されたら、頷きかねませんよ。でも、どうすることもできないんですよね。どうしましょう? もう詰んでいるんですかね?
なんで、私がこんな目に合うのでしょうか? 何かしましたかね? 日頃の行いはいいはずなんですけど。
第三王子であるウェルクード様は、快く私の要請を受け入れてくれました。本当に、すぐに話し合いの場を設けてくれたので、少し怖いくらいです。
「という訳で、聖女の仕事はおかしいと思うんです」
「なるほど、わかりました。僕が父に掛け合ってみましょう」
「いいんですか? わざわざ?」
「ええ、言うだけならただですから」
ウェルクード様は、すごく話がわかる人でした。
話がわかり過ぎて、怖いです。なんで、こんなにすぐに受け入れてくれるのでしょうか?
もしかして、裏があるんですかね。まあ、どうでもいいことですか。掛け合ってくれるなら、話も終わりますし、私にとってはそれでいいです。
「さて、そちらの話は終わりましたか? もし終わったなら、僕の話をさせてもらっていいでしょうか?」
「え? 何か話があるんですか?」
「ええ、少し大事な話をしたいのです」
「む?」
なんだか、嫌な予感がしてきました。
まさか、また聖女に戻るように言うつもりなのでしょうか? その話は、面倒ですね。
というか、現聖女が隣にいるんですよ? そんな中でそんな話をするなんて、普通に失礼じゃないですか?
「シャルリナ様……僕の婚約者になってくれませんか?」
「……ぱ?」
「率直に言わせてもらいます。僕は、あなたのことが好きなんです。だから、あなたに、婚約者になってもらいたいのです」
「びょ?」
ウェルクード様の言葉に、私は震えあがりました。
この人、何を言っているのでしょうか? やばい人です、絶対に。
「冗談ですか?」
「冗談ではありません」
「正気ですか?」
「正気です」
「ええっ……? あなた、私のことが好きなんですか? 趣味が悪いですよ?」
「おや、おや……」
私の言葉に、ウェルクード様は笑っていた。
この人、滅茶苦茶趣味が悪いです。普通の神経をしていたら、私を好きになんて、絶対になりませんよ。
まあ、猫を被っていましたから、その外面に惚れたというのはわからない訳ではありません。だとしても、人を見える目はありませんね。
「シャルリナ、そんなことないよ。シャルリナは素敵な人だよ」
「お姉様、論点はそこではありません」
「そうですよ。王子に思われているなんて、素敵なことではありませんか」
「あなたは黙っていてください」
お姉様は優しいので、私を褒めてくれました。
でも、私は自分でわかっています。私の本質を知っていて好きになる人がまともではないと。
この王子も、絶対にまともな人間ではありません。多分、猫を被っているんでしょうね。
「僕は、あなたのような人が好きですよ? 一緒にいて、楽しそうですから」
「……やっぱり、あなたやばい人ですね?」
「さて、どうでしょうか?」
私の問いかけに対して笑っている第三王子を見て、私は確信しました。
この人は、絶対にやばい人です。人がいいように見えますが、性格が悪いはずです。
これは、まずい。非常にまずい。まさか、聖女のことを交換条件に、婚約を迫ったりしてきませんよね?
「ああ、ご安心ください。これは、今回の件には関係ありません。ただ、婚約のことについては、ラーファン家に掛け合わせてもらいますね」
「はあっ? 何を言っているんですか?」
「まあ、その辺りは家同士が決めることでもあります。返事については、また今度お願いしましょうか」
ラーファン家に掛け合われたら、滅茶苦茶やばいですね。
王族との婚約なんて提案されたら、頷きかねませんよ。でも、どうすることもできないんですよね。どうしましょう? もう詰んでいるんですかね?
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