僕が死んだあと、あなたは悲しんでくれる?

いちみやりょう

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29ー2 ※

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フェルレントも驚いた顔で僕のそこを見た。

「ぅ……ぁ、ごめん、なさ」

出てきたものは白くも黄色くもなかったけれど、それは間違いなくおしっこなのだろう。
19歳も過ぎたのにお漏らしした事実に僕は怯んだ。
それなのにフェルレントは逆に嬉しそうな顔をして僕の目から流れた涙をチュッと舐めとった。

「千景、これはおしっこじゃない。とても気持ちが良い時に出るものだよ。そんなに感じてもらえて、私はとても嬉しいな」
「おしっこじゃない……?」
「ああ。シーツは取り替えるし、思う存分濡らしてくれて構わないよ」
「ぁっ……でもっ、はずかしいよっ」
「何も恥ずかしいことはない。私しか見ていないよ」
「ぅぁっ、んっ……」

フェルレントに見られるのも恥ずかしいのだと伝えたいけれど、フェルレントはそれを受け入れてはくれなそうな雰囲気だ。なにしろ誕生日の贈り物を存分に満喫するつもりのようだし。

抽挿を再開させたフェルレントは執拗に僕の前立腺を責め立てる。

気持ちが良過ぎて辛い。
気持ちいいの極限を通り過ぎれば辛いということを、僕はフェルレントに出会ってから知った。

されるがまま揺さぶられていると、つながったままの状態で腕を掴まれてフッと起こされた。

「んぁっ!?」
「千景が上に乗って……ほら、腰を上げてみて」

仰向けのフェルレント上に座るような形にされて、そう頼まれた。
フェルレントとは何度も体をかわしているけれど、こんな風なのは初めてで戸惑った。

だけど、今日はフェルレントの誕生日だ。

アダン達が暗躍しなくたって僕はちゃんと最初からフェルレントの望む通りにしたいと思っていた。

僕は意を決してそろりと腰を上げる。

「ん」

フェルレントが小さく呻くのを聞いて顔を見ると、眉を寄せ悩ましげな顔で感じてくれているのが分かった。

嬉しい。

ゆっくりと腰を落とし、フェルレントのものを奥まで加えこむと、また小さく「ああ」と声を上げてくれた。

なんだかそれが嬉しくて僕は夢中になった。

フェルレントがどうして僕を執拗に感じさせるのか、今やっと分かった。
好きな人が自分のすることで感じてる姿を見るのってすごく嬉しいし気持ちいいんだ。

「千景……気持ちいいよ。ん……良い子」
「ぁっ、はぁ……ぁはぁ、ふふ……んぁ」
「ん、何を笑っているんだい?」
「はぁ……だって、ぁ、フェルレントが僕で、感じてくれてるのが嬉しくて……ぁぁん、可愛いって思ったからっ」
「可愛らしいのは千景の方だけれど、君になら可愛いと言われるのも悪くないね」

ズンッ

「ひぁん!!」

下から急に突き上げられ変な声を上げてしまうと、フェルレントは満足そうに口の端を上げた。

「やはり千景は愛らしい。あんまりにも愛らしいから我慢できそうにないな。君が一生懸命動いているのを見るのもずっと見ていたいけれどね」
「ぁあっ、ひっ……フェルっ!?」

また体勢を変えられて先ほどまでと同じ正常位に戻った。
そのままフェルレントは僕の体をすっぽりと抱え込んで艶かしく腰を押し付けてきた。

「ぁ……ぅあ、んんぁぁ、ぁ、っぁ」

上半身は、まるでフェルレントによって作られた牢獄にいるかのようにガッチリと押さえ込まれた。死神としては普通の体躯だと言っていたフェルレントは、身長が2メートル越えなので、人間の男性の中でも小柄な方の僕なんて、いとも簡単にフェルレントの体の檻の中に閉じ込められる。ギュッと抱きこまれれば身動きは少しもできないけど、フェルレントをいっぱい感じることができて大好きな体勢だ。

けれどフェルレントはもちろん僕の首筋を舐めることを忘れないので、僕も僕の中のフェルレントをギュッと締め付けてみた。

「んっ……千景、悪い子だ」

顔を上げたフェルレントは悪い顔をして赤い目をキラリと光らせた。

「フェルレント? ぁっ、ああっ! フェル!! ひっ、ゃっ」

急に腰の動きを早めて、強く攻め立てられて、戸惑いながらフェルレントにしがみついた。

「もう……本当に、我慢できない……あぁ、本当、なんて良い匂いなんだ。全く」
「ぁぁっ、とま、止まってんぁああ!! ぁ、ひぃ…ゃあ」
「良い子だ。千景……良い子」

先ほど悪い子だと言った舌の根も乾かぬうちに僕を良い子だと言って攻め立てる。
けれど僕はそんなフェルレントの声が大好きだから、良い子だと言われればただただ気持ちがよくなって、ただ喘ぐばかりだった。
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