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その後卒業までは学業もだけど領地運営についても学びその上で結婚式の準備もするというとてつもなくハードな毎日だった。
「サクさんや…もうそれ以上の刺繍は要らないと思うんだよね?」
今日はウエディングドレスのフィッティングをしていた。
私が着てサイズを合わせるだけだったはずなのに…。
動いた時にここに刺繍があった方がいいだとか、ここにはダイヤモンドを縫い付けるべきだとか…かれこれ2時間はやっている。
私2時間もドレスを着て色んなポーズさせられているんですけど!?
そろそろ体力限界なんですけど!?
私の意見は誰も聞いてくれない…。
なんならお母様もエマもノリノリで魔改造を許可している。
本当にもうそろそろやめて…。
「奥様、サイラス様が来られました。」
メイドのその一言によってやっと私はウエディングドレスから解放された。
ウエディングドレスは結婚式当日まで新郎には見せないものらしく、サイラスの訪問により私は慌てて皆の手によりウエディングドレスを脱がされた。
サイラスナイス!
何とかウエディングドレスのフィッティングという名の地獄から逃れた私はサイラスが通された客間へと急いだ。
サイラスも最近忙しそうだった為会うのは久しぶりだ。
「お待たせしました。遅くなってごめんねサイラス。」
「全然大丈夫だよ。ウエディングドレスのチェックをしていたんだろ?素敵なドレスだった?」
「うん。素敵なドレスなんだけど、素敵過ぎてドレスを着こなせてない気がしてきてた…。」
「そんなことありません!あれは天使…いえ女神のようでした!」
エマさん?
落ち着いて?
そして天使?女神?それはドレスのことですよね?
「ははは!エマが言うならきっとそうなんだろうね。今から楽しみだよ。」
やめて!
ハードル上げないで!
私は平々凡々なのに…。
「式場もなんだか予定より大きな会場になっちゃったし、サイラス本当にごめんね?」
そうなのです。
私たちはこじんまりとした挙式でいいよねって話していたんです。
なのにお母様が張り切って…その上お父様も張り切って…。
平民を目指していた私が何故か大聖堂で挙式を挙げることになってしまったのですよね…。
なんてこったい。
まぁ、トパゾライト公爵家の娘として嫁に行くわけだから仕方がないといえば仕方がない。
尚、シンシアの結婚式は私たちより3ヶ月早く執り行われることになっている。
連続で結婚式をトパゾライト公爵家は行う事になるのだが…招待客の皆様無理しなくていいからね?
私とサイラスの方は欠席でも気にしないからね?
まぁ、招待した方全員来られるんでしょうけど…。
今後サイラスと伯爵家として歩んでいく訳だから、結婚式で顔を売り縁を繋いでいかなきゃならないことは分かっているんだけど…憂鬱ですね。
平民ってなんだっけ?
「アンリ、遅くなったけど今日はプレゼントを持ってきたんだ。」
私がキョトンとしていると、私の前にサイラスが跪いた。
そしてポケットから小さな箱を取り出した。
「これは俺が採掘してきた宝石で作った婚約指輪だ。中々これだと思える原石がとれなくて時間がかかってしまった。どうかこれからは俺の隣で一緒に暖かい家庭をつくってくれませんか?」
そう言いながら開けられた箱には綺麗な青紫の宝石がついた指輪が収められていた。
「これ私が貰ってもいいの?」
「逆にアンリにしかあげない。気に入ってくれた?」
私は涙が溢れてきて大きく頷くことしか出来なかった。
サイラスは照れたように微笑むと、私の左手の薬指にその指輪をはめてくれた。
昔から私がもっていなかった暖かい家庭。
今はトパゾライト公爵家の皆がそしてこれからはサイラスが私に与えてくれる。
今まで頑張ってきてよかった。
この気持ちをどう表したらいいのか分からず私は無言でサイラスに抱きつくのだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【宣伝】
新作
妹曰く、僕の婚約者は悪役令嬢らしいです
を書き始めました。
宜しければそちらの方もよろしくお願いいたします。
「サクさんや…もうそれ以上の刺繍は要らないと思うんだよね?」
今日はウエディングドレスのフィッティングをしていた。
私が着てサイズを合わせるだけだったはずなのに…。
動いた時にここに刺繍があった方がいいだとか、ここにはダイヤモンドを縫い付けるべきだとか…かれこれ2時間はやっている。
私2時間もドレスを着て色んなポーズさせられているんですけど!?
そろそろ体力限界なんですけど!?
私の意見は誰も聞いてくれない…。
なんならお母様もエマもノリノリで魔改造を許可している。
本当にもうそろそろやめて…。
「奥様、サイラス様が来られました。」
メイドのその一言によってやっと私はウエディングドレスから解放された。
ウエディングドレスは結婚式当日まで新郎には見せないものらしく、サイラスの訪問により私は慌てて皆の手によりウエディングドレスを脱がされた。
サイラスナイス!
何とかウエディングドレスのフィッティングという名の地獄から逃れた私はサイラスが通された客間へと急いだ。
サイラスも最近忙しそうだった為会うのは久しぶりだ。
「お待たせしました。遅くなってごめんねサイラス。」
「全然大丈夫だよ。ウエディングドレスのチェックをしていたんだろ?素敵なドレスだった?」
「うん。素敵なドレスなんだけど、素敵過ぎてドレスを着こなせてない気がしてきてた…。」
「そんなことありません!あれは天使…いえ女神のようでした!」
エマさん?
落ち着いて?
そして天使?女神?それはドレスのことですよね?
「ははは!エマが言うならきっとそうなんだろうね。今から楽しみだよ。」
やめて!
ハードル上げないで!
私は平々凡々なのに…。
「式場もなんだか予定より大きな会場になっちゃったし、サイラス本当にごめんね?」
そうなのです。
私たちはこじんまりとした挙式でいいよねって話していたんです。
なのにお母様が張り切って…その上お父様も張り切って…。
平民を目指していた私が何故か大聖堂で挙式を挙げることになってしまったのですよね…。
なんてこったい。
まぁ、トパゾライト公爵家の娘として嫁に行くわけだから仕方がないといえば仕方がない。
尚、シンシアの結婚式は私たちより3ヶ月早く執り行われることになっている。
連続で結婚式をトパゾライト公爵家は行う事になるのだが…招待客の皆様無理しなくていいからね?
私とサイラスの方は欠席でも気にしないからね?
まぁ、招待した方全員来られるんでしょうけど…。
今後サイラスと伯爵家として歩んでいく訳だから、結婚式で顔を売り縁を繋いでいかなきゃならないことは分かっているんだけど…憂鬱ですね。
平民ってなんだっけ?
「アンリ、遅くなったけど今日はプレゼントを持ってきたんだ。」
私がキョトンとしていると、私の前にサイラスが跪いた。
そしてポケットから小さな箱を取り出した。
「これは俺が採掘してきた宝石で作った婚約指輪だ。中々これだと思える原石がとれなくて時間がかかってしまった。どうかこれからは俺の隣で一緒に暖かい家庭をつくってくれませんか?」
そう言いながら開けられた箱には綺麗な青紫の宝石がついた指輪が収められていた。
「これ私が貰ってもいいの?」
「逆にアンリにしかあげない。気に入ってくれた?」
私は涙が溢れてきて大きく頷くことしか出来なかった。
サイラスは照れたように微笑むと、私の左手の薬指にその指輪をはめてくれた。
昔から私がもっていなかった暖かい家庭。
今はトパゾライト公爵家の皆がそしてこれからはサイラスが私に与えてくれる。
今まで頑張ってきてよかった。
この気持ちをどう表したらいいのか分からず私は無言でサイラスに抱きつくのだった。
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宜しければそちらの方もよろしくお願いいたします。
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