25 / 86
ころがって
【七】旦那様と馬の尻尾
しおりを挟む
「あ」
と、俺は声を上げた。
「あ」
と、同じく、俺の目の前に居る少年も、声を上げた。
◇
雪緒の様子を見るつもりが、うっかりと寝入ってしまい、気付いたら辺りは薄暗くなっていた。
雪緒の様子を伺えば、辛そうな様子は無く、呼吸も落ち着いている様だった。
傍に居れば、嫌な夢を見ずに済むかと思ったのだが、効果はあったのだろうか?
額に手をあて、頬へ滑らせ、首筋へと持って行く。
まだ、熱いか。
夕方になって、熱が上がって来ているのかも知れない。
熱を取らなければ、と、片付けた桶を取りに風呂場へと向かおうとした時だった。
『トン、トン』
と、控えめに玄関の戸を叩く音が聞こえた。
相楽が様子を見に来たのだろう。
そう思った俺は、玄関へと向かい、戸を開けた。
しかし、そこに居たのは馬の尻尾…星だった。
「えと、こんちは…。おいら、星っていうんだ。その、ゆきおの友達?」
思わず、目を瞬かせてしまった。
いや、自己紹介等せずとも、お前の事は知っている。
うんざりする程、聞かされたからな。
と云うか、司令は話して居ないのか?
「…箱の事なら、俺が直したから気にしなくて良いぞ。雪緒も、直したら落ち着いたし」
「へあっ!? え、なんで!?」
いや、そんな大仰に驚かなくとも。
「…あのな…。お前を連れて行ったのは誰だか忘れたのか? 俺も、あそこの人間だ」
眉間に寄った皺を解しながら言えば、星は頭を下げて来た。
「あわわ! あの日はごめんっ! なさいっ!」
素直に謝る星に意表を付かれてしまう。
こんなにも素直に頭を下げられてしまうとは。
これでは、まるで何も知らぬ赤子の様ではないか。
幼体の妖とは、皆、こうなのか?
「…ああ、もう良い。気にするな。それよりも、雪緒の様子を見に来たのか? 生憎と、まだ熱が下がらんからな。会わせる訳には行かない。来た事は伝えるが。何か言付けはあるか?」
何か憎め無い奴だなと思いながら言葉を紡げば、星は手にしていた紙袋を俺に差し出して来た。
「ああ、うん。親父殿から、病人だから、おじさんに様子を聞いて帰るだけにしとけって言われたから、だいじょぶ。これ、おいらが作った、玉子焼き。お見舞い。ゆきおの玉子焼き、おいらが食べたから、ゆきお熱出したんだろ? だから、これ食べれば元気になるかなと思って」
…………………何から突っ込めば良いのだろうか…。
親父殿と呼ばせている事か?
あんな親父が、俺をおじさん呼ばわりしている事か?
玉子焼きを取られた事で、熱が出たと思われている事か?
そして、それを見舞いに持って来る事か?
それよりも。
類は友を呼ぶと言うが…星も、雪緒に通じる物がある様な気がする。
あんな親父が養父で大丈夫なのだろうか?
果てしなく心配だ。
「あ、あと、明後日は…むり…か…? 出て来られない…か…?」
「…ああ。熱が下がっても休ませるつもりだ。気になるなら、学び舎が終わったら電話をすれば良い」
おずおずと訊ねる星に、悪いと思いながら答えた。
良い機会だと云うのもおかしいが、雪緒は"休む"と云う事を覚えた方が良い。
「でんわ…おいら苦手だ…。顔が見えないの、何だか嫌だ…」
…確かに。
声だけ、言葉だけだと伝わり難い事もあるか。
特に相手は雪緒だし、更にはこいつだ。
「…なら、無駄足になるかも知れんが、学び舎が終わったら家に来れば良い。熱が下がっていれば、雪緒に会わせてやれるし、あいつも喜ぶだろう」
「いいの!? ありがとう、おじさん! じゃあ、おいら帰る!」
「って、待て、こら!」
そのまま、走り去ろうとする星の襟首を、思わず引っ張る。
「ぐえっ!」
「ああ、すまん! あのな、お前が、元妖だとか、そんな話はしないでくれ。みく…お前を捕まえた奴だが…あいつが、元妖だって事も、雪緒は知らないんだ」
俺がそう言えば、星は解りやすく、肩を落として項垂れた。
「…やっぱ…駄目なのか…? おいら、ゆきおにごめん言えないのか…?」
「…あの親父から、どう聞いたかは知らんが…雪緒は、三年前に妖に襲われた事がある。出来るなら、その時の事を思い出させる様な真似はしたくはない」
星には悪いが、雪緒にはここに来る前の暮らしの事を考えて欲しくは無い。
あんな、辛く寒い頃の事等忘れて、ここで過ごして来た三年間の事を、これからの明日の事だけを考えていて欲しい。
「…んー…むずかしい…おいらの事だけでも、駄目なのか?」
「…俺の…俺達の様な仕事をしている者ならともかく、それ以外の人間は、妖が人間に化けるなんて事は知らない。…人間を襲わないと口にしても、そう簡単に信じられる物では無い。解るか? お前が、それを口にしたら、雪緒と友人では居られなくなるのかも知れない」
眉を下げて唇を曲げる星に、諭す様に話した。
「…う…ん…。…わかった…」
不承不承頷く星に、俺は身を屈めて視線を合わせる。
「…すまんな。勝手かも知れんが、これからも雪緒と仲良くしてやって欲しい」
「ん! ゆきお、ぽかぽかだから! ゆきお見てると、ここがぽかぽかするんだ!」
そう胸を押さえて、瞳を伏せて頬を緩める星の方が、余程ぽかぽかだと思うのだが。
やんわりと、胸の奥が温かくなった気がして、口角を緩めたら、それを打ち消す星の声が耳に届いた。
「だから、早く元気になれって、言っといて! じゃあ、またな、おじさん!」
「って、こら! おじ…っ…!」
笑顔で走り去って行く星に『おじさん』では無いと言おうとして、はたと口籠ってしまった。
「…いや…おじさん…だよな…? 一回り以上も違うし…」
だが、他に呼び方があるだろう。
"雪緒のお父さん"とか。
「…お父さん…か…」
ぼそりと呟いた言葉は、思いの外、重く響いた気がした。
俺は父親らしく振る舞えているのだろうか?
俺が熱を出して寝込んだ時には、昼には母が。夜には父が傍に居てくれた。苦しかったが、ただ、傍に居てくれるだけで安心した物だ。嫌な夢を見て、目を覚ませば、穏やかに笑う父や母が居て、怖くないと頭を撫でてくれた。それに安心して、また眠りについたりした。
そんな、安心出来る存在に、俺はなれているのだろうか?
何の見返りも無しに、頼っても良い存在だと思われているのだろうか?
恐らく雪緒に聞いても、そんな答えは返っては来ないのだろう。
熱に魘されていても『旦那様』なのだからな。
「うお…」
とりとめのない思いを抱えながら、台所へ行って星の作った玉子焼きを取り出せば、とりとめのない玉子焼きが出て来た。
形はグチャグチャだし、あちらこちらに焦げが混じっていた。
「…もしかして、初めて作ったのか? 雪緒の為に?」
…本当に、憎め無い奴だな。
軽く息を吐く様に笑ってから、その玉子焼きを皿へと移した。
と、俺は声を上げた。
「あ」
と、同じく、俺の目の前に居る少年も、声を上げた。
◇
雪緒の様子を見るつもりが、うっかりと寝入ってしまい、気付いたら辺りは薄暗くなっていた。
雪緒の様子を伺えば、辛そうな様子は無く、呼吸も落ち着いている様だった。
傍に居れば、嫌な夢を見ずに済むかと思ったのだが、効果はあったのだろうか?
額に手をあて、頬へ滑らせ、首筋へと持って行く。
まだ、熱いか。
夕方になって、熱が上がって来ているのかも知れない。
熱を取らなければ、と、片付けた桶を取りに風呂場へと向かおうとした時だった。
『トン、トン』
と、控えめに玄関の戸を叩く音が聞こえた。
相楽が様子を見に来たのだろう。
そう思った俺は、玄関へと向かい、戸を開けた。
しかし、そこに居たのは馬の尻尾…星だった。
「えと、こんちは…。おいら、星っていうんだ。その、ゆきおの友達?」
思わず、目を瞬かせてしまった。
いや、自己紹介等せずとも、お前の事は知っている。
うんざりする程、聞かされたからな。
と云うか、司令は話して居ないのか?
「…箱の事なら、俺が直したから気にしなくて良いぞ。雪緒も、直したら落ち着いたし」
「へあっ!? え、なんで!?」
いや、そんな大仰に驚かなくとも。
「…あのな…。お前を連れて行ったのは誰だか忘れたのか? 俺も、あそこの人間だ」
眉間に寄った皺を解しながら言えば、星は頭を下げて来た。
「あわわ! あの日はごめんっ! なさいっ!」
素直に謝る星に意表を付かれてしまう。
こんなにも素直に頭を下げられてしまうとは。
これでは、まるで何も知らぬ赤子の様ではないか。
幼体の妖とは、皆、こうなのか?
「…ああ、もう良い。気にするな。それよりも、雪緒の様子を見に来たのか? 生憎と、まだ熱が下がらんからな。会わせる訳には行かない。来た事は伝えるが。何か言付けはあるか?」
何か憎め無い奴だなと思いながら言葉を紡げば、星は手にしていた紙袋を俺に差し出して来た。
「ああ、うん。親父殿から、病人だから、おじさんに様子を聞いて帰るだけにしとけって言われたから、だいじょぶ。これ、おいらが作った、玉子焼き。お見舞い。ゆきおの玉子焼き、おいらが食べたから、ゆきお熱出したんだろ? だから、これ食べれば元気になるかなと思って」
…………………何から突っ込めば良いのだろうか…。
親父殿と呼ばせている事か?
あんな親父が、俺をおじさん呼ばわりしている事か?
玉子焼きを取られた事で、熱が出たと思われている事か?
そして、それを見舞いに持って来る事か?
それよりも。
類は友を呼ぶと言うが…星も、雪緒に通じる物がある様な気がする。
あんな親父が養父で大丈夫なのだろうか?
果てしなく心配だ。
「あ、あと、明後日は…むり…か…? 出て来られない…か…?」
「…ああ。熱が下がっても休ませるつもりだ。気になるなら、学び舎が終わったら電話をすれば良い」
おずおずと訊ねる星に、悪いと思いながら答えた。
良い機会だと云うのもおかしいが、雪緒は"休む"と云う事を覚えた方が良い。
「でんわ…おいら苦手だ…。顔が見えないの、何だか嫌だ…」
…確かに。
声だけ、言葉だけだと伝わり難い事もあるか。
特に相手は雪緒だし、更にはこいつだ。
「…なら、無駄足になるかも知れんが、学び舎が終わったら家に来れば良い。熱が下がっていれば、雪緒に会わせてやれるし、あいつも喜ぶだろう」
「いいの!? ありがとう、おじさん! じゃあ、おいら帰る!」
「って、待て、こら!」
そのまま、走り去ろうとする星の襟首を、思わず引っ張る。
「ぐえっ!」
「ああ、すまん! あのな、お前が、元妖だとか、そんな話はしないでくれ。みく…お前を捕まえた奴だが…あいつが、元妖だって事も、雪緒は知らないんだ」
俺がそう言えば、星は解りやすく、肩を落として項垂れた。
「…やっぱ…駄目なのか…? おいら、ゆきおにごめん言えないのか…?」
「…あの親父から、どう聞いたかは知らんが…雪緒は、三年前に妖に襲われた事がある。出来るなら、その時の事を思い出させる様な真似はしたくはない」
星には悪いが、雪緒にはここに来る前の暮らしの事を考えて欲しくは無い。
あんな、辛く寒い頃の事等忘れて、ここで過ごして来た三年間の事を、これからの明日の事だけを考えていて欲しい。
「…んー…むずかしい…おいらの事だけでも、駄目なのか?」
「…俺の…俺達の様な仕事をしている者ならともかく、それ以外の人間は、妖が人間に化けるなんて事は知らない。…人間を襲わないと口にしても、そう簡単に信じられる物では無い。解るか? お前が、それを口にしたら、雪緒と友人では居られなくなるのかも知れない」
眉を下げて唇を曲げる星に、諭す様に話した。
「…う…ん…。…わかった…」
不承不承頷く星に、俺は身を屈めて視線を合わせる。
「…すまんな。勝手かも知れんが、これからも雪緒と仲良くしてやって欲しい」
「ん! ゆきお、ぽかぽかだから! ゆきお見てると、ここがぽかぽかするんだ!」
そう胸を押さえて、瞳を伏せて頬を緩める星の方が、余程ぽかぽかだと思うのだが。
やんわりと、胸の奥が温かくなった気がして、口角を緩めたら、それを打ち消す星の声が耳に届いた。
「だから、早く元気になれって、言っといて! じゃあ、またな、おじさん!」
「って、こら! おじ…っ…!」
笑顔で走り去って行く星に『おじさん』では無いと言おうとして、はたと口籠ってしまった。
「…いや…おじさん…だよな…? 一回り以上も違うし…」
だが、他に呼び方があるだろう。
"雪緒のお父さん"とか。
「…お父さん…か…」
ぼそりと呟いた言葉は、思いの外、重く響いた気がした。
俺は父親らしく振る舞えているのだろうか?
俺が熱を出して寝込んだ時には、昼には母が。夜には父が傍に居てくれた。苦しかったが、ただ、傍に居てくれるだけで安心した物だ。嫌な夢を見て、目を覚ませば、穏やかに笑う父や母が居て、怖くないと頭を撫でてくれた。それに安心して、また眠りについたりした。
そんな、安心出来る存在に、俺はなれているのだろうか?
何の見返りも無しに、頼っても良い存在だと思われているのだろうか?
恐らく雪緒に聞いても、そんな答えは返っては来ないのだろう。
熱に魘されていても『旦那様』なのだからな。
「うお…」
とりとめのない思いを抱えながら、台所へ行って星の作った玉子焼きを取り出せば、とりとめのない玉子焼きが出て来た。
形はグチャグチャだし、あちらこちらに焦げが混じっていた。
「…もしかして、初めて作ったのか? 雪緒の為に?」
…本当に、憎め無い奴だな。
軽く息を吐く様に笑ってから、その玉子焼きを皿へと移した。
68
あなたにおすすめの小説
星降る夜に ~これは大人の純愛なのか。臆病者の足踏みか。~
大波小波
BL
鳴滝 和正(なるたき かずまさ)は、イベント会社に勤めるサラリーマンだ。
彼はある日、打ち合わせ先の空き時間を過ごしたプラネタリウムで、寝入ってしまう。
和正を優しく起こしてくれたのは、そこのナレーターを務める青年・清水 祐也(しみず ゆうや)だった。
祐也を気に入った和正は、頻繁にプラネタリウムに通うようになる。
夕食も共にするほど、親しくなった二人。
しかし祐也は夜のバイトが忙しく、なかなかデートの時間が取れなかった。
それでも彼と過ごした後は、心が晴れる和正だ。
浮かれ気分のまま、彼はボーイズ・バーに立ち寄った。
そしてスタッフメニューの中に、祐也の姿を見つけてしまう。
彼の夜の顔は、風俗店で働く男娼だったのだ……。
【完結】君の穿ったインソムニア
古都まとい
BL
建設会社の事務として働く佐野純平(さの じゅんぺい)は、上司のパワハラによって眠れない日々を過ごしていた。後輩の勧めで病院を受診した純平は不眠症の診断を受け、処方された薬を受け取りに薬局を訪れる。
純平が訪れた薬局には担当薬剤師制度があり、純平の担当薬剤師となったのは水瀬隼人(みなせ はやと)という茶髪の明るい青年だった。
「佐野さんの全部、俺が支えてあげますよ?」
陽キャ薬剤師×不眠症会社員の社会人BL。
前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか
Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。
無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して――
最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。
死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。
生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。
※軽い性的表現あり
短編から長編に変更しています
泡にはならない/泡にはさせない
玲
BL
――やっと見つけた、オレの『運命』……のはずなのに秒でフラれました。――
明るくてお調子者、だけど憎めない。そんなアルファの大学生・加原 夏樹(かはらなつき)が、ふとした瞬間に嗅いだ香り。今までに経験したことのない、心の奥底をかき乱す“それ”に導かれるまま、出会ったのは——まるで人魚のようなスイマーだった。白磁の肌、滴る水、鋭く澄んだ瞳、そしてフェロモンが、理性を吹き飛ばす。出会った瞬間、確信した。
「『運命だ』!オレと『番』になってくれ!」
衝動のままに告げた愛の言葉。けれど……。
「運命論者は、間に合ってますんで。」
返ってきたのは、冷たい拒絶……。
これは、『運命』に憧れる一途なアルファと、『運命』なんて信じない冷静なオメガの、正反対なふたりが織りなす、もどかしくて、熱くて、ちょっと切ない恋のはじまり。
オメガバースという世界の中で、「個」として「愛」を選び取るための物語。
彼が彼を選ぶまで。彼が彼を認めるまで。
——『運命』が、ただの言葉ではなくなるその日まで。
あなたのいちばんすきなひと
名衛 澄
BL
亜食有誠(あじきゆうせい)は幼なじみの与木実晴(よぎみはる)に好意を寄せている。
ある日、有誠が冗談のつもりで実晴に付き合おうかと提案したところ、まさかのOKをもらってしまった。
有誠が混乱している間にお付き合いが始まってしまうが、実晴の態度はいつもと変わらない。
俺のことを好きでもないくせに、なぜ付き合う気になったんだ。
実晴の考えていることがわからず、不安に苛まれる有誠。
そんなとき、実晴の元カノから実晴との復縁に協力してほしいと相談を受ける。
また友人に、幼なじみに戻ったとしても、実晴のとなりにいたい。
自分の気持ちを隠して実晴との"恋人ごっこ"の関係を続ける有誠は――
隠れ執着攻め×不器用一生懸命受けの、学園青春ストーリー。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
【完結】好きじゃないけど、付き合ってみる?
海野雫
BL
大学3年の直人(なおと)は、恋愛経験ゼロ。人付き合いは苦手ではないが、誰かを「好きになる」感情がよくわからない。付き合ってる友人たちを見ても、自分には縁のない話だと思っていた。
ある日、部活の後輩である健(けん)が「一緒にルームシェアしませんか?」と持ちかけてくる。引っ越しを考えていた直人は、悪くない条件にOKを出し、ふたりの同居生活が始まる。
快適すぎる日々。健は料理も掃除もできて、適度に距離を保ってくれる最高のルームメイト。
しかしある夜、健がポツリと呟く。
「……元カレ、まだ忘れられないんです」
「ねえ先輩。付き合ってみませんか?――“好きじゃなくてもいいから”」
からかわれていると思いながらも、冗談めかして了承してしまう直人。
それが、まさかの擬似恋人生活の始まりだった。
恋人ごっこなのに手をつないだり、映画を観に行ったり、肩を貸したり。
最初はただの遊びだったのに、直人はだんだん健が笑うと嬉しくて、泣くと苦しいと感じるようになっていく。
一方、健は「直人に本気になってはいけない」と自分に言い聞かせていたが、直人の優しさや真面目さに、次第に惹かれ始める。
擬似恋人から始まった関係は、本物の「好き」に変わるのか?
本気になったとき、ふたりはどう答えを出すのか――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる