40 / 86
やがて
【六】旦那様と二人の破壊者
しおりを挟む
「おーい! ゆきおー!」
旦那様に追い出される様にして、百貨店へと買い物に向かっていましたら、後ろから聞き慣れた声が聞こえて来ました。
振り返りましたら、星様が手を振りながら、走って来る姿が見えます。
「星様? どうされたのですか? 偶然ですね」
「ぐ、ぜ…ちが…。びょ、いん行ったら、かえ、た」
立ち止まった僕の側に来た星様が、両膝に手を置いて、肩で息をしながら話しますが、途切れ途切れで良く解りません。この昼時の暑い中、どれ程の勢いで走って来たのでしょうか? 倒れてしまわないか心配になりますね。
「ああ、落ち着いて下さい。息を整えてからで良いですよ」
僕の言葉に、星様は額に浮かぶ汗を拭いながら、歯を見せて笑いました。
「ん! も、だいじょぶだ! 病院に行ったら、帰ったって言うから! ゆきおの家行ったら、おじさんだけで、ゆきおいなかったから! 買い物行ったって、走れば追い付けるって!」
「それで走って来られたのですか? 炎天下の中の急激な運動は、お身体に悪いですよ?」
そんな星様の言葉に、僕は目を丸くしました。
どう見ても、軽く走って来た様には見えませんでしたから。
「おいら、じょうぶだから! ゆきおに言いたい事があって!」
「はい、何でしょうか?」
改まって、僕に?
「おいら、ゆきおがすきだから! おいら、ゆきおのぽかぽか守るからな! そんでもって、親父殿やゆきおのおじさんみたいな仕事をする事に決めたから! 剣術道場に通う事になった!」
すき?
僕のぽかぽか?
仕事?
道場?
「…ええと…良く解らないのですが、僕も星様はお好きですよ?」
一息に言われてしまい、少々混乱しましたが、何とかその言葉だけは、返す事が出来ました。
「うん! ありがとな! おいらたち、まぶだちだな!」
「ま、まぶだち?」
そう言って、星様が笑顔で僕の右手を両手で掴み、ぶんぶんと上下へと振ります。肩が抜けそうです。
「一番の友達、一番大切な友達だって、親父殿が言ってた!」
「い…ちばんの…僕が、ですか? 恐縮です…」
僕なんかが、一番だなんて。
嬉しいやら、恥ずかしいやらで、顔が熱くなって来ました。
道行く方々が、何故だか微笑ましい物を見る様な目で、僕達を見て行きます。
「うん! そんで、何を買いに行くんだ? おいらもついていっていいか?」
暫く僕の右手を振っていた星様でしたが、どうやら落ち着いた様です。肩が抜けなくて良かったです。
二人並んで、会話をしながら百貨店へと向かいます。
「はい。構いませんが、退屈だと思いますよ? 旦那様に異国の下着を買って来いと言われまして…」
「ふんどしとは違うのか?」
「僕も良くは解らないのですが、お店の方に聞けば解るとの事です。…わざわざ新しい物を購入されなくても、僕がお手伝いすれば済む話ですのに…何故、あんなにも嫌がったのでしょう…? あれ程に拒絶されますと…やはり…」
…やはり、僕は頼りなく、信用も信頼もならないと思われている気がして悲しくなります…。
「ん~? 良くわかんないけど、むずかしいな~? お手伝いって、ふんどしのか? おいらは嫌じゃなかったけどな~?」
思わず俯いてしまった僕の耳に、そんな星様の声が届いて、間抜けな声が出てしまいました。
「ふえ?」
頭の後ろで両手を組んで歩きます星様を見ますと、星様は白い歯を見せて笑います。
「あ~。ほら、おいら、こうなる前は、あれだったろ? あれ。だから、着物の下はなんも無かった。親父殿に連れられて、家に行って、風呂入る時に親父殿に驚かれた。でも、毛むくじゃらだったし。お仲間だったヤツらだって、そんなの巻いてないし」
ああ、そうでしたね。
すっかりと忘れてしまいそうになりますが、星様は元妖でしたね。
「…あ、な、なる程です…。確かに、学び舎に現れた妖は、褌なんて身に着けていませんでしたね…。…あれ? ですが、お着物は…」
そこまで言って、僕は首を傾げました。
着物を着る概念はありますのに? と。
「人間はみんな着てるだろ? だから、真似した。こうなる時に、毛がそうなったんだ。着物の中の事は、わかんなかったけど」
「ふわあ…凄いです…」
「へへっ、おいらすごいのかあ~!」
星様と、そんな話をしながら歩いていましたら、あっと云う間に百貨店に到着しました。
中に入りまして案内所へと行き、下着売り場の場所を聞きます。
案内所に居た方が、ご丁寧にも、僕達をそこまで連れて行って下さいました。お礼を言いましたら『また何かあったら、気軽に声を掛けてね』と、言って下さいました。とてもご親切な方です。見習わなければなりませんね。
「ええと、多分、ブリーフの事ね」
「ぶりいふ…」
売り場の店員さんに、異国の下着の事を聞きましたら、何やら聞き慣れない言葉が耳に入って来ました。
「これよ。見本だから、好きに触って良いわよ」
店員さんが、にこにこと差し出して来ました、白いそれを僕は両手で受け取りました。
「やわらかいな、これ」
星様も見本を渡されて、しげしげとぶりいふを見ています。
「この穴から、ちんちん出すのか?」
「あら、ちんちんだなんて!」
恐らくは、股間にあたります布の合わせ目の部分から、わきわきと手を出して言う星様の言葉に、店員さんが口に両手を合わせて目を瞬かせました。
「違うのか?」
「ううん、違わないわ。そうよ。そこから出すの。洋装の時に、ズボンを下ろさなくても、チャックを下ろすだけで良い様になっているのよ」
首を軽く傾げます星様に、店員さんは笑顔で説明をして下さいました。
「ようそう…そっか…。おいらも、買おかな。親父殿が喜ぶかも」
そう言いながら、星様はまたぶりいふをしげしげと見詰めました。
「あらあら。お父様思いなのね? 大きさはどれぐらいかしら?」
「ちんちんのか? 親父殿のは、おいらのより大きいぞ!」
「まっ!」
また両手で口を押さえて、店員さんが目を見開きました。
僕は慌てて、店員さんが言いたかった事の補足をします。
「せ、星様、違います! おちんちんでは無くて、お身体の大きさの事だと思います! そうですよね!? おちんちんの大きさではありませんよね?」
「おちんちんっ!」
「あ、あの…?」
何故だか、店員さんは顔を赤くして両手で口を押さえたまま、お身体をくの字にして『…ちんちんにおちんちん…』、『…くっ…ころ…』、『…天使か…天使なのか…』等とぼそぼそと呟いています。
熱でもあるのでしょうか? 体調が宜しくないのならば、休憩を取られた方が良いかと思いますが。
そんな体調不良の中でも『一般的な体格の成人男性の方でしたら、こちらを。少々ふくよかな方でしたら、こちらがお薦めですね』と、ぶりいふを選んで下さいました。体調が悪くても、お仕事をこなさなければならないとは…外で働くとは、大変な事なのですね。
「…お仕事…」
ぽそりと僕は呟きました。
星様はお仕事に、父君様や旦那様と同じ職業を選んだと言いました。
その為に、剣術道場へ通うと…恐らくは基礎を学ぶ為でしょう。
…僕は…何も考えては居ません…。
ただ、このまま、旦那様のお傍に居られたら満足なのですが…。
そう云う訳には行かないのでしょうね…。
"養子"になりましたから、お屋敷の事だけに没頭する訳には行かないでしょうし。
ごくつぶしの不肖の息子等と言われてしまいましたら、旦那様にご迷惑が掛かります。
お仕事…僕に…何が出来るのでしょうか…?
「あ、そうだ! 昨日な、るりこからせんせーのお見舞いにみんなで行こうって、電話があったんだ! ゆきおも行くよな?」
「あ、はい。勿論です。是非、ご一緒させて下さい」
「んじゃ、おいら返事しとくな。ゆきお、おじさんの怪我があるから、無理に誘ったら悪いかもって、るりこ気にしてたからな!」
「ああ、ご心配お掛けしました」
そうです。お怪我をされたのは旦那様だけではありませんのに。
菅原先生は、旦那様よりも大変なお怪我をされましたのに。
義足になると、相楽様が教えて下さいました。
僕達が去った後、お一人で心細かったと思います。
それですのに、果敢に妖に立ち向かわれたそうです。
菅原先生も、お強い方です。
星様もそうでしたが…そんなお二人に比べますと、本当に僕は何て弱いのでしょう。
きっと、僕一人だけでしたら、ばくばくと食べられていて、今、ここには居なかったのでしょうね。
情けないですね…。
こんな情けなく頼りない僕ですから、褌を締めさせるだなんて、無防備に身体を預ける様な事なんて出来る筈がありませんよね…。
こんな僕が、旦那様のお役に立ちたいだなんて…旦那様をお守りしたいだなんて…何ておこがましいのでしょう…。
ああ…また…沈んで来てしまいます…。
「でな、でな、今、茶碗蒸しの作り方を親父殿に教わって練習してるんだ! 今度、ゆきおにも食べてもらうからな!」
そんな風に笑いながら語る星様の言葉に、何故か胸がぽかぽかとして来まして、沈みそうな気分が浮上して来ました。
星様は、本当に不思議な方です。
星様のおひさまの様な笑顔は、僕に力をくれる様です。
これが、まぶだちと云う事なのでしょうか?
ですので。
「それは、楽しみです」
と、僕も笑ったのでした。
旦那様に追い出される様にして、百貨店へと買い物に向かっていましたら、後ろから聞き慣れた声が聞こえて来ました。
振り返りましたら、星様が手を振りながら、走って来る姿が見えます。
「星様? どうされたのですか? 偶然ですね」
「ぐ、ぜ…ちが…。びょ、いん行ったら、かえ、た」
立ち止まった僕の側に来た星様が、両膝に手を置いて、肩で息をしながら話しますが、途切れ途切れで良く解りません。この昼時の暑い中、どれ程の勢いで走って来たのでしょうか? 倒れてしまわないか心配になりますね。
「ああ、落ち着いて下さい。息を整えてからで良いですよ」
僕の言葉に、星様は額に浮かぶ汗を拭いながら、歯を見せて笑いました。
「ん! も、だいじょぶだ! 病院に行ったら、帰ったって言うから! ゆきおの家行ったら、おじさんだけで、ゆきおいなかったから! 買い物行ったって、走れば追い付けるって!」
「それで走って来られたのですか? 炎天下の中の急激な運動は、お身体に悪いですよ?」
そんな星様の言葉に、僕は目を丸くしました。
どう見ても、軽く走って来た様には見えませんでしたから。
「おいら、じょうぶだから! ゆきおに言いたい事があって!」
「はい、何でしょうか?」
改まって、僕に?
「おいら、ゆきおがすきだから! おいら、ゆきおのぽかぽか守るからな! そんでもって、親父殿やゆきおのおじさんみたいな仕事をする事に決めたから! 剣術道場に通う事になった!」
すき?
僕のぽかぽか?
仕事?
道場?
「…ええと…良く解らないのですが、僕も星様はお好きですよ?」
一息に言われてしまい、少々混乱しましたが、何とかその言葉だけは、返す事が出来ました。
「うん! ありがとな! おいらたち、まぶだちだな!」
「ま、まぶだち?」
そう言って、星様が笑顔で僕の右手を両手で掴み、ぶんぶんと上下へと振ります。肩が抜けそうです。
「一番の友達、一番大切な友達だって、親父殿が言ってた!」
「い…ちばんの…僕が、ですか? 恐縮です…」
僕なんかが、一番だなんて。
嬉しいやら、恥ずかしいやらで、顔が熱くなって来ました。
道行く方々が、何故だか微笑ましい物を見る様な目で、僕達を見て行きます。
「うん! そんで、何を買いに行くんだ? おいらもついていっていいか?」
暫く僕の右手を振っていた星様でしたが、どうやら落ち着いた様です。肩が抜けなくて良かったです。
二人並んで、会話をしながら百貨店へと向かいます。
「はい。構いませんが、退屈だと思いますよ? 旦那様に異国の下着を買って来いと言われまして…」
「ふんどしとは違うのか?」
「僕も良くは解らないのですが、お店の方に聞けば解るとの事です。…わざわざ新しい物を購入されなくても、僕がお手伝いすれば済む話ですのに…何故、あんなにも嫌がったのでしょう…? あれ程に拒絶されますと…やはり…」
…やはり、僕は頼りなく、信用も信頼もならないと思われている気がして悲しくなります…。
「ん~? 良くわかんないけど、むずかしいな~? お手伝いって、ふんどしのか? おいらは嫌じゃなかったけどな~?」
思わず俯いてしまった僕の耳に、そんな星様の声が届いて、間抜けな声が出てしまいました。
「ふえ?」
頭の後ろで両手を組んで歩きます星様を見ますと、星様は白い歯を見せて笑います。
「あ~。ほら、おいら、こうなる前は、あれだったろ? あれ。だから、着物の下はなんも無かった。親父殿に連れられて、家に行って、風呂入る時に親父殿に驚かれた。でも、毛むくじゃらだったし。お仲間だったヤツらだって、そんなの巻いてないし」
ああ、そうでしたね。
すっかりと忘れてしまいそうになりますが、星様は元妖でしたね。
「…あ、な、なる程です…。確かに、学び舎に現れた妖は、褌なんて身に着けていませんでしたね…。…あれ? ですが、お着物は…」
そこまで言って、僕は首を傾げました。
着物を着る概念はありますのに? と。
「人間はみんな着てるだろ? だから、真似した。こうなる時に、毛がそうなったんだ。着物の中の事は、わかんなかったけど」
「ふわあ…凄いです…」
「へへっ、おいらすごいのかあ~!」
星様と、そんな話をしながら歩いていましたら、あっと云う間に百貨店に到着しました。
中に入りまして案内所へと行き、下着売り場の場所を聞きます。
案内所に居た方が、ご丁寧にも、僕達をそこまで連れて行って下さいました。お礼を言いましたら『また何かあったら、気軽に声を掛けてね』と、言って下さいました。とてもご親切な方です。見習わなければなりませんね。
「ええと、多分、ブリーフの事ね」
「ぶりいふ…」
売り場の店員さんに、異国の下着の事を聞きましたら、何やら聞き慣れない言葉が耳に入って来ました。
「これよ。見本だから、好きに触って良いわよ」
店員さんが、にこにこと差し出して来ました、白いそれを僕は両手で受け取りました。
「やわらかいな、これ」
星様も見本を渡されて、しげしげとぶりいふを見ています。
「この穴から、ちんちん出すのか?」
「あら、ちんちんだなんて!」
恐らくは、股間にあたります布の合わせ目の部分から、わきわきと手を出して言う星様の言葉に、店員さんが口に両手を合わせて目を瞬かせました。
「違うのか?」
「ううん、違わないわ。そうよ。そこから出すの。洋装の時に、ズボンを下ろさなくても、チャックを下ろすだけで良い様になっているのよ」
首を軽く傾げます星様に、店員さんは笑顔で説明をして下さいました。
「ようそう…そっか…。おいらも、買おかな。親父殿が喜ぶかも」
そう言いながら、星様はまたぶりいふをしげしげと見詰めました。
「あらあら。お父様思いなのね? 大きさはどれぐらいかしら?」
「ちんちんのか? 親父殿のは、おいらのより大きいぞ!」
「まっ!」
また両手で口を押さえて、店員さんが目を見開きました。
僕は慌てて、店員さんが言いたかった事の補足をします。
「せ、星様、違います! おちんちんでは無くて、お身体の大きさの事だと思います! そうですよね!? おちんちんの大きさではありませんよね?」
「おちんちんっ!」
「あ、あの…?」
何故だか、店員さんは顔を赤くして両手で口を押さえたまま、お身体をくの字にして『…ちんちんにおちんちん…』、『…くっ…ころ…』、『…天使か…天使なのか…』等とぼそぼそと呟いています。
熱でもあるのでしょうか? 体調が宜しくないのならば、休憩を取られた方が良いかと思いますが。
そんな体調不良の中でも『一般的な体格の成人男性の方でしたら、こちらを。少々ふくよかな方でしたら、こちらがお薦めですね』と、ぶりいふを選んで下さいました。体調が悪くても、お仕事をこなさなければならないとは…外で働くとは、大変な事なのですね。
「…お仕事…」
ぽそりと僕は呟きました。
星様はお仕事に、父君様や旦那様と同じ職業を選んだと言いました。
その為に、剣術道場へ通うと…恐らくは基礎を学ぶ為でしょう。
…僕は…何も考えては居ません…。
ただ、このまま、旦那様のお傍に居られたら満足なのですが…。
そう云う訳には行かないのでしょうね…。
"養子"になりましたから、お屋敷の事だけに没頭する訳には行かないでしょうし。
ごくつぶしの不肖の息子等と言われてしまいましたら、旦那様にご迷惑が掛かります。
お仕事…僕に…何が出来るのでしょうか…?
「あ、そうだ! 昨日な、るりこからせんせーのお見舞いにみんなで行こうって、電話があったんだ! ゆきおも行くよな?」
「あ、はい。勿論です。是非、ご一緒させて下さい」
「んじゃ、おいら返事しとくな。ゆきお、おじさんの怪我があるから、無理に誘ったら悪いかもって、るりこ気にしてたからな!」
「ああ、ご心配お掛けしました」
そうです。お怪我をされたのは旦那様だけではありませんのに。
菅原先生は、旦那様よりも大変なお怪我をされましたのに。
義足になると、相楽様が教えて下さいました。
僕達が去った後、お一人で心細かったと思います。
それですのに、果敢に妖に立ち向かわれたそうです。
菅原先生も、お強い方です。
星様もそうでしたが…そんなお二人に比べますと、本当に僕は何て弱いのでしょう。
きっと、僕一人だけでしたら、ばくばくと食べられていて、今、ここには居なかったのでしょうね。
情けないですね…。
こんな情けなく頼りない僕ですから、褌を締めさせるだなんて、無防備に身体を預ける様な事なんて出来る筈がありませんよね…。
こんな僕が、旦那様のお役に立ちたいだなんて…旦那様をお守りしたいだなんて…何ておこがましいのでしょう…。
ああ…また…沈んで来てしまいます…。
「でな、でな、今、茶碗蒸しの作り方を親父殿に教わって練習してるんだ! 今度、ゆきおにも食べてもらうからな!」
そんな風に笑いながら語る星様の言葉に、何故か胸がぽかぽかとして来まして、沈みそうな気分が浮上して来ました。
星様は、本当に不思議な方です。
星様のおひさまの様な笑顔は、僕に力をくれる様です。
これが、まぶだちと云う事なのでしょうか?
ですので。
「それは、楽しみです」
と、僕も笑ったのでした。
50
あなたにおすすめの小説
星降る夜に ~これは大人の純愛なのか。臆病者の足踏みか。~
大波小波
BL
鳴滝 和正(なるたき かずまさ)は、イベント会社に勤めるサラリーマンだ。
彼はある日、打ち合わせ先の空き時間を過ごしたプラネタリウムで、寝入ってしまう。
和正を優しく起こしてくれたのは、そこのナレーターを務める青年・清水 祐也(しみず ゆうや)だった。
祐也を気に入った和正は、頻繁にプラネタリウムに通うようになる。
夕食も共にするほど、親しくなった二人。
しかし祐也は夜のバイトが忙しく、なかなかデートの時間が取れなかった。
それでも彼と過ごした後は、心が晴れる和正だ。
浮かれ気分のまま、彼はボーイズ・バーに立ち寄った。
そしてスタッフメニューの中に、祐也の姿を見つけてしまう。
彼の夜の顔は、風俗店で働く男娼だったのだ……。
【完結】君の穿ったインソムニア
古都まとい
BL
建設会社の事務として働く佐野純平(さの じゅんぺい)は、上司のパワハラによって眠れない日々を過ごしていた。後輩の勧めで病院を受診した純平は不眠症の診断を受け、処方された薬を受け取りに薬局を訪れる。
純平が訪れた薬局には担当薬剤師制度があり、純平の担当薬剤師となったのは水瀬隼人(みなせ はやと)という茶髪の明るい青年だった。
「佐野さんの全部、俺が支えてあげますよ?」
陽キャ薬剤師×不眠症会社員の社会人BL。
前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか
Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。
無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して――
最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。
死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。
生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。
※軽い性的表現あり
短編から長編に変更しています
泡にはならない/泡にはさせない
玲
BL
――やっと見つけた、オレの『運命』……のはずなのに秒でフラれました。――
明るくてお調子者、だけど憎めない。そんなアルファの大学生・加原 夏樹(かはらなつき)が、ふとした瞬間に嗅いだ香り。今までに経験したことのない、心の奥底をかき乱す“それ”に導かれるまま、出会ったのは——まるで人魚のようなスイマーだった。白磁の肌、滴る水、鋭く澄んだ瞳、そしてフェロモンが、理性を吹き飛ばす。出会った瞬間、確信した。
「『運命だ』!オレと『番』になってくれ!」
衝動のままに告げた愛の言葉。けれど……。
「運命論者は、間に合ってますんで。」
返ってきたのは、冷たい拒絶……。
これは、『運命』に憧れる一途なアルファと、『運命』なんて信じない冷静なオメガの、正反対なふたりが織りなす、もどかしくて、熱くて、ちょっと切ない恋のはじまり。
オメガバースという世界の中で、「個」として「愛」を選び取るための物語。
彼が彼を選ぶまで。彼が彼を認めるまで。
——『運命』が、ただの言葉ではなくなるその日まで。
あなたのいちばんすきなひと
名衛 澄
BL
亜食有誠(あじきゆうせい)は幼なじみの与木実晴(よぎみはる)に好意を寄せている。
ある日、有誠が冗談のつもりで実晴に付き合おうかと提案したところ、まさかのOKをもらってしまった。
有誠が混乱している間にお付き合いが始まってしまうが、実晴の態度はいつもと変わらない。
俺のことを好きでもないくせに、なぜ付き合う気になったんだ。
実晴の考えていることがわからず、不安に苛まれる有誠。
そんなとき、実晴の元カノから実晴との復縁に協力してほしいと相談を受ける。
また友人に、幼なじみに戻ったとしても、実晴のとなりにいたい。
自分の気持ちを隠して実晴との"恋人ごっこ"の関係を続ける有誠は――
隠れ執着攻め×不器用一生懸命受けの、学園青春ストーリー。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
【完結】好きじゃないけど、付き合ってみる?
海野雫
BL
大学3年の直人(なおと)は、恋愛経験ゼロ。人付き合いは苦手ではないが、誰かを「好きになる」感情がよくわからない。付き合ってる友人たちを見ても、自分には縁のない話だと思っていた。
ある日、部活の後輩である健(けん)が「一緒にルームシェアしませんか?」と持ちかけてくる。引っ越しを考えていた直人は、悪くない条件にOKを出し、ふたりの同居生活が始まる。
快適すぎる日々。健は料理も掃除もできて、適度に距離を保ってくれる最高のルームメイト。
しかしある夜、健がポツリと呟く。
「……元カレ、まだ忘れられないんです」
「ねえ先輩。付き合ってみませんか?――“好きじゃなくてもいいから”」
からかわれていると思いながらも、冗談めかして了承してしまう直人。
それが、まさかの擬似恋人生活の始まりだった。
恋人ごっこなのに手をつないだり、映画を観に行ったり、肩を貸したり。
最初はただの遊びだったのに、直人はだんだん健が笑うと嬉しくて、泣くと苦しいと感じるようになっていく。
一方、健は「直人に本気になってはいけない」と自分に言い聞かせていたが、直人の優しさや真面目さに、次第に惹かれ始める。
擬似恋人から始まった関係は、本物の「好き」に変わるのか?
本気になったとき、ふたりはどう答えを出すのか――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる