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第三十五節「消失の大地 革新の地にて 相反する二つの意思」
~僕には君を殺す事でしか救えない~
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正確無比の弾丸がいつ襲い来るかもわからぬ状況で、瀬玲と心輝が空を跳ぶ。
ただひたすら命力糸を伸ばし、建物を引く事で跳躍力へと換えながら。
しかしいつしかその挙動は大きく変わっていた。
最初は二本の糸を同時に引く事による引張力で跳ねていたのだが。
現在は一本づつ、小刻みに片腕ずつで。
しかも自身の体を振り子の様な回転運動を不規則に重ねていたのだ。
それは全て牽制。
狙撃手に対する標的固定を差せない為の苦肉の策。
しかもそれだけではなく、小刻みに指で糸を引きながら。
こうする事で上下左右の微細な位置調整が出来る。
跳躍軌道を僅かにずらす事で咄嗟の回避が可能となるのだ。
ただこれには弱点も存在する。
それは機動力が極端に落ちてしまうという事。
当然だ、回避軌道はうねりにうねって既に直進とは言い難いから。
そうしたのは賭けだった。
糸を切られながら推力を維持する事と、回避しながら遠回りに進む事。
どちらが果たしてリスクが多くなるのか、見定めて選ぶ余裕など既に有りはしない。
今まさに撃ち貫かれてもおかしくない状況だったのだから。
「ぐううっ!!」
「んがあああ!!」
速度を維持する為に、二人の体に多重の重圧が襲い掛かる。
左右に振られる遠心力と、直進に進む為に発生する空気抵抗や加速G。
それも不規則、かつ不明瞭。
おまけに闇夜が方向感覚を失わせ。
二人の体が上下左右に振られて回り、もはやどこに地があるのかさえわかりはしない。
それを意図している瀬玲はまだしも、心輝はもはや掴まるだけで必死である。
―――ターーーンッ!!!
その間にも銃弾は確実に糸だけを貫き、二人の機動力を確実に奪っていく。
「アイツ……遊んでるのッ!?」
瀬玲は既にその【鷹の目】で狙撃手の存在を捉え済みだ。
自分達を狙いながら跳躍し続けるエクィオの姿を。
ただ、何も出来ない。
瀬玲の命力糸による突刺攻撃さえも届かない。
エクィオは慎重を徹底しているのだろう。
常に一定の距離を保ち、必要以上に近寄ろうとはしない。
二人の逃走軌道に合わせて確実を期している。
「―――糸ばっかり狙ってェ!!」
その狙撃能力は未だ天井を見せない。
糸を狙う攻撃だけは未だに一発さえも外していないのだ。
不規則軌道を描いているのにも拘らず、糸を確実に撃ち抜いてくる。
瀬玲達の体の動きよりも糸の方が動きが少ないからというのもあるが、それでも先程よりは動いているのに。
その事実が瀬玲の顔に怒りさえも帯びさせる。
「セリィーーー!! どうなってやがンだあッ!!」
「超濃度の命力弾よッ!! しかもほぼ必中!! 一発でもまともに貰えば確実に死ぬわッ!!」
「マジッ!! かよッ!?」
そう、死ぬ。
間違いなく。
もしも頭部に直撃すれば、小さい部分故に跡形も無く木っ端微塵。
もしも体を貫けば、その衝撃だけで内臓が弾け飛ぶだろう。
もしも手足を糸の様に千切られれば、軌道調整が出来なくなって追撃で終わり。
例え表皮を掠るだけでも、そのまま肉や骨ごと持っていかれかねない。
少しでも当たったら終わる、その様な一撃なのだ。
「だから死にたくなかったらッ!! 黙って掴まってろってえのおッ!!」
その事実が瀬玲をただひたすら必死とさせる。
今の状況はまさにハンターに追われた獣。
しかも一方的なハンティングの獲物として。
互いが殴りあう事を望む瀬玲がそんな状況を好むはずも無いのだから。
「―――やはり一筋縄ではいかないですね。 彼女はセリィ=アイザワかな」
『身体情報から恐らくそうだと思われる。 チャームポイントの長い髪はもう無い様だがね』
空を舞いながら、狙いを付けながら。
その中で交わされるのは落ち着いた会話。
エクィオが分析し、通話先の男が確証を取る。
その特徴を理解し、確実に追い詰める為に。
そんな最中でもまた一本の命力糸が断裂し、空の彼方で光に消える。
それを可能にする集中力は会話程度で途切れる事など無い。
『そしてもう片方がシンキ=ソノベだろう。 だが魔剣が無ければ雑魚だ』
「それが無いだけ助かりますね。 あの炎、僕にとっては―――厄介だ」
そしてその動きは静かに、軽やかに。
頑なな所など一切無い、柔軟が柔軟を着ているかの様なしなやかさ。
流れる様に着地を果たし、流れる様に跳ねる。
そこに刻まれるのはまたしても青の雷光。
それこそが彼の持つ引き出しの一つ。
加速力を持つ命力子。
これはいつかイシュライトが【命牙崩蓮掌】を撃ち放つ時に見せた加速軌道と同じだ。
命力を脚部から撃ち放ち、そこから生まれる反力で本体を高く跳ね上げる。
この基本原理は磁石と同じで、互いの反発力によって加速力へと換えているのである。
『しかし悠長にしてはいられんぞ。 もう予定していた作戦領域を過ぎている。 どちらかでも殺さねばデュラン殿に申し訳が立たんのじゃないか?』
「そうですね……なら、もう決めますッ!!」
その時、そう発したエクィオの顔が僅かに強張り。
ジャキンッ!!
想いを篭めた拳が弾丸装填レバーを力強く引かせる。
虚しく輝く黄金色の薬莢を空の彼方へと弾き飛ばしながら。
そこに垣間見えるのは覚悟か、それとも別の想いか―――
どちらにしろ、彼の構える銃口は瀬玲へと真っ直ぐ向けられていて。
相手が小刻みに揺れているのにも拘らず、その挙動さえも全て捉えきって離さない。
むしろ先読みしているかの如く、軌道の先を機械の動きの様に鋭く動き続けていた。
彼にはその様な不規則軌道でさえ手の内。
瀬玲はそれにも拘らず踊らされ続けていたのだ。
「ごめんなさい。 僕には君を殺す事でしか救えない。 祟るならいっそ、こんな世の中にしてしまった僕達だけにしてください……!」
その声だけでなく、トリガーに翳す指も僅かに震え。
スコープに映った瀬玲の姿を前に、覗く瞼が僅かに細る。
それは今までに見せなかった挙動。
彼は今、明らかに動揺している。
人そのものを撃つ事を躊躇っているのだ。
その懺悔も躊躇いも、全ては彼の優しさゆえ。
先程一発だけ外してしまったのもまたそれが原因で。
相手が敵でも関係無く、人を殺めるという行為そのものを恐れているからなのである。
だがそれでも彼に留まる事は許されない。
絶対の信頼を向けるデューク=デュランの為にも、その引き金を引く。
例え罪に苛まれても、その手が血塗られようとも。
そうすると決めたのだから。
「さよなら……!」
そうして有情の弾丸が―――遂に放たれた。
ただひたすら命力糸を伸ばし、建物を引く事で跳躍力へと換えながら。
しかしいつしかその挙動は大きく変わっていた。
最初は二本の糸を同時に引く事による引張力で跳ねていたのだが。
現在は一本づつ、小刻みに片腕ずつで。
しかも自身の体を振り子の様な回転運動を不規則に重ねていたのだ。
それは全て牽制。
狙撃手に対する標的固定を差せない為の苦肉の策。
しかもそれだけではなく、小刻みに指で糸を引きながら。
こうする事で上下左右の微細な位置調整が出来る。
跳躍軌道を僅かにずらす事で咄嗟の回避が可能となるのだ。
ただこれには弱点も存在する。
それは機動力が極端に落ちてしまうという事。
当然だ、回避軌道はうねりにうねって既に直進とは言い難いから。
そうしたのは賭けだった。
糸を切られながら推力を維持する事と、回避しながら遠回りに進む事。
どちらが果たしてリスクが多くなるのか、見定めて選ぶ余裕など既に有りはしない。
今まさに撃ち貫かれてもおかしくない状況だったのだから。
「ぐううっ!!」
「んがあああ!!」
速度を維持する為に、二人の体に多重の重圧が襲い掛かる。
左右に振られる遠心力と、直進に進む為に発生する空気抵抗や加速G。
それも不規則、かつ不明瞭。
おまけに闇夜が方向感覚を失わせ。
二人の体が上下左右に振られて回り、もはやどこに地があるのかさえわかりはしない。
それを意図している瀬玲はまだしも、心輝はもはや掴まるだけで必死である。
―――ターーーンッ!!!
その間にも銃弾は確実に糸だけを貫き、二人の機動力を確実に奪っていく。
「アイツ……遊んでるのッ!?」
瀬玲は既にその【鷹の目】で狙撃手の存在を捉え済みだ。
自分達を狙いながら跳躍し続けるエクィオの姿を。
ただ、何も出来ない。
瀬玲の命力糸による突刺攻撃さえも届かない。
エクィオは慎重を徹底しているのだろう。
常に一定の距離を保ち、必要以上に近寄ろうとはしない。
二人の逃走軌道に合わせて確実を期している。
「―――糸ばっかり狙ってェ!!」
その狙撃能力は未だ天井を見せない。
糸を狙う攻撃だけは未だに一発さえも外していないのだ。
不規則軌道を描いているのにも拘らず、糸を確実に撃ち抜いてくる。
瀬玲達の体の動きよりも糸の方が動きが少ないからというのもあるが、それでも先程よりは動いているのに。
その事実が瀬玲の顔に怒りさえも帯びさせる。
「セリィーーー!! どうなってやがンだあッ!!」
「超濃度の命力弾よッ!! しかもほぼ必中!! 一発でもまともに貰えば確実に死ぬわッ!!」
「マジッ!! かよッ!?」
そう、死ぬ。
間違いなく。
もしも頭部に直撃すれば、小さい部分故に跡形も無く木っ端微塵。
もしも体を貫けば、その衝撃だけで内臓が弾け飛ぶだろう。
もしも手足を糸の様に千切られれば、軌道調整が出来なくなって追撃で終わり。
例え表皮を掠るだけでも、そのまま肉や骨ごと持っていかれかねない。
少しでも当たったら終わる、その様な一撃なのだ。
「だから死にたくなかったらッ!! 黙って掴まってろってえのおッ!!」
その事実が瀬玲をただひたすら必死とさせる。
今の状況はまさにハンターに追われた獣。
しかも一方的なハンティングの獲物として。
互いが殴りあう事を望む瀬玲がそんな状況を好むはずも無いのだから。
「―――やはり一筋縄ではいかないですね。 彼女はセリィ=アイザワかな」
『身体情報から恐らくそうだと思われる。 チャームポイントの長い髪はもう無い様だがね』
空を舞いながら、狙いを付けながら。
その中で交わされるのは落ち着いた会話。
エクィオが分析し、通話先の男が確証を取る。
その特徴を理解し、確実に追い詰める為に。
そんな最中でもまた一本の命力糸が断裂し、空の彼方で光に消える。
それを可能にする集中力は会話程度で途切れる事など無い。
『そしてもう片方がシンキ=ソノベだろう。 だが魔剣が無ければ雑魚だ』
「それが無いだけ助かりますね。 あの炎、僕にとっては―――厄介だ」
そしてその動きは静かに、軽やかに。
頑なな所など一切無い、柔軟が柔軟を着ているかの様なしなやかさ。
流れる様に着地を果たし、流れる様に跳ねる。
そこに刻まれるのはまたしても青の雷光。
それこそが彼の持つ引き出しの一つ。
加速力を持つ命力子。
これはいつかイシュライトが【命牙崩蓮掌】を撃ち放つ時に見せた加速軌道と同じだ。
命力を脚部から撃ち放ち、そこから生まれる反力で本体を高く跳ね上げる。
この基本原理は磁石と同じで、互いの反発力によって加速力へと換えているのである。
『しかし悠長にしてはいられんぞ。 もう予定していた作戦領域を過ぎている。 どちらかでも殺さねばデュラン殿に申し訳が立たんのじゃないか?』
「そうですね……なら、もう決めますッ!!」
その時、そう発したエクィオの顔が僅かに強張り。
ジャキンッ!!
想いを篭めた拳が弾丸装填レバーを力強く引かせる。
虚しく輝く黄金色の薬莢を空の彼方へと弾き飛ばしながら。
そこに垣間見えるのは覚悟か、それとも別の想いか―――
どちらにしろ、彼の構える銃口は瀬玲へと真っ直ぐ向けられていて。
相手が小刻みに揺れているのにも拘らず、その挙動さえも全て捉えきって離さない。
むしろ先読みしているかの如く、軌道の先を機械の動きの様に鋭く動き続けていた。
彼にはその様な不規則軌道でさえ手の内。
瀬玲はそれにも拘らず踊らされ続けていたのだ。
「ごめんなさい。 僕には君を殺す事でしか救えない。 祟るならいっそ、こんな世の中にしてしまった僕達だけにしてください……!」
その声だけでなく、トリガーに翳す指も僅かに震え。
スコープに映った瀬玲の姿を前に、覗く瞼が僅かに細る。
それは今までに見せなかった挙動。
彼は今、明らかに動揺している。
人そのものを撃つ事を躊躇っているのだ。
その懺悔も躊躇いも、全ては彼の優しさゆえ。
先程一発だけ外してしまったのもまたそれが原因で。
相手が敵でも関係無く、人を殺めるという行為そのものを恐れているからなのである。
だがそれでも彼に留まる事は許されない。
絶対の信頼を向けるデューク=デュランの為にも、その引き金を引く。
例え罪に苛まれても、その手が血塗られようとも。
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