せっかく家の借金を返したのに、妹に婚約者を奪われて追放されました。でも、気にしなくていいみたいです。私には頼れる公爵様がいらっしゃいますから

ヤルス伯爵家の長女、セリアには商才があった。
であれば、ヤルス家の借金を見事に返済し、いよいよ婚礼を間近にする。

だが、

「セリア。君には悪いと思っているが、私は運命の人を見つけたのだよ」

 婚約者であるはずのクワイフからそう告げられる。
 そのクワイフの隣には、妹であるヨカが目を細めて笑っていた。
 
 気がつけば、セリアは全てを失っていた。
 今までの功績は何故か妹のものになり、婚約者もまた妹のものとなった。
 さらには、あらぬ悪名を着せられ、屋敷から追放される憂き目にも会う。

 失意のどん底に陥ることになる。
 ただ、そんな時だった。
 セリアの目の前に、かつての親友が現れた。
 
 大国シュリナの雄。
 ユーガルド公爵家が当主、ケネス・トルゴー。
 彼が仏頂面で手を差し伸べてくれば、彼女の運命は大きく変化していく。
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