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13:嘘でも冗談でもないと言ったはずだ(2)
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「ソフィアには手を出さないでね」
オペラに向かう馬車の中。クロエは窓の外を眺めながら言った。
まるで、『お前の色恋に興味などないが、私には迷惑をかけるな』とでも言うように、面倒くさそうに。
全くもって心当たりがないライルは一瞬、彼女の言うことが理解できなかった。
「…………はい?ソフィアが、なんて?」
「だから、ソフィアには手を出さないでって言ってるのよ。あの子は私の侍女なのよ?流石に夫の愛人が自分の侍女だなんて、受け入れられないわ」
「…………ちょっと待ってよ。言っている意味がわからないんだけど」
「だから、愛人を作るなら他所で作ってってことよ。屋敷の中ではやめて欲しい。せめて、私の知らない女性にして欲しいの」
知らない女なら、割り切ることができる。確か、家庭教師がそんな風に話していた。多分、あの家庭教師の夫は妻に近しい女と浮気していたのだろう。その話をするときの彼女の表情はとても恐ろしかったから。
「クロエ、どうしてそんなことを言うんだ?俺はソフィアに手を出したりなんてしていない」
「別に誤魔化さなくてもいいわよ。私、さっき見たの。あなたがソフィアを口説いているところ」
「はあ?」
「彼女を壁際に押し付けて、口説いていたでしょう?」
「……見ていたのか?」
ライルの口調から、微かな動揺が感じられた。
それがクロエの心にチクリと刺さる。
「偶然ね。まあ、どんな言葉で口説いているのかまではわからなかったけれど」
「そうか、会話を聞いていたわけではないのか」
「……そうだけど。何をホッとしているのよ」
「別にしていない。あと、普通に誤解だから。俺はソフィアを口説いてなどいない」
「だから誤魔化さなくても大丈夫だって言ったでしょう?私はこれでも、あなたのことはちゃんと理解しているつもりだから。ちゃんとわかってるから」
「どこが理解しているというんだ。俺のことを理解していたらそんな事は言えないはずだ」
「私は少しの浮気も許せないほど狭量な女ではないわ。ただ相手が問題だという話で……」
「だから、違うと言っているだろう……!?」
目が合わない。話をちゃんと聞こうともしない。
ただ突き放すように淡々と話すクロエに、ライルは苛立ちを覚えた。
「何なんだよ、さっきから。俺は君が好きだと言ったはずだが?」
「それは、私を慰めるための優しい嘘のつもりだったのでしょう?」
「嘘でも冗談でもないとも言ったはずだ」
「……」
「君だって、俺の気持ちに嘘はないと判断したから、好きになる努力をすると言ってくれたんだろう?」
「嘘がないというのは私の勘違いだったのかも」
「勘違いなわけないだろう。ふざけるなよ。何なんだよ、急に」
大通りに入り、馬車が速度を落とす。ライルはその一瞬の隙にクロエの隣に移動した。
そして、探るように彼女の膝の上に置かれたその細く白い手を握った。
「俺が君の言葉にどれほど喜んだか、きっと君にはわからないんだろうな。だからそんなことが言えるんだ」
「やめて、触らないで」
「信じられないというのなら、何度でも告白しよう。だからクロエ、こっちを向いてくれ」
「別に、もういいよ」
「良くない。全然良くない」
ライルはクロエの手を自分の方へと引いた。バランスを崩したクロエは彼に寄りかかってしまう。
クロエは顔を見られぬよう、咄嗟に下を向いた。だが、それを許すようなライルではない。
「こっちを見ろよ」
ライルはクロエの顎に手を添えて、彼女の顔を上げさせた。すると、
「……ハハッ。なんて顔をしているんだよ」
クロエは眉間に皺を寄せ、拗ねたように唇を突き出していた。
「人の顔を見て笑わないでちょうだい」
不貞腐れたクロエはライルから視線を逸らす。
微かに潤んだ碧の瞳と、ほんのりと赤く色づいた頬が可愛らしい。
ライルは彼女のその表情で、何となく全てを察した。
「ああ、なるほどね?つまりは、ヤキモチか?」
「は、はぁ!?」
「俺がソフィアを口説いたと思って不貞腐れているわけだ。だからそんな酷いことを言うんだ」
「違うわよ!」
「違わないだろう」
ライルはクロエの両頬を手で覆うと、嬉しそうに彼女を見下ろす。どこかうっとりとした眼差しが、余計にクロエの怒りを刺激する。
クロエはライルの手を払いのけ、彼を睨みつけた。
「ヤキモチじゃない。私はあなたのこと、まだ好きじゃないもの。だからこれはヤキモチじゃないわ!」
「じゃあ何なのさ」
「ただ、怖かっただけよ。オスカーと駆け落ちした彼女は、ソフィアと同じような性格をしていたようだから」
「それは……」
「私、別にライルのことなんて好きじゃないけれど、それでもまた同じような女に夫を横取りされるなんて堪ったものではないわ。それとも何?あなたは私の不幸がまた、下世話な貴族たちの娯楽として消費されても構わないとでも言うの?」
クロエは怒りを抑えながら、淡々とそう話した。彼女の指摘に、ライルは一瞬でも喜んだ自分が恥ずかしくなった。
「あと、女にヤキモチを妬かせて喜ぶ男は普通に最低だから」
「……そう、だな。君の言う通りだ。ごめん」
しゅんと肩を落とすライル。そこまで考えていなかったと素直に謝る彼が何だか可愛く見えて、クロエは小さくため息をこぼした。
このひと月の間に、自分で思っているよりも彼に毒されてしまったのかもしれない。
「もういいわ。でも本当に、怒ってるとかヤキモチを妬いているとか、そういうことではないのよ」
勘違いをするなと釘を刺すように、クロエは繰り返す。
ライルはわかったよ、と苦笑いを浮かべた。
「で?口説いていたわけじゃないと言うのなら、廊下で何を話していたの?」
「それは……、何というか、ちょっと注意していたんだよ」
「注意って……。あの子、何か粗相でもしたの?」
「粗相っていうかね、実は昨日、コンサバトリーでの俺たちの会話を盗み聞きしていたみたいで」
「……え?」
「わざとではないんだ。ただ雰囲気的に入りづらくて、結果盗み聞きみたいになってしまったというか……。だから、俺は盗み聞きされるのは流石に気分が悪いから、用事があるのなら堂々と入ってきたらいいって言ったんだ。ソフィアに迫っているようにに見えたのは、ただ俺が少し眩暈がして壁に寄りかかってしまっただけの話だよ」
あの会話を聞かれていたのか。昨日のことを思い出したクロエは顔を真っ赤にした。
「そう、だったんだ」
二人はただ話をしていただけなのに、それを斜め上の方向に誤解していたなんて。恥ずかしい。クロエは穴があったら入りたい気分だ。
「ごめんなさい。変な誤解をして」
顔を真っ赤にしたまま、クロエは申し訳なさそうにライルを見上げた。
自分の言葉を一ミクロンも疑おうとはしない彼女に、ライルは罪悪感を覚えた。
「……なんていうか、クロエって人の話をすぐに信じるよな。俺、君が悪いやつに騙されないか心配なんだけど」
「騙されるわけないでしょ。私、これでも厳しい教育を受けてきたのよ?簡単に他人を信じるな、なんて耳にタコができるほど言われてきたのに」
「でもその割に、俺の話は基本的に信じるじゃないか」
「そりゃあ、だってあなただもの。ライルは私に嘘なんてつかないし、つく必要もないでしょう?」
当たり前のことを言うライルにクロエは不思議そうに首を傾げる。
100パーセントの信頼を寄せられていることにライルの胸は締め付けられた。
「……わ、わからないじゃないか。俺だって、君に嘘をつくことがあるかもしれない」
「たとえば?どんな嘘?」
「それは……」
「まあ、たとえ嘘をつかれても、多分その嘘って私のための嘘でしょ?」
「どうしてそんなことが言えるんだ」
「だって、あなたのことはよく知っているもの」
クロエは自信満々にふんっと鼻を鳴らした。
とても先ほどまで浮気を疑っていた女とは思えない変わり身の速さだ。
「調子良いことばっか言うなよ」
ライルはクロエの額を軽く小突いた。
オペラに向かう馬車の中。クロエは窓の外を眺めながら言った。
まるで、『お前の色恋に興味などないが、私には迷惑をかけるな』とでも言うように、面倒くさそうに。
全くもって心当たりがないライルは一瞬、彼女の言うことが理解できなかった。
「…………はい?ソフィアが、なんて?」
「だから、ソフィアには手を出さないでって言ってるのよ。あの子は私の侍女なのよ?流石に夫の愛人が自分の侍女だなんて、受け入れられないわ」
「…………ちょっと待ってよ。言っている意味がわからないんだけど」
「だから、愛人を作るなら他所で作ってってことよ。屋敷の中ではやめて欲しい。せめて、私の知らない女性にして欲しいの」
知らない女なら、割り切ることができる。確か、家庭教師がそんな風に話していた。多分、あの家庭教師の夫は妻に近しい女と浮気していたのだろう。その話をするときの彼女の表情はとても恐ろしかったから。
「クロエ、どうしてそんなことを言うんだ?俺はソフィアに手を出したりなんてしていない」
「別に誤魔化さなくてもいいわよ。私、さっき見たの。あなたがソフィアを口説いているところ」
「はあ?」
「彼女を壁際に押し付けて、口説いていたでしょう?」
「……見ていたのか?」
ライルの口調から、微かな動揺が感じられた。
それがクロエの心にチクリと刺さる。
「偶然ね。まあ、どんな言葉で口説いているのかまではわからなかったけれど」
「そうか、会話を聞いていたわけではないのか」
「……そうだけど。何をホッとしているのよ」
「別にしていない。あと、普通に誤解だから。俺はソフィアを口説いてなどいない」
「だから誤魔化さなくても大丈夫だって言ったでしょう?私はこれでも、あなたのことはちゃんと理解しているつもりだから。ちゃんとわかってるから」
「どこが理解しているというんだ。俺のことを理解していたらそんな事は言えないはずだ」
「私は少しの浮気も許せないほど狭量な女ではないわ。ただ相手が問題だという話で……」
「だから、違うと言っているだろう……!?」
目が合わない。話をちゃんと聞こうともしない。
ただ突き放すように淡々と話すクロエに、ライルは苛立ちを覚えた。
「何なんだよ、さっきから。俺は君が好きだと言ったはずだが?」
「それは、私を慰めるための優しい嘘のつもりだったのでしょう?」
「嘘でも冗談でもないとも言ったはずだ」
「……」
「君だって、俺の気持ちに嘘はないと判断したから、好きになる努力をすると言ってくれたんだろう?」
「嘘がないというのは私の勘違いだったのかも」
「勘違いなわけないだろう。ふざけるなよ。何なんだよ、急に」
大通りに入り、馬車が速度を落とす。ライルはその一瞬の隙にクロエの隣に移動した。
そして、探るように彼女の膝の上に置かれたその細く白い手を握った。
「俺が君の言葉にどれほど喜んだか、きっと君にはわからないんだろうな。だからそんなことが言えるんだ」
「やめて、触らないで」
「信じられないというのなら、何度でも告白しよう。だからクロエ、こっちを向いてくれ」
「別に、もういいよ」
「良くない。全然良くない」
ライルはクロエの手を自分の方へと引いた。バランスを崩したクロエは彼に寄りかかってしまう。
クロエは顔を見られぬよう、咄嗟に下を向いた。だが、それを許すようなライルではない。
「こっちを見ろよ」
ライルはクロエの顎に手を添えて、彼女の顔を上げさせた。すると、
「……ハハッ。なんて顔をしているんだよ」
クロエは眉間に皺を寄せ、拗ねたように唇を突き出していた。
「人の顔を見て笑わないでちょうだい」
不貞腐れたクロエはライルから視線を逸らす。
微かに潤んだ碧の瞳と、ほんのりと赤く色づいた頬が可愛らしい。
ライルは彼女のその表情で、何となく全てを察した。
「ああ、なるほどね?つまりは、ヤキモチか?」
「は、はぁ!?」
「俺がソフィアを口説いたと思って不貞腐れているわけだ。だからそんな酷いことを言うんだ」
「違うわよ!」
「違わないだろう」
ライルはクロエの両頬を手で覆うと、嬉しそうに彼女を見下ろす。どこかうっとりとした眼差しが、余計にクロエの怒りを刺激する。
クロエはライルの手を払いのけ、彼を睨みつけた。
「ヤキモチじゃない。私はあなたのこと、まだ好きじゃないもの。だからこれはヤキモチじゃないわ!」
「じゃあ何なのさ」
「ただ、怖かっただけよ。オスカーと駆け落ちした彼女は、ソフィアと同じような性格をしていたようだから」
「それは……」
「私、別にライルのことなんて好きじゃないけれど、それでもまた同じような女に夫を横取りされるなんて堪ったものではないわ。それとも何?あなたは私の不幸がまた、下世話な貴族たちの娯楽として消費されても構わないとでも言うの?」
クロエは怒りを抑えながら、淡々とそう話した。彼女の指摘に、ライルは一瞬でも喜んだ自分が恥ずかしくなった。
「あと、女にヤキモチを妬かせて喜ぶ男は普通に最低だから」
「……そう、だな。君の言う通りだ。ごめん」
しゅんと肩を落とすライル。そこまで考えていなかったと素直に謝る彼が何だか可愛く見えて、クロエは小さくため息をこぼした。
このひと月の間に、自分で思っているよりも彼に毒されてしまったのかもしれない。
「もういいわ。でも本当に、怒ってるとかヤキモチを妬いているとか、そういうことではないのよ」
勘違いをするなと釘を刺すように、クロエは繰り返す。
ライルはわかったよ、と苦笑いを浮かべた。
「で?口説いていたわけじゃないと言うのなら、廊下で何を話していたの?」
「それは……、何というか、ちょっと注意していたんだよ」
「注意って……。あの子、何か粗相でもしたの?」
「粗相っていうかね、実は昨日、コンサバトリーでの俺たちの会話を盗み聞きしていたみたいで」
「……え?」
「わざとではないんだ。ただ雰囲気的に入りづらくて、結果盗み聞きみたいになってしまったというか……。だから、俺は盗み聞きされるのは流石に気分が悪いから、用事があるのなら堂々と入ってきたらいいって言ったんだ。ソフィアに迫っているようにに見えたのは、ただ俺が少し眩暈がして壁に寄りかかってしまっただけの話だよ」
あの会話を聞かれていたのか。昨日のことを思い出したクロエは顔を真っ赤にした。
「そう、だったんだ」
二人はただ話をしていただけなのに、それを斜め上の方向に誤解していたなんて。恥ずかしい。クロエは穴があったら入りたい気分だ。
「ごめんなさい。変な誤解をして」
顔を真っ赤にしたまま、クロエは申し訳なさそうにライルを見上げた。
自分の言葉を一ミクロンも疑おうとはしない彼女に、ライルは罪悪感を覚えた。
「……なんていうか、クロエって人の話をすぐに信じるよな。俺、君が悪いやつに騙されないか心配なんだけど」
「騙されるわけないでしょ。私、これでも厳しい教育を受けてきたのよ?簡単に他人を信じるな、なんて耳にタコができるほど言われてきたのに」
「でもその割に、俺の話は基本的に信じるじゃないか」
「そりゃあ、だってあなただもの。ライルは私に嘘なんてつかないし、つく必要もないでしょう?」
当たり前のことを言うライルにクロエは不思議そうに首を傾げる。
100パーセントの信頼を寄せられていることにライルの胸は締め付けられた。
「……わ、わからないじゃないか。俺だって、君に嘘をつくことがあるかもしれない」
「たとえば?どんな嘘?」
「それは……」
「まあ、たとえ嘘をつかれても、多分その嘘って私のための嘘でしょ?」
「どうしてそんなことが言えるんだ」
「だって、あなたのことはよく知っているもの」
クロエは自信満々にふんっと鼻を鳴らした。
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