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第6話 はじめてのデートと、残酷な招待状
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体育館での、あの出来事から一夜。
学園の空気は、まるで魔法みたいにすっかり変わっていた。
私が廊下を歩くと、向けられる視線。それは昨日までとは全然違う、好奇と、驚きと、ほんの少しの尊敬が混じったような、むずがゆいものだった。
「あ、天野さん! おはよう!」
声をかけてきたのは、昨日、舞台袖で震えていた魔法科の下級生だった。
「昨日は本当にありがとう! 君のあのお菓子のおかげで、最高の発表ができたんだ!」
「ううん、そんな! 私の方こそ、食べてもらえて嬉しかったよ!」
そう言って笑い合う私を見て、周りの魔法科の生徒たちも、どこか柔らかい表情で見守ってくれている。
「製菓科って、すごいんだな」「地味だけど、ああいう魔法も大事だよな」なんて声まで聞こえてきて、私の胸は温かいものでいっぱいになった。
「やったね、いちご! これで、製菓科を見下す人なんていなくなるよ!」
隣を歩く桜ちゃんが、自分のことみたいに拳を握って喜んでくれる。
うん、本当に嬉しい。
私の魔法が、みんなに届いたんだ。
――でも。
私の頭の中を一番占めているのは、そんなことよりも……。
『よくやったな』
大勢の生徒の前で、私の頭に置かれた、彼の大きくて優しい手。
今まで聞いた中で一番甘かった、彼の声。
その瞬間を思い出すたびに、顔から火が出そうなくらい熱くなって、心臓がきゅーっと音を立てる。
(だめだ、だめだ! 思い出しちゃ!)
ぶんぶんと頭を振って雑念を追い払おうとするけど、一度焼き付いた記憶は、キラキラした甘い余韻となって、一日中私をふわふわさせていた。
(レオン様に、会いたいな……)
でも、いざ会ったら、どんな顔をすればいいんだろう。
恥ずかしすぎて、きっとまともに顔なんて見られない。
そんなことを考えていたら、授業の内容なんて、これっぽっちも頭に入ってこなかった。
◇
放課後。
私は、また一人で実習室の片付けをしていた。
(結局、今日は一度もレオン様と会わなかったな……)
会いたいような、会いたくないような、複雑な気持ちで窓の外を眺めていると、ポケットに入れていたメモがひとりでに震えだした。
(え!?)
慌てて取り出すと、それは以前レオン様から渡された、連絡用の魔法のメモだった。
そこには、彼の綺麗な文字で、こう書かれている。
『例のテラスで待つ』
(き、来た―――っ!)
心臓が、喉から飛び出しそうになる。
私は「桜ちゃん、ごめん、お先です!」と叫ぶと、荷物もそのままに実習室を飛び出した。
夕暮れの渡り廊下を、全力で走る。
どうしよう、なんて言おう。「昨日はありがとうございました」? それとも、何も言わずに、いつも通りお菓子を渡せばいいのかな?
ぐるぐる考えながら、約束の場所――蔦の絡まる古いテラスにたどり着く。
そこに、彼は立っていた。
夕日を浴びて、銀色の髪がキラキラと輝いている。
あまりの綺麗さに、息をのむ。
「……来たか」
振り返った彼は、いつもと同じ無表情。でも、その声はなんだか少しだけ、ぎこちない気がした。
「あ、あの! 昨日は、その……」
「あれは、当然の評価をしたまでだ。気にするな」
私が何か言う前に、彼はぴしゃりと言った。
「それより、よくやった、の続きだ」
「え?」
「……次の菓子には、王都の市場でしか手に入らない特別なハーブが必要らしい。俺の魔力不全を根本から探るには、それを使った方が効率がいい」
彼は、レシピノートの切れ端のようなものを見ながら、淡々と説明する。
「週末、買いに行く。……お前も来い。材料を選ぶのは、作り手のお前だろう」
「…………へ?」
(え? えええええええ!?)
(王都の市場に、二人で!? それって、つまり、その……お出かけ……ってこと!?)
私の頭の中は、完全にショート寸前。
嬉しいとか、緊張するとか、そういうのを全部通り越して、思考が停止する。
ぼーっと突っ立っている私に、レオン様が怪訝そうな顔を向けた。
「……なんだその顔は。まさか、断る気か? これは取引だぞ」
「い、いえ! 行きます! 行かせていただきます!」
思わず、敬語で、しかも声が裏返ってしまった。
そんな私を見て、レオン様は一瞬だけ呆れたような顔をして、そして、ほんの少しだけ、口元を緩ませた気がした。
◇
そして、約束の週末がやってきた。
私は、クローゼットの中の一番お気に入りの、水色のワンピースを着て、待ち合わせ場所の駅へと向かった。
(大丈夫かな、私……。変じゃないかな……)
そわそわしながら待っていると、人混みの中から、すっと背の高い彼が現れた。
「……!」
息をのんだ。
いつもと違う。
学園の制服じゃない、黒のジャケットにシンプルなシャツを合わせた、クールな私服姿。
モデルさんみたい、なんて陳腐な言葉じゃ足りないくらい、息をのむほど格好よかった。
私がぽかんと見とれていると、彼も私の姿を見て、一瞬、サファイアの瞳を大きく見開いた。
「…………悪くない」
彼は、ぷいっとそっぽを向きながら、それだけを呟いた。
その耳が、ほんのり赤く染まっている。
(え、今のって、もしかして……!)
私の心臓は、もう朝からずっと全力疾走だ。
魔法列車に乗って着いた王都の市場は、まるでおとぎ話の世界みたいだった。
空には魔法の光球が浮かび、道の両脇には、見たこともないような珍しい果物や、キラキラ輝く魔法道具のお店がずらりと並んでいる。
「わぁ……!」
「……はしゃぐな。子供じゃないんだから」
呆れたように言いながらも、私の歩幅に合わせて、ゆっくり歩いてくれる。
その小さな優しさが、たまらなく嬉しい。
目的のハーブを探しながら、二人で市場を見て回る。
「見てください、レオン様! 虹色に光る綿あめですって!」
「……くだらん」
「こっちの瓶の中、小さな星が泳いでますよ!」
「それは星屑の砂糖漬けだ。観賞用で、食べられん」
ぶっきらぼうに答えながらも、彼はちゃんと私の話に付き合ってくれる。
ただそれだけのことが、夢みたいに幸せだった。
「あっ!」
人混みに押されて、私がよろめいた、その時。
ぐっ、と強く腕を掴まれた。
「……! 危ないだろう。はぐれるな」
見上げると、すぐそこに彼の心配そうな顔。
掴まれた腕から、彼の体温がじんわりと伝わってくる。
もう、心臓がもたない。幸せすぎて、このまま溶けてしまいそう――!
◇
無事に目的のハーブも手に入れて、私たちは夕暮れの駅へと向かっていた。
なんだか、あっという間の一日だったな。
名残惜しい気持ちで、彼の少し後ろを歩いていると、彼がふと足を止めた。
「天野」
「は、はい!」
「……今日の、礼だ」
そう言って彼が差し出したのは、市場で見かけた、小さなガラス細工の髪飾りだった。雫の形をした、私のワンピースと同じ、綺麗な水色。
「え、で、でも、こんな……」
「いいから、受け取れ」
彼は、私の返事を待たずに、それを私の手のひらに乗せた。
「……お前の瞳の色に、似ていたからな。それだけだ」
(―――っ!)
それは、反則だ。
そんな、彼にしては素直すぎる言葉。
嬉しくて、嬉しくて、涙が出そうになる。胸がいっぱいで、何も言えない私を見て、彼は少し困ったように笑った。
(え、今、笑った……?)
初めて見る、彼の微かな笑顔。
私の幸福感は、まさに頂点に達していた。
その、時だった。
私たちの目の前に、一台の、紋章入りの豪華な馬車が、音もなくすーっと停まったのは。
馬車から降りてきたのは、燕尾服を着た、白髪の執事だった。
「レオン様。お迎えに上がりました」
その声に、レオン様の表情がすっと元の氷のようなものに戻る。
「……なぜ、お前がここに」
「ロゼリアお嬢様のご命令です。来月開催されます、王宮主催の夜会について、ヴァイスハイト家にも正式な招待状が届いたと伺いました。お嬢様より、伝言を預かっております」
そう言うと、執事は恭しく、一通の封筒をレオン様に差し出した。
受け取ったレオン様が、中のカードに目を通す。
私も、隣から、その文字を――見てしまった。
『ヴァイスハイト家次期当主 レオン・ヴァイスハイト様
当日のエスコートは、フォンティーヌ家令嬢 ロゼリアが務めます』
王宮、夜会、エスコート。
私には、一つも関係のない、きらびやかな単語。
そして、彼の隣に立つのは、私じゃない、完璧なプリンセス。
さっきまでの幸福感が、嘘みたいに、急速に冷えていく。
手のひらにある、ガラスの髪飾りだけが、まるで夢の欠片みたいに、まだ温かかった。
これが、現実。
これが、私と、レオン様との間にある、絶対的な距離なんだ。
幸せの絶頂から、私は一気に、冷たい現実へと引き戻されていた。
学園の空気は、まるで魔法みたいにすっかり変わっていた。
私が廊下を歩くと、向けられる視線。それは昨日までとは全然違う、好奇と、驚きと、ほんの少しの尊敬が混じったような、むずがゆいものだった。
「あ、天野さん! おはよう!」
声をかけてきたのは、昨日、舞台袖で震えていた魔法科の下級生だった。
「昨日は本当にありがとう! 君のあのお菓子のおかげで、最高の発表ができたんだ!」
「ううん、そんな! 私の方こそ、食べてもらえて嬉しかったよ!」
そう言って笑い合う私を見て、周りの魔法科の生徒たちも、どこか柔らかい表情で見守ってくれている。
「製菓科って、すごいんだな」「地味だけど、ああいう魔法も大事だよな」なんて声まで聞こえてきて、私の胸は温かいものでいっぱいになった。
「やったね、いちご! これで、製菓科を見下す人なんていなくなるよ!」
隣を歩く桜ちゃんが、自分のことみたいに拳を握って喜んでくれる。
うん、本当に嬉しい。
私の魔法が、みんなに届いたんだ。
――でも。
私の頭の中を一番占めているのは、そんなことよりも……。
『よくやったな』
大勢の生徒の前で、私の頭に置かれた、彼の大きくて優しい手。
今まで聞いた中で一番甘かった、彼の声。
その瞬間を思い出すたびに、顔から火が出そうなくらい熱くなって、心臓がきゅーっと音を立てる。
(だめだ、だめだ! 思い出しちゃ!)
ぶんぶんと頭を振って雑念を追い払おうとするけど、一度焼き付いた記憶は、キラキラした甘い余韻となって、一日中私をふわふわさせていた。
(レオン様に、会いたいな……)
でも、いざ会ったら、どんな顔をすればいいんだろう。
恥ずかしすぎて、きっとまともに顔なんて見られない。
そんなことを考えていたら、授業の内容なんて、これっぽっちも頭に入ってこなかった。
◇
放課後。
私は、また一人で実習室の片付けをしていた。
(結局、今日は一度もレオン様と会わなかったな……)
会いたいような、会いたくないような、複雑な気持ちで窓の外を眺めていると、ポケットに入れていたメモがひとりでに震えだした。
(え!?)
慌てて取り出すと、それは以前レオン様から渡された、連絡用の魔法のメモだった。
そこには、彼の綺麗な文字で、こう書かれている。
『例のテラスで待つ』
(き、来た―――っ!)
心臓が、喉から飛び出しそうになる。
私は「桜ちゃん、ごめん、お先です!」と叫ぶと、荷物もそのままに実習室を飛び出した。
夕暮れの渡り廊下を、全力で走る。
どうしよう、なんて言おう。「昨日はありがとうございました」? それとも、何も言わずに、いつも通りお菓子を渡せばいいのかな?
ぐるぐる考えながら、約束の場所――蔦の絡まる古いテラスにたどり着く。
そこに、彼は立っていた。
夕日を浴びて、銀色の髪がキラキラと輝いている。
あまりの綺麗さに、息をのむ。
「……来たか」
振り返った彼は、いつもと同じ無表情。でも、その声はなんだか少しだけ、ぎこちない気がした。
「あ、あの! 昨日は、その……」
「あれは、当然の評価をしたまでだ。気にするな」
私が何か言う前に、彼はぴしゃりと言った。
「それより、よくやった、の続きだ」
「え?」
「……次の菓子には、王都の市場でしか手に入らない特別なハーブが必要らしい。俺の魔力不全を根本から探るには、それを使った方が効率がいい」
彼は、レシピノートの切れ端のようなものを見ながら、淡々と説明する。
「週末、買いに行く。……お前も来い。材料を選ぶのは、作り手のお前だろう」
「…………へ?」
(え? えええええええ!?)
(王都の市場に、二人で!? それって、つまり、その……お出かけ……ってこと!?)
私の頭の中は、完全にショート寸前。
嬉しいとか、緊張するとか、そういうのを全部通り越して、思考が停止する。
ぼーっと突っ立っている私に、レオン様が怪訝そうな顔を向けた。
「……なんだその顔は。まさか、断る気か? これは取引だぞ」
「い、いえ! 行きます! 行かせていただきます!」
思わず、敬語で、しかも声が裏返ってしまった。
そんな私を見て、レオン様は一瞬だけ呆れたような顔をして、そして、ほんの少しだけ、口元を緩ませた気がした。
◇
そして、約束の週末がやってきた。
私は、クローゼットの中の一番お気に入りの、水色のワンピースを着て、待ち合わせ場所の駅へと向かった。
(大丈夫かな、私……。変じゃないかな……)
そわそわしながら待っていると、人混みの中から、すっと背の高い彼が現れた。
「……!」
息をのんだ。
いつもと違う。
学園の制服じゃない、黒のジャケットにシンプルなシャツを合わせた、クールな私服姿。
モデルさんみたい、なんて陳腐な言葉じゃ足りないくらい、息をのむほど格好よかった。
私がぽかんと見とれていると、彼も私の姿を見て、一瞬、サファイアの瞳を大きく見開いた。
「…………悪くない」
彼は、ぷいっとそっぽを向きながら、それだけを呟いた。
その耳が、ほんのり赤く染まっている。
(え、今のって、もしかして……!)
私の心臓は、もう朝からずっと全力疾走だ。
魔法列車に乗って着いた王都の市場は、まるでおとぎ話の世界みたいだった。
空には魔法の光球が浮かび、道の両脇には、見たこともないような珍しい果物や、キラキラ輝く魔法道具のお店がずらりと並んでいる。
「わぁ……!」
「……はしゃぐな。子供じゃないんだから」
呆れたように言いながらも、私の歩幅に合わせて、ゆっくり歩いてくれる。
その小さな優しさが、たまらなく嬉しい。
目的のハーブを探しながら、二人で市場を見て回る。
「見てください、レオン様! 虹色に光る綿あめですって!」
「……くだらん」
「こっちの瓶の中、小さな星が泳いでますよ!」
「それは星屑の砂糖漬けだ。観賞用で、食べられん」
ぶっきらぼうに答えながらも、彼はちゃんと私の話に付き合ってくれる。
ただそれだけのことが、夢みたいに幸せだった。
「あっ!」
人混みに押されて、私がよろめいた、その時。
ぐっ、と強く腕を掴まれた。
「……! 危ないだろう。はぐれるな」
見上げると、すぐそこに彼の心配そうな顔。
掴まれた腕から、彼の体温がじんわりと伝わってくる。
もう、心臓がもたない。幸せすぎて、このまま溶けてしまいそう――!
◇
無事に目的のハーブも手に入れて、私たちは夕暮れの駅へと向かっていた。
なんだか、あっという間の一日だったな。
名残惜しい気持ちで、彼の少し後ろを歩いていると、彼がふと足を止めた。
「天野」
「は、はい!」
「……今日の、礼だ」
そう言って彼が差し出したのは、市場で見かけた、小さなガラス細工の髪飾りだった。雫の形をした、私のワンピースと同じ、綺麗な水色。
「え、で、でも、こんな……」
「いいから、受け取れ」
彼は、私の返事を待たずに、それを私の手のひらに乗せた。
「……お前の瞳の色に、似ていたからな。それだけだ」
(―――っ!)
それは、反則だ。
そんな、彼にしては素直すぎる言葉。
嬉しくて、嬉しくて、涙が出そうになる。胸がいっぱいで、何も言えない私を見て、彼は少し困ったように笑った。
(え、今、笑った……?)
初めて見る、彼の微かな笑顔。
私の幸福感は、まさに頂点に達していた。
その、時だった。
私たちの目の前に、一台の、紋章入りの豪華な馬車が、音もなくすーっと停まったのは。
馬車から降りてきたのは、燕尾服を着た、白髪の執事だった。
「レオン様。お迎えに上がりました」
その声に、レオン様の表情がすっと元の氷のようなものに戻る。
「……なぜ、お前がここに」
「ロゼリアお嬢様のご命令です。来月開催されます、王宮主催の夜会について、ヴァイスハイト家にも正式な招待状が届いたと伺いました。お嬢様より、伝言を預かっております」
そう言うと、執事は恭しく、一通の封筒をレオン様に差し出した。
受け取ったレオン様が、中のカードに目を通す。
私も、隣から、その文字を――見てしまった。
『ヴァイスハイト家次期当主 レオン・ヴァイスハイト様
当日のエスコートは、フォンティーヌ家令嬢 ロゼリアが務めます』
王宮、夜会、エスコート。
私には、一つも関係のない、きらびやかな単語。
そして、彼の隣に立つのは、私じゃない、完璧なプリンセス。
さっきまでの幸福感が、嘘みたいに、急速に冷えていく。
手のひらにある、ガラスの髪飾りだけが、まるで夢の欠片みたいに、まだ温かかった。
これが、現実。
これが、私と、レオン様との間にある、絶対的な距離なんだ。
幸せの絶頂から、私は一気に、冷たい現実へと引き戻されていた。
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