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第2章
彗くんと急接近⁉①
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学校の休み時間。
次の授業が音楽のため、私が彗くんと一緒に音楽室へ向かって歩いていたとき。
「ねえ。あの二人、付き合ってるらしいよ」
私たちを見て、同じ2年生の女の子たちがひそひそと話している。
彗くんの秘密のボディーガードとして、休み時間や移動教室など学校ではいつも彗くんと一緒に過ごすうちに、私たちが交際しているという話は校内で瞬く間に広がった。
千春ちゃんにも、『宇山くんと、いつの間にそんな仲に!?』と驚かれ、祝福されるのと同時に、色々と質問攻めにあってしまった。
「庶民の人同士、お似合いよね~」
「ふふっ。だよねー」
私たちを見て、クスクスと笑う女の子たち。
あの二人、お嬢様なのか何なのか知らないけど。もし彗くんが三池財閥の御曹司だって知ったら、どんな顔をするんだろう?
「まあ、交際の噂が一気に広まった一番の原因は、蓮なんだろうけど。あいつ、口軽いから」
彗くんは女子たちの話を特に気にする様子もなく、平然と話す。
「俺がボディーガードを頼んだせいで、菜乃花まで笑われちゃって申し訳ないけど……」
首を横に振ると、彗くんの唇が私の耳元に近づく。
「……菜乃花のことは、俺が守るから」
彗くんの言葉に、ドキリとする。
「もし何かあったら、俺に言って?」
「う、うん。ありがとう」
私が返事すると、彗くんはニコッと優しく微笑んでくれた。
それから音楽の授業が終わり、教室に戻るため彗くんと並んで廊下を歩いていると。
──ドンッ!
廊下の角から出てきた人と、彗くんが思いきりぶつかってしまった。
相手の人は走ってきていたらしく、勢いよくぶつかったせいで、彗くんが廊下に尻もちをついてしまう。
「いってえ」
「彗くん、大丈夫!?」
慌てて駆け寄り、彗くんの顔を覗き込んだ私は固まってしまう。
尻もちをついた拍子にメガネが外れ、前髪もかき上げられて、彗くんの素顔があらわになっていたのだ。
やばい。これじゃあどう見ても、宇山彗くんじゃなくて、あの三池財閥の御曹司、三池彗くんだってバレバレだよ!
「ちょっと! あなた、どこ見て歩いてるのよ!?」
ぶつかった派手な髪の女の子が、彗くんのほうへ猛然と歩いてくる。
「なになに?」
「どうしたの? 大丈夫?」
さらには、周りにいた生徒たちが心配してこちらに歩み寄ってきた。
ま、まずい……! 彗くんの素顔がバレたら、大変なことになる!
私は急いで彗くんの前髪を下ろすと、落ちていたメガネをかけさせた。
よし。これで、いつもの地味な彗くんの完成だ。
「あなた、急に飛び出してきて……気をつけなさいよ!」
彗くんの素顔が、周囲にバレずにホッとしたのも束の間。彗くんとぶつかった女の子がトゲトゲしい言葉を投げかけてきて、私はカチンと頭にきた。
相手の女の子だって、ちゃんと前を見ていなかったのに……!
「あの、彗くんを一方的に責めるのはちょっと違うんじゃないかな? そもそも廊下は走っちゃダメなんだから。あなただって悪いでしょ……」
堪えきれなくて、私が彼女に言い返したそのとき。
次の授業が音楽のため、私が彗くんと一緒に音楽室へ向かって歩いていたとき。
「ねえ。あの二人、付き合ってるらしいよ」
私たちを見て、同じ2年生の女の子たちがひそひそと話している。
彗くんの秘密のボディーガードとして、休み時間や移動教室など学校ではいつも彗くんと一緒に過ごすうちに、私たちが交際しているという話は校内で瞬く間に広がった。
千春ちゃんにも、『宇山くんと、いつの間にそんな仲に!?』と驚かれ、祝福されるのと同時に、色々と質問攻めにあってしまった。
「庶民の人同士、お似合いよね~」
「ふふっ。だよねー」
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彗くんは女子たちの話を特に気にする様子もなく、平然と話す。
「俺がボディーガードを頼んだせいで、菜乃花まで笑われちゃって申し訳ないけど……」
首を横に振ると、彗くんの唇が私の耳元に近づく。
「……菜乃花のことは、俺が守るから」
彗くんの言葉に、ドキリとする。
「もし何かあったら、俺に言って?」
「う、うん。ありがとう」
私が返事すると、彗くんはニコッと優しく微笑んでくれた。
それから音楽の授業が終わり、教室に戻るため彗くんと並んで廊下を歩いていると。
──ドンッ!
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相手の人は走ってきていたらしく、勢いよくぶつかったせいで、彗くんが廊下に尻もちをついてしまう。
「いってえ」
「彗くん、大丈夫!?」
慌てて駆け寄り、彗くんの顔を覗き込んだ私は固まってしまう。
尻もちをついた拍子にメガネが外れ、前髪もかき上げられて、彗くんの素顔があらわになっていたのだ。
やばい。これじゃあどう見ても、宇山彗くんじゃなくて、あの三池財閥の御曹司、三池彗くんだってバレバレだよ!
「ちょっと! あなた、どこ見て歩いてるのよ!?」
ぶつかった派手な髪の女の子が、彗くんのほうへ猛然と歩いてくる。
「なになに?」
「どうしたの? 大丈夫?」
さらには、周りにいた生徒たちが心配してこちらに歩み寄ってきた。
ま、まずい……! 彗くんの素顔がバレたら、大変なことになる!
私は急いで彗くんの前髪を下ろすと、落ちていたメガネをかけさせた。
よし。これで、いつもの地味な彗くんの完成だ。
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相手の女の子だって、ちゃんと前を見ていなかったのに……!
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堪えきれなくて、私が彼女に言い返したそのとき。
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