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白鷺と鶴と
会津包囲①
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鶴ヶ城から東に数十里。
会津と福島の国境地帯に加藤明成の姿があった。
「ほほ~、あそこに見えるは上杉景勝の米沢勢、更に伊達政宗もおるようだな。相馬家に南部家まで来ているようだ」
「西の方には、松平忠輝や佐竹義宣の軍勢も来ているようです。勝ち目はありませんな」
町野幸和が呆れたように言うが、明成は笑う。心底楽しそうな笑いに、周りの者が表情を歪めた。
蒲生家の旧臣にとっては全てが誤算尽くしであった。加賀・前田も、高田・松平もいちはやく会津征伐の側に立ち、あわやを期待した伊達政宗も当たり前のように徳川方に立っている。味方となる者はただ一人もいないという状況である。
前田の使いを名乗っていた奥村栄頼に騙されたと切歯扼腕していたが、何故か総大将の加藤明成だけは笑っている。
「殿…、何がおかしいのですか?」
「考えてもみよ。わしら、会津のはねっ返りのために東国のほぼ全ての大名が軍を差し向けてきているのだぞ。武士としてこれ以上楽しいことがあろうか」
「それはそうですが…」
「どこの誰が、これだけの相手と戦えるのだ、うん? 希望したとしてもかなわぬような錚々たる顔ぶれではないか。それともお前たちは、相手が強ければ戦えないとでもいうのか? 臆病者はいらぬぞ。ここで死ぬことを楽しむ者だけついてこればいい」
「…くっ」
若輩の明成に「臆病者」とまで言われては、家臣達も沽券にかかわる。元々は蒲生氏郷が「武勇に優れた者を集めたい」と言って集めてきたものやその子弟である。それに自分達がどの道赦してもらえないという思いは共通している。
しばらく待ったが、逃げるものはいない。
「フフフ、そうでなくてはな」
明成は満足げに笑った。
一方、会津の北では上杉景勝と伊達政宗が馬を並べていた。
「使いを送ったところ、全員首を斬られたということじゃ」
政宗が溜息をつく。景勝は呆れたように続いた。
「どうやら、完全に乱心してしまったようですな」
「うむ。せっかく助けられたのに愚かなことです…」
「伊達殿、それは違うのかもしれませんぞ。加藤明成は一年間幽閉されており、その間死と隣り合わせにいたともいいます。そのような惨めな死の恐怖におびえるくらいなら」
「いっそ戦場で派手に果てた方がいいということですか。付き合わされるものにとっては溜まったものではないことになりますが」
「ただ、付き合っている者も…」
景勝が訥々と語る言葉に、政宗の表情が渋いものへと変わる。
「いずれ落ちぶれる可能性が高いという点では家臣も同じか。ということは、我々は死を覚悟した者どもと戦わねばならぬということか。面倒なことですな」
「…それは真面目に戦えば、の話です」
「どういうことでしょう?」
「どれだけ意気上がると言っても、霞を食って生きていけるわけではありません」
景勝の言葉に、政宗は目を見張った。
「上杉家から干殺しの提案を受けるとは思いませんでした」
「あまり家臣を死なせたくないものでして、な。それに、我々外様大名にとっては早期に終わらせる必要性もありますまい」
「直江山城の提案ですか?」
「左様でございます。伊達殿がここにいるのも、それを踏まえてのことでしょう?」
「…分かった。持久戦となすことにしよう」
政宗は頷き、ふと何かを思い出して伝令を呼んだ。
「来るかどうかは分からんが、西の方に行ってもらって、上総介に福島まで来てもらうように伝えてもらえんか?」
「…承知しました」
伝令はすぐに西へと向かった。
三日、四日と経った。
「どういうことだ?」
加藤明成が信じられないという顔で敵陣に視線を送る。
「奴らは何故攻めてこない?」
「持久戦に持ち込むつもりではないでしょうか?」
堀主水が不思議そうな顔をしながら、答える。
「相手の方が兵力も上で、圧倒しているのにか? 伊達も上杉もそんな臆病者なのか?」
「相手には相手の事情がありますからな。殿のために戦をするわけでもありませんので」
「…もしや奴ら、父の一派を担ぎ出そうとしているのだろうか?」
「その可能性もありますな。ただ、嘉明様以外は幽閉しておりますので、動きたくても動けないとは思いますが」
「…仕方ない。十成ら従わぬ奴らを全員斬ってしまえ」
「…は?」
堀主水が唖然とした顔を向ける。
「何だ。何か不服か?」
「し、しかし、一旦幽閉という形にしたにも関わらず、斬るとなりますと世評が」
「お主は真のうつけ者か? わしらはどの道死ぬのだぞ。死ぬ者が世評を気にしてどうするのだ? 構わぬから斬ってしまえ。それとも、先にお前から斬られるか?」
「と、とんでもございません! 承知いたしました」
納得したような表情ではなかったが、これ以上逆らえば本当に斬られると判断したのであろう。慌てて会津へと向かっていった。
三日後、松平忠輝が西会津から福島へとやってきた。
「随分と久しいのう」
伊達政宗が出迎える。
「わしが行っても良かったのだが、もう歳でな。若い方に来てもらいたいと思った」
「それは構いませんが、戦の前に何なのです?」
忠輝は何故に呼ばれたのか理解していないような顔である。
「どういう心境の変化があったのだ?」
「心境の変化?」
「わしはてっきり、お主は徳川とは違う道を進むつもりになったのかと思った」
政宗の言葉に、忠輝もうっすらと笑う。
「心境の変化と言われるとは思いませんでしたが、確かにそうかもしれませんな。一時期は嫉妬のようなものがありましたが、最終的には奴に従う方が我が望みに近いと思うようになりました」
「松平忠直か?」
「左様です。私の方が年上ではありましたし、序列的に奴より下という扱いを受けた時は納得がいきませんでした」
「…それがどうして?」
「ただ、私も五郎八も切支丹です。その立場を考えた時、私が前田と組んでやってきたことと、越前がこの一年半でやってきたこととの差を痛感いたしました。切支丹として過ごしていくには、越前が上にいる方がいいのではないかと考えた次第です」
「ということは、お主は越前に従うというつもりか」
「今のところは…」
と忠輝が言ったところで、伝令が走りこんできた。
「申し上げます! 鶴ヶ城内で、加藤家の主だった家臣共が斬られたという情報が入ってまいりました!」
「何だと? どういうことだ?」
「どうやら、我々が加藤家重臣と諮っていると疑っていたようです」
伝令の言葉に、政宗は肩をすくめて忠輝を見た。
「どうやら、まともに戦うまでもなく自壊するのを待てばいいかもしれんな」
「左様ですな。真面目に戦うだけ馬鹿馬鹿しい相手のようです」
忠輝も頷いて、自嘲気味に笑う。
「もっとも、一歩間違えていれば、私もそうなっていたかもしれませんが」
「……」
「私は西会津の方に戻ります。何か指示がありましたら、伝令をよこしてください」
忠輝は立ち上がり、部屋を出ようとする。
「うむ。分かった。今後のことについても追って連絡したい」
政宗が答えると、忠輝は「承知した」とばかりに右手をあげて出て行った。
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「ほほ~、あそこに見えるは上杉景勝の米沢勢、更に伊達政宗もおるようだな。相馬家に南部家まで来ているようだ」
「西の方には、松平忠輝や佐竹義宣の軍勢も来ているようです。勝ち目はありませんな」
町野幸和が呆れたように言うが、明成は笑う。心底楽しそうな笑いに、周りの者が表情を歪めた。
蒲生家の旧臣にとっては全てが誤算尽くしであった。加賀・前田も、高田・松平もいちはやく会津征伐の側に立ち、あわやを期待した伊達政宗も当たり前のように徳川方に立っている。味方となる者はただ一人もいないという状況である。
前田の使いを名乗っていた奥村栄頼に騙されたと切歯扼腕していたが、何故か総大将の加藤明成だけは笑っている。
「殿…、何がおかしいのですか?」
「考えてもみよ。わしら、会津のはねっ返りのために東国のほぼ全ての大名が軍を差し向けてきているのだぞ。武士としてこれ以上楽しいことがあろうか」
「それはそうですが…」
「どこの誰が、これだけの相手と戦えるのだ、うん? 希望したとしてもかなわぬような錚々たる顔ぶれではないか。それともお前たちは、相手が強ければ戦えないとでもいうのか? 臆病者はいらぬぞ。ここで死ぬことを楽しむ者だけついてこればいい」
「…くっ」
若輩の明成に「臆病者」とまで言われては、家臣達も沽券にかかわる。元々は蒲生氏郷が「武勇に優れた者を集めたい」と言って集めてきたものやその子弟である。それに自分達がどの道赦してもらえないという思いは共通している。
しばらく待ったが、逃げるものはいない。
「フフフ、そうでなくてはな」
明成は満足げに笑った。
一方、会津の北では上杉景勝と伊達政宗が馬を並べていた。
「使いを送ったところ、全員首を斬られたということじゃ」
政宗が溜息をつく。景勝は呆れたように続いた。
「どうやら、完全に乱心してしまったようですな」
「うむ。せっかく助けられたのに愚かなことです…」
「伊達殿、それは違うのかもしれませんぞ。加藤明成は一年間幽閉されており、その間死と隣り合わせにいたともいいます。そのような惨めな死の恐怖におびえるくらいなら」
「いっそ戦場で派手に果てた方がいいということですか。付き合わされるものにとっては溜まったものではないことになりますが」
「ただ、付き合っている者も…」
景勝が訥々と語る言葉に、政宗の表情が渋いものへと変わる。
「いずれ落ちぶれる可能性が高いという点では家臣も同じか。ということは、我々は死を覚悟した者どもと戦わねばならぬということか。面倒なことですな」
「…それは真面目に戦えば、の話です」
「どういうことでしょう?」
「どれだけ意気上がると言っても、霞を食って生きていけるわけではありません」
景勝の言葉に、政宗は目を見張った。
「上杉家から干殺しの提案を受けるとは思いませんでした」
「あまり家臣を死なせたくないものでして、な。それに、我々外様大名にとっては早期に終わらせる必要性もありますまい」
「直江山城の提案ですか?」
「左様でございます。伊達殿がここにいるのも、それを踏まえてのことでしょう?」
「…分かった。持久戦となすことにしよう」
政宗は頷き、ふと何かを思い出して伝令を呼んだ。
「来るかどうかは分からんが、西の方に行ってもらって、上総介に福島まで来てもらうように伝えてもらえんか?」
「…承知しました」
伝令はすぐに西へと向かった。
三日、四日と経った。
「どういうことだ?」
加藤明成が信じられないという顔で敵陣に視線を送る。
「奴らは何故攻めてこない?」
「持久戦に持ち込むつもりではないでしょうか?」
堀主水が不思議そうな顔をしながら、答える。
「相手の方が兵力も上で、圧倒しているのにか? 伊達も上杉もそんな臆病者なのか?」
「相手には相手の事情がありますからな。殿のために戦をするわけでもありませんので」
「…もしや奴ら、父の一派を担ぎ出そうとしているのだろうか?」
「その可能性もありますな。ただ、嘉明様以外は幽閉しておりますので、動きたくても動けないとは思いますが」
「…仕方ない。十成ら従わぬ奴らを全員斬ってしまえ」
「…は?」
堀主水が唖然とした顔を向ける。
「何だ。何か不服か?」
「し、しかし、一旦幽閉という形にしたにも関わらず、斬るとなりますと世評が」
「お主は真のうつけ者か? わしらはどの道死ぬのだぞ。死ぬ者が世評を気にしてどうするのだ? 構わぬから斬ってしまえ。それとも、先にお前から斬られるか?」
「と、とんでもございません! 承知いたしました」
納得したような表情ではなかったが、これ以上逆らえば本当に斬られると判断したのであろう。慌てて会津へと向かっていった。
三日後、松平忠輝が西会津から福島へとやってきた。
「随分と久しいのう」
伊達政宗が出迎える。
「わしが行っても良かったのだが、もう歳でな。若い方に来てもらいたいと思った」
「それは構いませんが、戦の前に何なのです?」
忠輝は何故に呼ばれたのか理解していないような顔である。
「どういう心境の変化があったのだ?」
「心境の変化?」
「わしはてっきり、お主は徳川とは違う道を進むつもりになったのかと思った」
政宗の言葉に、忠輝もうっすらと笑う。
「心境の変化と言われるとは思いませんでしたが、確かにそうかもしれませんな。一時期は嫉妬のようなものがありましたが、最終的には奴に従う方が我が望みに近いと思うようになりました」
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「…それがどうして?」
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忠輝も頷いて、自嘲気味に笑う。
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