117 / 504
思惑(傀儡視点)
しおりを挟む
「狂信嬢もやられたのも納得いくわ……」
相変わらずの化け物、ベアトリス。
いや、さすがに俺が相手できるレベルではあるものの、この歳でこれって……。
軽く現実逃避したくなるほどだ。
大剣は隙が大きい。
だからベアトリスの攻撃は自分に当たることはない。
短剣で、リーチは短いものの、当たりどころによっては相手を即死させるに十分。
だが、いまだに勝負の決着がついていないのは、ベアトリスと大剣の組み合わせのせいである。
なにが言いたいのかといえば、大剣で隙が大きいとはいえ、まだ八歳のベアトリスは体が小さい。
大剣を振った後の隙を狙って攻撃を仕掛けても、軽く避けられる。
結果、大剣の弱点がなくなったも同義である。
ベアトリスが避けるのであれば、振った後に生まれる隙は意味をなさない。
つまり、お互い攻撃が当たらないのだ。
そして、問題になってくるのはもう一人の方だ。
(あの、獣人も大概だろ!)
ふざけんなよ!
なんでこんな簡単に人外が湧いてくるんだよ!
あれか?
俺は物語の主人公だったりするのか?
強い敵と戦っていたら、新たな強敵が参戦してきたってか?
バカやろうが!
勘弁してほしいものだ。
ベアトリスの攻撃を避けた隙を狙って、背後に忍び寄る獣人。
しかも問題なのは、その反射神経だった。
多分ベアトリスよりも良い……。
五感が優れているのか、感覚で避けているのか。
どちらでも一緒かもしれないが、俺の振りの速い攻撃が当たらないのは酷い。
泣いて良いですか?
いじめだろこんなの!
無駄にすばしっこい人外と、攻撃力全振りの人外。
どうして俺がこんな目に合わなくちゃいけないんだ……。
俺の手の中にある短剣。
こいつが折れたら、俺の命もそこまで。
はあ……。
死にたくないからなぁ~。
そう考えた俺がどうするかといえば、
《いよーっす!ちょっと、死にそうなんで誰でも良いから応援よこしてくれなーい?》
いつも通りの軽い口調で本部に連絡を入れるのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓トーヤ視点↓
なにをしているんだ?
俺はこんなことをするつもりなんてさらさらない!
体が言うことを聞かない。
なのに、勝手に剣を振り回す。
しかも、信頼しているベアトリスに。
どうしてだ?
なにが『念のため……一応……』だ!
ふざけるな。
俺はそんなこと思ってない。
絶対にあの怪しい男がでたらめを言っているとわかっている。
だが、何度も体に止まれと命じようとも、その動作が止まることはない。
やがて、ベアトリスの姿を見失った。
(これで、危機は免れた……のか?)
最悪の状況は脱せた。
だが、ここから俺がどうするかが問題だ。
自らの力で体の制御を取り戻す。
それから、ベアトリスに謝って、この件は終わりだ。
早くもどれ……。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓メアリ視点↓
私の人生もここまで。
短いようで長かった。
私の血が周囲の草花を赤く染め上げる。
倒れ伏した私は間もなく死を迎えようとしていた。
森での生活は息子がいたおかげで辛くはなかった。
支えられて、支えられて……。
それでも、私はなにも思い出せない。
現実を拒否している。
私はメアリと呼ばれた。
メアリという名前らしい。
それだけはわかった。
なぜあの男が私の名前を知っているのかはわからない。
少なくとも私があいつから逃げていたのは確かだった。
目の前に立ったあの瞬間、私は死んだと確信した。
あんな化け物、どうやって倒すんだ……。
私は強い。
けど、それは魔物相手の話だった。
知性がない魔物は簡単に倒せる。
だが、人間のような知能ある者はダメだ。
全力の力を奮っていいのか、迷いが生まれる。
元々そういう人間だったのだろう。
できれば、こんなことしたくない。
そんな甘えた考えで、仕事をしてたに違いない。
でも、それでよかった。
息子には申し訳ないな。
すぐに死んじゃって……。
だけど、これで息子も自由に独り立ちできるって話よね。
私のせいで一生を無駄にさせるなんて悲しいもの。
ある意味死んでよかったのかも……。
痛い。
苦しい。
私はまだ生きている。
意識だけが残って心臓や体の機能は停止している。
だが、視界はまだしっかりとしていた。
認識するは、三人。
黒い男と、息子……。
そして、見知らぬ女の子。
だが、どこかで見たことあるように感じているのはなぜだろう。
黒い髪……この辺りでは珍しい色をしている。
可愛いな。
なぜかそう思った。
勇しく斬りかかる姿を見て可愛いと思うのは不自然だろう。
だが、そう感じたものはしょうがないでしょ?
我が子のように愛おしく見える。
記憶をなくす前だったら知り合いだったのかな。
目の中に光を宿していなく、切れ長の目をさらに鋭くしている少女。
その目を見ていると、泣いているようにも見えた。
きっと気のせいだろうが……。
そして息子は……。
よかった、傷らしい傷は見当たらない。
早くその場から逃げてほしいと心の底から思う。
でも、それを伝えることはもうできない。
だから私は信じる。
きっと二人とも生きてあいつを倒してくれると信じる。
(あぁ……そろそろ時間ね)
視界が暗転する。
もうなにも見えない。
私はそのままゆっくりと意識を手放そうとする。
その時だった。
《死ぬのか?》
誰かの声が聞こえた。
『誰ですか?』
《我のことを忘れているとな。相変わらず、不思議な女だ》
偉そうな口調で誰かが喋る。
耳元で、ではない。
脳内に直接語りかけられる。
《我を苦しめた女がそう簡単に死ぬとは思えないのだが……》
『あなたは誰なんですか?』
《我は我、それだけだ。それより、いいのか?大切な子供を助けなくて》
質問には答えてくれない。
だけど……
『いいわけない!』
《それでこそのお主だな。そんなお主に最後のチャンスを与えよう》
チャンス?
《我が蓄えた魔力を分け与えよう》
『!?』
《ただし、その魔力が切れた時がお前の命運の分かれ道だ》
『もう一度、戦えるの?』
《ああ、全力は出せずとも……お主にはそれで十分だろう?》
名前も知らないし、声にも聞き覚えがない。
そんな誰ともわからぬ人からの施し。
私はそれにすがることにする。
それで、大切な家族が守れるなら……。
『ありがたく受け取るわ』
《ふん!当たり前だ。……ったく、また我の復活が遅くなるな……》
そんな呟きを聞きつつ、私は体に流れてくる力を確かめる。
記憶をなくしてからの私よりも、多くの力が中に入ってくる。
それはどこか懐かしい気がした。
(記憶をなくす前はもっと強かったのかしら?)
だけど、それを機にする暇はない。
私の体は徐々に治っていく。
突き刺された心臓は鼓動を始め、血が流れ出す。
全身の臓器機能が復活し、私は息を吹き返した。
「ありがとう、名も知らないお方」
目を開けて、地面に寝そべった状態ながらも、そんなことを呟く。
『キュン!』
何か動物の鳴き声が聞こえる。
きっと気のせいだろう。
(さあ!早く助けにいかなくちゃ!)
相変わらずの化け物、ベアトリス。
いや、さすがに俺が相手できるレベルではあるものの、この歳でこれって……。
軽く現実逃避したくなるほどだ。
大剣は隙が大きい。
だからベアトリスの攻撃は自分に当たることはない。
短剣で、リーチは短いものの、当たりどころによっては相手を即死させるに十分。
だが、いまだに勝負の決着がついていないのは、ベアトリスと大剣の組み合わせのせいである。
なにが言いたいのかといえば、大剣で隙が大きいとはいえ、まだ八歳のベアトリスは体が小さい。
大剣を振った後の隙を狙って攻撃を仕掛けても、軽く避けられる。
結果、大剣の弱点がなくなったも同義である。
ベアトリスが避けるのであれば、振った後に生まれる隙は意味をなさない。
つまり、お互い攻撃が当たらないのだ。
そして、問題になってくるのはもう一人の方だ。
(あの、獣人も大概だろ!)
ふざけんなよ!
なんでこんな簡単に人外が湧いてくるんだよ!
あれか?
俺は物語の主人公だったりするのか?
強い敵と戦っていたら、新たな強敵が参戦してきたってか?
バカやろうが!
勘弁してほしいものだ。
ベアトリスの攻撃を避けた隙を狙って、背後に忍び寄る獣人。
しかも問題なのは、その反射神経だった。
多分ベアトリスよりも良い……。
五感が優れているのか、感覚で避けているのか。
どちらでも一緒かもしれないが、俺の振りの速い攻撃が当たらないのは酷い。
泣いて良いですか?
いじめだろこんなの!
無駄にすばしっこい人外と、攻撃力全振りの人外。
どうして俺がこんな目に合わなくちゃいけないんだ……。
俺の手の中にある短剣。
こいつが折れたら、俺の命もそこまで。
はあ……。
死にたくないからなぁ~。
そう考えた俺がどうするかといえば、
《いよーっす!ちょっと、死にそうなんで誰でも良いから応援よこしてくれなーい?》
いつも通りの軽い口調で本部に連絡を入れるのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓トーヤ視点↓
なにをしているんだ?
俺はこんなことをするつもりなんてさらさらない!
体が言うことを聞かない。
なのに、勝手に剣を振り回す。
しかも、信頼しているベアトリスに。
どうしてだ?
なにが『念のため……一応……』だ!
ふざけるな。
俺はそんなこと思ってない。
絶対にあの怪しい男がでたらめを言っているとわかっている。
だが、何度も体に止まれと命じようとも、その動作が止まることはない。
やがて、ベアトリスの姿を見失った。
(これで、危機は免れた……のか?)
最悪の状況は脱せた。
だが、ここから俺がどうするかが問題だ。
自らの力で体の制御を取り戻す。
それから、ベアトリスに謝って、この件は終わりだ。
早くもどれ……。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓メアリ視点↓
私の人生もここまで。
短いようで長かった。
私の血が周囲の草花を赤く染め上げる。
倒れ伏した私は間もなく死を迎えようとしていた。
森での生活は息子がいたおかげで辛くはなかった。
支えられて、支えられて……。
それでも、私はなにも思い出せない。
現実を拒否している。
私はメアリと呼ばれた。
メアリという名前らしい。
それだけはわかった。
なぜあの男が私の名前を知っているのかはわからない。
少なくとも私があいつから逃げていたのは確かだった。
目の前に立ったあの瞬間、私は死んだと確信した。
あんな化け物、どうやって倒すんだ……。
私は強い。
けど、それは魔物相手の話だった。
知性がない魔物は簡単に倒せる。
だが、人間のような知能ある者はダメだ。
全力の力を奮っていいのか、迷いが生まれる。
元々そういう人間だったのだろう。
できれば、こんなことしたくない。
そんな甘えた考えで、仕事をしてたに違いない。
でも、それでよかった。
息子には申し訳ないな。
すぐに死んじゃって……。
だけど、これで息子も自由に独り立ちできるって話よね。
私のせいで一生を無駄にさせるなんて悲しいもの。
ある意味死んでよかったのかも……。
痛い。
苦しい。
私はまだ生きている。
意識だけが残って心臓や体の機能は停止している。
だが、視界はまだしっかりとしていた。
認識するは、三人。
黒い男と、息子……。
そして、見知らぬ女の子。
だが、どこかで見たことあるように感じているのはなぜだろう。
黒い髪……この辺りでは珍しい色をしている。
可愛いな。
なぜかそう思った。
勇しく斬りかかる姿を見て可愛いと思うのは不自然だろう。
だが、そう感じたものはしょうがないでしょ?
我が子のように愛おしく見える。
記憶をなくす前だったら知り合いだったのかな。
目の中に光を宿していなく、切れ長の目をさらに鋭くしている少女。
その目を見ていると、泣いているようにも見えた。
きっと気のせいだろうが……。
そして息子は……。
よかった、傷らしい傷は見当たらない。
早くその場から逃げてほしいと心の底から思う。
でも、それを伝えることはもうできない。
だから私は信じる。
きっと二人とも生きてあいつを倒してくれると信じる。
(あぁ……そろそろ時間ね)
視界が暗転する。
もうなにも見えない。
私はそのままゆっくりと意識を手放そうとする。
その時だった。
《死ぬのか?》
誰かの声が聞こえた。
『誰ですか?』
《我のことを忘れているとな。相変わらず、不思議な女だ》
偉そうな口調で誰かが喋る。
耳元で、ではない。
脳内に直接語りかけられる。
《我を苦しめた女がそう簡単に死ぬとは思えないのだが……》
『あなたは誰なんですか?』
《我は我、それだけだ。それより、いいのか?大切な子供を助けなくて》
質問には答えてくれない。
だけど……
『いいわけない!』
《それでこそのお主だな。そんなお主に最後のチャンスを与えよう》
チャンス?
《我が蓄えた魔力を分け与えよう》
『!?』
《ただし、その魔力が切れた時がお前の命運の分かれ道だ》
『もう一度、戦えるの?』
《ああ、全力は出せずとも……お主にはそれで十分だろう?》
名前も知らないし、声にも聞き覚えがない。
そんな誰ともわからぬ人からの施し。
私はそれにすがることにする。
それで、大切な家族が守れるなら……。
『ありがたく受け取るわ』
《ふん!当たり前だ。……ったく、また我の復活が遅くなるな……》
そんな呟きを聞きつつ、私は体に流れてくる力を確かめる。
記憶をなくしてからの私よりも、多くの力が中に入ってくる。
それはどこか懐かしい気がした。
(記憶をなくす前はもっと強かったのかしら?)
だけど、それを機にする暇はない。
私の体は徐々に治っていく。
突き刺された心臓は鼓動を始め、血が流れ出す。
全身の臓器機能が復活し、私は息を吹き返した。
「ありがとう、名も知らないお方」
目を開けて、地面に寝そべった状態ながらも、そんなことを呟く。
『キュン!』
何か動物の鳴き声が聞こえる。
きっと気のせいだろう。
(さあ!早く助けにいかなくちゃ!)
0
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる