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オメガとして
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「天使っ!」
エミールは思わず叫んで、両手を胸の前でぎゅうっと組み合わせた。
癖のあるふわふわの金髪を揺らして、小さな天使が軽く膝を折って礼をとる。
「はじめまして。ユリウスです」
「うわっ、可愛いっ! えっ、はい、初めまして!」
あまりの愛らしさに挙動不審になったエミールは、慌てて頭を下げ返し、ユリウスと名乗った天使……もとい子どもの前にしゃがみこみ、透き通るような緑の瞳と視線を合わせた。
「オレはエミールと言います。よろしくお願いします。ユリウス……様はおいくつですか?」
敬称にすこし迷って、様を付けた。
顔立ちはまったく違っていたが、金色にけぶる睫毛と髪はクラウスに良く似ている。この子もきっと、王族の一員だ。
それに……この匂い。
エミールの胸に怒りの感情がすさまじい勢いで溜まっていったが、それをぐっと飲み込んで、エミールは孤児院の子どもたちに話すように、やわらかな声で問いかけた。
ユリウスが軽く胸を張り、
「五歳になりました」
と教えてくれる。天真爛漫さと利発さが同居したような微笑を浮かべる様は、まさに宗教画の天使のようで、可愛すぎて抱きしめたくなるほどだ。
「五歳ですか。ユリウス様はとてもしっかりされてますね」
エミールがにっこり笑ってそう褒めると、ユリウスの小鼻が嬉しそうに膨らむ。
「ユーリ、ユーリ」
不意に上から伸びてきた手が、ユリウスのつむじをトントンと突いた。
「おまえにお願いしていたことがあっただろう?」
クラウスがそう囁くと、「そうでした」と頷いたユリウスが、エミールにくるりと背を向けた。
「それじゃあ行ってきます」
「ああ。頼んだ」
エミールにはよくわからないやりとりを交わして、来たばかりだというのにユリウスが部屋を出て行ってしまった。
エミールは折り曲げていた膝を伸ばし、軽く裾を払ってからクラウスへと問いかけた。
「会わせたいひとというのはユリウス様のことですか?」
「いや、違……わないが、ユーリだけでは、」
「こっのクソ王子っ!! あんた、最低だっ」
エミールは男を怒鳴りつけ、足音も荒く寝室へ向かった。
「エミール、待て、どうしたんだ」
「どうしたもこうしたもないだろ。オレはここを出て行きますさようなら」
クローゼットを開け、掛かっていた服を手当たり次第にバッグへ詰めてゆく。
「なぜ急にそんな話になるんだ」
困惑したような声とともに、肩を掴まれた。それをバシリと振り払って、エミールは背後に立つ男へ指を突き付けた。
「あんな大きな子どもまで居るのに、よくもオレを運命だなんて言えたな! くそっ! 田舎者で世間知らずで孤児のオレなら、簡単に転がせると思ったのかよ。オレは、オレを尊重しない相手とつがう気は一切ないですから!」
「エミール、待て、誤解がある」
クラウスが蒼い瞳を見開いて、弁明をしようとするが、エミールは聞く耳を持たずに荷づくりの続きに取り掛かった。
あの金髪の天使についていた匂い。あれは間違いなく、毎朝クラウスが纏っているオメガの誘惑香だ。
ということはユリウスはそのオメガとクラウスとの間にできた子に違いない。
子持ちのくせに、よくもまぁエミールを散々口説けたものだ。しかも五歳! 五歳ということはクラウスが十四、五歳のときの……あれ? 早すぎないか?
「エミール! 聞いてくれ!」
今度は手首を掴まれた。それを振りほどこうとしたけれど、クラウスの指はびくともしなかった。
「誤解だ。順に話をさせてくれ」
真剣な目で射竦められた。気づけばクローゼットを背に、男と間近で向かい合っている体勢になっている。
アルファの匂いがした。この香りがエミールをダメにする。
エミールは顔を歪めて、クラウスから目を背けた。
「聞きたくありません」
「ダメだ。聞いてくれ」
「オレは村に帰ります」
「エミール!」
鋭い声で名を呼ばれた。そのときだった。
「まぁまぁ。修羅場? それともラブシーン?」
場にそぐわない、軽やかに明るい女性の声が割り込んできた。
エミールがぎょっとして扉の方を見ると、赤い巻き毛の女が扇で口元を押さえながら、寝室を覗き込んでいた。
「だ、誰、」
「アマーリエ! ここまで入って来ないでくれ」
狼狽するエミールを余所にクラウスが渋面を作りそう言った。入って来るなという言葉を丸っと無視して、アマーリエと呼ばれた女性がオホホと笑ってエミールたちに近づいてくる。
香水に混じって、彼女自身の匂いがエミールの鼻先を掠めた。
クラウスについていた匂いの正体は、この女か。
エミールはクラウスの体を押しのけて、彼女と正面から対峙した。
アマーリエが口元から扇を外し、優雅な手つきでそれを畳んだ。
顔つきは、思いの外若い。自分と同年代ぐらいだろうか。彼女がユリウスの母親? 若すぎないか? それとも化粧で若作りしているだけか。
「ご機嫌よう」
アマーリエがドレスを揺らして、エミールに向かい会釈をした。
エミールは鼻筋にしわを寄せ、クラウスへと白けた視線を流した。
「あなた、こんなゴテゴテ着飾った女が好みなら、オレなんてお呼びじゃないでしょう」
「まぁ! ゴテゴテ着飾った女って私のことかしら?」
「アマル! エミールもまずは私の話を、」
「あなたが外見だけ飾り立てたようなブスがお好きならそれでいいですけど、金輪際オレを巻き込まないでくださいね!」
「まぁまぁ! ブスってわたくしのこと? 初めて言われましたわ!」
アマーリエが赤みがかった目を真ん丸に見開いた。
女性相手にブスはなかった。いまのは完全なる失言だ。エミールがばつの悪い思いを味わったのとは反対に、アマーリエはなぜか興味津々とばかりにエミールへ顔を寄せてきた。
「面白いわね、あなた。私たち、仲良くなれそうですわ」
なぜそうなる! 理解不能すぎてエミールは目眩を覚えながら、作り笑いを口元に貼り付けた。
「そもそもオレのような平民があなたがたと口を利くなど畏れ多すぎますね。というわけでオレは失礼します」
荷物を持ち出すのは諦めて(元々身ひとつで連れてこられたから、衣類もバッグもエミールの私物というわけではない。子どもたちの居る施設に転がりこめば最悪なんとかなるだろう)、エミールはさっさと部屋を出て行こうとした。
すると扉の陰から金髪の天使がぴょこんと顔を出し、
「ケンカですか? 兄上」
と困ったように訊いてくる。
兄上……兄上? クラウスが、ユリウスの兄? 子どもではなくて?
驚いて思わず二人を見比べると、クラウスが咳ばらいをして、エミールへ向かい、ゆっくりとひとつ頷いた。
「エミール。頼む。話を聞いてくれ」
「話って……」
「ユーリは正真正銘、十五歳年の離れた私の弟だ。そしてアマル……アマーリエは、私の兄、マリウスの婚約者だ」
兄の婚約者、と言われてもエミールにはピンとこない。
なぜ、クラウスの兄の婚約者の匂いが、毎朝クラウスにべったりとついていたのか。
疑問が顔に出たのだろう。クラウスがしずかに首を振り、
「ともかく順に説明をするから、聞いてくれ」
と言った。
チラとアマーリエの方を見ると、彼女は赤毛を指先に巻き付けて弄びながら、
「クラウスが運命の相手を連れ帰ったと聞いたときからずっと会わせてってお願いしていたのに、全然聞き入れてくれなかったんですの。私、ここひと月毎日毎日直談判しに押しかけたんですのよ! ようやく会えて嬉しいですわ。これからよろしくね、クラウスのオメガさん」
邪気のない笑顔を浮かべて、鈴のような笑い声をあげた。
エミールは思わず叫んで、両手を胸の前でぎゅうっと組み合わせた。
癖のあるふわふわの金髪を揺らして、小さな天使が軽く膝を折って礼をとる。
「はじめまして。ユリウスです」
「うわっ、可愛いっ! えっ、はい、初めまして!」
あまりの愛らしさに挙動不審になったエミールは、慌てて頭を下げ返し、ユリウスと名乗った天使……もとい子どもの前にしゃがみこみ、透き通るような緑の瞳と視線を合わせた。
「オレはエミールと言います。よろしくお願いします。ユリウス……様はおいくつですか?」
敬称にすこし迷って、様を付けた。
顔立ちはまったく違っていたが、金色にけぶる睫毛と髪はクラウスに良く似ている。この子もきっと、王族の一員だ。
それに……この匂い。
エミールの胸に怒りの感情がすさまじい勢いで溜まっていったが、それをぐっと飲み込んで、エミールは孤児院の子どもたちに話すように、やわらかな声で問いかけた。
ユリウスが軽く胸を張り、
「五歳になりました」
と教えてくれる。天真爛漫さと利発さが同居したような微笑を浮かべる様は、まさに宗教画の天使のようで、可愛すぎて抱きしめたくなるほどだ。
「五歳ですか。ユリウス様はとてもしっかりされてますね」
エミールがにっこり笑ってそう褒めると、ユリウスの小鼻が嬉しそうに膨らむ。
「ユーリ、ユーリ」
不意に上から伸びてきた手が、ユリウスのつむじをトントンと突いた。
「おまえにお願いしていたことがあっただろう?」
クラウスがそう囁くと、「そうでした」と頷いたユリウスが、エミールにくるりと背を向けた。
「それじゃあ行ってきます」
「ああ。頼んだ」
エミールにはよくわからないやりとりを交わして、来たばかりだというのにユリウスが部屋を出て行ってしまった。
エミールは折り曲げていた膝を伸ばし、軽く裾を払ってからクラウスへと問いかけた。
「会わせたいひとというのはユリウス様のことですか?」
「いや、違……わないが、ユーリだけでは、」
「こっのクソ王子っ!! あんた、最低だっ」
エミールは男を怒鳴りつけ、足音も荒く寝室へ向かった。
「エミール、待て、どうしたんだ」
「どうしたもこうしたもないだろ。オレはここを出て行きますさようなら」
クローゼットを開け、掛かっていた服を手当たり次第にバッグへ詰めてゆく。
「なぜ急にそんな話になるんだ」
困惑したような声とともに、肩を掴まれた。それをバシリと振り払って、エミールは背後に立つ男へ指を突き付けた。
「あんな大きな子どもまで居るのに、よくもオレを運命だなんて言えたな! くそっ! 田舎者で世間知らずで孤児のオレなら、簡単に転がせると思ったのかよ。オレは、オレを尊重しない相手とつがう気は一切ないですから!」
「エミール、待て、誤解がある」
クラウスが蒼い瞳を見開いて、弁明をしようとするが、エミールは聞く耳を持たずに荷づくりの続きに取り掛かった。
あの金髪の天使についていた匂い。あれは間違いなく、毎朝クラウスが纏っているオメガの誘惑香だ。
ということはユリウスはそのオメガとクラウスとの間にできた子に違いない。
子持ちのくせに、よくもまぁエミールを散々口説けたものだ。しかも五歳! 五歳ということはクラウスが十四、五歳のときの……あれ? 早すぎないか?
「エミール! 聞いてくれ!」
今度は手首を掴まれた。それを振りほどこうとしたけれど、クラウスの指はびくともしなかった。
「誤解だ。順に話をさせてくれ」
真剣な目で射竦められた。気づけばクローゼットを背に、男と間近で向かい合っている体勢になっている。
アルファの匂いがした。この香りがエミールをダメにする。
エミールは顔を歪めて、クラウスから目を背けた。
「聞きたくありません」
「ダメだ。聞いてくれ」
「オレは村に帰ります」
「エミール!」
鋭い声で名を呼ばれた。そのときだった。
「まぁまぁ。修羅場? それともラブシーン?」
場にそぐわない、軽やかに明るい女性の声が割り込んできた。
エミールがぎょっとして扉の方を見ると、赤い巻き毛の女が扇で口元を押さえながら、寝室を覗き込んでいた。
「だ、誰、」
「アマーリエ! ここまで入って来ないでくれ」
狼狽するエミールを余所にクラウスが渋面を作りそう言った。入って来るなという言葉を丸っと無視して、アマーリエと呼ばれた女性がオホホと笑ってエミールたちに近づいてくる。
香水に混じって、彼女自身の匂いがエミールの鼻先を掠めた。
クラウスについていた匂いの正体は、この女か。
エミールはクラウスの体を押しのけて、彼女と正面から対峙した。
アマーリエが口元から扇を外し、優雅な手つきでそれを畳んだ。
顔つきは、思いの外若い。自分と同年代ぐらいだろうか。彼女がユリウスの母親? 若すぎないか? それとも化粧で若作りしているだけか。
「ご機嫌よう」
アマーリエがドレスを揺らして、エミールに向かい会釈をした。
エミールは鼻筋にしわを寄せ、クラウスへと白けた視線を流した。
「あなた、こんなゴテゴテ着飾った女が好みなら、オレなんてお呼びじゃないでしょう」
「まぁ! ゴテゴテ着飾った女って私のことかしら?」
「アマル! エミールもまずは私の話を、」
「あなたが外見だけ飾り立てたようなブスがお好きならそれでいいですけど、金輪際オレを巻き込まないでくださいね!」
「まぁまぁ! ブスってわたくしのこと? 初めて言われましたわ!」
アマーリエが赤みがかった目を真ん丸に見開いた。
女性相手にブスはなかった。いまのは完全なる失言だ。エミールがばつの悪い思いを味わったのとは反対に、アマーリエはなぜか興味津々とばかりにエミールへ顔を寄せてきた。
「面白いわね、あなた。私たち、仲良くなれそうですわ」
なぜそうなる! 理解不能すぎてエミールは目眩を覚えながら、作り笑いを口元に貼り付けた。
「そもそもオレのような平民があなたがたと口を利くなど畏れ多すぎますね。というわけでオレは失礼します」
荷物を持ち出すのは諦めて(元々身ひとつで連れてこられたから、衣類もバッグもエミールの私物というわけではない。子どもたちの居る施設に転がりこめば最悪なんとかなるだろう)、エミールはさっさと部屋を出て行こうとした。
すると扉の陰から金髪の天使がぴょこんと顔を出し、
「ケンカですか? 兄上」
と困ったように訊いてくる。
兄上……兄上? クラウスが、ユリウスの兄? 子どもではなくて?
驚いて思わず二人を見比べると、クラウスが咳ばらいをして、エミールへ向かい、ゆっくりとひとつ頷いた。
「エミール。頼む。話を聞いてくれ」
「話って……」
「ユーリは正真正銘、十五歳年の離れた私の弟だ。そしてアマル……アマーリエは、私の兄、マリウスの婚約者だ」
兄の婚約者、と言われてもエミールにはピンとこない。
なぜ、クラウスの兄の婚約者の匂いが、毎朝クラウスにべったりとついていたのか。
疑問が顔に出たのだろう。クラウスがしずかに首を振り、
「ともかく順に説明をするから、聞いてくれ」
と言った。
チラとアマーリエの方を見ると、彼女は赤毛を指先に巻き付けて弄びながら、
「クラウスが運命の相手を連れ帰ったと聞いたときからずっと会わせてってお願いしていたのに、全然聞き入れてくれなかったんですの。私、ここひと月毎日毎日直談判しに押しかけたんですのよ! ようやく会えて嬉しいですわ。これからよろしくね、クラウスのオメガさん」
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