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騎士の帰還
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息継ぎをしようと、はふっと口を開いたら、その隙間からクラウスの舌が入り込んできた。
口の中のやわらかな部分を探られ、鼻声が漏れる。
「ふぁ……ん、んん……」
気づけば体が浮いていた。クラウスの腕で抱き上げられている。
エミールの目線の方が、クラウスよりも上にあった。両手が塞がった男の代わりに、エミールは両のてのひらで彼の頬を包み、数秒を離れることすら惜しんで、キスを続けた。
クラウスが器用に続き部屋のドアを開き、エミールの寝室へ足を踏み入れた。
一か月、ひとりで寝続けた寝台。クラウスの匂いがもう消えてしまっている敷布。そこに下ろされ、横たえられる。
絡まっていた舌が、ひそやかな水音を立てて離れた。エミールは閉じていた瞼をゆっくりと開く。目が潤んでいるのが自分でもわかった。すこし歪んだ視界に、クラウスの顔が大きく映っている。
熱っぽい瞳が、ひたすらにエミールを見つめていた。
もう一度キスがしたい。そう願ったエミールの思考を読んだかのように、自分を組み敷く男が唇を寄せてきた。
深く、深く重なる。
呼吸も、唾液も、喘ぎ声も、なにもかもがクラウスに奪われてゆく。
体の中心にどうしようもない欲望が集まっていくのを感じた。下腹部はクラウスのそれとぴたりと触れ合っている。だからエミールのそこだけでなく、クラウスの牡も顕著な変化を遂げていることが、服越しに伝わってきた。
「あ、……あ、あ……」
切れ切れに声が漏れた。
アルファの誘発香。それがとろりと濃厚に溢れだして、エミールの脳をどろどろに溶かしてゆく。
クラウスもたぶん、エミールの匂いを感じ取っている。蒼い双眸には、隠しきれない情欲が揺らめいていた。
「エル」
「ん……」
「ファルケンから、村のことは聞いたか?」
「んぁ……な、なんで、いま」
狂おしいほどの欲求を抱えているくせに、まったく色気のないことを告げてくる男を潤んだ目で睨むと、苦しげに眉を寄せたクラウスが、片手でひたいを押さえ、はぁ、と大きく息を吐いた。
「先に話をしたい……が、私の理性が限界だ」
話ならエミールもしたかった。
クラウスがなにをしていたのか。そして、なにをしようとしているのか。
これまでのこと、これからのことを聞きたかった。
「ちょっと、離れましょうか」
クラウスの下から体をずり上げ、男の胸を押して距離を取ろうとすると、
「嫌だ」
と子どものような言葉が返ってくる。
「もう充分に離れていた」
逃すまいと腰に腕が巻きついて、向い合わせの形でベッドにごろりと横にさせられた。
「いまは離れていたくない。エル、私のオメガ」
ちゅ、と唇を啄まれ、エミールはまたぐずぐずに溶けそうになる。
「でも、話……が」
「話はこのままでできる」
「できますか?」
疑わしい目を彼に向けると、クラウスが整った顔にほろりと苦笑を浮かべた。
「たぶん、な」
本当だろうか? エミールはむしろ自分の理性の方が心配になってくる。
クラウスの香りで、もう、おかしくなりそうだ。
なぜこんなにもこの男が欲しいと思うのだろう。
ひと月離れたせいで、アルファの匂いへの耐性がなくなったからか。でもファルケンの香りを嗅いでもこんな気持ちにはならなかった。運命のつがいだからか。魂で惹かれ合う相手だから、こんなにも恋しくて、こんなにも苦しいのだろうか。
魂のつがいがクラウスでなかったとしても、自分はこうなっていたのだろうか。
仮定の話は、結論がでない。
だってエミールはもう知っている。もう知ってしまった。
クラウスの匂いも。結婚してくれ、と毎朝口説いてくる、声の熱さも。エミールを見つめて細められる蒼玉の瞳のうつくしさも。狼のように端整で凛々しい容貌も。触れてくるてのひらの温度も。
クラウス・ツヴァイテ・ミュラーという男のそられすべてが、おのれのこころに刻まれてしまっている。
運命がなにかなんてわからない。それがクラウスじゃなかったならどうなっていたかなんてわからない。
でもいま自分が欲しているのは、自分を抱きしめているこの男なのだ。
「エル、エミール、待ってくれ」
「んぁ……な、なに」
「匂いが……おまえの、匂いが私を」
「ん……だから、離れようって言ってるのに」
「わかった。……わかった、互いに後ろを向こう」
苦し紛れの折衷案を、クラウスが出してきた。
離れたくないけれど先に話はしたい。その思いはエミールにもあったので、二人は無言で頷きあって、同時に体をころりと動かした。
抱き合う形から、背中合わせの形になる。
体位を変えたせいで開いた距離は、すぐにクラウスの方から埋められた。背中と背中を触れ合わせた状態で、エミールとクラウスはゆっくりと呼吸をした。
「この部屋は、どこを向いてもエルの匂いがする」
「それはそうだよ。オレの部屋なんだから」
「まさかここにまでファルケンを入れていないだろうな」
「しつこいなぁ。なんでそんなにルーを気にするんですか」
呆れて溜め息をついたら、肩甲骨のあたりがこすれた。ささやかな刺激だったのに、皮膚が薄くなったかのように肌が過敏に粟立った。はふ、と熱い吐息が漏れてしまう。
「ファルケンは、きみにとって特別な相手だろう」
「一緒に育ったんだから、当然だってば」
「私は奴に、嫉妬している」
直截な言葉に、エミールはふふっと笑ってしまった。
「ヴローム村のことは、どこまで聞いた?」
「……村ぐるみで、オメガを売ってたって……新聞には、ベータの子も売られたって書いてた」
「そうだ。村から連れ出された孤児院の子どもたちは、そのほとんどが売られていた」
「うん」
「アダムは捕らえた」
「うん」
「ファルケンの調査では、アダムの祖父の代から、オシュトロークとの繋がりがあったようだ」
話している声からは、情欲は薄れ、代わりにエミールを案じるような色で染まる。
エミールはクラウスの説明に、ひとつひとつ頷きを返した。
ファルケンが村の実情を教えてくれたときは、彼自身も当事者だったから怒りにしばしば語尾を震わせていたが、クラウスは終始淡々と簡潔に語っていて、それが却ってヴローム村の闇を克明に浮き上がらせるようだった。
王都へ行くと言ってアダムに連れられて行った、兄や姉のような彼らの顔をエミールは思い浮かべながら、クラウスの声に耳を傾けた。
オシュトロークへ売られた彼らを待っていたのは、凄惨な処遇だったという。
「オシュトロークという国は、いまだ奴隷制度がある」
オシュトローク帝国はサーリークと比べ身分格差が厳然としている。
貴族は貴族、商人は商人、奴隷は奴隷。生まれたときから身分は決まっており、それ以外のものになることが難しい。そういう国だった。
だが、高貴なる身分に生まれようが、卑しい家系に生まれようが、あるときをきっかけに否応なく与えられる身分があった。それがオメガだ。
オメガは、オメガという身分になり、オメガへの分化が認められて以降は皇帝の管理下となる。
オメガの仕事は、端的に言うと性奴隷だ。
オメガは総じて見目麗しく、小柄で、華奢な体躯になると言われている。それに加え、オメガはアルファと交わると、アルファの子を成す可能性が、他のバース性に比べて高い。
国を繁栄させるのにまさにうってつけの存在だった。
オシュトローク皇帝は、複数のオメガを囲い、寵を与え、おのれの子を孕ませた。他のオメガは、他国の要人をもてなすために使われたり、功績を上げた者への報償として与えられたりした。そこにオメガの意思はなかった。
オメガは、オメガ。そういう身分なのだ。
そうして酷使されたオメガは、最終的にとある場所に集められた。
「オメガの村、というのがオシュトロークに存在する」
クラウスの言葉が記憶に引っかかり、エミールはそれを手繰り寄せた。
オメガの村。どこで耳にしたのか。
そうだ、村が野盗に襲われたときだ。あのとき、エミールを押さえつけた男たちの誰かが言っていた。
(噂があったろ。オメガの集まる村がどっかにあるって)
確か、そう口にしていたのではなかったか。
口の中のやわらかな部分を探られ、鼻声が漏れる。
「ふぁ……ん、んん……」
気づけば体が浮いていた。クラウスの腕で抱き上げられている。
エミールの目線の方が、クラウスよりも上にあった。両手が塞がった男の代わりに、エミールは両のてのひらで彼の頬を包み、数秒を離れることすら惜しんで、キスを続けた。
クラウスが器用に続き部屋のドアを開き、エミールの寝室へ足を踏み入れた。
一か月、ひとりで寝続けた寝台。クラウスの匂いがもう消えてしまっている敷布。そこに下ろされ、横たえられる。
絡まっていた舌が、ひそやかな水音を立てて離れた。エミールは閉じていた瞼をゆっくりと開く。目が潤んでいるのが自分でもわかった。すこし歪んだ視界に、クラウスの顔が大きく映っている。
熱っぽい瞳が、ひたすらにエミールを見つめていた。
もう一度キスがしたい。そう願ったエミールの思考を読んだかのように、自分を組み敷く男が唇を寄せてきた。
深く、深く重なる。
呼吸も、唾液も、喘ぎ声も、なにもかもがクラウスに奪われてゆく。
体の中心にどうしようもない欲望が集まっていくのを感じた。下腹部はクラウスのそれとぴたりと触れ合っている。だからエミールのそこだけでなく、クラウスの牡も顕著な変化を遂げていることが、服越しに伝わってきた。
「あ、……あ、あ……」
切れ切れに声が漏れた。
アルファの誘発香。それがとろりと濃厚に溢れだして、エミールの脳をどろどろに溶かしてゆく。
クラウスもたぶん、エミールの匂いを感じ取っている。蒼い双眸には、隠しきれない情欲が揺らめいていた。
「エル」
「ん……」
「ファルケンから、村のことは聞いたか?」
「んぁ……な、なんで、いま」
狂おしいほどの欲求を抱えているくせに、まったく色気のないことを告げてくる男を潤んだ目で睨むと、苦しげに眉を寄せたクラウスが、片手でひたいを押さえ、はぁ、と大きく息を吐いた。
「先に話をしたい……が、私の理性が限界だ」
話ならエミールもしたかった。
クラウスがなにをしていたのか。そして、なにをしようとしているのか。
これまでのこと、これからのことを聞きたかった。
「ちょっと、離れましょうか」
クラウスの下から体をずり上げ、男の胸を押して距離を取ろうとすると、
「嫌だ」
と子どものような言葉が返ってくる。
「もう充分に離れていた」
逃すまいと腰に腕が巻きついて、向い合わせの形でベッドにごろりと横にさせられた。
「いまは離れていたくない。エル、私のオメガ」
ちゅ、と唇を啄まれ、エミールはまたぐずぐずに溶けそうになる。
「でも、話……が」
「話はこのままでできる」
「できますか?」
疑わしい目を彼に向けると、クラウスが整った顔にほろりと苦笑を浮かべた。
「たぶん、な」
本当だろうか? エミールはむしろ自分の理性の方が心配になってくる。
クラウスの香りで、もう、おかしくなりそうだ。
なぜこんなにもこの男が欲しいと思うのだろう。
ひと月離れたせいで、アルファの匂いへの耐性がなくなったからか。でもファルケンの香りを嗅いでもこんな気持ちにはならなかった。運命のつがいだからか。魂で惹かれ合う相手だから、こんなにも恋しくて、こんなにも苦しいのだろうか。
魂のつがいがクラウスでなかったとしても、自分はこうなっていたのだろうか。
仮定の話は、結論がでない。
だってエミールはもう知っている。もう知ってしまった。
クラウスの匂いも。結婚してくれ、と毎朝口説いてくる、声の熱さも。エミールを見つめて細められる蒼玉の瞳のうつくしさも。狼のように端整で凛々しい容貌も。触れてくるてのひらの温度も。
クラウス・ツヴァイテ・ミュラーという男のそられすべてが、おのれのこころに刻まれてしまっている。
運命がなにかなんてわからない。それがクラウスじゃなかったならどうなっていたかなんてわからない。
でもいま自分が欲しているのは、自分を抱きしめているこの男なのだ。
「エル、エミール、待ってくれ」
「んぁ……な、なに」
「匂いが……おまえの、匂いが私を」
「ん……だから、離れようって言ってるのに」
「わかった。……わかった、互いに後ろを向こう」
苦し紛れの折衷案を、クラウスが出してきた。
離れたくないけれど先に話はしたい。その思いはエミールにもあったので、二人は無言で頷きあって、同時に体をころりと動かした。
抱き合う形から、背中合わせの形になる。
体位を変えたせいで開いた距離は、すぐにクラウスの方から埋められた。背中と背中を触れ合わせた状態で、エミールとクラウスはゆっくりと呼吸をした。
「この部屋は、どこを向いてもエルの匂いがする」
「それはそうだよ。オレの部屋なんだから」
「まさかここにまでファルケンを入れていないだろうな」
「しつこいなぁ。なんでそんなにルーを気にするんですか」
呆れて溜め息をついたら、肩甲骨のあたりがこすれた。ささやかな刺激だったのに、皮膚が薄くなったかのように肌が過敏に粟立った。はふ、と熱い吐息が漏れてしまう。
「ファルケンは、きみにとって特別な相手だろう」
「一緒に育ったんだから、当然だってば」
「私は奴に、嫉妬している」
直截な言葉に、エミールはふふっと笑ってしまった。
「ヴローム村のことは、どこまで聞いた?」
「……村ぐるみで、オメガを売ってたって……新聞には、ベータの子も売られたって書いてた」
「そうだ。村から連れ出された孤児院の子どもたちは、そのほとんどが売られていた」
「うん」
「アダムは捕らえた」
「うん」
「ファルケンの調査では、アダムの祖父の代から、オシュトロークとの繋がりがあったようだ」
話している声からは、情欲は薄れ、代わりにエミールを案じるような色で染まる。
エミールはクラウスの説明に、ひとつひとつ頷きを返した。
ファルケンが村の実情を教えてくれたときは、彼自身も当事者だったから怒りにしばしば語尾を震わせていたが、クラウスは終始淡々と簡潔に語っていて、それが却ってヴローム村の闇を克明に浮き上がらせるようだった。
王都へ行くと言ってアダムに連れられて行った、兄や姉のような彼らの顔をエミールは思い浮かべながら、クラウスの声に耳を傾けた。
オシュトロークへ売られた彼らを待っていたのは、凄惨な処遇だったという。
「オシュトロークという国は、いまだ奴隷制度がある」
オシュトローク帝国はサーリークと比べ身分格差が厳然としている。
貴族は貴族、商人は商人、奴隷は奴隷。生まれたときから身分は決まっており、それ以外のものになることが難しい。そういう国だった。
だが、高貴なる身分に生まれようが、卑しい家系に生まれようが、あるときをきっかけに否応なく与えられる身分があった。それがオメガだ。
オメガは、オメガという身分になり、オメガへの分化が認められて以降は皇帝の管理下となる。
オメガの仕事は、端的に言うと性奴隷だ。
オメガは総じて見目麗しく、小柄で、華奢な体躯になると言われている。それに加え、オメガはアルファと交わると、アルファの子を成す可能性が、他のバース性に比べて高い。
国を繁栄させるのにまさにうってつけの存在だった。
オシュトローク皇帝は、複数のオメガを囲い、寵を与え、おのれの子を孕ませた。他のオメガは、他国の要人をもてなすために使われたり、功績を上げた者への報償として与えられたりした。そこにオメガの意思はなかった。
オメガは、オメガ。そういう身分なのだ。
そうして酷使されたオメガは、最終的にとある場所に集められた。
「オメガの村、というのがオシュトロークに存在する」
クラウスの言葉が記憶に引っかかり、エミールはそれを手繰り寄せた。
オメガの村。どこで耳にしたのか。
そうだ、村が野盗に襲われたときだ。あのとき、エミールを押さえつけた男たちの誰かが言っていた。
(噂があったろ。オメガの集まる村がどっかにあるって)
確か、そう口にしていたのではなかったか。
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