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騎士の帰還
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クラウスは躊躇もなく下履きも取り払い、隆々とした肉体を惜しげもなく晒した。
気持ちいいぐらいの脱ぎっぷりだ。裸を見られることに羞恥はないのだろうか?
疑問に感じながら、ふと思い当たる。
エミールが三年前に王城へ来たとき、スヴェンやら他の侍女やらが「お着替えを手伝います」「湯あみを手伝います」などと言ってきた。エミールは「着替えやお風呂ぐらいひとりでできるから!」と全力で拒否をして、なんとかひとり時間を確保した……という経緯があったのだが。
そうか、やんごとなき身分の方々は、着替えや入浴を手伝ってもらうのが普通で、だから裸体を見られることに抵抗はないのか。堂々とした様子のクラウスを見て、いまさらながらに彼我の育ってきた環境の差を実感する。
生憎エミールは平民なので、下着一枚のこの状況がとんでもなく恥ずかしい。いやしかし、エミールがクラウスほどの肉体美に恵まれていたならば、むしろおのれから脱いで自慢したくなったかもしれない。
エミールはのしかかってくる男の体に、我知らず見惚れていた。
「……傷が、いっぱいありますね」
肩や腕の筋肉の盛り上がりにそっと指を這わせると、クラウスの体がひくりと動いた。
「痛いですか?」
「いや……古傷だから痛くはない」
「いつ頃の傷なんです?」
「怪我は付き物だから覚えていない」
「うわ、ここにも……これは痛かったでしょう」
目についた傷痕を辿り、彫刻のような騎士の肢体に羨望の息を吐く。
「……エミール」
「いいなぁ、筋肉……。オレも頑張って鍛えたんですよ。ほら、ファルケンもすごくいい体をしてるでしょう。オレもあんなふうになりたいんだけど」
「エミール」
「あ、でもスヴェンなんかオレとそんなに体型変わらないのに、なんかすごく強かったんですよね。知ってます? スヴェンが武術、」
「エミール!!」
強い声で遮られて、エミールは驚いてクラウスの筋肉から手を離した。
「びっくりした……。なんです、急に大きな声を出して」
「エル! これはなんの試練だ? 私の理性を試しているのか?」
「え?」
試練? なんの話だ?
意味がわからずに首を傾げたら、エミールの上に乗り上げたクラウスが苦しげに眉を寄せて、獰猛な目でこちらを見下ろしてきた。
「誘うように触れてきたかと思えば、無邪気に他の男の名前を口にする」
「なっ……誘っ? え?」
そんなことはしてない、と反論しようとして、いまの自分の行動を思い返す。
エミールは下着一枚。そしてクラウスは全裸。寝台に組み敷かれながら相手の体を無遠慮にべたべたと触ってファルケンやらスヴェンやらの名前を出したのだから、そう思われても仕方なかった。
顔から火が出そうになりながら、エミールは慌てて首を振る。
「ち、違う、違うんで、あ、あむっ」
弁明する言葉は途中でクラウスの唇に奪われた。角度を変えてなんども重なり、舌で口腔内を蹂躙される。
クラウスのてのひらが耳を塞ぐように両頬を包んでいるから、濡れた音が直接脳に響いて、腰が溶けそうになった。
「ら、ラス、んぁ、あ、あぅ……ん、ん」
「なんだ」
「ちょ、っと、ま、まって、」
「もう待たない」
「ちが……ん、んぅ……」
裸の胸同士が合わさった。エミールに体重をかけないようにしながらも、しっとりと熱い皮膚をこすりつけるように体を動かされて、エミールは逃げ場もなく足裏をシーツに滑らせた。
男の手が頬から離れ、首筋を辿って鎖骨をくすぐる。もう片方の手で脇腹を撫で上げられ、おかしな声が漏れた。
「ラス、あ、あっ、ラス、ラス、聞いて」
「どうした」
「オレ、あの、んぁっ、は、はじめて、で」
大きなてのひらで上半身をまさぐられる。その刺激に耐え切れず身を捩らせながら、エミールは羞恥を堪えて告白した。
「オレ、誰ともしたことが、ない、から……あの、」
「…………」
クラウスの動きが止まった。
蒼玉の目が、くしゃりと歪む。
すまない、とクラウスが呟いた。項垂れた彼の金髪が、エミールの肩に落ちた。くすぐったさにふっと息を吐いたエミールは、クラウスの髪をそっとかき分けて視線を合わせた。
「なんの謝罪ですか」
「おまえが……私のために純潔をまもっていたのに」
「ちょっと! 気持ち悪い言い方するなよ! オレにそういう……経験がないのは、たまたまっていうか……」
三年前、この男に出会っていなかったら、自分は誰とこういう行為に及んだだろうか。
想像もつかなくて、クラウスしか考えられなくて、そんな自分にすこし唖然としてしまう。
クラウスが苦しげな表情のままで、ほろりと笑った。
「私も、真っ新なままおまえを抱きたかった」
なかったことにはできない過去を悔いる声だった。
エミールは首を横に振った。髪がシーツにこすれて、小さな音を立てた。
「オレだってこの三年、王族のことは学んできたんですよ」
だから知っている。王族が閨の手ほどきを受けることを。そして、王族の義務を。
王家の血を絶やさぬこと、血統を繋いでゆくこと、それは王族に生まれたクラウスたちの義務だ。
アマーリエも言っていた。マリウスは自分だけのものではない、と。
そばかすの浮いた鼻筋にしわを寄せながら、大人びた口調で、諦観を交えて、彼女はエミールに教えてくれた。
王家に嫁ぐということは、そういうこともすべて受け入れなければならないのだ、と。
「あなただってオレを抱くのは初めてなんだから、だからもうそれでいいんです」
クラウスを責めたいわけではない、と軽い口づけとともに伝えると、低く甘い声がまた、すまない、と囁いた。
このひとはオレに謝ってばかりだなぁ、とエミールは思った。
王子様で、アルファで、騎士なのに。
エミールには強く出れない彼が、いとしかった。
「あのね、オレが言いたかったのは」
「なんだ」
「オレは初めてだから、あの、だから、えっと」
歯切れ悪く言いよどんだエミールは、羞恥を堪えながら、クラウスをちらと見上げておずおずと告げた。
「お、お手柔らかに、お願いします……」
「…………」
クラウスの双眸が見開かれた。
奥歯を噛み締めたのか、ごりっ、と音が響いて、エミールはビクっとなる。
「エル……それは無理だ」
「えっ?」
「むしろここまでもった私の理性を褒めてくれ」
「え、あ、あぅっ」
止まっていたクラウスの手が切羽詰まったように動き出した。
首筋から耳の後ろまでを舐められ、匂いを嗅がれる。黒い首輪は巻かれたままだ。いまは発情期じゃないから、うなじを噛まれてもつがいにはなれない。それをわかっているから、クラウスも首輪を外そうとはしなかった。
それよりも早く繋がりたいとばかりに、体中をまさぐられた。
最後に一枚残っていた下着は、いつの間にか取り払われていた。いつ脱がされたんだろう。わからない。
鮮明なのは鼻腔に入り込んでくるクラウスの匂いと、指や舌でもたらされる快感だけだ。
胸の突起を摘ままれ、舐められ、先端をくりくりと弄られる。
腰が震えた。逃げたくてもクラウスの体が上にあるから、仰向けの姿勢を変えることもできない。
「だ、だからっ、しょしんしゃ、だってばぁっ、あっ、いやっ、いやっ」
乳首を強く吸われて、悲鳴が漏れた。
下腹部に熱が溜まっているのがわかる。熱くて熱くて弾けてしまいそうだ。
気持ちいいぐらいの脱ぎっぷりだ。裸を見られることに羞恥はないのだろうか?
疑問に感じながら、ふと思い当たる。
エミールが三年前に王城へ来たとき、スヴェンやら他の侍女やらが「お着替えを手伝います」「湯あみを手伝います」などと言ってきた。エミールは「着替えやお風呂ぐらいひとりでできるから!」と全力で拒否をして、なんとかひとり時間を確保した……という経緯があったのだが。
そうか、やんごとなき身分の方々は、着替えや入浴を手伝ってもらうのが普通で、だから裸体を見られることに抵抗はないのか。堂々とした様子のクラウスを見て、いまさらながらに彼我の育ってきた環境の差を実感する。
生憎エミールは平民なので、下着一枚のこの状況がとんでもなく恥ずかしい。いやしかし、エミールがクラウスほどの肉体美に恵まれていたならば、むしろおのれから脱いで自慢したくなったかもしれない。
エミールはのしかかってくる男の体に、我知らず見惚れていた。
「……傷が、いっぱいありますね」
肩や腕の筋肉の盛り上がりにそっと指を這わせると、クラウスの体がひくりと動いた。
「痛いですか?」
「いや……古傷だから痛くはない」
「いつ頃の傷なんです?」
「怪我は付き物だから覚えていない」
「うわ、ここにも……これは痛かったでしょう」
目についた傷痕を辿り、彫刻のような騎士の肢体に羨望の息を吐く。
「……エミール」
「いいなぁ、筋肉……。オレも頑張って鍛えたんですよ。ほら、ファルケンもすごくいい体をしてるでしょう。オレもあんなふうになりたいんだけど」
「エミール」
「あ、でもスヴェンなんかオレとそんなに体型変わらないのに、なんかすごく強かったんですよね。知ってます? スヴェンが武術、」
「エミール!!」
強い声で遮られて、エミールは驚いてクラウスの筋肉から手を離した。
「びっくりした……。なんです、急に大きな声を出して」
「エル! これはなんの試練だ? 私の理性を試しているのか?」
「え?」
試練? なんの話だ?
意味がわからずに首を傾げたら、エミールの上に乗り上げたクラウスが苦しげに眉を寄せて、獰猛な目でこちらを見下ろしてきた。
「誘うように触れてきたかと思えば、無邪気に他の男の名前を口にする」
「なっ……誘っ? え?」
そんなことはしてない、と反論しようとして、いまの自分の行動を思い返す。
エミールは下着一枚。そしてクラウスは全裸。寝台に組み敷かれながら相手の体を無遠慮にべたべたと触ってファルケンやらスヴェンやらの名前を出したのだから、そう思われても仕方なかった。
顔から火が出そうになりながら、エミールは慌てて首を振る。
「ち、違う、違うんで、あ、あむっ」
弁明する言葉は途中でクラウスの唇に奪われた。角度を変えてなんども重なり、舌で口腔内を蹂躙される。
クラウスのてのひらが耳を塞ぐように両頬を包んでいるから、濡れた音が直接脳に響いて、腰が溶けそうになった。
「ら、ラス、んぁ、あ、あぅ……ん、ん」
「なんだ」
「ちょ、っと、ま、まって、」
「もう待たない」
「ちが……ん、んぅ……」
裸の胸同士が合わさった。エミールに体重をかけないようにしながらも、しっとりと熱い皮膚をこすりつけるように体を動かされて、エミールは逃げ場もなく足裏をシーツに滑らせた。
男の手が頬から離れ、首筋を辿って鎖骨をくすぐる。もう片方の手で脇腹を撫で上げられ、おかしな声が漏れた。
「ラス、あ、あっ、ラス、ラス、聞いて」
「どうした」
「オレ、あの、んぁっ、は、はじめて、で」
大きなてのひらで上半身をまさぐられる。その刺激に耐え切れず身を捩らせながら、エミールは羞恥を堪えて告白した。
「オレ、誰ともしたことが、ない、から……あの、」
「…………」
クラウスの動きが止まった。
蒼玉の目が、くしゃりと歪む。
すまない、とクラウスが呟いた。項垂れた彼の金髪が、エミールの肩に落ちた。くすぐったさにふっと息を吐いたエミールは、クラウスの髪をそっとかき分けて視線を合わせた。
「なんの謝罪ですか」
「おまえが……私のために純潔をまもっていたのに」
「ちょっと! 気持ち悪い言い方するなよ! オレにそういう……経験がないのは、たまたまっていうか……」
三年前、この男に出会っていなかったら、自分は誰とこういう行為に及んだだろうか。
想像もつかなくて、クラウスしか考えられなくて、そんな自分にすこし唖然としてしまう。
クラウスが苦しげな表情のままで、ほろりと笑った。
「私も、真っ新なままおまえを抱きたかった」
なかったことにはできない過去を悔いる声だった。
エミールは首を横に振った。髪がシーツにこすれて、小さな音を立てた。
「オレだってこの三年、王族のことは学んできたんですよ」
だから知っている。王族が閨の手ほどきを受けることを。そして、王族の義務を。
王家の血を絶やさぬこと、血統を繋いでゆくこと、それは王族に生まれたクラウスたちの義務だ。
アマーリエも言っていた。マリウスは自分だけのものではない、と。
そばかすの浮いた鼻筋にしわを寄せながら、大人びた口調で、諦観を交えて、彼女はエミールに教えてくれた。
王家に嫁ぐということは、そういうこともすべて受け入れなければならないのだ、と。
「あなただってオレを抱くのは初めてなんだから、だからもうそれでいいんです」
クラウスを責めたいわけではない、と軽い口づけとともに伝えると、低く甘い声がまた、すまない、と囁いた。
このひとはオレに謝ってばかりだなぁ、とエミールは思った。
王子様で、アルファで、騎士なのに。
エミールには強く出れない彼が、いとしかった。
「あのね、オレが言いたかったのは」
「なんだ」
「オレは初めてだから、あの、だから、えっと」
歯切れ悪く言いよどんだエミールは、羞恥を堪えながら、クラウスをちらと見上げておずおずと告げた。
「お、お手柔らかに、お願いします……」
「…………」
クラウスの双眸が見開かれた。
奥歯を噛み締めたのか、ごりっ、と音が響いて、エミールはビクっとなる。
「エル……それは無理だ」
「えっ?」
「むしろここまでもった私の理性を褒めてくれ」
「え、あ、あぅっ」
止まっていたクラウスの手が切羽詰まったように動き出した。
首筋から耳の後ろまでを舐められ、匂いを嗅がれる。黒い首輪は巻かれたままだ。いまは発情期じゃないから、うなじを噛まれてもつがいにはなれない。それをわかっているから、クラウスも首輪を外そうとはしなかった。
それよりも早く繋がりたいとばかりに、体中をまさぐられた。
最後に一枚残っていた下着は、いつの間にか取り払われていた。いつ脱がされたんだろう。わからない。
鮮明なのは鼻腔に入り込んでくるクラウスの匂いと、指や舌でもたらされる快感だけだ。
胸の突起を摘ままれ、舐められ、先端をくりくりと弄られる。
腰が震えた。逃げたくてもクラウスの体が上にあるから、仰向けの姿勢を変えることもできない。
「だ、だからっ、しょしんしゃ、だってばぁっ、あっ、いやっ、いやっ」
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