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狼と名もなき墓標
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ファルケンの囁きを聞きながら、エミールはかつてクラウスに言われた言葉を思い出していた。
あれは、いつだったか。
(王城では、ファルケン以外を信じるな)
きつい抱擁とともに、耳に吹き込まれたクラウスの低い声。
ファルケン以外を信じるな。
その意味を。真意を。
たぶん、このときエミールは、違うことなく理解した。
ファルケンだけが、エミールの意思を汲める存在なのだ、と。クラウスはそう言いたかったのだ。
スヴェンも、エミールの護衛だという他の私兵も、クラウスの命令に従う。そこにエミールの意向は反映されない。クラウスがしろと言ったことを遵守する。
そしてクラウスも。
彼はエミールをまもるために打てる手を先んじて打っている。エミールがそれを望まなくとも、クラウスは彼のこころのままに、本能のままに、おのれのつがいのために動いているのだ。
だから、ファルケンが必要だった。
エミールの言葉を聞き、エミールのため、エミールの希望を叶えることのできる存在が。
止まったと思った涙が、また両目からこぼれた。
エミールの知らないところで、二人の男が交わした契約。
「エミールのために、エミールの剣となり、エミールに従え。クラウス様は俺にそう言った。だからおまえが主だ。おまえが望むなら、俺はおまえのこころのままに動く」
鼓膜を熱く震わせるファルケンの声。それにクラウスの声が被さって聞こえた気がした。
エミールのために。
息が苦しい。エミールはファルケンの背にしがみついた。
胸が熱くて、いっぱいだった。
しゃくりあげて泣くエミールの背を、ファルケンが抱き返してくれる。
エミールはずっとまもられていた。
クラウスの愛と、ファルケンの献身に。
どうしよう。どうすれば彼らに、返すことができるのだろうか。
感謝を、愛を、胸を埋め尽くすこの名前もつけられないような感情を。
「エル、泣くな」
「ルー……」
「俺をクラウス様のところへ行かせたいなら、泣いてる暇はないぞ」
「……うん」
「いいか、おまえの傍を離れるには、口実が必要だ」
エミールを慰めるふりで、ファルケンが耳元に唇を寄せて、早口にそう言った。
口実……。ファルケンの主はエミールだ。だからファルケンにそれは必要ない。
エミールはこくりと息を飲んだ。そうか、これは他の私兵のことを言ってるのだ。
胸をわななかせるようにして、大きな深呼吸をする。
濡れた目をファルケンの隻眼と合わせた。
エミールがきちんと理解したのを悟ったファルケンが、小さく頷く。
「俺を思いきり殴れよ」
ひそ、とほとんど唇の動きだけで囁かれた。
なにが、と思う暇もなく、唇に温かな感触が当たった。
え、と見開いた目に、これまでも近い位置にあったファルケンの顔が、さらに大きく映っていた。
キスを、されている。ファルケンに。
おい、と合わさった唇がエミールを急かすように動いた。それでハッと我に返ることができた。
エミールは両手でファルケンを突き飛ばし、眼帯で覆われた左の頬を平手で叩いた。
ファルケンが大袈裟によろめいた。次の瞬間、どこからか現われた黒装束の二人が、ファルケンの左右の腕を押さえつけ、そのまま地面に引き倒した。ファルケンは抗わずに膝をついた。
「エミール様、大丈夫ですか」
不意に横から声が聞こえた。驚いて振り向くと、三人目の黒装束が立っていた。
エミールはその顔を見て唖然とした。全員が、狼の面をつけている。
「だ、誰……」
「クラウス様の部下です」
横に立つ男がそう答えた。ファルケンを押さえつけている二人は無言でエミールへと軽く頭を下げた。
「普段はあなた様に姿を見せるなと言われておりますが、『鷹』の背任行為を確認した以上、しかるべき処置が必要かと」
「言っとくが、そいつが誘ったんだぜ。つがいが居なくて寂しいからって、いててっ」
ファルケンが笑いながら口を挟んできたが、両腕を押さえている男たちがそれを捩じ上げ、痛みに呻いた。エミールはつい制止の声を上げそうになったが、ファルケンの金茶の瞳がじろりとこちらに向けられるのを見て、おのれを落ち着かせるべく胸をさすった。
「どうしますか、エミール様」
平坦な声で、狼面の男が問いかけてくる。
エミールは声が震えないよう意識しながら、手の甲で唇を拭った。
「ファルケンが急にオレに……キスを、したのを、見たでしょう」
「確かに」
「クラウス様への裏切りです」
「はい」
従順に頷いた狼面の男と、エミールは正面から向き直った。
「あなたたちはクラウス様の部下と言いました」
「いかにも」
「それはファルケンも同じですね。ファルケンも、クラウス様の部下だとオレは聞いてます」
「……はい」
狼面は、すこしの沈黙を挟んで頷いた。
ファルケンの主がエミールだと知らないのか、……それとも知っていて、しかしエミールの考えを悟って話を合わせてくれたのか……。
お願い……! 内心で両手を組み合わせて祈りながら、エミールは口を開いた。
「クラウス様の部下に、オレが勝手に処罰を与えることはできません。判断は、クラウス様にしていただかないと」
「……しかし、我が君は現在、」
「ファルケンを、クラウス様のところへ連行してください。いますぐ!」
強い口調で、エミールは狼面へと命令した。
三人の男が逡巡するように顔を見合わせた。
「半端な拘束じゃ俺は逃げるぜ、だっ、いたたっ」
「黙ってろ、『鷹』」
溜め息交じりに、エミールと対峙している狼面が彼へてのひらを向けた。
たぶん、もう読まれている。これがエミールとファルケンが仕込んだ茶番だと。
わかった上で、どう動くべきかと考えている。
「エミール様」
「は、はいっ」
「あなたの願いは、この男をクラウス様の元へと連行し、この男の無礼かつ不義な振る舞いを直ちに我が君へ報告してほしい、ということですね」
「……そうです。クラウス様直々に、すぐにでも」
「それによってこの男にどんな罰が下ることになっても、ですか?」
エミールは怯んだ。
エミールの元を離れることで、ファルケンや……この狼面の私兵たちがクラウスに罰を受けることもあるのだ。そのことを改めて突き付けられた。
ファルケンに視線を向けると、彼は小さく首を振った。迷うな、とその目が語っている。
エミールは息を吸って、「はい」と答えた。
狼面たちが沈黙した。エミールの前に立つ男がリーダー格なのだろう。溜め息を漏らした彼は、仕方ないとばかりに肩を竦めた。
「おまえたち二人で、『鷹』を連れて行け」
男の発した言葉に、ファルケンを押さえている二人が困惑したのがわかった。
いいのか、と確認するように二人の目がエミールと狼面を交互に見ている。
「『鷹』をこのままエミール様の傍には置いておけない。だが、『鷹』は俺たちとは違う立場だ。この男の処遇は、俺たちでは判断ができない。そしてエミール様もまた、クラウス様の判断がなければわからないと言っておられる。つまりは早急にクラウス様の指示を仰がねばならないということだ」
彼は一度言葉を切って、エミールと視線を合わせた。
「現在、我が君の所在の詳細がわかりません。騎士団が向かった方向はわかっておりますが、我が君を探しながらの道中となりますため、この男の処罰についてあなた様への報告は遅くなることが考えられます。よろしいですね?」
エミールは声もなく、ただこくこくと頷いた。
ファルケンを連れて、クラウスを探してくれると彼は言ったのだ。
「三人とも離れるわけにはいかないので、俺は残ります。いいですね?」
この問いにも、エミールは頷いた。ファルケンと、二人の狼面の男。彼らでどの程度クラウスのたすけになるかはわからない。でも、なにもせずにただ待つだけなんてできなかった。
「よろしくお願いします」
エミールは彼らへと頭を下げた。
「エル、馬鹿、設定が台無しになってるぞ」
ファルケンの苦情が飛んできた。両腕を解放された彼は立ち上がり、膝を汚した土を軽く払っていた。
「こんな無茶は今回だけですよ」
狼面の男が苦い声を聞かせた。エミールは泣き笑いになって、もう一度彼らへと深くお辞儀をした。
あれは、いつだったか。
(王城では、ファルケン以外を信じるな)
きつい抱擁とともに、耳に吹き込まれたクラウスの低い声。
ファルケン以外を信じるな。
その意味を。真意を。
たぶん、このときエミールは、違うことなく理解した。
ファルケンだけが、エミールの意思を汲める存在なのだ、と。クラウスはそう言いたかったのだ。
スヴェンも、エミールの護衛だという他の私兵も、クラウスの命令に従う。そこにエミールの意向は反映されない。クラウスがしろと言ったことを遵守する。
そしてクラウスも。
彼はエミールをまもるために打てる手を先んじて打っている。エミールがそれを望まなくとも、クラウスは彼のこころのままに、本能のままに、おのれのつがいのために動いているのだ。
だから、ファルケンが必要だった。
エミールの言葉を聞き、エミールのため、エミールの希望を叶えることのできる存在が。
止まったと思った涙が、また両目からこぼれた。
エミールの知らないところで、二人の男が交わした契約。
「エミールのために、エミールの剣となり、エミールに従え。クラウス様は俺にそう言った。だからおまえが主だ。おまえが望むなら、俺はおまえのこころのままに動く」
鼓膜を熱く震わせるファルケンの声。それにクラウスの声が被さって聞こえた気がした。
エミールのために。
息が苦しい。エミールはファルケンの背にしがみついた。
胸が熱くて、いっぱいだった。
しゃくりあげて泣くエミールの背を、ファルケンが抱き返してくれる。
エミールはずっとまもられていた。
クラウスの愛と、ファルケンの献身に。
どうしよう。どうすれば彼らに、返すことができるのだろうか。
感謝を、愛を、胸を埋め尽くすこの名前もつけられないような感情を。
「エル、泣くな」
「ルー……」
「俺をクラウス様のところへ行かせたいなら、泣いてる暇はないぞ」
「……うん」
「いいか、おまえの傍を離れるには、口実が必要だ」
エミールを慰めるふりで、ファルケンが耳元に唇を寄せて、早口にそう言った。
口実……。ファルケンの主はエミールだ。だからファルケンにそれは必要ない。
エミールはこくりと息を飲んだ。そうか、これは他の私兵のことを言ってるのだ。
胸をわななかせるようにして、大きな深呼吸をする。
濡れた目をファルケンの隻眼と合わせた。
エミールがきちんと理解したのを悟ったファルケンが、小さく頷く。
「俺を思いきり殴れよ」
ひそ、とほとんど唇の動きだけで囁かれた。
なにが、と思う暇もなく、唇に温かな感触が当たった。
え、と見開いた目に、これまでも近い位置にあったファルケンの顔が、さらに大きく映っていた。
キスを、されている。ファルケンに。
おい、と合わさった唇がエミールを急かすように動いた。それでハッと我に返ることができた。
エミールは両手でファルケンを突き飛ばし、眼帯で覆われた左の頬を平手で叩いた。
ファルケンが大袈裟によろめいた。次の瞬間、どこからか現われた黒装束の二人が、ファルケンの左右の腕を押さえつけ、そのまま地面に引き倒した。ファルケンは抗わずに膝をついた。
「エミール様、大丈夫ですか」
不意に横から声が聞こえた。驚いて振り向くと、三人目の黒装束が立っていた。
エミールはその顔を見て唖然とした。全員が、狼の面をつけている。
「だ、誰……」
「クラウス様の部下です」
横に立つ男がそう答えた。ファルケンを押さえつけている二人は無言でエミールへと軽く頭を下げた。
「普段はあなた様に姿を見せるなと言われておりますが、『鷹』の背任行為を確認した以上、しかるべき処置が必要かと」
「言っとくが、そいつが誘ったんだぜ。つがいが居なくて寂しいからって、いててっ」
ファルケンが笑いながら口を挟んできたが、両腕を押さえている男たちがそれを捩じ上げ、痛みに呻いた。エミールはつい制止の声を上げそうになったが、ファルケンの金茶の瞳がじろりとこちらに向けられるのを見て、おのれを落ち着かせるべく胸をさすった。
「どうしますか、エミール様」
平坦な声で、狼面の男が問いかけてくる。
エミールは声が震えないよう意識しながら、手の甲で唇を拭った。
「ファルケンが急にオレに……キスを、したのを、見たでしょう」
「確かに」
「クラウス様への裏切りです」
「はい」
従順に頷いた狼面の男と、エミールは正面から向き直った。
「あなたたちはクラウス様の部下と言いました」
「いかにも」
「それはファルケンも同じですね。ファルケンも、クラウス様の部下だとオレは聞いてます」
「……はい」
狼面は、すこしの沈黙を挟んで頷いた。
ファルケンの主がエミールだと知らないのか、……それとも知っていて、しかしエミールの考えを悟って話を合わせてくれたのか……。
お願い……! 内心で両手を組み合わせて祈りながら、エミールは口を開いた。
「クラウス様の部下に、オレが勝手に処罰を与えることはできません。判断は、クラウス様にしていただかないと」
「……しかし、我が君は現在、」
「ファルケンを、クラウス様のところへ連行してください。いますぐ!」
強い口調で、エミールは狼面へと命令した。
三人の男が逡巡するように顔を見合わせた。
「半端な拘束じゃ俺は逃げるぜ、だっ、いたたっ」
「黙ってろ、『鷹』」
溜め息交じりに、エミールと対峙している狼面が彼へてのひらを向けた。
たぶん、もう読まれている。これがエミールとファルケンが仕込んだ茶番だと。
わかった上で、どう動くべきかと考えている。
「エミール様」
「は、はいっ」
「あなたの願いは、この男をクラウス様の元へと連行し、この男の無礼かつ不義な振る舞いを直ちに我が君へ報告してほしい、ということですね」
「……そうです。クラウス様直々に、すぐにでも」
「それによってこの男にどんな罰が下ることになっても、ですか?」
エミールは怯んだ。
エミールの元を離れることで、ファルケンや……この狼面の私兵たちがクラウスに罰を受けることもあるのだ。そのことを改めて突き付けられた。
ファルケンに視線を向けると、彼は小さく首を振った。迷うな、とその目が語っている。
エミールは息を吸って、「はい」と答えた。
狼面たちが沈黙した。エミールの前に立つ男がリーダー格なのだろう。溜め息を漏らした彼は、仕方ないとばかりに肩を竦めた。
「おまえたち二人で、『鷹』を連れて行け」
男の発した言葉に、ファルケンを押さえている二人が困惑したのがわかった。
いいのか、と確認するように二人の目がエミールと狼面を交互に見ている。
「『鷹』をこのままエミール様の傍には置いておけない。だが、『鷹』は俺たちとは違う立場だ。この男の処遇は、俺たちでは判断ができない。そしてエミール様もまた、クラウス様の判断がなければわからないと言っておられる。つまりは早急にクラウス様の指示を仰がねばならないということだ」
彼は一度言葉を切って、エミールと視線を合わせた。
「現在、我が君の所在の詳細がわかりません。騎士団が向かった方向はわかっておりますが、我が君を探しながらの道中となりますため、この男の処罰についてあなた様への報告は遅くなることが考えられます。よろしいですね?」
エミールは声もなく、ただこくこくと頷いた。
ファルケンを連れて、クラウスを探してくれると彼は言ったのだ。
「三人とも離れるわけにはいかないので、俺は残ります。いいですね?」
この問いにも、エミールは頷いた。ファルケンと、二人の狼面の男。彼らでどの程度クラウスのたすけになるかはわからない。でも、なにもせずにただ待つだけなんてできなかった。
「よろしくお願いします」
エミールは彼らへと頭を下げた。
「エル、馬鹿、設定が台無しになってるぞ」
ファルケンの苦情が飛んできた。両腕を解放された彼は立ち上がり、膝を汚した土を軽く払っていた。
「こんな無茶は今回だけですよ」
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