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狼と名もなき墓標
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マリウスは苛立たしく中空を睨んだ。
本日の午前中より、入れ替わり立ち替わり「申し上げます!」の声を耳にしている。マリウスの元へ齎される報告に一貫性はなく、そのあまりのバラつきに頭がおかしくなりそうだった。
しかし、跪いて発される「申し上げます!」から始まる内容のひとつひとつを精査してみると、どれも情報の出どころに怪しむべき点がないのである。
「元ヴローム村の駐屯地より、オシュトローク開戦の報せあり」
「クラウス団長率いる騎士団が、サルーアの町を抜けた先の山中で行方知れずとなったと、中継地の衛兵より連絡が入りました」
「クレッグ伯爵より、至急の報告です。北の地に幽閉していた革命派より、新たな証言を得た、と」
「エミール殿下に造反の意志あり!」
「騎士団は恙無く元ヴローム村への道中を進軍しているとの報告が上がっております」
それらを告げてくる使者はすべて身元が確かであり、マリウスも見知った顔ぶれであった。
その後さほどの間を空けずに、議長の召集で緊急の議会が開かれた。
宰相や大臣、貴族たちは次々に舞い込む報せに右往左往しつつも、事実確認を行った。だが、その確認の結果もまた、新たな混乱を呼び込むような内容となっていた。
マリウスはひと通りの報告を聞き、情報を整理する。
オシュトロークとの戦線。
クラウス率いる騎士団の行方。
そして、クラウスのつがいであるエミールの、造反の意思。
細かな報告は多岐に渡ったが、情報を大別するとこの三点になるだろうか。
マリウスは騎士団の行方の捜索に当たった使者らに、クラウス宛ての手紙を持たせた。ときには暗号を交え、無事でいるなら『狼』をマリウスの元へ寄越せ、と告げた。
しかし待てど暮らせど『狼』は来ない。
これはクラウスにマリウスの指示が伝わっていないのか、そもそも手紙が届いていないのか、はたまた『狼』がそれどころではないのか……。
可能性は幾通りも存在しており、まだ絞り込むことができない。
議会でも議論は紛糾していた。
オシュトロークが開戦を仕掛けてきているならば、国防壁のまもりを固めなければならない。クラウスと共に出立しているのは第一騎士団だが、王都には他の部隊が残っている。その残留組も戦線に駆り出すべきか、否か。
情報の真偽がわからぬいまの段階で、王都のまもりを薄くするわけにはいかない、という意見と、国境は死守すべしという意見が対立した。
マリウスは一旦休憩だと告げ、席を外した。
廊下へ出るなりスッと寄ってきた侍従へ、アマーリエを呼ぶよう伝える。
十分もしない内に、しかめっ面の妻が侍女に付き添われて現われた。身籠っている彼女は、政務の場に来ることが嫌なのだ。王城にはアルファも数多く勤めているから、マリウス以外のアルファの匂いがつらいのだという。
普段であればさすがのマリウスも気を遣うところだが、いまはそうも言ってられなかった。
「こんなところへ呼び立てて悪いな、アマル」
「そう思われるなら手短にお願いしますわ」
ツン、と顎を上げてそばかすのある鼻筋を歪めたアマーリエだったが、そこは王太子の配偶者、ただならぬ状況を察したようで、文句も言わずに本題を促してきた。
マリウスは片頬で笑い、軽く手を振る。
その場に居た侍女と侍従は、一礼をして部屋から出て行った。
ひと払いを済ませたマリウスは妻の肩を引き寄せ、耳元で囁いた。
「アマル。エミールへ手紙を書け」
「エミールに?」
「クラウスの所在が不明だ。安否もわからない」
アマーリエの赤みがかった瞳が丸くなった。彼女はまぁ!と短い悲鳴を上げたが、すぐに表情を引き締めた。
「それで、エミールにはなんと言えばよろしいの?」
「王城への情報の入り方がおかしい。もしかするとエミールにも誰かしらが、なにごとかを吹き込んでいるかもしれん。だが、情報の真偽が不明である以上、クラウスの行方云々の話はエミールを不安にさせるだけだ」
マリウスは話しながら、おのれの言葉に引っかかりを覚えた。
エミール。クラウスのつがい。
舞い込んだ様々な情報の中で、エミールに造反の意思ありとするものだけが、明らかに異色であった。
なぜ突然、エミールの名が出たのか。
「アマル、いいか、エミールには、誰がなにを言ってこようがこの俺からの連絡があるまで動くなと伝えろ」
「承知しましたわ。いますぐに向かいます」
「いや、おまえは動くな。手紙でいい」
マリウスの指示に、アマーリエは首を傾げた。
「わたくしが直接伝えた方が、エミールも安心しますわ」
「駄目だ。誰のどんな動きが、エミールにどう影響するか読めん」
「……その言い方。クラウスの件以外になにかありますわね?」
アマーリエが半眼になり、マリウスを見つめてきた。マリウスは腕を組み、素知らぬふりをしたが、彼女は見逃してくれなかった。
「またオメガには話せないとでも言いますの? ひどい差別ですわ! エミールはわたくしの友よ。その友を案じる気持ちは、オメガだろうかアルファだろうが変わりませんわ!」
「アマル、わかった。わかったから声を落としてくれ」
「ではお話しくださいませ」
「……エミールが俺と対立しようとしている、と」
「ありえませんわ!」
声を荒げたアマーリエの口を、マリウスはてのひらで塞いだ。
「アマル。しずかにしろ。そういう情報が耳に入ったというだけだ」
「まさかあなた、信じたわけじゃなくてよね?」
「無論、疑ってはいない」
「当然ですわ。エミールを疑うということは、クラウスを疑うのと同じことですわ。あなたの弟が、どれだけあなたのことを尊敬しているか!」
「わかっている。俺とて、クラウスのこともエミールのことも信じている。だが、議会の全員が俺と同じだけ弟や弟のオメガのことを知っているわけでもない。だからこそ迂闊には動けんのだ」
わかるな? と念を押すように問いかけると、アマーリエが下唇を噛んで、こくりと頷いた。
「わかったわ。手紙を、至急で、内密にエミールに届けますわ」
「頼んだ」
アマーリエの赤毛を軽く撫で、マリウスは急ぎ足で部屋を出て議会へと戻った。
マリウスが席に着くなり、
「王太子殿下。クラウス殿下がつがい、エミール様の召集をお願いいたします」
と議長から言い渡された。
「召集?」
なぜだ、と胡乱に問えば、議長が生真面目な顔で周囲を見渡す。
「議会の総意にございます。エミール様には一度、申し開きの場が必要かと」
賛同の拍手が鳴った。
マリウスは愕然とした。
場を離れていた時間は、二十分もなかったはずだ。
マリウスが不在のその短時間で、この場のほとんど全員が、エミールに造反の意思ありという報告を信じたというのか。
騎士団の行方よりも、クラウスの安否よりも、オシュトロークとの戦よりも、その報告が重要だと判断したのか。
マリウスは一度深呼吸をする間を挟み、議長に倣って議会の面々を見渡した。
宰相、大臣、貴族院に属する者たち……。
誰が、どんな先導を行ったのか。
ひとりひとりの顔を凝視しながら、マリウスは目まぐるしく思考を回転させ、対応を考えた。
マリウスは苛立たしく中空を睨んだ。
本日の午前中より、入れ替わり立ち替わり「申し上げます!」の声を耳にしている。マリウスの元へ齎される報告に一貫性はなく、そのあまりのバラつきに頭がおかしくなりそうだった。
しかし、跪いて発される「申し上げます!」から始まる内容のひとつひとつを精査してみると、どれも情報の出どころに怪しむべき点がないのである。
「元ヴローム村の駐屯地より、オシュトローク開戦の報せあり」
「クラウス団長率いる騎士団が、サルーアの町を抜けた先の山中で行方知れずとなったと、中継地の衛兵より連絡が入りました」
「クレッグ伯爵より、至急の報告です。北の地に幽閉していた革命派より、新たな証言を得た、と」
「エミール殿下に造反の意志あり!」
「騎士団は恙無く元ヴローム村への道中を進軍しているとの報告が上がっております」
それらを告げてくる使者はすべて身元が確かであり、マリウスも見知った顔ぶれであった。
その後さほどの間を空けずに、議長の召集で緊急の議会が開かれた。
宰相や大臣、貴族たちは次々に舞い込む報せに右往左往しつつも、事実確認を行った。だが、その確認の結果もまた、新たな混乱を呼び込むような内容となっていた。
マリウスはひと通りの報告を聞き、情報を整理する。
オシュトロークとの戦線。
クラウス率いる騎士団の行方。
そして、クラウスのつがいであるエミールの、造反の意思。
細かな報告は多岐に渡ったが、情報を大別するとこの三点になるだろうか。
マリウスは騎士団の行方の捜索に当たった使者らに、クラウス宛ての手紙を持たせた。ときには暗号を交え、無事でいるなら『狼』をマリウスの元へ寄越せ、と告げた。
しかし待てど暮らせど『狼』は来ない。
これはクラウスにマリウスの指示が伝わっていないのか、そもそも手紙が届いていないのか、はたまた『狼』がそれどころではないのか……。
可能性は幾通りも存在しており、まだ絞り込むことができない。
議会でも議論は紛糾していた。
オシュトロークが開戦を仕掛けてきているならば、国防壁のまもりを固めなければならない。クラウスと共に出立しているのは第一騎士団だが、王都には他の部隊が残っている。その残留組も戦線に駆り出すべきか、否か。
情報の真偽がわからぬいまの段階で、王都のまもりを薄くするわけにはいかない、という意見と、国境は死守すべしという意見が対立した。
マリウスは一旦休憩だと告げ、席を外した。
廊下へ出るなりスッと寄ってきた侍従へ、アマーリエを呼ぶよう伝える。
十分もしない内に、しかめっ面の妻が侍女に付き添われて現われた。身籠っている彼女は、政務の場に来ることが嫌なのだ。王城にはアルファも数多く勤めているから、マリウス以外のアルファの匂いがつらいのだという。
普段であればさすがのマリウスも気を遣うところだが、いまはそうも言ってられなかった。
「こんなところへ呼び立てて悪いな、アマル」
「そう思われるなら手短にお願いしますわ」
ツン、と顎を上げてそばかすのある鼻筋を歪めたアマーリエだったが、そこは王太子の配偶者、ただならぬ状況を察したようで、文句も言わずに本題を促してきた。
マリウスは片頬で笑い、軽く手を振る。
その場に居た侍女と侍従は、一礼をして部屋から出て行った。
ひと払いを済ませたマリウスは妻の肩を引き寄せ、耳元で囁いた。
「アマル。エミールへ手紙を書け」
「エミールに?」
「クラウスの所在が不明だ。安否もわからない」
アマーリエの赤みがかった瞳が丸くなった。彼女はまぁ!と短い悲鳴を上げたが、すぐに表情を引き締めた。
「それで、エミールにはなんと言えばよろしいの?」
「王城への情報の入り方がおかしい。もしかするとエミールにも誰かしらが、なにごとかを吹き込んでいるかもしれん。だが、情報の真偽が不明である以上、クラウスの行方云々の話はエミールを不安にさせるだけだ」
マリウスは話しながら、おのれの言葉に引っかかりを覚えた。
エミール。クラウスのつがい。
舞い込んだ様々な情報の中で、エミールに造反の意思ありとするものだけが、明らかに異色であった。
なぜ突然、エミールの名が出たのか。
「アマル、いいか、エミールには、誰がなにを言ってこようがこの俺からの連絡があるまで動くなと伝えろ」
「承知しましたわ。いますぐに向かいます」
「いや、おまえは動くな。手紙でいい」
マリウスの指示に、アマーリエは首を傾げた。
「わたくしが直接伝えた方が、エミールも安心しますわ」
「駄目だ。誰のどんな動きが、エミールにどう影響するか読めん」
「……その言い方。クラウスの件以外になにかありますわね?」
アマーリエが半眼になり、マリウスを見つめてきた。マリウスは腕を組み、素知らぬふりをしたが、彼女は見逃してくれなかった。
「またオメガには話せないとでも言いますの? ひどい差別ですわ! エミールはわたくしの友よ。その友を案じる気持ちは、オメガだろうかアルファだろうが変わりませんわ!」
「アマル、わかった。わかったから声を落としてくれ」
「ではお話しくださいませ」
「……エミールが俺と対立しようとしている、と」
「ありえませんわ!」
声を荒げたアマーリエの口を、マリウスはてのひらで塞いだ。
「アマル。しずかにしろ。そういう情報が耳に入ったというだけだ」
「まさかあなた、信じたわけじゃなくてよね?」
「無論、疑ってはいない」
「当然ですわ。エミールを疑うということは、クラウスを疑うのと同じことですわ。あなたの弟が、どれだけあなたのことを尊敬しているか!」
「わかっている。俺とて、クラウスのこともエミールのことも信じている。だが、議会の全員が俺と同じだけ弟や弟のオメガのことを知っているわけでもない。だからこそ迂闊には動けんのだ」
わかるな? と念を押すように問いかけると、アマーリエが下唇を噛んで、こくりと頷いた。
「わかったわ。手紙を、至急で、内密にエミールに届けますわ」
「頼んだ」
アマーリエの赤毛を軽く撫で、マリウスは急ぎ足で部屋を出て議会へと戻った。
マリウスが席に着くなり、
「王太子殿下。クラウス殿下がつがい、エミール様の召集をお願いいたします」
と議長から言い渡された。
「召集?」
なぜだ、と胡乱に問えば、議長が生真面目な顔で周囲を見渡す。
「議会の総意にございます。エミール様には一度、申し開きの場が必要かと」
賛同の拍手が鳴った。
マリウスは愕然とした。
場を離れていた時間は、二十分もなかったはずだ。
マリウスが不在のその短時間で、この場のほとんど全員が、エミールに造反の意思ありという報告を信じたというのか。
騎士団の行方よりも、クラウスの安否よりも、オシュトロークとの戦よりも、その報告が重要だと判断したのか。
マリウスは一度深呼吸をする間を挟み、議長に倣って議会の面々を見渡した。
宰相、大臣、貴族院に属する者たち……。
誰が、どんな先導を行ったのか。
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