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狼と名もなき墓標
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腹部が再び包帯で覆われた。服を戻され、毛布を掛けられる。その段でようやくエミールは顔を上げることができた。
「エミール様、栄養をたくさん摂って、しっかり体を休める、あなた様にはこれをこころ掛けていただきたいと存じます」
「は、話を、してください。オレの、体のことで、話があるって……」
ベルンハルトがチラとクラウスを見た。隣でクラウスが頷きを返したのがわかった。
「エミール様。それでは……」
カチャリ。小さな音を立てて、ベルンハルトが片眼鏡を外した。しわにまみれた老医師の双眸が、エミールを映して沈痛に歪んだ。
「あなた様は二月前、峻険な場所から滑落されました。さいわい骨折などは免れましたが、腹部を強く打たれたようで重篤な状態でございました」
「…………」
「あなた様が滑落されたとき、殿下は即座に後を追われました。殿下の迅速な救助がなければ、あなた様のいのちを繋ぐのは難しかった。それほどに危険な状態でした」
エミールの体が震え出した。この説明も、たぶん、初めて聞くものではない。
前にも聞いたことがある。きっと。おかしくなっていたときの自分が。
いや、エミールが正気じゃなければ、クラウスもベルンハルトも話をしようなどとは思わなかっただろう。ということは、この話を聞いたときの自分は正気だったのだ。すくなくとも、話ができる程度には正気だったはずだ。
それなのに、忘れてしまっている。
では、いまはどうなのか。自分では正気だと思っているいまのエミールは。本当に正気なのだろうか。それとももうどうにもならないほどにおかしくなってしまっていて、妄想の世界を生きているのだろうか。
「ま、待って……」
エミールは両手でクラウスの手を握った。
「オレ、起きてる? ちゃんと起きてる?」
「エル……もう眠るか?」
「違う。オレ、いま、おかしい? 話ができそう? そう見える?」
「エミール。私のオメガ。私の目には、おまえがしっかり覚醒していて、きちんとベルンハルトの話を聞いている。そう見えている」
「そっか……ごめん。すみません、続けてください」
肩で息をしながら、エミールはベルンハルトに向き直った。ベルンハルトが二度、三度と頷いた。それから、エミールへと深々と頭を下げた。
「エミール様。我が医師団の力不足を謝罪いたします」
「…………」
「あなた様は腹部を強打されたことで、体内で多量の出血が起こっておりました。すぐに手術を行いましたが、子宮の損傷が激しく……いのちを優先するため、已む無く摘出を行いました」
エミールはしばらく無言で、医師の顔を呆けたように見ていた。
それから、クラウスへと視線を巡らせた。蒼い瞳が、ゆっくりと瞬いた。肩をしっかりと抱きしめられていた。そうされていなかったら、寝台を飛び出していたかもしれない。
エミールはぶるぶると震える手で、自身のお腹を撫でた。
「…………オレ、赤ちゃんと一緒に、子宮もなくしちゃったの……」
それで、自分だけが生き残ったのか。
息が苦しくなった。苦しくて苦しくて、どうしようもなくて身を捩った。そんなエミールを力ずくでクラウスが抱きとめている。
「エミール、違う、聞け」
「エミール様。お聞きくだされ。子宮はたしかに失いました。ただ、あなた様のお腹に、子どもは居なかった」
おかしな言葉が聞こえてきた。
もう自分は正気じゃないのだ。だって意味がわからない。お腹に子どもが居なかっただなんて。
「エミール様、あなた様はそもそも懐妊されたわけではなかったのです」
「な、なに、言って……」
始めにエミールの懐妊を告げたのはベルンハルト本人だ。それなのに、なにを。
「想像妊娠にございます」
「………………え?」
「ご自身が妊娠したと、体が勘違いしたのです。エミール様、あなた様の近くには、すでに妊娠中であったアマーリエ様がいらっしゃいました。オメガは、アルファの誘発香を嗅ぎ分けるのと同時に、同じオメガの匂いにも敏感です。妊娠中のオメガの匂いが、あなた様にも伝わっていた。それであなた様の体が勘違いをしたのです。ご自分が妊娠したのだと」
エミールは思わず唇を引きつらせ、乾いた笑いを漏らした。
「なにを、バカなことを……」
「エミール様、こちらを」
ベルンハルトがカバンから数枚の紙の束を取り出し、差し出してきた。
「想像妊娠の症例はたしかにごくごく稀です。しかし過去に例がないわけではございません。こちらは我が弟子のシモンがまとめ上げた報告書にございます。我が国にある治療院ひとつひとつと連絡を取り合い、過去の事例を調査いたしました。検査薬で妊娠の陽性反応が出る、つわりが起こる、お腹が膨らむ……、想像妊娠でそうした症状が起こることは現実に起こり得る、ということが記載されてございます」
エミールは呆然と、報告書の束を見た。
ベルンハルトがなにを言ってるかわからない。遠い異国の言葉を聞いているかのような気がした。
「エミール」
クラウスの声が聞こえた。エミールがぼんやりとした視線を向けると、クラウスのキスが目じりに降ってきた。
彼はそのまま唇を滑らせて、エミールの耳朶に触れそうな距離で、ささやいた。
「エミール、ベルンハルトの言ったとおりだ。おまえの胎に、子は居なかった。おまえのせいで奪われたいのちなど、なにひとつないんだ」
エミールは両目を見開いた。
頭のどこかで、すすり泣くような声がしていた。
頼む。落ち着いてくれ。おまえは悪くない。おまえは悪くないんだ。自分を責めるな。
エル、エミール。私のオメガ。
頼むから、自分を傷つけるような真似はしないでくれ。
エミールを抱きしめて、泣きながら懇願してくるクラウスの声。
エミールは彼の腕の中で暴れ、両手を振り回してクラウスを殴り、どうにもならなくて噛みついた。
それでもクラウスはエミールを抱く力を緩めなかった。おまえは悪くない、と繰り返して、エミールが力尽きて眠りに着くまでずっと腕の中にエミールを閉じ込めていた。
これは本当の記憶だろうか。それとも勝手な妄想なのか。
わからない。
わからない。
思考が混乱している。色々な場面が混ざり合って、もうぐちゃぐちゃだ。
涙がこぼれた。
それを拭うこともできずに、エミールはつがいの顔を見つめた。
口角がひくりと動いた。笑み形に引き上げた唇を、そのまま開いた。
「……うそつき」
エミールはそう詰った。
クラウスも、ベルンハルトも嘘つきだ。
だって、赤ちゃんは居た。エミールのお腹の中にたしかに居た。想像なんかじゃなかった。
その赤ちゃんを、エミールが殺したのだ。
「うそつきっ! も、もう、いやだっ、もう、いや、いやだっ」
うあぁぁぁ、と嗚咽が零れた。両腕を突っ張ってクラウスから離れようとした。けれどゆるされなかった。力強い腕がぎゅうっと背に巻き付いてエミールを掴まえていた。
ベルンハルトが注射器を手に、エミールの袖をまくり上げてくる。
振り払いたくても動けない。クラウスが邪魔をしている。
いやだ、いやだ、とエミールは繰り返した。
腕にちくりと針の刺さる感触がした。
ひどい、とエミールは二人を責めた。
嘘つき、嫌い、もう嫌だ。子どものような罵倒しか出てこなくて、そのうちに息が切れた。
子宮がなくなって、もう妊娠は望めない。クラウスの子を授かることはできない。
お腹に居たはずの子は、最初から居なかったと言われた。
存在すら消されてしまった。
おまえは誰も殺していない。クラウスがそう言っている。
エミールは咽び泣いた。
目の前が暗くなってくる。たぶんさっきの注射のせいだ。
ひどい、ひどい、と二人へ放っていた言葉も、あやふやなものになっていった。
エミールは茫洋とした意識の中で、つぶやいた。
「……しにたい」
クラウスの体からかなしみの匂いが香った。
すまない、と謝る声が聞こえた。
「おまえを愛してる、エミール」
だからすまない、と。
その願いだけは叶えてやれない、と。
なんども謝る言葉が聞こえていた。
王族のくせに、エミールには簡単に謝ってしまう。そんなところは初めてあった頃から変わらない。
エミールのアルファ。エミールの騎士。エミールの……最愛のひと。
それでもいまはどうしようもなく、すべてを拒絶したかった。
死にたい、死にたい。
そうつぶやきながらエミールは、眠りの世界にストンと堕ちた。
「エミール様、栄養をたくさん摂って、しっかり体を休める、あなた様にはこれをこころ掛けていただきたいと存じます」
「は、話を、してください。オレの、体のことで、話があるって……」
ベルンハルトがチラとクラウスを見た。隣でクラウスが頷きを返したのがわかった。
「エミール様。それでは……」
カチャリ。小さな音を立てて、ベルンハルトが片眼鏡を外した。しわにまみれた老医師の双眸が、エミールを映して沈痛に歪んだ。
「あなた様は二月前、峻険な場所から滑落されました。さいわい骨折などは免れましたが、腹部を強く打たれたようで重篤な状態でございました」
「…………」
「あなた様が滑落されたとき、殿下は即座に後を追われました。殿下の迅速な救助がなければ、あなた様のいのちを繋ぐのは難しかった。それほどに危険な状態でした」
エミールの体が震え出した。この説明も、たぶん、初めて聞くものではない。
前にも聞いたことがある。きっと。おかしくなっていたときの自分が。
いや、エミールが正気じゃなければ、クラウスもベルンハルトも話をしようなどとは思わなかっただろう。ということは、この話を聞いたときの自分は正気だったのだ。すくなくとも、話ができる程度には正気だったはずだ。
それなのに、忘れてしまっている。
では、いまはどうなのか。自分では正気だと思っているいまのエミールは。本当に正気なのだろうか。それとももうどうにもならないほどにおかしくなってしまっていて、妄想の世界を生きているのだろうか。
「ま、待って……」
エミールは両手でクラウスの手を握った。
「オレ、起きてる? ちゃんと起きてる?」
「エル……もう眠るか?」
「違う。オレ、いま、おかしい? 話ができそう? そう見える?」
「エミール。私のオメガ。私の目には、おまえがしっかり覚醒していて、きちんとベルンハルトの話を聞いている。そう見えている」
「そっか……ごめん。すみません、続けてください」
肩で息をしながら、エミールはベルンハルトに向き直った。ベルンハルトが二度、三度と頷いた。それから、エミールへと深々と頭を下げた。
「エミール様。我が医師団の力不足を謝罪いたします」
「…………」
「あなた様は腹部を強打されたことで、体内で多量の出血が起こっておりました。すぐに手術を行いましたが、子宮の損傷が激しく……いのちを優先するため、已む無く摘出を行いました」
エミールはしばらく無言で、医師の顔を呆けたように見ていた。
それから、クラウスへと視線を巡らせた。蒼い瞳が、ゆっくりと瞬いた。肩をしっかりと抱きしめられていた。そうされていなかったら、寝台を飛び出していたかもしれない。
エミールはぶるぶると震える手で、自身のお腹を撫でた。
「…………オレ、赤ちゃんと一緒に、子宮もなくしちゃったの……」
それで、自分だけが生き残ったのか。
息が苦しくなった。苦しくて苦しくて、どうしようもなくて身を捩った。そんなエミールを力ずくでクラウスが抱きとめている。
「エミール、違う、聞け」
「エミール様。お聞きくだされ。子宮はたしかに失いました。ただ、あなた様のお腹に、子どもは居なかった」
おかしな言葉が聞こえてきた。
もう自分は正気じゃないのだ。だって意味がわからない。お腹に子どもが居なかっただなんて。
「エミール様、あなた様はそもそも懐妊されたわけではなかったのです」
「な、なに、言って……」
始めにエミールの懐妊を告げたのはベルンハルト本人だ。それなのに、なにを。
「想像妊娠にございます」
「………………え?」
「ご自身が妊娠したと、体が勘違いしたのです。エミール様、あなた様の近くには、すでに妊娠中であったアマーリエ様がいらっしゃいました。オメガは、アルファの誘発香を嗅ぎ分けるのと同時に、同じオメガの匂いにも敏感です。妊娠中のオメガの匂いが、あなた様にも伝わっていた。それであなた様の体が勘違いをしたのです。ご自分が妊娠したのだと」
エミールは思わず唇を引きつらせ、乾いた笑いを漏らした。
「なにを、バカなことを……」
「エミール様、こちらを」
ベルンハルトがカバンから数枚の紙の束を取り出し、差し出してきた。
「想像妊娠の症例はたしかにごくごく稀です。しかし過去に例がないわけではございません。こちらは我が弟子のシモンがまとめ上げた報告書にございます。我が国にある治療院ひとつひとつと連絡を取り合い、過去の事例を調査いたしました。検査薬で妊娠の陽性反応が出る、つわりが起こる、お腹が膨らむ……、想像妊娠でそうした症状が起こることは現実に起こり得る、ということが記載されてございます」
エミールは呆然と、報告書の束を見た。
ベルンハルトがなにを言ってるかわからない。遠い異国の言葉を聞いているかのような気がした。
「エミール」
クラウスの声が聞こえた。エミールがぼんやりとした視線を向けると、クラウスのキスが目じりに降ってきた。
彼はそのまま唇を滑らせて、エミールの耳朶に触れそうな距離で、ささやいた。
「エミール、ベルンハルトの言ったとおりだ。おまえの胎に、子は居なかった。おまえのせいで奪われたいのちなど、なにひとつないんだ」
エミールは両目を見開いた。
頭のどこかで、すすり泣くような声がしていた。
頼む。落ち着いてくれ。おまえは悪くない。おまえは悪くないんだ。自分を責めるな。
エル、エミール。私のオメガ。
頼むから、自分を傷つけるような真似はしないでくれ。
エミールを抱きしめて、泣きながら懇願してくるクラウスの声。
エミールは彼の腕の中で暴れ、両手を振り回してクラウスを殴り、どうにもならなくて噛みついた。
それでもクラウスはエミールを抱く力を緩めなかった。おまえは悪くない、と繰り返して、エミールが力尽きて眠りに着くまでずっと腕の中にエミールを閉じ込めていた。
これは本当の記憶だろうか。それとも勝手な妄想なのか。
わからない。
わからない。
思考が混乱している。色々な場面が混ざり合って、もうぐちゃぐちゃだ。
涙がこぼれた。
それを拭うこともできずに、エミールはつがいの顔を見つめた。
口角がひくりと動いた。笑み形に引き上げた唇を、そのまま開いた。
「……うそつき」
エミールはそう詰った。
クラウスも、ベルンハルトも嘘つきだ。
だって、赤ちゃんは居た。エミールのお腹の中にたしかに居た。想像なんかじゃなかった。
その赤ちゃんを、エミールが殺したのだ。
「うそつきっ! も、もう、いやだっ、もう、いや、いやだっ」
うあぁぁぁ、と嗚咽が零れた。両腕を突っ張ってクラウスから離れようとした。けれどゆるされなかった。力強い腕がぎゅうっと背に巻き付いてエミールを掴まえていた。
ベルンハルトが注射器を手に、エミールの袖をまくり上げてくる。
振り払いたくても動けない。クラウスが邪魔をしている。
いやだ、いやだ、とエミールは繰り返した。
腕にちくりと針の刺さる感触がした。
ひどい、とエミールは二人を責めた。
嘘つき、嫌い、もう嫌だ。子どものような罵倒しか出てこなくて、そのうちに息が切れた。
子宮がなくなって、もう妊娠は望めない。クラウスの子を授かることはできない。
お腹に居たはずの子は、最初から居なかったと言われた。
存在すら消されてしまった。
おまえは誰も殺していない。クラウスがそう言っている。
エミールは咽び泣いた。
目の前が暗くなってくる。たぶんさっきの注射のせいだ。
ひどい、ひどい、と二人へ放っていた言葉も、あやふやなものになっていった。
エミールは茫洋とした意識の中で、つぶやいた。
「……しにたい」
クラウスの体からかなしみの匂いが香った。
すまない、と謝る声が聞こえた。
「おまえを愛してる、エミール」
だからすまない、と。
その願いだけは叶えてやれない、と。
なんども謝る言葉が聞こえていた。
王族のくせに、エミールには簡単に謝ってしまう。そんなところは初めてあった頃から変わらない。
エミールのアルファ。エミールの騎士。エミールの……最愛のひと。
それでもいまはどうしようもなく、すべてを拒絶したかった。
死にたい、死にたい。
そうつぶやきながらエミールは、眠りの世界にストンと堕ちた。
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