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(番外編)空飛ぶ鷹に影は落ちるか
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私がエミール様にお仕えすることになって、早七年が経過した。
最初にファルケンと体の関係を持ってから、なぜかそれはずるずると続いていた。
一度きりだと思っていたのに、彼は思い出したかのようにその後も気軽に私を誘い、その度に体を繋げた。
私の方にも特段断る理由がなかった。だからなんとなくいつも、なし崩しのように抱かれていた。
エミール様の『影』としての仕事はまったくなかった。その代わりのように侍従の役目が板についていた。
クラウス様は騎士団長になられた後は、その忙しさに輪が掛かったようだった。
けれどなにがあろうと、エミール様の発情期には必ず休暇を取られ、エミール様に付きっきりになっていた。
アルファの中のアルファが、ひとりのオメガに傅く様は、ベータの私から見ると不可思議ですらあった。それともこれは、運命のつがい同士では当然のことなのだろうか。
そういえばファルケンもアルファだ。彼にも、『運命』が存在するのかもしれない。ファルケンがオメガに尽くす様を思い浮かべてみたけれど、うまく想像できなかった。
エミール様以外のオメガに、あの男がこころを砕くことなんてあるのだろううか?
クラウス様と、ファルケン。二人のアルファにまもられながら、エミール様は恙無く過ごされていた。
そんな中、エミール様の懐妊が報せが齎されることとなる。クラウス様との御子だ。私はいのちを賭してエミール様とお腹の子をまもらなければならないと、気を引き締めた。
しかしその後、あってはならないことが起こった。私はこのときほど自分が厭になったことはなかった。
私や『狼』の不手際の結果、エミール様は子宮と御子を喪ってしまったのだ。
けれどエミール様はひと言も、我々を責めなかった。クラウス様ですら、ひと言も仰らなかった。『狼』の責任だ、とは。
私は凄まじい後悔に捕らわれた。任務を遂行できなかったおのれは、もはやここに居てはならないと思った。
そんな私を引き留めたのは、誰よりも傷ついたはずのエミール様だった。
オレはスヴェンがいいよ、と、エミール様は仰った。やさしくやわらかなお声だった。
この方のお声は不思議だ。やさしくて、力強くて、胸に沁みる。
なぜ、と私は思った。
なぜエミール様がこのような目に遭わねばならなかったのか。あの事件に関わった人間を、ひとり残らず殺してやりたい。そんな感情が涌いてくる。
しかし誰よりも……この世の誰よりもそう思っているはずのクラウス様が耐えておられるのだ。私などが手を出すことではなかった。
クラウス様は、エミール様のお腹に子は居なかったと仰られた。
しかし庭の池のほとりに、小さな墓標を作られた。
どっちだったのだろう。エミール様のお腹に、新しいいのちは宿っていたのだろうか。それともクラウス様や医師が言ったように、あれは想像妊娠だったのか。
傷ついたエミール様をすこしでもお慰めしたくて、魂寄りの木の実をさしあげた。エミール様は、この赤い実を、『狼』のいのちの色だと表現した。私は世界中の赤い木の実をこの方にすべてあげたかった。
たくさんのいのちの色を合わせれば……このうつくしもやさしいオメガに、誰よりも大きなさいわいが訪れるのではないかと思った。
それなのに。
王太子殿下の妻、アマーリエ様が無事に出産を果たした、と高らかに告げる使者の声が、最近ようやく立ち直ってきたエミール様のお耳に届いてしまった。
私は一番ひどかったときのこの方を知っている。錯乱しては暴れて、死にたい死にたいと泣いていたエミール様を。
あのときのエミール様は、恐らく、クラウス様のことすら認識していなかった。自傷を邪魔するクラウス様の腕を噛み、放せ放せと叫び、ひたすらに腕を振り回していた。
彼の細い腕は壁に当たり、寝台のふちにぶつかり、白い皮膚にはいくつもの痣が浮いていた。
おきれいな顔にやっと笑顔が戻ってきたのに、またあのときのエミール様に戻ってしまうのだろうか。
私はひやりとしたが、エミール様はクラウス様に抱きしめられることでなんとか落ち着きを取り戻された。
アマーリエ様の出産のお祝いに、王城へはひと先ずクラウス様おひとりで向かわれることとなった。
エミール様はクラウス様を見送った後、私に、
「ファルケンに、会いたい」
と仰った。
エミール様にはお伝えしていなかったが、『鷹』はずっと彼の傍に居た。見様見真似で体得した隠行は、かなりの腕にまで達している。気配の消し方は並みの『狼』以上であった。しかし、ファルケンとともに過ごす時間が(なぜか)多い私には、慣れた気配である。どこに潜んでいるかはすぐにわかった。
私がバルコニーを指さすと、エミール様の視線がそちらへ流れた。
「バラすなよ、影野郎」
苦々しい声とともに、黒装束のファルケンが姿を現わす。
私にとっては変わり映えのしない隻眼であったが、エミール様は久しぶりに幼馴染の顔を見て、泣きながら男へと抱き着いていた。
ここにクラウス様が居なくて良かった、と私は思った。それともさすがのクラウス様も、この場面では自制されただろうか。
私はそっとバルコニーを離れ、室内に戻った。共に育った幼馴染相手にしか話せないこともあるだろう。そう考えながら、抱き合う二人から目を逸らしていたけれど、ふと、ファルケンがハンドサインを送ってきていることに気づいた。
……今夜、部屋に、来い? なんだろう。
訝しみながらも、男の金茶の瞳があまりに真剣な色を浮かべていたので、私は夜が更けてからファルケンの塒である娼館へと向かった。
そこで彼から聞いたのは、エミール様がクラウス様の屋敷を離れる決心をした、という信じがたい内容であった。
子どもの産めない体では、王族であるクラウス様の邪魔になるから、と。
なぜ、あれほどにやさしいオメガが、こんなに苦しい決断をしなければならないのだろうか。
「それであなたは、どうするつもりなんですか」
ファルケンは恐らく、エミール様と行くのだろう。答えのわかっている問いを、私は無意味に発した。
「……エルと行く。あいつが、そう望むなら」
案の定、ファルケンがそう言った。
「そうですか」
私は男から顔を背けた。半地下の、ファルケンの部屋。その壁際にある寝台が目に入った。
あの寝台で幾度抱かれただろうか。明日にはエミール様と出て行くと言うのだから、私たちの関係もこれで終了か。あっけないものだな、と
なぜだか胸がすぅっと冷えた心地になった。
内心首を傾げながら、ではエミール様ともお別れなのだなと思った。
私はどうすればいいのだろう。エミール様が出て行かれるということを、クラウス様に報告すべきか、それとも知らぬふりを通すべきか。
そう考えて、ふと疑問を覚える。
なぜファルケンは、わざわざ私に教えてきたのだろう。私が早々にクラウス様に告げ口するとは考えなかったのだろうか。
肩を掴まれた。ハッとして目線を上げると、金茶の隻眼とぶつかった。いつの間にか、ファルケンが私の目の前に立っていた。
「アンタも来いよ」
低く、男がささやいた。
「……は?」
間の抜けた声が喉から漏れてしまう。いま、なんと言ったのか。
ポカンとしていると、ファルケンがもう一度口を開いた。
「俺と一緒に来い」
最初にファルケンと体の関係を持ってから、なぜかそれはずるずると続いていた。
一度きりだと思っていたのに、彼は思い出したかのようにその後も気軽に私を誘い、その度に体を繋げた。
私の方にも特段断る理由がなかった。だからなんとなくいつも、なし崩しのように抱かれていた。
エミール様の『影』としての仕事はまったくなかった。その代わりのように侍従の役目が板についていた。
クラウス様は騎士団長になられた後は、その忙しさに輪が掛かったようだった。
けれどなにがあろうと、エミール様の発情期には必ず休暇を取られ、エミール様に付きっきりになっていた。
アルファの中のアルファが、ひとりのオメガに傅く様は、ベータの私から見ると不可思議ですらあった。それともこれは、運命のつがい同士では当然のことなのだろうか。
そういえばファルケンもアルファだ。彼にも、『運命』が存在するのかもしれない。ファルケンがオメガに尽くす様を思い浮かべてみたけれど、うまく想像できなかった。
エミール様以外のオメガに、あの男がこころを砕くことなんてあるのだろううか?
クラウス様と、ファルケン。二人のアルファにまもられながら、エミール様は恙無く過ごされていた。
そんな中、エミール様の懐妊が報せが齎されることとなる。クラウス様との御子だ。私はいのちを賭してエミール様とお腹の子をまもらなければならないと、気を引き締めた。
しかしその後、あってはならないことが起こった。私はこのときほど自分が厭になったことはなかった。
私や『狼』の不手際の結果、エミール様は子宮と御子を喪ってしまったのだ。
けれどエミール様はひと言も、我々を責めなかった。クラウス様ですら、ひと言も仰らなかった。『狼』の責任だ、とは。
私は凄まじい後悔に捕らわれた。任務を遂行できなかったおのれは、もはやここに居てはならないと思った。
そんな私を引き留めたのは、誰よりも傷ついたはずのエミール様だった。
オレはスヴェンがいいよ、と、エミール様は仰った。やさしくやわらかなお声だった。
この方のお声は不思議だ。やさしくて、力強くて、胸に沁みる。
なぜ、と私は思った。
なぜエミール様がこのような目に遭わねばならなかったのか。あの事件に関わった人間を、ひとり残らず殺してやりたい。そんな感情が涌いてくる。
しかし誰よりも……この世の誰よりもそう思っているはずのクラウス様が耐えておられるのだ。私などが手を出すことではなかった。
クラウス様は、エミール様のお腹に子は居なかったと仰られた。
しかし庭の池のほとりに、小さな墓標を作られた。
どっちだったのだろう。エミール様のお腹に、新しいいのちは宿っていたのだろうか。それともクラウス様や医師が言ったように、あれは想像妊娠だったのか。
傷ついたエミール様をすこしでもお慰めしたくて、魂寄りの木の実をさしあげた。エミール様は、この赤い実を、『狼』のいのちの色だと表現した。私は世界中の赤い木の実をこの方にすべてあげたかった。
たくさんのいのちの色を合わせれば……このうつくしもやさしいオメガに、誰よりも大きなさいわいが訪れるのではないかと思った。
それなのに。
王太子殿下の妻、アマーリエ様が無事に出産を果たした、と高らかに告げる使者の声が、最近ようやく立ち直ってきたエミール様のお耳に届いてしまった。
私は一番ひどかったときのこの方を知っている。錯乱しては暴れて、死にたい死にたいと泣いていたエミール様を。
あのときのエミール様は、恐らく、クラウス様のことすら認識していなかった。自傷を邪魔するクラウス様の腕を噛み、放せ放せと叫び、ひたすらに腕を振り回していた。
彼の細い腕は壁に当たり、寝台のふちにぶつかり、白い皮膚にはいくつもの痣が浮いていた。
おきれいな顔にやっと笑顔が戻ってきたのに、またあのときのエミール様に戻ってしまうのだろうか。
私はひやりとしたが、エミール様はクラウス様に抱きしめられることでなんとか落ち着きを取り戻された。
アマーリエ様の出産のお祝いに、王城へはひと先ずクラウス様おひとりで向かわれることとなった。
エミール様はクラウス様を見送った後、私に、
「ファルケンに、会いたい」
と仰った。
エミール様にはお伝えしていなかったが、『鷹』はずっと彼の傍に居た。見様見真似で体得した隠行は、かなりの腕にまで達している。気配の消し方は並みの『狼』以上であった。しかし、ファルケンとともに過ごす時間が(なぜか)多い私には、慣れた気配である。どこに潜んでいるかはすぐにわかった。
私がバルコニーを指さすと、エミール様の視線がそちらへ流れた。
「バラすなよ、影野郎」
苦々しい声とともに、黒装束のファルケンが姿を現わす。
私にとっては変わり映えのしない隻眼であったが、エミール様は久しぶりに幼馴染の顔を見て、泣きながら男へと抱き着いていた。
ここにクラウス様が居なくて良かった、と私は思った。それともさすがのクラウス様も、この場面では自制されただろうか。
私はそっとバルコニーを離れ、室内に戻った。共に育った幼馴染相手にしか話せないこともあるだろう。そう考えながら、抱き合う二人から目を逸らしていたけれど、ふと、ファルケンがハンドサインを送ってきていることに気づいた。
……今夜、部屋に、来い? なんだろう。
訝しみながらも、男の金茶の瞳があまりに真剣な色を浮かべていたので、私は夜が更けてからファルケンの塒である娼館へと向かった。
そこで彼から聞いたのは、エミール様がクラウス様の屋敷を離れる決心をした、という信じがたい内容であった。
子どもの産めない体では、王族であるクラウス様の邪魔になるから、と。
なぜ、あれほどにやさしいオメガが、こんなに苦しい決断をしなければならないのだろうか。
「それであなたは、どうするつもりなんですか」
ファルケンは恐らく、エミール様と行くのだろう。答えのわかっている問いを、私は無意味に発した。
「……エルと行く。あいつが、そう望むなら」
案の定、ファルケンがそう言った。
「そうですか」
私は男から顔を背けた。半地下の、ファルケンの部屋。その壁際にある寝台が目に入った。
あの寝台で幾度抱かれただろうか。明日にはエミール様と出て行くと言うのだから、私たちの関係もこれで終了か。あっけないものだな、と
なぜだか胸がすぅっと冷えた心地になった。
内心首を傾げながら、ではエミール様ともお別れなのだなと思った。
私はどうすればいいのだろう。エミール様が出て行かれるということを、クラウス様に報告すべきか、それとも知らぬふりを通すべきか。
そう考えて、ふと疑問を覚える。
なぜファルケンは、わざわざ私に教えてきたのだろう。私が早々にクラウス様に告げ口するとは考えなかったのだろうか。
肩を掴まれた。ハッとして目線を上げると、金茶の隻眼とぶつかった。いつの間にか、ファルケンが私の目の前に立っていた。
「アンタも来いよ」
低く、男がささやいた。
「……は?」
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