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第4話 ルイーズ視点(1)
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「なんだと……? これ以上、何があるというんだ……⁉」「なんですの……っ!?」
邪魔をするな! そう言わんばかりの視線が、やって来ます。
こちらは、加害者とは思えない反応ですね。ここまでの振る舞いをされてしまいますと、却って感心してしまいます。
「お前の芝居にまんまと引っかかり大勢の前で犯人となった。これから俺達を待っているのは連行だろう……!!」
「言われなくとも分かっていますわよ! 治安局員がやってきたら、大人しく連行されますわよ! 抵抗はしませんわ! はいっ、これで満足ですわよね!?」
「いえ、満足ではありませんよ。そういったことは、起きませんので」
早口で喋り、言い合いに戻ろうとするタユレス様とイザック様。そんなお二人に向かって、静かに首を振りました。
「……起きない、だと……?」
「……それは……。連行されない、ということですの……?」
「はい、そうなります。私もルイーズの父親も治安局に収監を訴える意思はなく、そういったものが発生することはありません」
この国では『傷害事件や殺人事件でない場合』に限りますが、貴族間の問題は被害者の申し出があった場合、常識的な範囲内であれば被害者が罪を決めることができます。そこで今回はその、『戒め』であり『抑止』のために存在するルールを使います。
「……じゃ、じゃあ……。なにを、するつもりなんだ……?」
「その口ぶりは……。無罪放免、にするつもりはないのでしょう……?」
「ええ、当たり前です。そんな未来はありません」
イザック様が踏みとどまれば、その仕組みを利用して水に流すつもりでした。けれど一線を越えてしまいましたので、遠慮は致しません。
「…………ルイーズ……。貴様は、何を考えている……!?」
「私が望む、もの。それは賠償金です」
各家に、5億ルピオス(※1ルピオス=1円)の支払いを要請する。そちらが、こちらの望みです。
「5億!? むっ、無茶苦茶だ……!?」
「それぞれに5なんてっ、法外ですわ……!! そんなものが通るはず――」
「通りますよ。弁護士の方とは相談済みでして、太鼓判をいただいております」
企みは全て把握できていましたので、事前に確認しています。
賠償金を目的として1年間以上騙し続けていたこと。それによる偽装の婚約を行ったこと。数々の捏造をしたこと。それらを、両家当主夫妻の協力のもとで行っていたこと等々――。その数と期間によって、妥当だというお返事をいただいております。
「「…………。そ、そんな…………」」
弁護士様は法律の専門家ですから、それは逃れられない未来。ですので両家は合計10億ルピオスを用意しなければならず、でも――
邪魔をするな! そう言わんばかりの視線が、やって来ます。
こちらは、加害者とは思えない反応ですね。ここまでの振る舞いをされてしまいますと、却って感心してしまいます。
「お前の芝居にまんまと引っかかり大勢の前で犯人となった。これから俺達を待っているのは連行だろう……!!」
「言われなくとも分かっていますわよ! 治安局員がやってきたら、大人しく連行されますわよ! 抵抗はしませんわ! はいっ、これで満足ですわよね!?」
「いえ、満足ではありませんよ。そういったことは、起きませんので」
早口で喋り、言い合いに戻ろうとするタユレス様とイザック様。そんなお二人に向かって、静かに首を振りました。
「……起きない、だと……?」
「……それは……。連行されない、ということですの……?」
「はい、そうなります。私もルイーズの父親も治安局に収監を訴える意思はなく、そういったものが発生することはありません」
この国では『傷害事件や殺人事件でない場合』に限りますが、貴族間の問題は被害者の申し出があった場合、常識的な範囲内であれば被害者が罪を決めることができます。そこで今回はその、『戒め』であり『抑止』のために存在するルールを使います。
「……じゃ、じゃあ……。なにを、するつもりなんだ……?」
「その口ぶりは……。無罪放免、にするつもりはないのでしょう……?」
「ええ、当たり前です。そんな未来はありません」
イザック様が踏みとどまれば、その仕組みを利用して水に流すつもりでした。けれど一線を越えてしまいましたので、遠慮は致しません。
「…………ルイーズ……。貴様は、何を考えている……!?」
「私が望む、もの。それは賠償金です」
各家に、5億ルピオス(※1ルピオス=1円)の支払いを要請する。そちらが、こちらの望みです。
「5億!? むっ、無茶苦茶だ……!?」
「それぞれに5なんてっ、法外ですわ……!! そんなものが通るはず――」
「通りますよ。弁護士の方とは相談済みでして、太鼓判をいただいております」
企みは全て把握できていましたので、事前に確認しています。
賠償金を目的として1年間以上騙し続けていたこと。それによる偽装の婚約を行ったこと。数々の捏造をしたこと。それらを、両家当主夫妻の協力のもとで行っていたこと等々――。その数と期間によって、妥当だというお返事をいただいております。
「「…………。そ、そんな…………」」
弁護士様は法律の専門家ですから、それは逃れられない未来。ですので両家は合計10億ルピオスを用意しなければならず、でも――
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