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第6話 新たな計画(名案) 俯瞰視点
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「閃いた! アローアズ・ルンダパーズ様だ!!」
「「ひっ!?」」
悔しさのあまり、飲まず食わずで思案を行うこと約半日。沈思黙考の末に出た父ターズンの大声に、レーラとネフールは悲鳴で反応しました。
なぜならばたった今出た名前は、自分達が蒸発しないといけなくなった理由の人だからです。
「ルンダパーズ様って……。あ、あなた、何を考えているの……?」
「ふっふっふっふっふ。あの方に送るのだよ。オルズの所在を記した手紙ををな!」
かつて貴方様が求めておられた男・オルズを発見いたしました。10年が経ちましたが当時の面影がそのまま残っており、きっとお気に召すでしょう。
現在オルズは〇〇の〇〇で暮らしております。
この情報はどうぞお好きなようにご利用くださいませ。
といった内容を書いた手紙を、匿名にてルンダパーズ家に送ろうと企んでいました。
「ルンダパーズ様はオルズをいたく気に入られていた。その気持ちは今も変わっていないはず。よしんば変わっていたとしたら、その場合は『自身の元からよくも逃げたな』と怒りを覚えておられずはずだ」
「……そうね」
「……そうですわね」
「つまりどちらに転んでも、居場所を知ったら捕まえようとする。オルズを待っているのは『飼われる』『拷問される』の地獄の二択で、オルズはもちろんのこと妻であるリーリスも絶望に突き落とせるのだよ!!」
オルズ自身は言わずもがな、ジュリエットは突然大切な人を失ってしまう。一度で二度おいしい、最高の作戦でした。
「噂と違い、どうやってもルンダパーズ様は止められん。成功率は100パーセントだ」
「素晴らしいわ!! さいこう――待って頂戴。ルンダパーズ様は現在81、生きているのかしら……?」
「ルンダパーズ様ほどの人が亡くなったら、流石に我々の耳にも入る。生きていらっしゃるよ」
その読みは、大正解。現在もアローアズは生きていました。
「ルンダパーズ様の手の元に見つからないようにしないといけない、不安要素はそこだけ。ただソレは変装で防げるし、しばらくこの家を離れていれば接触のしようがない。実質リスクない、最高の作戦なのだよ」
「そうね、名案だわ!」
「名案ですわっ!」
すっかり3人の機嫌は戻り、嬉々として手紙を作成。当時から記憶している住所を記してポストに投函し、愉快な来訪者の訪れを笑顔で待ち始めたのでした。
「「ひっ!?」」
悔しさのあまり、飲まず食わずで思案を行うこと約半日。沈思黙考の末に出た父ターズンの大声に、レーラとネフールは悲鳴で反応しました。
なぜならばたった今出た名前は、自分達が蒸発しないといけなくなった理由の人だからです。
「ルンダパーズ様って……。あ、あなた、何を考えているの……?」
「ふっふっふっふっふ。あの方に送るのだよ。オルズの所在を記した手紙ををな!」
かつて貴方様が求めておられた男・オルズを発見いたしました。10年が経ちましたが当時の面影がそのまま残っており、きっとお気に召すでしょう。
現在オルズは〇〇の〇〇で暮らしております。
この情報はどうぞお好きなようにご利用くださいませ。
といった内容を書いた手紙を、匿名にてルンダパーズ家に送ろうと企んでいました。
「ルンダパーズ様はオルズをいたく気に入られていた。その気持ちは今も変わっていないはず。よしんば変わっていたとしたら、その場合は『自身の元からよくも逃げたな』と怒りを覚えておられずはずだ」
「……そうね」
「……そうですわね」
「つまりどちらに転んでも、居場所を知ったら捕まえようとする。オルズを待っているのは『飼われる』『拷問される』の地獄の二択で、オルズはもちろんのこと妻であるリーリスも絶望に突き落とせるのだよ!!」
オルズ自身は言わずもがな、ジュリエットは突然大切な人を失ってしまう。一度で二度おいしい、最高の作戦でした。
「噂と違い、どうやってもルンダパーズ様は止められん。成功率は100パーセントだ」
「素晴らしいわ!! さいこう――待って頂戴。ルンダパーズ様は現在81、生きているのかしら……?」
「ルンダパーズ様ほどの人が亡くなったら、流石に我々の耳にも入る。生きていらっしゃるよ」
その読みは、大正解。現在もアローアズは生きていました。
「ルンダパーズ様の手の元に見つからないようにしないといけない、不安要素はそこだけ。ただソレは変装で防げるし、しばらくこの家を離れていれば接触のしようがない。実質リスクない、最高の作戦なのだよ」
「そうね、名案だわ!」
「名案ですわっ!」
すっかり3人の機嫌は戻り、嬉々として手紙を作成。当時から記憶している住所を記してポストに投函し、愉快な来訪者の訪れを笑顔で待ち始めたのでした。
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