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第7話 アドリブは不得意だった男の末路・上 フェルナン視点(2)
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「ち、ちがっ、間違えた! 指紋は、あれか!? 俺に助けを求めるフリをした時、コッソリ触らせたんだな! だから指紋がついていたんだ! 気が付かないうちに触らされていただけで――なっ、なにがおかしい!?」
「イヤリングを気付かないうちに触らせる。そんな速さで動ける人間なんて、どこにもいませんよ」
…………。
まただ……。また、弁明をミスってしまった……。
「こ、これは……。す、睡眠薬か……!? 睡眠薬を盛られて、眠っているうちに握らされたのかもしれない……!!」
「貴男は助けを求められた際に、飲み物を渡されて飲んだとも言うのですか? ……おかしな言い訳のオンパレードをもっと楽しみたい気持ちはありますが、いつまでもこうしてはいられません。捕縛命令が出ています故、法に則り身柄を拘束します」
「待てっ、待ってくれ! 言い訳がおかしくなったのは気が動転しているからでっ、よく考えてみてくれ! 俺にはアンリエットとの婚約を捨てる理由がないんだぞ!? わざわざリスクを負ってまで意味のないことをすると思うのか!?」
幸いマリアの件は屋敷や周辺を調べられても出てこない!
大丈夫! まだ終わりじゃない!
俺は諦めることなく、猛スピードで反論していって――
「失礼。少々お待ちを」
――反論していると、真っ白な鳥が治安局員の肩に停まった。
コイツは、伝令用の鳥……。なにを伝えに来やがった……?
「…………フェルナン殿、必死の反論が台無しになりましたぞ。ついさきほど、お父上が観念して吐いたそうです」
「は、吐いた……? な、なにをだ……!?」
「婚約破棄の理由は、より利益をもたらす他国のご令嬢と婚約を結ぶため。婚約破棄の撤回を試みる理由は、特効薬の材料のひとつがこの国ではアロメリス領内でしか採れない『アレーナ茸』だったから。だ、そうですな」
どうせ時間が経てば悟られてしまう。
そんな理由で父上は、ソレが行動理由だと吐いていた……。
「イヤリングを気付かないうちに触らせる。そんな速さで動ける人間なんて、どこにもいませんよ」
…………。
まただ……。また、弁明をミスってしまった……。
「こ、これは……。す、睡眠薬か……!? 睡眠薬を盛られて、眠っているうちに握らされたのかもしれない……!!」
「貴男は助けを求められた際に、飲み物を渡されて飲んだとも言うのですか? ……おかしな言い訳のオンパレードをもっと楽しみたい気持ちはありますが、いつまでもこうしてはいられません。捕縛命令が出ています故、法に則り身柄を拘束します」
「待てっ、待ってくれ! 言い訳がおかしくなったのは気が動転しているからでっ、よく考えてみてくれ! 俺にはアンリエットとの婚約を捨てる理由がないんだぞ!? わざわざリスクを負ってまで意味のないことをすると思うのか!?」
幸いマリアの件は屋敷や周辺を調べられても出てこない!
大丈夫! まだ終わりじゃない!
俺は諦めることなく、猛スピードで反論していって――
「失礼。少々お待ちを」
――反論していると、真っ白な鳥が治安局員の肩に停まった。
コイツは、伝令用の鳥……。なにを伝えに来やがった……?
「…………フェルナン殿、必死の反論が台無しになりましたぞ。ついさきほど、お父上が観念して吐いたそうです」
「は、吐いた……? な、なにをだ……!?」
「婚約破棄の理由は、より利益をもたらす他国のご令嬢と婚約を結ぶため。婚約破棄の撤回を試みる理由は、特効薬の材料のひとつがこの国ではアロメリス領内でしか採れない『アレーナ茸』だったから。だ、そうですな」
どうせ時間が経てば悟られてしまう。
そんな理由で父上は、ソレが行動理由だと吐いていた……。
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