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第7話 アドリブは不得意だった男の末路・上 フェルナン視点(1)
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「…………………………」
治安局員に取り囲まれている理由を知った俺は、おもわず天を仰いだ。
ジュリー……。アイツが裏切るだなんて……。
ヤツの性格を、甘く見ていた……。
まさか、死よりも道ずれを選ぶだなんて……。
「敷地内にいらっしゃった当主殿も何かしらを知っておられるようだが、『知らない』『息子は無実だ』の一点張りなのですよ。動機については治安局でお聞かせ願います」
「やっ、やめろ! 離せ! ちっ、違う! 違うぞっ! 俺は無実なんだだ!」
大丈夫だ、フェルナン! 諦めるなフェルナン!
まだ終わりじゃない。
逆転のチャンスはどこかにあるはずだ……!!
「……ふむ、無実を主張されますか。その理由を聞かせていただけますか?」
「り、理由っ? そ、それは……。それは……」
猶予はない。考えろ。考えて考えて、なんとかすぐに見つけるんだ!
「理由は…………理由、だな……。あれだ。あれなんだよ。あれ――そうっ。これはジュリーの罠なんだ!」
光、射す。
ギリギリの状況でアイディアが浮かび、すぐさま続ける。
「共犯が居たら――先導したのは別の人間で自分は協力者であると認められたら罪はかなり軽くなる! 自分が受けるダメージを最小限に抑えるためにあんな風に叫んでいるんだアイツは!!」
「……………………」
「あの女は俺を騙して婚約破棄をさせていた――他者を巧みに操り陥れるやり方を選んでいたっ、あんなにも狡猾な生き物だ! 失敗した時の保険を用意しているに決まっている! 操った俺を利用して減刑させる術を用意していたんだ!」
「……そうなのですか。では、イヤリングに関してはどう御説明を?」
い、イヤリング!? そうだイヤリングがあったんだ!
そいつについては……。ついては…………
「知らない! イヤリングなんてものは知らないんだ! それはヤツが言い分に信憑性を出すために用意したものなんだろう! そんなもの一度も見たことがない!」
「……ほう。一度も、ないのですか」
「ああっ、一度もないと断言していい! どうせそっちも保険なんだろう! なにもかも捏造で、付着していたという俺の指紋だって捏造されている――…………」
必死に口を動かしていた俺は、治安局員が失笑したことが気が付いてしまった。
指紋の捏造なんて、できないことに……。
治安局員に取り囲まれている理由を知った俺は、おもわず天を仰いだ。
ジュリー……。アイツが裏切るだなんて……。
ヤツの性格を、甘く見ていた……。
まさか、死よりも道ずれを選ぶだなんて……。
「敷地内にいらっしゃった当主殿も何かしらを知っておられるようだが、『知らない』『息子は無実だ』の一点張りなのですよ。動機については治安局でお聞かせ願います」
「やっ、やめろ! 離せ! ちっ、違う! 違うぞっ! 俺は無実なんだだ!」
大丈夫だ、フェルナン! 諦めるなフェルナン!
まだ終わりじゃない。
逆転のチャンスはどこかにあるはずだ……!!
「……ふむ、無実を主張されますか。その理由を聞かせていただけますか?」
「り、理由っ? そ、それは……。それは……」
猶予はない。考えろ。考えて考えて、なんとかすぐに見つけるんだ!
「理由は…………理由、だな……。あれだ。あれなんだよ。あれ――そうっ。これはジュリーの罠なんだ!」
光、射す。
ギリギリの状況でアイディアが浮かび、すぐさま続ける。
「共犯が居たら――先導したのは別の人間で自分は協力者であると認められたら罪はかなり軽くなる! 自分が受けるダメージを最小限に抑えるためにあんな風に叫んでいるんだアイツは!!」
「……………………」
「あの女は俺を騙して婚約破棄をさせていた――他者を巧みに操り陥れるやり方を選んでいたっ、あんなにも狡猾な生き物だ! 失敗した時の保険を用意しているに決まっている! 操った俺を利用して減刑させる術を用意していたんだ!」
「……そうなのですか。では、イヤリングに関してはどう御説明を?」
い、イヤリング!? そうだイヤリングがあったんだ!
そいつについては……。ついては…………
「知らない! イヤリングなんてものは知らないんだ! それはヤツが言い分に信憑性を出すために用意したものなんだろう! そんなもの一度も見たことがない!」
「……ほう。一度も、ないのですか」
「ああっ、一度もないと断言していい! どうせそっちも保険なんだろう! なにもかも捏造で、付着していたという俺の指紋だって捏造されている――…………」
必死に口を動かしていた俺は、治安局員が失笑したことが気が付いてしまった。
指紋の捏造なんて、できないことに……。
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