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第12話 これでも、駄目……? ロレッタ&ジョシュア&俯瞰視点
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「っ!? ロレッタ!? 大丈夫かいっ!?」
「は、はい……。だ、だいじょうぶ、です……」
激しい眩暈によって崩れ落ちていたわたしは、時間をかけてゆっくりと立ち上がった。
う、ウソ……。こ、こんな……。こんなコトが、あるんだなんて……。
「じょ、ジョシュア、様……。お姉様への気持ちが、戻ってない……? お姉様はますます綺麗になって、より濃密な時間を過ごされたのに……。あの頃の感情が、戻っていないの、ですか……?」
「厳密に言うと、変わってはいるんだよ。たださっきも言ったように、君が言っているほどにはなっていない気がするんだ。火はついているんだけど燃え上がらない、そんな状態に近い気がするんだよ」
「そ、そうなんですねっ。そうなんですかっっ!」
絶望していたわたしに、ぱぁっと光が差し込んできた。
ジョシュア様は、変わり始めてるっ。その変化の量が充分じゃなかったから、こんな返事をしただけだったんだっ。
((だったら、もっと応援をしておけば完全にお姉様に傾くっ!))「ジョシュア様っ。それはわたしのせいで、1度ご縁が切れてしまったせいなんだと思いますっ! その影響がまた無意識的に出ていてっ、関係と感情の修復に思った以上に時間がかかってるんですよっ!」
「そう、なのかな?」
「そうですっ。ですのでもう1か月っ、継続してみましょうっ! そうすれば今度こそっ、あの頃に戻れますよっ!!」
そんな風に一生懸命説得を行って、そうしているわたしは賢い子なんだもん。巧みな話術によってバッチリと願いが聞き入れられて、無事延長が決まったのでしたっ。
((お屋敷に戻ったら、お父様とお母様に相談しなきゃっ。前回よりももっと豪華にして、今度こそ終わりにするんだからっ!))
〇〇
「――という風に返事をしておけば、ロレッタ達は更に必死になって動き始める。これを卒業式の日まで繰り返せば、君は家を去るまで穏やかに暮らせるんだよね」
ロレッタと入れ替わる形でやって来てくれた、ステファニー。大切な人へと微苦笑を浮かべ、僕は自嘲含みで肩を竦める。
「こんな方法でしか君を楽にさせてあげられなくて、ごめんね。力不足を許して欲しい」
「いえ……っ。ジョシュア様の枷となっている問題は、非常に大きな問題です。そんな中でも動いてくださって、しかも幸せな結果を実現してくださりました。私には感謝の気持ちしかございません」
「ありがとう、ステファニー。……結婚後は僕が直接、君に幸せを届ける。僕がこの手で、くだらない迷信も否定するから。あと少しだけ、我慢をしていてね」
そうして改めて手の甲に口づけを行い、繰り返しの毎日が始まる。1か月間2人でたっぷりと幸せな時間を共有して、1か月後が来れば曖昧な返事をしておく。
そんなループが7回ほど続いた頃、
「ロレッタ。やっぱり、君の言っていた通りだったね。ステファニーと結婚することにしたよ」
「っっ! おめでとうございますっ!!」
こう告げておいて、でも、心の中には迷いやロレッタへの感情もあると匂わせておく。そうすることによって挙式の準備を進めていてもステファニーが攻撃されることはなく、ついに――。大事な日がやって来たのだった。
大事な日。
それは僕達の結婚式がある日。そして――。ロレッタ達3人に、種明かしをする日だ。
「は、はい……。だ、だいじょうぶ、です……」
激しい眩暈によって崩れ落ちていたわたしは、時間をかけてゆっくりと立ち上がった。
う、ウソ……。こ、こんな……。こんなコトが、あるんだなんて……。
「じょ、ジョシュア、様……。お姉様への気持ちが、戻ってない……? お姉様はますます綺麗になって、より濃密な時間を過ごされたのに……。あの頃の感情が、戻っていないの、ですか……?」
「厳密に言うと、変わってはいるんだよ。たださっきも言ったように、君が言っているほどにはなっていない気がするんだ。火はついているんだけど燃え上がらない、そんな状態に近い気がするんだよ」
「そ、そうなんですねっ。そうなんですかっっ!」
絶望していたわたしに、ぱぁっと光が差し込んできた。
ジョシュア様は、変わり始めてるっ。その変化の量が充分じゃなかったから、こんな返事をしただけだったんだっ。
((だったら、もっと応援をしておけば完全にお姉様に傾くっ!))「ジョシュア様っ。それはわたしのせいで、1度ご縁が切れてしまったせいなんだと思いますっ! その影響がまた無意識的に出ていてっ、関係と感情の修復に思った以上に時間がかかってるんですよっ!」
「そう、なのかな?」
「そうですっ。ですのでもう1か月っ、継続してみましょうっ! そうすれば今度こそっ、あの頃に戻れますよっ!!」
そんな風に一生懸命説得を行って、そうしているわたしは賢い子なんだもん。巧みな話術によってバッチリと願いが聞き入れられて、無事延長が決まったのでしたっ。
((お屋敷に戻ったら、お父様とお母様に相談しなきゃっ。前回よりももっと豪華にして、今度こそ終わりにするんだからっ!))
〇〇
「――という風に返事をしておけば、ロレッタ達は更に必死になって動き始める。これを卒業式の日まで繰り返せば、君は家を去るまで穏やかに暮らせるんだよね」
ロレッタと入れ替わる形でやって来てくれた、ステファニー。大切な人へと微苦笑を浮かべ、僕は自嘲含みで肩を竦める。
「こんな方法でしか君を楽にさせてあげられなくて、ごめんね。力不足を許して欲しい」
「いえ……っ。ジョシュア様の枷となっている問題は、非常に大きな問題です。そんな中でも動いてくださって、しかも幸せな結果を実現してくださりました。私には感謝の気持ちしかございません」
「ありがとう、ステファニー。……結婚後は僕が直接、君に幸せを届ける。僕がこの手で、くだらない迷信も否定するから。あと少しだけ、我慢をしていてね」
そうして改めて手の甲に口づけを行い、繰り返しの毎日が始まる。1か月間2人でたっぷりと幸せな時間を共有して、1か月後が来れば曖昧な返事をしておく。
そんなループが7回ほど続いた頃、
「ロレッタ。やっぱり、君の言っていた通りだったね。ステファニーと結婚することにしたよ」
「っっ! おめでとうございますっ!!」
こう告げておいて、でも、心の中には迷いやロレッタへの感情もあると匂わせておく。そうすることによって挙式の準備を進めていてもステファニーが攻撃されることはなく、ついに――。大事な日がやって来たのだった。
大事な日。
それは僕達の結婚式がある日。そして――。ロレッタ達3人に、種明かしをする日だ。
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