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第3話 把握と返事 エメリー視点(1)
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「俺は今っ、今から半年前にだっ! ファスティーヌ様と婚約しただろう!? それは知っているだろう!?」
「ええ。盛大に婚約パーティーを行ったと、風の噂を耳にしています」
「それから俺達はもっとよく会うようになったんだ!! だがっ、今日はいつもとは違っていてっ、3人で何十分も話しをしていたんだっ! そうしてそれが終わったら、父上と母上はおかしなことになってしまったんだよ!!」
密談が終わると、商会に関する権利を手放そうとしていた。事前にそんなお話はなかったそうですし、そもそもそあのお二人は、お金や地位に執着がある人達でした。
オーレン様が戸惑われるのも、無理はありませんね。
「きっとっっ、全部が罠だったんだ……!! 俺への告白はこの布石っ、はなからウチの財が目当てだったんだ!! 権限を譲られても不自然にならないようにしていただけだったんだ!!」
「……。その可能性が、高いですね」
元々オーレン家は財のある伯爵家でしたし、あの頃は新事業が軌道に乗って更に資産を増やしていた時期です。対してレステラ侯爵家は歴史こそありますが、代を重ねるごとに懐事情が厳しくなっていると聞いたことがあります。
恐らくはそこに目をつけ、1年前にああして言い寄ったのでしょう。
「ファスティーヌ様――ファスティーヌは、いったい何をしたんだ!? エメリーはどう思う!? どう考える!?」
「情報が少なすぎますので、考えることはできませんよ。それに仮に情報があったとしても、考えるつもりはありません」
「なっ!? なぜだ!? どうしてなんだ!? なぜ一緒に考えてくれないんだ!?」
「「「「「…………」」」」」
お父様とお母様。警備の皆さんと共に、おもわず言葉を失ってしまいます。
この方は……。本気で、仰られているのでしょうか……?
「困っている人を見たら放っておけないがっ、エメリーだろう!? そして今まさにっ、目の前で俺が困っているんだっ!!」
「「「「「「………………」」」」」」
「なぜっ、手を差し伸べてくれないんだ!? どうして解決に協力してくれないんだっ!?」
どうやらこの方は、本気で仰られているようです。
私が――私達が態度を変えない理由。そちらを理解できていらっしゃらないようですので、そのわけをお伝えすることにしました。
「オーレン様。それは、困っているのが貴方様だからですよ」
「ええ。盛大に婚約パーティーを行ったと、風の噂を耳にしています」
「それから俺達はもっとよく会うようになったんだ!! だがっ、今日はいつもとは違っていてっ、3人で何十分も話しをしていたんだっ! そうしてそれが終わったら、父上と母上はおかしなことになってしまったんだよ!!」
密談が終わると、商会に関する権利を手放そうとしていた。事前にそんなお話はなかったそうですし、そもそもそあのお二人は、お金や地位に執着がある人達でした。
オーレン様が戸惑われるのも、無理はありませんね。
「きっとっっ、全部が罠だったんだ……!! 俺への告白はこの布石っ、はなからウチの財が目当てだったんだ!! 権限を譲られても不自然にならないようにしていただけだったんだ!!」
「……。その可能性が、高いですね」
元々オーレン家は財のある伯爵家でしたし、あの頃は新事業が軌道に乗って更に資産を増やしていた時期です。対してレステラ侯爵家は歴史こそありますが、代を重ねるごとに懐事情が厳しくなっていると聞いたことがあります。
恐らくはそこに目をつけ、1年前にああして言い寄ったのでしょう。
「ファスティーヌ様――ファスティーヌは、いったい何をしたんだ!? エメリーはどう思う!? どう考える!?」
「情報が少なすぎますので、考えることはできませんよ。それに仮に情報があったとしても、考えるつもりはありません」
「なっ!? なぜだ!? どうしてなんだ!? なぜ一緒に考えてくれないんだ!?」
「「「「「…………」」」」」
お父様とお母様。警備の皆さんと共に、おもわず言葉を失ってしまいます。
この方は……。本気で、仰られているのでしょうか……?
「困っている人を見たら放っておけないがっ、エメリーだろう!? そして今まさにっ、目の前で俺が困っているんだっ!!」
「「「「「「………………」」」」」」
「なぜっ、手を差し伸べてくれないんだ!? どうして解決に協力してくれないんだっ!?」
どうやらこの方は、本気で仰られているようです。
私が――私達が態度を変えない理由。そちらを理解できていらっしゃらないようですので、そのわけをお伝えすることにしました。
「オーレン様。それは、困っているのが貴方様だからですよ」
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