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第4話 婚約破棄 ナタン視点(2)
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「お、おい。ルーラ。なっ、何を言っているんだ!? 急になにを――」
「第51代国王アデムの名のもとに、その宣言を承認する!」
………………。
狼狽していた俺を、信じられない追い打ちが襲った。
ルーラ、だけじゃない……。父上までもが、おかしなことを言い始めたのだ。
「ちっ、ちちう――へっ、陛下!! 何を仰られているのですか!? どうしてしまわれたのですか!? たっ、だたちに撤回をしてください!!」
「それはできん。この場での破棄宣告は、お前ではなくルーラ・ミラファンスに与えられた権利なのだからな」
父上は更におかしなことを畳みかけ、周囲も――叔父上や叔母上、宰相と大臣たちも、同様に頷きを返した……。
な……。な……!?
「るーらに、あたえられた、けんり……? どうして、そんな、ことに……!?」
「これを招いたのは、お前自身だ。……ナタンよ。我々はとうの昔から、お前の性質を把握していたのだよ」
はぁ、と……。父上は、深くため息を吐いて……。
そんな……。ばかな……!
――ルーラに俺の素行を報告させていたこと――。
――18の誕生日を迎えた時にルーラが『不合格』と判断すれば、俺は廃太子されると決まっていたこと――。
――あの日は最後のチャンスで、俺はルーラが与えた機会を活かせなかったこと――。
――それによってルーラは、『不合格』だと結論付けたこと――。
俺の知らないところで、こんなことになっていたと……。聞か、された…………。
「我々は報告を受け、お前が普段見せている顔は偽物だと理解していたのだ。しかしながらどこかで考えを改めるのではと、可能性にかけていたのだよ」
「………………」
「だがお前は改善するどころか、年々酷さを増していった。何をやっても響くことはなく、あまつさえ婚約者に対しこのようなレッテルを貼りつけようとした。故に、こうなってしまったのだよ」
「………………」
あの日からずっと、全部悟られていた。
これでは、言い訳のしようがなく……。俺は諦め、天を仰いで――
いた、その時だった。
ふいに、あることに気が付いた。
((ちがうっ、こいつは最後のチャンスじゃないっ。まだチャンスは残っている!))
とある事実によってそう判断し、だったらやることは決まっている。脱力していた四肢に力を籠め、俺は――
「第51代国王アデムの名のもとに、その宣言を承認する!」
………………。
狼狽していた俺を、信じられない追い打ちが襲った。
ルーラ、だけじゃない……。父上までもが、おかしなことを言い始めたのだ。
「ちっ、ちちう――へっ、陛下!! 何を仰られているのですか!? どうしてしまわれたのですか!? たっ、だたちに撤回をしてください!!」
「それはできん。この場での破棄宣告は、お前ではなくルーラ・ミラファンスに与えられた権利なのだからな」
父上は更におかしなことを畳みかけ、周囲も――叔父上や叔母上、宰相と大臣たちも、同様に頷きを返した……。
な……。な……!?
「るーらに、あたえられた、けんり……? どうして、そんな、ことに……!?」
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はぁ、と……。父上は、深くため息を吐いて……。
そんな……。ばかな……!
――ルーラに俺の素行を報告させていたこと――。
――18の誕生日を迎えた時にルーラが『不合格』と判断すれば、俺は廃太子されると決まっていたこと――。
――あの日は最後のチャンスで、俺はルーラが与えた機会を活かせなかったこと――。
――それによってルーラは、『不合格』だと結論付けたこと――。
俺の知らないところで、こんなことになっていたと……。聞か、された…………。
「我々は報告を受け、お前が普段見せている顔は偽物だと理解していたのだ。しかしながらどこかで考えを改めるのではと、可能性にかけていたのだよ」
「………………」
「だがお前は改善するどころか、年々酷さを増していった。何をやっても響くことはなく、あまつさえ婚約者に対しこのようなレッテルを貼りつけようとした。故に、こうなってしまったのだよ」
「………………」
あの日からずっと、全部悟られていた。
これでは、言い訳のしようがなく……。俺は諦め、天を仰いで――
いた、その時だった。
ふいに、あることに気が付いた。
((ちがうっ、こいつは最後のチャンスじゃないっ。まだチャンスは残っている!))
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