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第3話 逆監視1日目 監視スタート
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「今は…………そこの映鏡の前で、殿下達が何かを喋ってるっスねっ。音を出してみるっスよ」
《クオス、ご苦労だった。聖女エリーナは、真面目に働いていたか?》
《前日同様、不自然な点はありませんでした。聖女様は、真摯に祈りを捧げておられました》
あちこち見回していたラズフ様が指を鳴らすと、その中の一枚から声が響いてくるようになりました。
殿下は自室でくつろいでいて、傍には従者の方がいます。どうやら自分は一切監視をせず、呑気に軽食を摂っていたようです。
「初日から、周りの人間に任せてるみたいっス。昨日はこの時間、のんびりと入浴してたそうっスよ」
「いい御身分、ですね。ですが、そろそろ――。第1段階が表れる頃です」
そのようにやりたい放題できるのも、今日まで。これからは段々と、浸食されていきますよ。
「一体、何が起きるんスかねぇ? 変化は、全7段階でしたよね?」
「全部で、6段階ですね。加護が完全に消えて、丸一日経過するたびに――毎日午後2時9分17秒に、何かが表れていきますよ」
「そうそう、6っス。6分の1なんで、今日の分は控えめなんスかね?」
「それは、見てのお楽しみです。ラズフ様、その時まであと7秒ですよ」
6、5、4、3、2、1、0。午後2時9分17秒となり、その瞬間別の映鏡内で変化が起きました。
「あれ? 王と王妃が目を覚まして…………………いっ!? 二人とも普通に歩き出したっス!?」
原因不明の体調不良で床に臥せていたお二人が、同時に快復しました。
どちらも数秒前の姿が嘘のように元気で、御自分でも驚きながら殿下のもとに向かいました。
《レオンよ見てくれっ! わたし達は健康だっ! 健康になったぞっ!》
《兄さんっ。僕も怪我が急によくなったよっ》
《急に痛みが引いてっ、包帯を外してみたら傷がドンドン消えていったんですっ!》
暫くすると第3王子のロイ様と第2王子もヴァン様もやってきて、家族5人で大喜び。全員が満面の笑みを浮かべ、それを合図に聖女批判が幕を開けます。
《あたし達が思っていた通りだわ。家族みんなの不幸は、聖女のせいだった》
《うむ、ついに証明されたな。全てはあの女の、気の緩みが原因だ》
《おかしいと思ったんだよね~。こんなこと、今まで一回もなかったんだもん》
《兄上の呼び出しが効きましたね。何を仰ったのですか?》
《事実をハッキリと突きつけ、自分に唯一無二の価値がないと教えてやったのさ。アイツの怯えた顔は傑作だったぞ》
捏造を交えて、非常に盛り上がっていますね。何もかもを、勘違いしながら。
「へ…… へ……っ? なんか、幸せな状況になってますよ……? マジで、庇護を外れているんスか……? アレの第1段階が、起きてるんスか……?」
「はい、しっかりと起きていますよ。今日は『目に見える変化』は少なめでして、次からはもっと分かりやすくなります。明日を楽しみにしていてくださいね」
異様なまでに艶と張りがあり、更には妙な弾力がある5人の肌を一瞥して、この日の逆監視はお仕舞。今日も互いにこのあとお仕事があるため、ラズフ様とはここでお別れとなったのでした。
《クオス、ご苦労だった。聖女エリーナは、真面目に働いていたか?》
《前日同様、不自然な点はありませんでした。聖女様は、真摯に祈りを捧げておられました》
あちこち見回していたラズフ様が指を鳴らすと、その中の一枚から声が響いてくるようになりました。
殿下は自室でくつろいでいて、傍には従者の方がいます。どうやら自分は一切監視をせず、呑気に軽食を摂っていたようです。
「初日から、周りの人間に任せてるみたいっス。昨日はこの時間、のんびりと入浴してたそうっスよ」
「いい御身分、ですね。ですが、そろそろ――。第1段階が表れる頃です」
そのようにやりたい放題できるのも、今日まで。これからは段々と、浸食されていきますよ。
「一体、何が起きるんスかねぇ? 変化は、全7段階でしたよね?」
「全部で、6段階ですね。加護が完全に消えて、丸一日経過するたびに――毎日午後2時9分17秒に、何かが表れていきますよ」
「そうそう、6っス。6分の1なんで、今日の分は控えめなんスかね?」
「それは、見てのお楽しみです。ラズフ様、その時まであと7秒ですよ」
6、5、4、3、2、1、0。午後2時9分17秒となり、その瞬間別の映鏡内で変化が起きました。
「あれ? 王と王妃が目を覚まして…………………いっ!? 二人とも普通に歩き出したっス!?」
原因不明の体調不良で床に臥せていたお二人が、同時に快復しました。
どちらも数秒前の姿が嘘のように元気で、御自分でも驚きながら殿下のもとに向かいました。
《レオンよ見てくれっ! わたし達は健康だっ! 健康になったぞっ!》
《兄さんっ。僕も怪我が急によくなったよっ》
《急に痛みが引いてっ、包帯を外してみたら傷がドンドン消えていったんですっ!》
暫くすると第3王子のロイ様と第2王子もヴァン様もやってきて、家族5人で大喜び。全員が満面の笑みを浮かべ、それを合図に聖女批判が幕を開けます。
《あたし達が思っていた通りだわ。家族みんなの不幸は、聖女のせいだった》
《うむ、ついに証明されたな。全てはあの女の、気の緩みが原因だ》
《おかしいと思ったんだよね~。こんなこと、今まで一回もなかったんだもん》
《兄上の呼び出しが効きましたね。何を仰ったのですか?》
《事実をハッキリと突きつけ、自分に唯一無二の価値がないと教えてやったのさ。アイツの怯えた顔は傑作だったぞ》
捏造を交えて、非常に盛り上がっていますね。何もかもを、勘違いしながら。
「へ…… へ……っ? なんか、幸せな状況になってますよ……? マジで、庇護を外れているんスか……? アレの第1段階が、起きてるんスか……?」
「はい、しっかりと起きていますよ。今日は『目に見える変化』は少なめでして、次からはもっと分かりやすくなります。明日を楽しみにしていてくださいね」
異様なまでに艶と張りがあり、更には妙な弾力がある5人の肌を一瞥して、この日の逆監視はお仕舞。今日も互いにこのあとお仕事があるため、ラズフ様とはここでお別れとなったのでした。
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