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翌日、景太郎達はアイザック達に連れられてザカダン領の領都モーゼフィールに無事に到着した。
到着はしたのだが、なぜかアイザック達が十km走をダッシュで十本走ったように疲れ切った顔で肩で息をしている。
景太郎、真奈美、美津子、沙織達は「何をそんなに疲れてるんだろう?」という顔で息一つ乱れていない。
そんな景太郎達を見て、アイザック達は「化け物だ」と愚痴をこぼしていた。
失礼な。俺達は普通の人間だ。
お前達の鍛え方がなってないだけだ。
アノくらいのモンスターを討伐したくらいで息を乱すなんて体力も魔力も全くもってなってない。
こんな事を言われたら王国近衛騎士団や宮廷魔法師団、国軍将兵達は呆れ果てて溜め息をつく事だろう。
何故なら森『魔の森』『還らずの森』を抜け出す途中でオーガキング率いるハイオーガ五十八体の群れと出会してしまい、アイザック達の奮闘虚しく十体しか討伐できなかったので、景太郎達が代わりに戦ったのだが、真奈美、美津子、沙織がハイオーガの首を軽々と刎ね斬り、オーガキングに至っては景太郎の抜刀術で首が胴体から元気にさよならをしたのだ。その斬撃は一瞬の事で、Aランク冒険者のアイザック達ですら視認できなかった程の一撃。正に一閃。景太郎はその技を【紫電一閃】と言っていたが、成る程確かに電撃が走ったかのような早技なので【紫電一閃】という技名が相応しい斬撃だった。
その他にもコボルトキング、ゴブリンキング、オークキング、火蜥蜴、火竜、土竜、風竜、水竜などとも出会したので、「さすがに無理だ」とアイザック達が認めたので、それも景太郎達が全て一太刀で首を刎ねて討伐したので、疲れているのは『魔の森』から抜け出したのが原因じゃなくて景太郎達の異常で規格外で狂っているとしか表現できない強さが原因だった。
『魔の森』から歩く事一時間くらいで三十mはあろうかという高くて立派な壁が見えてきた。あれはモンスターや隣国スベニクス帝国からの襲撃や侵攻を防ぐための防壁なのだろう。
「中々立派な防壁ね」
「だな」
「だけど、魔法障壁にムラがあるわね」
「そうだね。正面は大丈夫そうだけど、右側から攻撃されたらあっという間に破壊されそうだよね」
「確かに右側の魔法障壁が薄いな。上級攻撃魔法を五発も喰らったら簡単に貫かれるだろうな」
「「「『だね!!』」」」
防壁が防壁としての機能を充分に果たしていない事を言い合っていたら、
「兄貴達。着きましたよ」
「今の話しは辺境伯様かギルマスの前以外じゃ言わないでほしっス」
「「「「「『まだ長生きしたいんで!』」」」」」
アイザック達の哀願にも似た頼みかたに頷いた景太郎達は防壁の出入領審査口で通行審査を受ける。
「身分証を拝見します」
警備兵?衛兵?みたいな兵士に身分証の提示を求められたがあいにくとそんな物は持っていないのでどうしたものかと困っていたら、
「その方達は領主様からの御依頼でお招きした御領主様のお客人様達です。これがその証明書です。ご確認を」
「貴方がたはAランク冒険者パーティーの『龍の湖』…拝見します」
やはりAランク冒険者ともなると有名人らしく、審査をする兵士が恭しく頭を下げてから証明書を開けて読み出した。
「アイザック。お前達って有名人なんだな」
「まあこれでも一応はAランクですからね」
照れくさそうに鼻を掻くアイザックを見て、真奈美達が小さく笑った。
「確認が終わりました。お通り下さい。しかし、今後のためにどこかのギルドに登録するのをお勧めします。各領地の出入領審査では身分証の提示ができない方からは通行料として銀貨二枚を支払わなくてはいけません。ですので、ギルドカードが身分証となりますので、それを提示していただければ通行料は免除されますので早めの登録をお勧めします」
「分かりました。俺達はこれから冒険者ギルドで登録します。アドバイスを有り難うございました」
「いえいえ。では、これも決まりですので。ようこそ、ザカダン領領都モーゼフィールの街へ!!」
兵士さんがニッコリと笑って歓迎してくれるのへ、こっそりと金貨一枚を握らせてから街に入ると、
「兄貴。金貨一枚なんて多すぎですよ」
「馬鹿野郎。これからお世話になるかもしれない兵隊さんなんだからアレくらいでちょうど良いんだよ。見てみろ」
景太郎が親指で後ろを指差すと、警備兵達が集まって驚きながら景太郎達に小さく手を振っていた。
金貨一枚もあれば警備兵達十数人が飲み食いしても一晩で使い切れるかどうかだ。あの警備兵達の事だから、他の警備兵達も呼んで今夜は酒を飲みまくる事だろう。
手を振り返した景太郎達はアイザックに案内されるままに三階建ての建て物の前に到着した。
剣と槍が交差した看板があるのを見ると、ここが冒険者ギルドなのだろう。
冒険者ギルドと言えば昼間っから酒に酔った呑んだくれ中年冒険者に絡まれるというのがノベル小説やコミック、アニメなんかではテンプレなのだが、果たして…何も起きなかった。というか、何もさせてもらえなかったと言うべきか。ギルドに入った途端にアイザック達が【威圧】スキルを放ったので、酔っ払っていた冒険者達が一瞬で酔いから醒めてカタカタと震えてしまっていたからだ。
「「「「『…アイザック…』」」」」
景太郎達が落胆と悲哀に満ちた声を出して項垂れるが、
「死人を出すわけにはいきませんから」
「無駄死には可哀想っスからね」
申し訳なさそうに言い訳するのには苦笑いするしかなかった。
到着はしたのだが、なぜかアイザック達が十km走をダッシュで十本走ったように疲れ切った顔で肩で息をしている。
景太郎、真奈美、美津子、沙織達は「何をそんなに疲れてるんだろう?」という顔で息一つ乱れていない。
そんな景太郎達を見て、アイザック達は「化け物だ」と愚痴をこぼしていた。
失礼な。俺達は普通の人間だ。
お前達の鍛え方がなってないだけだ。
アノくらいのモンスターを討伐したくらいで息を乱すなんて体力も魔力も全くもってなってない。
こんな事を言われたら王国近衛騎士団や宮廷魔法師団、国軍将兵達は呆れ果てて溜め息をつく事だろう。
何故なら森『魔の森』『還らずの森』を抜け出す途中でオーガキング率いるハイオーガ五十八体の群れと出会してしまい、アイザック達の奮闘虚しく十体しか討伐できなかったので、景太郎達が代わりに戦ったのだが、真奈美、美津子、沙織がハイオーガの首を軽々と刎ね斬り、オーガキングに至っては景太郎の抜刀術で首が胴体から元気にさよならをしたのだ。その斬撃は一瞬の事で、Aランク冒険者のアイザック達ですら視認できなかった程の一撃。正に一閃。景太郎はその技を【紫電一閃】と言っていたが、成る程確かに電撃が走ったかのような早技なので【紫電一閃】という技名が相応しい斬撃だった。
その他にもコボルトキング、ゴブリンキング、オークキング、火蜥蜴、火竜、土竜、風竜、水竜などとも出会したので、「さすがに無理だ」とアイザック達が認めたので、それも景太郎達が全て一太刀で首を刎ねて討伐したので、疲れているのは『魔の森』から抜け出したのが原因じゃなくて景太郎達の異常で規格外で狂っているとしか表現できない強さが原因だった。
『魔の森』から歩く事一時間くらいで三十mはあろうかという高くて立派な壁が見えてきた。あれはモンスターや隣国スベニクス帝国からの襲撃や侵攻を防ぐための防壁なのだろう。
「中々立派な防壁ね」
「だな」
「だけど、魔法障壁にムラがあるわね」
「そうだね。正面は大丈夫そうだけど、右側から攻撃されたらあっという間に破壊されそうだよね」
「確かに右側の魔法障壁が薄いな。上級攻撃魔法を五発も喰らったら簡単に貫かれるだろうな」
「「「『だね!!』」」」
防壁が防壁としての機能を充分に果たしていない事を言い合っていたら、
「兄貴達。着きましたよ」
「今の話しは辺境伯様かギルマスの前以外じゃ言わないでほしっス」
「「「「「『まだ長生きしたいんで!』」」」」」
アイザック達の哀願にも似た頼みかたに頷いた景太郎達は防壁の出入領審査口で通行審査を受ける。
「身分証を拝見します」
警備兵?衛兵?みたいな兵士に身分証の提示を求められたがあいにくとそんな物は持っていないのでどうしたものかと困っていたら、
「その方達は領主様からの御依頼でお招きした御領主様のお客人様達です。これがその証明書です。ご確認を」
「貴方がたはAランク冒険者パーティーの『龍の湖』…拝見します」
やはりAランク冒険者ともなると有名人らしく、審査をする兵士が恭しく頭を下げてから証明書を開けて読み出した。
「アイザック。お前達って有名人なんだな」
「まあこれでも一応はAランクですからね」
照れくさそうに鼻を掻くアイザックを見て、真奈美達が小さく笑った。
「確認が終わりました。お通り下さい。しかし、今後のためにどこかのギルドに登録するのをお勧めします。各領地の出入領審査では身分証の提示ができない方からは通行料として銀貨二枚を支払わなくてはいけません。ですので、ギルドカードが身分証となりますので、それを提示していただければ通行料は免除されますので早めの登録をお勧めします」
「分かりました。俺達はこれから冒険者ギルドで登録します。アドバイスを有り難うございました」
「いえいえ。では、これも決まりですので。ようこそ、ザカダン領領都モーゼフィールの街へ!!」
兵士さんがニッコリと笑って歓迎してくれるのへ、こっそりと金貨一枚を握らせてから街に入ると、
「兄貴。金貨一枚なんて多すぎですよ」
「馬鹿野郎。これからお世話になるかもしれない兵隊さんなんだからアレくらいでちょうど良いんだよ。見てみろ」
景太郎が親指で後ろを指差すと、警備兵達が集まって驚きながら景太郎達に小さく手を振っていた。
金貨一枚もあれば警備兵達十数人が飲み食いしても一晩で使い切れるかどうかだ。あの警備兵達の事だから、他の警備兵達も呼んで今夜は酒を飲みまくる事だろう。
手を振り返した景太郎達はアイザックに案内されるままに三階建ての建て物の前に到着した。
剣と槍が交差した看板があるのを見ると、ここが冒険者ギルドなのだろう。
冒険者ギルドと言えば昼間っから酒に酔った呑んだくれ中年冒険者に絡まれるというのがノベル小説やコミック、アニメなんかではテンプレなのだが、果たして…何も起きなかった。というか、何もさせてもらえなかったと言うべきか。ギルドに入った途端にアイザック達が【威圧】スキルを放ったので、酔っ払っていた冒険者達が一瞬で酔いから醒めてカタカタと震えてしまっていたからだ。
「「「「『…アイザック…』」」」」
景太郎達が落胆と悲哀に満ちた声を出して項垂れるが、
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