《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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ある日の除夜の鐘日記 番外編

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「おばあちゃん、じょやにょ、かにぇ、ごいーん、ありゅにょかにゃ?」
突然思い出して、おばあちゃんに聞いてみました。

『あらあらまあまあ、除夜の鐘?どうかしら、ないんじゃないかしら?鐘自体あるのかしらね?』

「しょっか~。ごいーん、ちてみちゃいにゃ~」

『あらあらまあまあ、そうね、サーヤはまだ鐘をついたことなかったものね』

「あい。あちょ、ぜんびゅ、きいちゃこと、にゃい」

『まあ、それはいい子には無理よ。いい子は寝る時間だもの。大人だって大変よ?』

「しょっか~」
それじゃ、仕方ないよね

『でも、鐘があるかジーニ様に聞いてみましょうか』

「あ~い。じーにしゃま~」
ぽてぽてぽて
聞いてみよう!

〖は~い♪サーヤどうしたのかしら?〗
ひょいっ
ジーニ様が抱っこしてくれます。あったかいです。

「あにょにぇ~、こにょしぇかい、かにぇありゅ?ごーん」
除夜の鐘~

〖かね?ごーん?〗
分からないかな?

『あらあらまあまあ、今の説明じゃ分からないわね』
「う?」
そうかな?

『あのね?この世界に鐘ってあるかしら?こう、時を知らせたり、危険を知らせたり、こう、鉄の塊を叩いて大きな音を出すような?⋯う~ん、いざとなると説明難しいわね』
そうでしょ?

〖ああ、それね。人間の街なんかだと、門番が何か異変を鳴らす時に使う警鐘みたいなものがあるわよ。ただ、ごーんとは鳴らないわね〗
『そうねぇ、危険を知らせるものだからぁ、カンカンカンカンうるさい感じの音よねぇ』
『はい。ぼくたち獣人にはキツイ音です』
『はい。寝てたりすると、飛び起きちゃいます』
人間の街にいたことのある、山桜桃ちゃんと春陽くんも、嫌な音だったって教えてくれます。

「にゃりゅほじょ~。ちがうにぇ」
落ち着かない感じだ~
『そうね。日本にも火事なんかを知らせる櫓があるけど、あの鐘に近いんでしょうね。あれはたしかに落ち着かないわね』
そうだよね

〖あら?鐘の音で落ち着くことなんかあるの?〗
ジーニ様が鐘はうるさいものでしょ?って不思議そうです。

『そんな事ないのよ。日本にはお寺に鐘楼というものがあって、それはそれは大きな鐘があるのだけど、ゴーンと響く音は、何だか心に響くのよ』

『そうだな。染み渡る感じかな?特に除夜の鐘は、しんとした夜に、静かに遠くから聞こえる鐘に耳を澄ますと、本当に心が洗われるような気がするんだよな』

「う?おいちゃん」
急に湧きましたね
『湧いてないぞ』
そうですか?

きゅるる『除夜の鐘って?』
きゅるるん『『『『『『『なぁに?』』』』』』』
絹さんたちの質問に、みんなもうんうんってしてます。そっか、分からないよね。

『大晦日⋯一年の最後の日の夜から、歳をまたいで鳴らす鐘のことよ』

〖なんでまた夜に?〗

『一年の穢れを落として、新しい気持ちで新年を迎えましょうという、日本の宗教の儀式のようなものって言えばいいかしら?』

「じょやにょかにぇ、よりゅ、きく。おちょにゃは」
『大人は?』
『サーヤはどうしたの?』
フルー、フライ痛いとこついてきますね

「おしょばたべちゃりゃ、さーにゃ、がんばりゅけぢょ、よにゃかだかりゃ⋯」

『あっそうか~』
『ねんねしちゃうんだ~』
『よるだもんね~』
「あい」
妖精トリオ大当たりです。

『くすくす。いい子は夜ねんねしないといけないものねぇ』
「あい」
おばあちゃんの言うとおりです。

「しょれに、かじゅ、いっぱい」
とてもだけど、全部は聞けません。

『たくさん鳴るの~?』
ぴゅいきゅい『『じゅっかいくらい?』』

『いいや、百八つだな。ちびっこには難しいよな』

『『『『『『『えええ?』』』』』』』

〖百八回も!?〗
〖夜にその数ですか?〗
〖なぜその様な数に?〗
神様もみんなもびっくり

『『人間の煩悩の数』』
おばあちゃんとおいちゃん、シンクロしてます。

〖煩悩⋯それはまた〗
〖随分とたくさんですね〗
〖というか、ずいぶんリアルな数字といいますか⋯〗
『妙に納得な数字だな』
『そうですね』
神様たちもアルコン様もギン様も呆れてますね。

『ふんっ!人間の煩悩なんてそれ以上よねぇ』
『『お母様⋯』』
『気をお鎮めくださいにゃ!』
結葉様、珍しく怒ってます。ほんとに、酷い目にあったんだね。

「でみょ、かにぇ、ちゅいてみちゃかった。ごいーん」
おもしろそうだよね。

『ねえねえ、じゃあ、サーヤが聞けなかった、じょやのかね?何とかならないかな~?』
「うにゅ?」
ハクが名案でしょ?って。

ぴゅい『お~』
きゅい『めいあん~』
『ハクすごい』
『やろうやろう』
『サーヤ~』
『かねなに?』
『どんなの?』
みゃあ『たのしいにゃ?』

ちびっこ達が次々と聞いてきます。

「えっちょ、きのぼうぢぇ、ごいーんっちぇ、ひゃくやっちゅ、なりゃしゅにょ」
テレビで見たよ!

『じゃあ~ごいーんって音がするもの探しに行こ~』
ぴゅいきゅい『『さんせ~い』』
『『行こう行こう~』』
『『『きょうそうだ~♪』』』
みゃあ『がんばるにゃ!』
『探すのだ!』
ハクたちが探しに行こうって!

〖そうね~じゃあ、探しましょうか〗
「あ~い♪」

『あらあらまあまあ、なんだか面白いことになっちゃったわね』
『まあ、いいんじゃないか?』

『俺たちが作ってやるって言おうと思ったけどな』
『楽しそうだから、来年にするか』
『そうだな。その方がいいもん作れるしな』
『じゃあ、私らも探しに行こうか』
『そうだね。手伝いに行こうかね』
『そうしよう』

『あらあらまあまあ』
『ありがとな親方たち』
『『『『『『いいってことよ!』』』』』』にかっ

なんか、大事になっちゃったような?でも、楽しそうです!
そして、みんなを巻き込んで集めたものは、実とか、木とか、石とか、訳の分からないものとか⋯

「じゃあ、さーにゃ、いきましゅ!」
きゅい~ん♪
「ほえ?きゃはは♪」
なんちがう~♪

『うふふ。なんか、可愛い音だね~。じゃあ、これは~?』
ぼよよ~ん♪
「きゃはは♪」
ハクのは、ぼよよ~んでした。
『あれ~?』
変なの~♪

ぴゅいきゅい『『つぎこれ~』』
かこーんかこ~ん♪
ぴゅいきゅい『『きゃはは~』』
「かこ~ん♪」
おもしろ~い

『つぎ~フライとフルーは~?』
『『これだよ~』』
ガシャーンっ
ピシャーンッ
「うひゃあ」
ぴゅきゅ『『ぴゃああっ』』
『うわ~』
『『『すごい~』』』
みゃあ『ひびくにゃ』
『すごいのだ』
くわんくわんする~
あ、フライとフルーが倒れちゃった。自分でやったのにね

『あ、ぽぽたちまでっ』
『ぽぽちゃんたち、しっかり!』
『『『きゅう⋯』』』
フゥとクゥが助け起こすと、ぽぽちゃんたちが持ってたものが
カランコロンカランコロン♪
『『あ、かわいい音⋯』』

「ちゅ、ちゅぎいこ~」
『は~い』
『ぼくたちは』
『これだよ~』
キーン・コーン・カーン♪
「ふぉ~」
チャイムみたい~
ぴゅいきゅい『『おもしろ~い』』

みゃあ『ココロは~』
ピーン♪
『姫は~』
ポーン♪
チャイムみたい~♪

きゅるるん『『『ぼくたちは~』』』
きゅるるん『『『『これだよ~』』』』
ぷるるん『『ぽよよ~ん』』
「ふえ?しょ、しょれは⋯」
きゅるるん『『『アウルと』』』
きゅるるん『『『『アル
~♪』』』』
そうだよね。いいの?スライムさんたち、叩かれてるけど⋯
ぷるるん『『まあ、これくらいなら』』
そっか~ありがとう

キュイーン、ぼよよん、ガシャーンと、みんなで色んな音を鳴らします。

『でも~ごいーんっないねぇ?』
「しょだにぇ~」
でも、あと何あるかな?かこーん

『ふむ。では、これはどうだ?』
ごいーんっ
「ふおおっ」
アルコン様、近いです!
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん?しょれ、なに?』』
アルコン様が鳴らしたそれは?
『うむ。我の鱗だ』
『『ごほっ』』
フゥ?クゥ?どうしたの?
『エ、エンシェントドラゴン様の鱗⋯』
あれ?ギン様までなんか変?
『し、しかも、アルコン様、それは見間違いではなければですがのぉ?』
『逆鱗ではないですかの?』
じぃじたちもぷるぷる

『ん?そうだが?』ケロリ

〖あんた、それは⋯〗
「じーにしゃま?」
訳わかんないから教えて?

『サーヤ、国同士が喧嘩してでも欲しがる物っていったら、分かるかしらぁ?』
代わりに結葉様が教えてくれました。

「ふお?きちょーひん」
『それ、だめなやつ~?』
ハクがそう言うと、双子が

ぴゅいきゅい『『だめじゃないの!』』
お父さんの鱗はダメじゃないって反論してます。ちょっとぷんぷんです。
『モモ、スイ⋯』
アルコン様、涙?

『あ~ごめんね~人間に知られちゃダメなやつって意味だよ~』
ぴゅいきゅい『『それならわかるの』』
ハクがごめんねしたら、双子はうんうん。って納得してます。

「あるこんしゃま~」
『なんだ?』
「たちゃいていい~?」
『ん?いいぞ』
「やっちゃ~♪あいがちょ」
アルコン様が鱗をサーヤの前に置いてくれました。じゃあ、せーのっ
〖ああっちょっと待った!〗
「う?」
びっくりして、一瞬止まりましたが、止まりきれず、へにゃっと

ごい~んっ

「ふわわわわわわ」
ごいんごいんごいんごいんっ
体に響きます~うぅ

〖遅かった~〗
『あらあらまあまあ、サーヤ大丈夫?』
「ふにゃああ~」
フラフラする~
『なんだったんだ?』

コンコン
『ああ、これは硬いわねぇ。思い切り叩かなくてよかったわぁ』
『アルコン様⋯ご自分の価値をもう少しご理解頂かないと』
『す、すまん』

アルコン様の鱗はカチカチのコチコチでした。

『う~ん、サーヤ?さっきの音、近いって言ってたわよねぇ?』
「う?あい。ん~もちょっちょ、やわりゃかい?ごぉーん?」
もう少し柔らかい?感じ?

『じゃあ、さっきハクが見つけた木の実でぇ、えいっ』

ごぉ~んんん⋯

「ふお~こりぇ~!」
この音です!結葉様すごい!ハクもナイスです!ぱちぱちぱちぱち
『お~ぼくもしかして、お手柄~?』
ぴゅいきゅい『『うん!』』
『『おてがらだね~』』
『『『ハクすご~い』』』
みゃあ『さすがハクにぃににゃ♪』
『えらいのだ』
ぱちぱちぱちぱち

『『『う~ん』』』
『あ、ぽぽたち大丈夫か?』
『起きられる?』
『『『は、はいなんだな』』』
今の音でぽぽちゃんたちもおっきしたみたいです。

『うふふ。良かったわぁ。それじゃあ、サーヤどんな棒で叩いてたのぉ?』
「う?かにぇ、ちゅく。なわ?ちゅるされちゃ、ぼう、ごーん」
〖んん?叩くじゃなくて突く?〗
サーヤの身振り手振りな説明ですみんなが新たな疑問に悩むジーニ様たち。見かねたおいちゃんが

『こんな感じだな』
地面に絵を描くと

『へ~、それならぁ、こんな感じはどうかしらぁ?』
結葉様、なにか思いついたみたいです。
しゅるしゅるしゅるってサーヤの前にちっちゃい木が生えて、それに結葉様がハクの見つけた実をくっつけて、ブランコみたいのを作ってくれました。

『うん。この辺りかしらね?』
その向かい側にもう一本木を生やして、今度はアルコン様の鱗をそこに止めると⋯

『はい。サーヤ、このツルを持ってぇ』
「あい」ぎゅっ
『ちょっとふりかぶってぇ、はい!』
「あい!」せーのっ

ごおぉ~んんん⋯

「ふおおおお」
『うふふ。どうかしらぁ?』
結葉様がニコニコしてます。
「しゅごいしゅごい~♪」
『うふふ。成功したみたいねぇ』
大成功だよ!

『あらあらまあまあ』
『中々な再現だな』
おばあちゃんとおいちゃんも納得の音です。

『ぼくもやっていい~?』
ぴゅい『あたちも』
きゅい『ぼくも』
『もちろんよ~』
『『わ~い♪』』
『『『やりた~い』』』
みゃあ『ココロもにゃ』
『姫もなのだ』
きゅるるん『『『『『『『おかあさんっ』』』』』』』
きゅるる『手伝ってあげる』
『『にいちゃん!』』
『そうだな、お願いしてまぜてもらうだよ』
お願いなんかいらないよ!
みんなでかわりばんこに、ごーんってします。
楽しいです!ごぉぉ~ん

〖ん~不思議と落ち着く音ねぇ〗
〖そうですね。つい静かに聞いてしまいますね〗
〖同感です〗


『ふむ。つい、今年を振り返りたくなる音だのぉ』
『そうだの。つい、昔を思い出すの』
『あれは小僧が泉を飛び越えようとした時⋯』
『そうだったのぉ、足を滑らしてのぉ』
『黙れ、じじい共』ぐるる
『『ふっ⋯』』
『面白そうな話だな。続けてくれ』
『アルコン様っ』


『なんか、酒に合う音だな』
『不思議な感じだな』
『酒がランクアップする感じだな』
『しみじみするね~』
『『そうだね~』』

『まあ、親方たちが静かですわ』
『鐘効果にゃね』
『『『『『『なんだって』』』』』』ギロ
『『な(にゃ)にも?』』

『あらあらまあまあ、気に入ってもらえると何だか嬉しいわね』
『そうだな』

神様やみんなにも好評のようです。

『うふふ。見てぇ~順番待ちしながら眠そうよぉ』
『ふむ。まさか、我の鱗にこんな使い方があったとは⋯』
ちびっこたち、順番待ちしながらうとうとし始めました。ハクがお布団になってます。みんなちゃんと何回か叩いたよ。

『あらあらぁ仕方ないわねぇ。ジーニ様、魔法で百八回鳴らしてよぉ』
〖仕方ないわねぇ。サーヤは結局最後まで聞けなかったのねぇ〗
『まあ楽しそうでしたから大成功じゃないですか?』
『そうだな。今年がダメでもまた来年がある』
〖そうね〗

『あらあらまあまあ、嬉しいわね』
『そうだな』

これからまだまだ時間はある。平和な時間がどうか続きますように。サーヤが幸せでいられますように。
サーヤたちの寝顔を見ながら願う大人たちでした。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜

今年もお読み頂きありがとうございました。
今年最後の更新となります。
来年もどうぞよろしくお願いします。
皆さま、良いお年を
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