《書籍化》転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました

ひより のどか

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ある日の見習いサンタ日記 4 番外編

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さてさて、何とか足止めに成功し、ジーニ様から
〖もう大丈夫よ〗
と、念話が来たので

『さあ、みんな、そろそろ行きましょうか』
『そうだな。そろそろ帰ろう』

「あ~い」

『おお、もう行ってしまうのかの』
『寂しいのぉ。また来ておくれ』
『『『『またね~』』』』

「あい!」
じぃじたち、最後まで流石!
もちろん、あとでじぃじたちもパーティに行くけどね。


さて、お家に帰るとみんなこそこそお部屋に。もちろんバレバレです。
みんなで服を脱いだあたりで

コンコンコンっ
「ふあっ」

誰かが来ました。
きゅるる『サーヤ、みんな、開ける』かちゃっ

絹さんがなにかを抱えて入って来ました。おばあちゃんも一緒です。

きゅるるん『『『あ~』』』
きゅるるん『『『『おかあさ~ん』』』』 
「おばあちゃん」

きゅるる『新しいお洋服。今日はこれ着る』

「あれ~?」
『あれれ~?』
ぴゅいきゅい『『サンタしゃん?』』
『『また?』』

そうなのです。絹さんが持ってきたのはサンタさんのお洋服と

『『『ゆきだるま?』』』
みゃあ『ゆきだるまにゃ』
『雪だるまなのだ』

雪だるまです。

きゅるるん『『『おかあさん』』』
きゅるるん『『『『なんでこれ?』』』』

きゅるる『実は、今日、みんなの所に、サンタさんとトナカイさんが来たの』

「ふえ?」
『ふ、ふ~ん?』
ぴゅいきゅい『『しょ、しょっか~』』
ビクビク
サーヤたちだってバレてないはずなんだけどな?

きゅるる『だから、今日、クリスマスのお祝いすることにした』くす

「ほえ?」
じゃあ
『『バレたんじゃない?』』
『『『そうみたい?』』』
みんな一安心
 
『あらあらまあまあ、みんな、ほっとしたお顔してどうしたのかしら?』くすくす

「にゃ、にゃんでみょにゃい」ぶんぶん
『おばあちゃまなんでもないでしゅよ』ぷるぷる

『あらあらまあまあ、そう?それでね、せっかくだから、みんなでクリスマスのお洋服着ようと思ってね。サンタさんと雪だるまどちらがいいかしら?』

と、いうことで、
きゅるる『うふふ。みんなかわいい』
『そうね。みんなそろってサンタさんね』
「あい!」
『ぼくもサンタ~』
『かにょこもでしゅ!』
さっきはトナカイさんだったハクと鹿の子ちゃんもサンタさん。 
サーヤたちは、さっきはみんなズボンのサンタさんだったけど、女の子はスカートになりました!

きゅるる『雪だるまは後で着る』
お色直しがあるみたいです。

『さあ、それじゃ、行きましょう。みんな待ってるわよ』
「あ~い」
『はいでしゅ!』

みんなで食堂に行くと、飾り付けもされてました。大きなツリーもあります。

ダカダカダカッ
ほえ?なんか走って来た?

『あああっなんて可愛いんだ!さすがぼくの天使っ』
『まあああっ本当にかわいいわっ。やっぱり私の天使は天使だったのね!』

『あにしゃま!かかしゃま!』

「ふおお?」
鹿の子ちゃんのお兄ちゃんとお母さんっ
『なんかすごいね~』
「あい」
泣いてる?

『お前たち、ほどほどにしなさい』
「ととしゃまっ」
『あなた!だって天使なんですよ!』
『そうです!天使なんですよ!』

「ふにゃ」
すごい~
きゅるる『いっそ天使の衣装にした方が良かった?』
『あらあらまあまあ、さすがにやめた方がいいかも⋯収拾がつかないんじゃない?』
きゅるる『たしかに』
サーヤもそう思う~

『みんな揃ったか?飯にするぞ!今回はドワーフのおかみさんたちが大活躍だったんだぞ!』
「ふお~」
そっかあ、山桜桃ちゃんたちサーヤたちといたもんね。

「あいがちょ!」
『『『『『ありがとう~』』』』』
みんなでおかみさんたちに、ありがとうです。

『わはは!いいんだよ!楽しかったしね』
『そうそう。収穫もあったしね』
『お酒のケーキをいくつか教えてもらったんだよ!』
『『『ふふふ』』』
「しょっか~」
ドワーフさんたちお酒大好きだもんね

『あ、あの、おかみさん、みなさん』
『私たちまったく手伝えなくて』
『『すみま⋯(ぺチンッ!)いたっ?』』
春陽くんと山桜桃ちゃんがおかみさんたちのところまで行って頭下げようとしたら

『何言ってんだい!』
『私らは楽しかったって言っただろ?』
『それに、二人はちゃんとサーヤちゃんたちを守ってたんだろが』
『『『謝ることなんかない!』』』

『『⋯』』さすさす

『『『分かったかい?』』』
『『は、はい。ありがとうございます』』ぺこ

『『『うんうん』』』
おかみさんたちのデコピンは、愛のムチです。

『よし、飯だ飯だ!鶏肉もあるぞ!なんか、上手い鶏肉があったから、鶏肉料理多くなっちまったな』
『そうね。メインのローストチキンに、からあげ、つくね、レンコンのはさみ揚げに』
「ふおお~」じゅるり
はさみ揚げ、つくね~!

『たきこみごはんに、サンドイッチ、グラタン。みんなチキン使ってるな』

「ふわわわっ」
美味しいやついっぱいいっぱい!

『お魚とエビもあるのよ』
「えびっ」じゅるり

『うわ~サーヤ、きらきら』
ぴゅいきゅい『『すごい~』』

『あとな、魚のメインは来れだ!』どどん!

「しょ、しょれは、がんがんっ!」
『がんがん?』
ぴゅいきゅい『『なぁに?』』
不思議そうなちびっこたち。だけではなく、これには大人も

〖なあに?これ?〗
〖カチカチ通り越してガチガチですよ?〗
〖師匠、これは食べ物ではないのですか?〗
『ん~?(ぺろっ)いやぁん、しょっぱ~い。これ、お塩~?』んべ~
『お母様、そんなお行儀悪いことなさるからですわ』
『バチが当たったにゃ』
結葉様、舐めちゃった?

『舐めちまったか⋯そう。これは塩だ。だが、このままじゃなくてな?』
「がんがんっ!」
『そうだな。こんな風に』
がんごんがんっ!
突然木槌でたたき出したおいちゃんに

『ゲン、気でも狂ったのか?』
アルコン様が聞くと、
『狂っちゃないよ。ほら、見えてきたぞ』
「おしゃかにゃ!」
『そう。豪華に鯛だぞ』
「ふお~こーきゅーぎょ」
美味しそう~
『ほう。面白いな』
『いい匂いですね』
でしょ?

『そうだな。これは塩釜焼き。周りのは塩と卵白混ぜたやつだ。この中で魚が蒸し焼きになるんだよ』
「ごーか!」
『そうだな。特別な時しかしないもんな』
「あい
『まあ、取り分けてやるから安心しろ。ただ、デザートもたくさんあるからな。食いすぎるなよ』
「あ、あい」
頑張ってがまんします。

〖さあさあ、それじゃ、行き渡ったかしら?〗
みんな席に着いつて、飲み物も行き渡りました。
「あ~い」

〖では、頂きましょう!メリークリスマス!頂きます!そして乾杯~〗
「かんぱ~い」
『『『『『かんぱ~い』』』』』

ごちそうたくさん!
「ちょりにく、かわ、ぱりぱり!」
『おいしいね~』
ぴゅいきゅい『『おにくやわらかいよ』』
『『じゅわってなる~』』
『『『ん~』』』
みゃあ『おいしいにゃ』
『キャハハ!サーヤかお、てかてかなのだ!』
きゅるるん『『『『『『『みんなだよ~』』』』』』』
「ふにゅ?」
てかてか?

『あらあらまあまあ、みんな、お肉が大きいから、顔中で食べてるわね~』ふきふき
「ふぎゅ」
『まあ、食べ終わるまで拭いてもダメじゃないか?』
きゅるる『まとめてクリーン』
『それが正解かもにゃ』
『そうですわね』

『皆さん、こちらの席ですか?』
『あちらの方が色々あるんじゃ』
『それはそうなのですけど、落ち着いて食べるのは無理そうなので』
『こっちは平和にゃ。癒されるにゃ』
きゅるる『もしあっちに子どもたち来たら、一緒に食べられそう』

「ふえ?」

『わははは!この鱧の湯引きってやつは日本酒にピッタリだ!』
『こっちの刺し身も最高だな!』
『肉も美味いぞ!』
『『『みんな美味いに決まってるじゃないかい!』』』

ふおお?ドワーフさんたちの席、あのお酒の瓶、もう空っぽ!?

〖医神!また魔法使ったわね!〗
〖魔法は禁止ですよ!〗
〖早い者勝ちですよ〗

うわあっエル様のお皿の上すごい乗ってる!?

『うん。この肉では小さいな』
『そうですね。一口です』

『うわ~おとうさんたちも』
ぴゅいきゅい『『まるのみ?』』
「しゅご~」

『みなさん、見ちゃダメです』
『みなさんのご飯はこちらですよ』
こくこく
山桜桃ちゃんたちがいつも通りに戻りました。

『さあさあ、沢山食べろ。シチューで体温めろよ』
『そうね。今日は大活躍だったみたいだしね』ふふ

「ふにゅ?」もっきゅもっきゅ
おばあちゃんなんか言った?
鯛、おいち。ふわふわです。

『サーヤサーヤ~サーヤの好きなエビさんもあるよ~』
「ふお~」
でも大っきいな~
『ねぇねしゃま、なずなちゃんと、かにょこと、わけわけするでしゅか?』
『ちょっとずついっぱいたべられるだ!』
「あい!」
いろいろ食べたいもんね!

そんなこんなで、デザートまでしっかり食べたちびっこたち。雪だるまに着替えて、リビングでギン様と吹雪じぃじと白雪に寄りかかっておしゃべりしてたはずが⋯

「ふしゅ~」
『すーすー』
ぴゅいきゅい『『ぴゅきゅ~』』

『あらあらまあまあ、ねちゃったわね』
『まあ、朝から大活躍だったからな』
『ふふ。鹿の子ちゃんは今日はお泊まりかしら?』
『白雪様、ご迷惑になりますので⋯』
〖あら、構わないわよ。それに、バイバイしないで帰ったら、起きた時、寂しいんじゃない?〗
『ジーニ様、ではお言葉に甘えて』
〖ええ〗
きゅるる『布団これでいい?』
『充分です』

『では、起こさないように運ぼう』
〖ふふ。師匠お任せ下さい〗ぽん
〖転移で一瞬ですよ〗
『お、おお』
さすがエル様。
〖じゃあ、着替えは私が〗パチンッ
ジーニ様が一瞬でサーヤたちをパジャマに。なんとハクたちまで。
きゅるる『作ってみた。ボンボン付きの帽子も』

そして

『あらあらまあまあ、大きな靴下ね』
きゅるる『でも、きっと入り切らないでしょ?』
『たしかに』
入り切らない分はツリーの下に。

頑張ったサーヤたち。明日の朝はきっとプレゼントを開けるので大忙し⋯


☆。.:*・゜☆。.:*・゜
番外編、おつき合い頂きありがとうございます。一昨日、本編も更新してますので、まだの方、よろしくお願いします。
今回のごちそうは、もちもちもっち様に感想に差し入れしていただいた物を使ってみました。ありがとうございました。
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