〖完結〗旦那様は私よりも愛人を選ぶそうです。

藍川みいな

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人気者のシャーロット

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 「シャーロット様だよ。」

 「初めまして。シャーロット・シンクレアです。」

 「シャーロット様!!? お会い出来て光栄です! 」

 「シャーロット様だって!? 」

 奥にいたトーマスのお父さんも、食堂の中にいたお客さん達も、みんなシャーロットの周りに集まって来る。

 「こんな村に来て下さるなんて……」
 「シャーロット様に会えて幸せです。」 
 「この村があるのは、シャーロット様のおかげです!」

 「みんな、ストーーーップ!!!」

 トーマスの一言で、静まり返った。

 「シャーロット様はお疲れだから、あまり一気に話さないでくれ。とりあえず、母さん父さん、ただいま。飯を頼むよ。」

 「わ、わかった。」
 「そうね、自慢の卵料理をシャーロット様に食べていただきましょう!」

 「シャーロット様、すみませんでした。ゆっくりして行ってください。」

 トーマスのご両親は料理を作りに厨房へ、お客さん達は席へと戻って行った。

 この村の人達は、こんな私にも好意的に接してくれる。感謝されたくてしてる事じゃないけど、喜んでくれるのはやっぱり嬉しいな。
 
 「トーマス、ありがとう。さっきも、私のお腹がなったのに身代わりになってくれて……」

 「お腹が減っていたのは本当ですので、気にしないでください。両親がうるさくして、すみませんでした。」

 「素敵なご両親ね。トーマスは、お母さん似みたい。」

 「ありがとうございます。子供の頃から、母似だと言われていたので、父が拗ねてしまうんですけどね。」

 本当に素敵なご両親……トーマスが素敵に育ったのがわかる気がする。

 「お待たせしましたー! ふわふわオムレツに、たまごパン、オニオン卵スープです!」

 「わぁ! 美味しそう!」

 「シャーロット様の為に、腕によりをかけて作りました。沢山食べてくださいね。」

 そう言うと、トーマスのお母さんは戻って行った。

 「ご両親と会うのは久しぶりなんだから、食事が終わったらゆっくり話して来て?」

 「大丈夫です。お気遣いありがとうございます。」

 「ダメ! 両親を大事にしなさい!」

 「分かりました。」

 「よろしい! さあ、食べよう!」

 卵料理をスプーンですくい、一口食べると……

 「ん~!! おいしー!」

 「お口に合ってよかったです!」

 食事はとても美味しくて、トーマスが自慢するのも分かる。なんだか、すごく幸せな気分。
 
 「あなたがこの村に結界を張ってるの?」

 シャーロット達が食事を堪能していると、真っ黒なローブを着てフードをかぶった女性が、突然話しかけてきた。

 「あなたは?」

 ローブを着た女性はフードをとると、

 「私はアンジェラ。あなたと同じ、聖女よ。」

 
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