前世の記憶を継承したけど、平穏を望みたい【完結】

青緑 ネトロア

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日常

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 気付けば聖覇高校の入学式がすんなり終わりを迎えて、教室を割り振られていた。

 そして向かった教室には勿論、幼馴染である智喜ともきが物静かな雰囲気をかもし出している。

 高野 智喜、輝明と同じ聖覇高校に通っており、輝明の幼馴染でもあり、陰陽師の家系に生まれた者である。

 幼い頃から近所付き合いが良く、輝明としては勉強会や学校からの下校時間も楽しく過ごせていたと思っている。

 しかし輝明に陰陽師としての力が足りない、或いは無いと判断されてからは両親の厳しい修行により、智喜とは疎遠になっていた。

 中学での担任の対応によって、孤独になりはしたものの、それからは修行の無い心地良い日々を過ごし、智喜とも楽しく語らい合っていた。

 そのお陰か、物静かと思われた智喜は近くの座席に座った輝明に気付くと、頬が綻んでいたので良かったと思えていた。

 だが平日中は帰宅しても両親の表情がほぼ死んでいても、平穏に過ごせていた。


 それでも問題はあった。

 輝明の両親が輝明への期待を無くした為に、弟である光輝が自前の式神で攻撃するのを許していた。

 そのため、弟の溜飲が下がるのを待つ輝明は攻撃を躱せる状況でも運悪く躱せなかったように仕向けて、態と当たることを繰り返す事が辛い日々である。

 だが休日は陰陽師としての仕事がある為、鬱憤晴らしに弟である光輝が寺田家として出動している間は安全である。

 そして陰陽師の家系に生まれた宿命として最低限の仕事をしなければならないので、知り合いの陰陽師に同行して式神を作っている。
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