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実は気づいていたマイケル(マイケルside)
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「レイラ準男爵? 私の妹のグレイスの嫁ぎ先か? 私はカリブ家の嫡男だったマイケル・カリブだ。 ん? 金髪の貴女はグレイスか? 5歳のお前しか記憶にないが、少しイメージが違ったようだ。元気だったか?」
私がその金髪の女に問いかけると、その女は曖昧に笑った。私はこの女を訝しげに見つめた。ところが、アレクサンダーが急に割り込んできたのだ。
「マイケル。5歳の頃から会ってないのなら、イメージが違うのも当たり前さ。やぁ、貴女がグレイスかい? 私が勇者のアレクサンダーだ。それで、これが、君の子供か? さぁ、抱っこしてあげよう」
いや、待て。まだ、私はこの女を妹などとは認めていないぞ!
そして、なぜか、妹夫婦を連れて王に謁見することになっているじゃないか! 私は急な展開に、内心舌打ちをしたい気持ちでいっぱいだった。
なんで、アレクサンダーはあんなに人が良いんだ? こんな時は疑うところから始めるべきだ。まして、グレイスは借金があったという。保護者もいないで、そのような立場になった女性は食い物にされる。この世界の常識だ。
レイラ準男爵家に行って、待っている間にこの女を観察し続けて私が出した結論は、この女は偽物だ。
まずは、立ち居振る舞いが生れつきの貴族ではあり得ないほどぎこちない。言葉遣いも、自然ではなく、無理に上品な言葉をしゃべらされている感じがした。顔かたちも、あまりに母上とは似ていない。母上は卵形の輪郭に青い目は澄み渡った空のようだった。ところが、この女は顔の輪郭が下ぶくれで目元も鼻もまるで違う・・・・・・
そして、なにより決定的なのは、ホクロだった。
私は、5歳の妹の手のひらの中央にほくろがあったことを思い出したのだ。
「グレイスの手には、福つかみのホクロがあるわ! このホクロがあると、財産や名誉を掴んで離すことがないのですって。この子は一生困らないくらいの富と名誉を得るでしょう」
そう言いながら微笑んでいた母上の言葉を思い出したのだ。右手の手のひらの中央にひとつだけあったほくろ、それがあれば妹だ。
私は、待っている間にその女に話しかけた。荷物のなかから、グレイスにやろうと思ったネックレスを取り出した。
「目をつぶって。両手を広げてごらん? 兄がとてもいいお土産をあげよう」
そう言うと、すぐにその女は両手を広げた。その右手にも左手にもホクロはひとつもなかった。グレイスに堂々となりすましレイラ準男爵家に居座る女はこの老女とグルか・・・・・・このレイラ準男爵家が関わって猿芝居をさせているとしたら、本物のグレイスは・・・・・・おそらくこの世にはいないかもしれない・・・・・・
こいつらの悪事を暴くためにも、ここは騙されたふりをして、調べあげよう。私の大事な妹になにをしたかを・・・・・・
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
王の謁見の間で待っている間、このレイラ準男爵の母親はウキウキとして幸せそうに笑っていた。その前当主も得意気だ。めでたく、男爵に爵位があがった時には、このレイラ前準男爵はニヤリと笑った。
「マイケル様。私どもがいなければグレイス様は、大変なことになっていたでしょう。莫大な借金を抱えて困っていたところを助けてあげたんですよ? アイザックの職も世話してもらえませんか? 王宮で働きたいと前から望んでいたのです。 大事な妹の夫ではありませんか?」
息子のアイザックは愛想笑いをしながら私に頭を下げた。
「あぁ、そうだな。レイラ準男爵いや、爵位があがったからレイラ男爵だな・・・・・・とても感謝しているとも・・・・・・」
私は、怒りで声が震えないように穏やかな声で答えたのだった。
私がその金髪の女に問いかけると、その女は曖昧に笑った。私はこの女を訝しげに見つめた。ところが、アレクサンダーが急に割り込んできたのだ。
「マイケル。5歳の頃から会ってないのなら、イメージが違うのも当たり前さ。やぁ、貴女がグレイスかい? 私が勇者のアレクサンダーだ。それで、これが、君の子供か? さぁ、抱っこしてあげよう」
いや、待て。まだ、私はこの女を妹などとは認めていないぞ!
そして、なぜか、妹夫婦を連れて王に謁見することになっているじゃないか! 私は急な展開に、内心舌打ちをしたい気持ちでいっぱいだった。
なんで、アレクサンダーはあんなに人が良いんだ? こんな時は疑うところから始めるべきだ。まして、グレイスは借金があったという。保護者もいないで、そのような立場になった女性は食い物にされる。この世界の常識だ。
レイラ準男爵家に行って、待っている間にこの女を観察し続けて私が出した結論は、この女は偽物だ。
まずは、立ち居振る舞いが生れつきの貴族ではあり得ないほどぎこちない。言葉遣いも、自然ではなく、無理に上品な言葉をしゃべらされている感じがした。顔かたちも、あまりに母上とは似ていない。母上は卵形の輪郭に青い目は澄み渡った空のようだった。ところが、この女は顔の輪郭が下ぶくれで目元も鼻もまるで違う・・・・・・
そして、なにより決定的なのは、ホクロだった。
私は、5歳の妹の手のひらの中央にほくろがあったことを思い出したのだ。
「グレイスの手には、福つかみのホクロがあるわ! このホクロがあると、財産や名誉を掴んで離すことがないのですって。この子は一生困らないくらいの富と名誉を得るでしょう」
そう言いながら微笑んでいた母上の言葉を思い出したのだ。右手の手のひらの中央にひとつだけあったほくろ、それがあれば妹だ。
私は、待っている間にその女に話しかけた。荷物のなかから、グレイスにやろうと思ったネックレスを取り出した。
「目をつぶって。両手を広げてごらん? 兄がとてもいいお土産をあげよう」
そう言うと、すぐにその女は両手を広げた。その右手にも左手にもホクロはひとつもなかった。グレイスに堂々となりすましレイラ準男爵家に居座る女はこの老女とグルか・・・・・・このレイラ準男爵家が関わって猿芝居をさせているとしたら、本物のグレイスは・・・・・・おそらくこの世にはいないかもしれない・・・・・・
こいつらの悪事を暴くためにも、ここは騙されたふりをして、調べあげよう。私の大事な妹になにをしたかを・・・・・・
*:.。 。.:*・゚✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*
王の謁見の間で待っている間、このレイラ準男爵の母親はウキウキとして幸せそうに笑っていた。その前当主も得意気だ。めでたく、男爵に爵位があがった時には、このレイラ前準男爵はニヤリと笑った。
「マイケル様。私どもがいなければグレイス様は、大変なことになっていたでしょう。莫大な借金を抱えて困っていたところを助けてあげたんですよ? アイザックの職も世話してもらえませんか? 王宮で働きたいと前から望んでいたのです。 大事な妹の夫ではありませんか?」
息子のアイザックは愛想笑いをしながら私に頭を下げた。
「あぁ、そうだな。レイラ準男爵いや、爵位があがったからレイラ男爵だな・・・・・・とても感謝しているとも・・・・・・」
私は、怒りで声が震えないように穏やかな声で答えたのだった。
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